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226|昭和11年2月26日。それは昭和が最も熱く震えた日。皇道派の青年将校が決起し、元老、重臣らを襲った二・二六事件を描く。

映画 226
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226(ににろく、にいにいろく)は、1989年公開の日本映画。昭和11年2月26日に皇道派の青年将校が決起し、元老、重臣らを襲った二・二六事件を描く。二・二六事件の経過を主に陸軍将校の側から描いた作品であり、決起した青年将校達をはじめとして豪華キャストを揃えた大作映画となっている。また、青年将校らの妻子との関係にも多くの描写が割かれており、事件に参加した河野壽の実兄・河野司が監修に当たった。

226 映画批評・評価・考察


226(ににろく、にいにいろく)

脚本:32点
演技・演出:16点
撮影・美術:15点
編集:8点
音響・音楽:10点
合計81点

国民の窮状に無策だったことから若手将校が決起・粛清に動いたように描かれている面もありますが、実際は派閥争いなどの権力闘争に青年将校らが先導されてしまった面もあります。老害の権力者達を駆逐しようと動いたにも関わらず、暗躍する老害に操られ自決に追い込まれる青年将校達の姿が哀れにも映ります。

現在の日本は、政権や官僚機構がいかなる悪、悪徳であっても揺るがない状況が作られています。当時と同じ国体であったなら、今の自公政権は粛清の対象になっていてもおかしくはないほど酷いですが、ニ・ニ六事件のようなことが絶対に起こらないように国体が作られているのが現在の日本です。

二・二六事件(ににろくじけん、にいにいろくじけん)とは、1936年(昭和11年)2月26日から2月29日にかけて長い期間発生した日本のクーデター未遂事件。

皇道派の影響を受けた陸軍青年将校らが1,483名の下士官・兵を率いて蜂起し、政府要人を襲撃するとともに永田町や霞ヶ関などの一帯を占拠したが、最終的に青年将校達は下士官兵を原隊に帰還させ、自決した一部を除いて投降したことで収束しました。この事件の結果、岡田内閣が総辞職し、後継の廣田内閣が思想犯保護観察法を成立させました。


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226 あらすじ(ネタバレ)

昭和8年、満州への武力進出が問題となり日本は国際連盟を脱退し、国際的に孤立していった。国内でも経済不況と農村恐慌が重なって国民の不満と怒りは頂点に達していた。その頃、陸軍の若手将校たちが集まって昭和維新の計画を立てていた。それはこのような窮状を打開するために天皇を取り巻く元老や重臣を排除し、陛下の大御心を直接国政に反映させるしかないというものだった。野中大尉、安藤大尉、河野大尉、香田大尉、栗原中尉、中橋中尉、磯部元陸軍一等主計、村中元陸軍大尉の8人は、昭和11年2月26日未明、雪の降る中昭和維新を決行。22名の青年将校に率いられた1500名にも及ぶ決起部隊はそれぞれ連隊の営門を出発した。栗原隊は首相官邸を襲撃し、岡田総理を殺害したが実は身代わりの松尾秘書だった。坂井隊は斉藤内大臣、渡辺教育監督を射殺。中橋隊は高橋蔵相を射殺。安藤隊は鈴木侍従長を襲撃したが、結果的に命はとりとめることとなった。丹生隊は陸相官邸を占拠し、野中隊は警視庁を占拠。河野隊は湯河原で牧野伯爵を襲撃するが、河野は被弾し牧野に逃げられてしまう。河野はそのまま陸軍病院に収容された。陸相官邸では香田と磯部が川島陸相と真崎大将ら高級将校に決起趣旨を述べ今回の行動について陛下の御聖断を要求した。皇居では緊急の軍事参議会議が開かれ、決起を認めるかのような陸軍大臣告示が発表された。しかし、宮中では湯浅宮内大臣、木戸秘書館長、広幡侍従次長らの会合の結果、戒厳令の御裁可が杉山参謀本部次長に下され、決起部隊も戒厳部隊に編入された。翌27日には香椎戒厳令司令官から奉勅命令が発表され、決起部隊に原隊への復帰が勧告された。当初決起部隊へ同調していた真崎らの力も及ばず事態は次第に皇道派青年将校達の不利な方向へ傾いていった。原隊からは食料の供給を絶たれ兵達は疲れを見せ始めていた。安藤隊は赤坂の山王ホテルに立て篭もるが、ラジオやビラを使っての原隊復帰の勧告も始まった。青年将校たちの脳裏にも残してきた妻子の顔が浮かぶようになった。一方、入院中の河野の元へは兄が見舞いに来ていたが、腹を切りたいので果物ナイフを用意してくれ、という弟の言葉に愕然としたのだった。陸相官邸では一早く坂井が隊員たちに原隊復帰を促していた。山王ホテルでは村中らが兵を帰して軍法会義で戦おうと提案するが、安藤はあくまで抵抗した。野中は安藤に兵たちの命と名誉を守ってやろうと説得。初め決起に乗り気でなかった自分を促したのは野中だっただけに、安藤には無念だった。そしてホテルから青年将校一人一人が野中と安藤に敬礼しながら出ていった。安藤も野中に別れを告げ、兵達には自分達のやったことは正しいのだから胸を張って行けと、言葉を残した。安藤は拳銃で自決を図るが未遂に終わった。陸相官邸で野中は安藤から返された決起を謳ったハンカチを燃やし、拳銃で自決。また、河野も熱海の岸壁で自決していた。29日宮中では事変の鎮圧が上奏された。捕らえられた決起部隊の青年将校ら19人は軍法会議にかけられ、7月12日、全員が銃殺刑に処せられた。

