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ジャッジ・ドレッド|未来社会の法の番人を務めるタフガイの苦悩と戦いを描いたSFアクション

ジャッジ・ドレッド
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ジャッジ・ドレッドは、1995年公開のアメリカ合衆国の映画。未来社会の法の番人を務めるタフガイの苦悩と戦いを描いたSFアクション大作。ジョン・ワーグナー(作)とカルロス・エズキエラ(画)によるイギリスの同名人気コミックを基に、「ターミネーター2」のウィリアム・ウィッシャーと「ダイ・ハード」のスティーヴン・E・デ・スーザが脚色、監督には「プレイデッド」のダニー・キャノンが当たった。

ジャッジ・ドレッド 映画批評・評価・考察


ジャッジ・ドレッド(原題:Judge Dredd)

脚本:28点
演技・演出:16点
撮影・美術:15点
編集:8点
音響・音楽:9点
合計76点

荒廃した未来。都市の治安は警官、判事、死刑執行人を兼ねた究極の法の番人“ジャッジ”に委ねられていた。低迷期から再びアクションスターの輝きを取り戻したシルヴェスター・スタローンが主演したコミック原作のSFアクション。

英国で若者を熱狂させた人気コミックを、当時の最新VFXとド派手なアクション連発で映画化。シルヴェスター・スタローンが、巨大な権限を持った超エリート“ジャッジ”に扮し、自身が属する権力機構の陰謀に立ち向かう。スタローンらしい問答無用の大暴れに加え、舞台となる大都市メガシティ・ワンの街並みやメカなど、未来感たっぷりのビジュアルも充実。共演は「パーフェクト ストーム」のダイアン・レイン、「エクソシスト」のマックス・フォン・シドーら。同じ原作は2012年に再映画化されました。

ジャッジ・ドレッド あらすじ(ネタバレ)

2139年。世界は荒廃し、人々はメガシティと呼ばれる巨大都市で生活していたが、多発する犯罪に対処するため、究極の治安維持機構であるジャッジ・システムが施行されていた。ジャッジとは警察官、裁判官、陪審員、そして法の執行人までも兼ねた超エリートで、中でもジャッジ・ドレッド(シルヴェスター・スタローン)はその伝説的な存在だった。

ジャッジ・システムを巡る秘密の計画を探っていたレポーターが殺され、ドレッドに嫌疑がかかった。同僚のハーシー(ダイアン・レイン)は懸命に彼を弁護したが有罪の判決が下される。彼を息子のように愛していたファーゴ長官(マックス・フォン・シドー)は自らの引退と引き換えに彼を終身刑に減刑し、「呪われた土地」と呼ばれる放射能汚染区域へ帰らぬ旅に出た。ドレッドはアスペン刑務所に送られたが、輸送機は荒野の無法者エンジェル一家に撃ち落とされ、ドレッドはかつて自分が逮捕した犯罪者ファージー(ロブ・シュナイダー)と共に捕らわれの身となる。

そこへファーゴ長官が現れ、自らを犠牲にして彼らを救った。死を目前にした長官は、恐るべき秘密を打ち明ける。ドレッドは遺伝子工学を駆使して理想的なジャッジを作り上げる計画=ヤヌス・プロジェクトの産物だというのだ。そしてドレッドのかつての親友で、彼の手で刑務所に送ったジャッジ仲間のリコ(アーマンド・アサンテ)も同様にして生まれたのだった。だが、リコは失敗作で、計画は封印されていたが、グリフィン副長官(ユルゲン・プロホノフ)はイルザ博士(ジョアン・チェン)と組んでそれを復活させようとしていた。

副長官はリコを使い、各地に暴動を起こさせて緊急にジャッジの補給が必要な状況を作りだそうとする。ドレッドはファージーと共にメガシティに戻ると、ハーシーと協力してプロジェクトのセンターを目指す。一方、街の支配を企むリコは使われる遺伝子を自分のものに変え、ロボットを使ってグリフィンを殺した。ドレッドはいわば兄弟であるリコと対峙し、死闘の果てに彼を倒す。彼は街の治安を取り戻すため、再び任務に赴いた。

ジャッジ・ドレッド スタッフ

監督:ダニー・キャノン
脚本:ウィリアム・ウィッシャー,スティーヴン・E・デ・スーザ
原案:ウィリアム・ウィッシャー・Jr,マイケル・デ・ルカ
原作:キャラクター創造 ジョン・ワグナー,カルロス・エスクエラ
製作:チャールズ・M・リピンコット,ボー・E・L・マークス
製作総指揮:アンドリュー・G・ヴァイナ,エドワード・R・プレスマン
音楽:アラン・シルヴェストリ
撮影:エイドリアン・ビドル
編集:アレックス・マッキー,ハリー・ケラミダス
製作会社:ハリウッド・ピクチャーズ,シナージ・ピクチャーズ,エドワード・R・プレスマン・フィルム・プロダクション
配給:ブエナ・ビスタ・ピクチャーズ,東宝東和

