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オーバー・ザ・トップ|炎の絆を勝ちとる日まで・・・俺の戦いは終わらない!

オーバー・ザ・トップ
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オーバー・ザ・トップは、1987年公開のアメリカ合衆国の映画。愛する息子のために腕相撲(アーム・レスリング)大会のチャンピオンを目ざすトラッカーを描いたドラマ。出演者には後にプロレスラーとなるスコット・ノートンや、元プロレスラー(後にカムバック)のテリー・ファンクもおり、日本のアームレスリング第一人者の南波勝夫もいる。

オーバー・ザ・トップ 映画批評・評価・考察


オーバー・ザ・トップ(原題:Over the Top)

脚本:37点
演技・演出:18点
撮影・美術:18点
編集:9点
音響・音楽:9点
合計91点

親子で見たい映画で、父と子の絆を丁寧に描いています。分かりやすいストーリーで熱血ものではあるんですが、セリフや表情がとてもよく、心にぐっとくる演出です。共同脚本にスターリング・シリファントが参加していて、『夜の大捜査線』『まごころを君に』『ポセイドン・アドベンチャー』や『タワーリング・インフェルノ』などの傑作を手掛けてきた彼の名に恥じない今作も傑作と呼べる作品です。監督は、チャールズ・ブロンソンやチャック・ノリス、ジャン=クロード・ヴァン・ダムなど熱い系俳優を見出してきたメナヘム・ゴーランです。映画全体に男臭さが漂っているのは、出演者のみならず、彼らスタッフも熱い系だからでしょうか。。。シルヴェスター・スタローンの主演映画でトップ10入りは間違いない作品でファン必見であるのはもちろん、ファミリードラマとしてもスポーツドラマとしても秀逸な作品なのでお薦めです。

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オーバー・ザ・トップ あらすじ(ネタバレ)

ニューヨーク、陸軍幼年学校の卒業式。寮生活を終えた少年たちが家族と再会し、学校中が笑顔に溢れているなか、卒業生のマイケル・カトラーは、病床の母クリスティーナを見舞うべく、ひとり家路を急いでいた。そんなマイケルの前に、彼の父親を名乗るリンカーン・ホークが現れる。10年前にある事情で家を出たホークだったが、病床の妻からの要請を受けてマイケルを迎えに来たのだという。ホークの身元は確かだという校長の言もあり、マイケルはホークと共に母の病院へ向かうことになるが、10年間も音信不通だった父をすぐには受け入れられない。「あんたなんか嫌いだ!」と思わず声を荒らげるマイケルだが、ホークはこう答えるのだった。「嫌いか。そこからスタートしよう」

ホークの駆る大型トラックに乗り、ニューヨークからカリフォルニア州まで、父子の二人旅が始まった。上流階級育ちのマイケルにとって、トラッカーの生活は珍しいものばかり。肉中心の大雑把な食生活。ホテルも使わず車内に寝泊まり。とりわけ驚いたのは、ドライブインで開催されるアームレスリングの賭け試合だった。力自慢の男たちが腕一本でぶつかり合う姿は、まるで野生の獣のよう。ホークもまた、アームレスリングの強豪選手であった。荒々しい世界に馴染めないマイケルは電話でクリスティーナに助けを求めるが、最愛の母から「その旅で得るものが必ずあるから」と諭されれば断りきれず、旅を続けるしかなかった。

コロラド州で立ち寄ったドライブインで、ホークは大柄な少年を呼び止めマイケルに引き合わせると、強引にアームレスリングの試合をセッティングしてしまう。いきなりの展開に困惑するマイケルに、ホークが語りかける。「もう自分の力で勝負することを覚えてもいい歳だ。自信を持て。きっと勝てる!万が一負けても、堂々と闘った結果なら恥じゃない」ホークの励ましと指導を受けて試合に臨んだマイケルは、苦戦の末に初勝利を手にする。思わずこぼれる笑顔。全力で闘い抜いた爽快感の中で、マイケルは自分とホークに同じ血が流れていることを実感し始めていた。

3日間の旅を終え、トラックは病院に到着するが、そこで二人を待っていたのは、クリスティーナの急死という残酷な事実だった。母の死に打ちのめされたマイケルは、開きかけていた心を閉ざし、祖父ジェイソン・カトラーの屋敷に閉じこもってしまう。息子を追ってホークはカトラー邸を訪ねるが、ジェイソンからは「負け犬」「ろくでなし」などの罵詈雑言が返ってくるばかりで取りつく島もない。10年前にホークが家を出たのも、ジェイソンとの不和が原因だったのだ。業を煮やしたホークはトラックでカトラー邸の門を突き破る暴挙を行い、とうとう警察に捕まってしまうのだった。

留置場のホークの前に、カトラーの弁護士が現れ取引を持ちかける。「マイケルの親権を手放して州を去るならば、告訴も賠償請求も取り下げる」と。法廷で争えるほどの財力も無く、ホークは従うしかなかった。カリフォルニアを出たホークはラスベガスへ直行。かねてから出場を考えていた世界アームレスリング選手権大会にエントリーする。いまやマイケルのために出来るのは、ただ全力で闘う姿を見せることだけ。愛車を売り払って資金を作り、背水の陣で試合に臨んだホークは、次々に強豪を打ち倒してゆく。決勝戦で待ち受けるのは、5年間無敗の最強王者ブルー・ハーリー。息子への愛だけを胸に、ホークは人生最大の大勝負に挑む。

その時、マイケルが会場に姿を現わした。「ぼくが悪かった。ぼくはパパのものだ!」……。息子の声がホークにファイトを甦らせ、死闘の末、勝利を得るのだった。

オーバー・ザ・トップ スタッフ

監督:メナヘム・ゴーラン
脚本:シルヴェスター・スタローン,スターリング・シリファント
製作:メナヘム・ゴーラン,ヨーラム・グローバス
製作総指揮:ジェームズ・D・ブルベイカー
音楽:ジョルジオ・モロダー
撮影:ニック・マクリーン
編集:ジェームズ・R・サイモンズ,ドン・ジマーマン
製作会社:キャノン・フィルムズ
配給:ワーナー・ブラザース,東宝東和

オーバー・ザ・トップ キャスト

リンカーン・ホーク:シルヴェスター・スタローン
マイケル・カトラー:デヴィッド・メンデンホール
ブル・ハーリー:リック・ズムウォルト
ジェイソン・カトラー:ロバート・ロッジア
クリスティーナ・カトラー:スーザン・ブレイクリー
ルーカー:テリー・ファンク
ジョン・グリズリー:ブルース・ウェイ
コリンズ:アラン・グラフ
リッチー:ジミー・キーガン
スマッシャー:マジック・シュワルツ

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