226 スタッフ

監督:五社英雄
脚本:笠原和夫
製作:奥山和由
音楽:千住明
撮影:森田富士郎
編集:市田勇
配給:松竹富士

226 キャスト

決起将校たち
野中四郎(大尉):萩原健一
安藤輝三(大尉):三浦友和
河野寿(大尉):本木雅弘
香田清貞(大尉):勝野洋
栗原安秀(中尉):佐野史郎
中橋基明(中尉):うじきつよし
村中孝次(元大尉):隆大介
磯部浅一(元一等主計):竹中直人
対馬勝雄(中尉):沖田さとし
丹生誠忠(中尉):宅麻伸
高橋太郎(少尉):鶴見辰吾
坂井直(中尉):加藤昌也
田中勝(中尉):関口誠人
林八郎(少尉):石橋保
中島莞爾(少尉):今井雅之
安田優(少尉):林統一
湯川康平(少尉):井田弘樹
決起部隊の下士官・兵たち
永田露(曹長):川谷拓三
堂込喜市(曹長):三上寛
三浦作次(上等兵):三遊亭小遊三
大木精作(伍長):坂田明
決起将校の関係者
野中美保子(野中四郎の妻):名取裕子
安藤房子(安藤輝三の妻):南果歩
香田富美子(香田清貞の妻):賀来千香子
丹生すみ子(丹生誠忠の妻):有森也実
田中久子(田中勝の妻):安田成美
坂井孝子(坂井直の妻):藤谷美和子
河野司(河野寿の兄):根津甚八
被害者とその関係者
鈴木貫太郎(侍従長・海軍大将):芦田伸介
岡田啓介(内閣総理大臣・海軍大将):有川正治
松尾伝蔵(総理大臣秘書官):田中浩
高橋是清(大蔵大臣):小田部通麿
斎藤実(内大臣・海軍大将):高桐真
渡辺錠太郎(教育総監・陸軍大将):早川雄三
牧野伸顕(元・内大臣):増田順司
鈴木たか(鈴木貫太郎の妻):八千草薫
斎藤春子(斎藤実の妻):高峰三枝子
渡辺すず子(渡辺錠太郎の妻):久我美子
大久保和喜子(高橋是清の娘):奈月ひろ子
吉田和子(吉田茂の娘、牧野伸顕の外孫):松下美智子
陸軍関係者
皇道派
真崎甚三郎(陸軍大将):丹波哲郎
荒木貞夫(陸軍大将):日下武史
香椎浩平(陸軍中将):加藤武
山下奉文(陸軍少将):高松英郎
統制派
寺内寿一(陸軍大将):藤岡重慶
林銑十郎(陸軍大将):山村弘三
杉山元(参謀本部次長・陸軍中将):仲代達矢
石原莞爾(陸軍大佐):渡瀬恒彦
武藤章(陸軍中佐):新克利
中道派・その他陸軍関係者
川島義之(陸軍大臣・陸軍大将):金子信雄
阿部信行(陸軍大将):鈴木瑞穂
西義一(陸軍大将):森下哲朗
梨本宮守正王(陸軍大将):和田昌也
東久邇宮稔彦王(軍事参議官):徳田良雄
伊集院兼信(陸軍少佐・歩兵第三連隊第二大隊長/安藤輝三大尉の直属上官):松方弘樹
小野木修三(憲兵伍長/河野寿大尉の監視役):大和田伸也
宮城関係者
木戸幸一(内大臣秘書官長):長門裕之
広幡忠隆(侍従次長):小野寺昭
湯浅倉平(宮内大臣):田村高廣
その他
水上源一(弁理士):山口秀忠
村上嘉茂左衛門(官邸護衛・巡査部長):伴勇太郎
清水與四郎(官邸護衛・巡査):タンクロー
土井清松(官邸護衛・巡査):木下通博
小館喜代松(官邸護衛・巡査):平井靖
府川きぬえ(官邸女中):高部知子
秋本サク(官邸女中):もたいまさこ
土門岩夫(陸相官邸憲兵曹長):ガッツ石松
山本公造(山王ホテル支配人):梅宮辰夫
ナレーター:井川比佐志

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