ジャッジ・ドレッド キャスト

ジャッジ・ドレッド:シルヴェスター・スタローン
本作の主人公のジャッジ。最も恐れられているジャッジで法を冒した人間には容赦なく裁きを下す。法に最も忠実な男で「法は常に正しい」という考えを持つ。過去に親友だったリコを逮捕したことがあり、それ以降その辛さから感情を捨てた。ニュースレポーターのハモンド夫妻を殺害した罪を着せられ、終身刑に処される。実はヤヌスプロジェクトでファーゴの遺伝子を元にバイオテクノロジーで生み出されたクローン人間である。

リコ:アーマンド・アサンテ
ドレッドの親友だった元ジャッジで、殺人罪でドレッドに逮捕された男。その後、刑死したと思われていたが、グリフィンの策略でアスペン刑務所で生き続けていた。グリフィンの手引きでアスペンから脱獄。ジャッジシステムに批判的な考えを持っていたニュースレポーターのハモンドを殺害しドレッドに殺人罪をかぶせ、メガシティで反乱を起こし、町を恐怖に陥れる計画を実行する。ドレッドと同じく、ヤヌスで誕生したクローン人間であり、遺伝子もドレッドと同じ。ヤヌスを利用してメガシティを支配しようと目論む。

ジャッジ・ハーシー:ダイアン・レイン
ドレッドの同僚のジャッジ。ドレッドの裁判の弁護人を務める。リコが起こしたジャッジの大量虐殺から生き残り、ドレッド達と共に戦う。

ファーゴ長官:マックス・フォン・シドー
ジャッジ評議会の長官。ドレッドの理解者であり彼を最も信頼している。現役時代は最も優秀なジャッジで、ヤヌスプロジェクトでは彼の遺伝子が使われたが、ジャッジシステムが人々を抑圧している現状に心を痛めている。それに反発するグリフィンの策略で、犯罪者に仕立てられたドレッドを死刑にさせないため引退し、ロングウォークに出る(引退するジャッジは特権として最後の命令を下すことが出来るため)。ドレッドを危機から救うが、エンジェルファミリーの三男ミーンに致命傷を負わされ、ドレッドに出生の秘密を明かして息絶える。

ファージー:ロブ・シュナイダー
冒頭で刑期を終えてメガシティに戻ってきたのもつかの間、暴動に巻き込まれ、業務用ロボットの中に隠れたため、ロボットの不正操作でドレッドに逮捕されてしまった不幸な男。その後冤罪で逮捕されたドレッドと同じ飛行機でアスペン刑務所へ向かうことになるが、飛行機がエンジェルファミリーの襲撃で墜落し、拉致される。その後ドレッドに救われ彼と共に行動することになる。

ジャッジ・グリフィン:ユルゲン・プロホノフ
ジャッジ評議員の一人。メガシティで暴動が絶えないため、制度を強化して、極刑の適用範囲を広げるべきと主張するも、ファーゴ長官がそれに消極的であったため、ファーゴを失脚させて自らが長官になる。秩序のためにヤヌスプロジェクトを再開し、ジャッジを増員しようとするが、リコに裏切られ、殺されてしまう。

メイソン・オルメイヤー:バルサザール・ゲティ
アカデミーに通うジャッジ候補生。CGや映像解析のエキスパートで、アカデミーでも一目を置かれるほどの人物で、ドレッドの持っていた非常に精巧に作られた合成写真を見破った。ドレッドの裁判では証拠品の映像の不鮮明さを指摘し、却下させた。

イルサ:ジョアン・チェン
ジャッジ・エヴリン・マクルーダー:ジョアンナ・マイルズ
ジャッジ・カルロス・エスポジト:ピーター・マリンカー
ジャッジ・ジェラルド・シルバー:アンガス・マッキネス
ミラー刑務所長:モーリス・ローヴズ
ガイガー:イアン・デューリー
パ・エンジェル:スコット・ウィルソン
ジュニア・エンジェル:ユエン・ブレムナー
リンク・エンジェル:フィル・スミートン
ミーン:クリストファー・アダムソン
ジャッジ・ブリスコ:レックス・ダニエル
ヴァーティス・ハモンド:ミッチェル・ライアン
ブロック将軍:ジェームズ・レマー(クレジットなし)

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