ヒューマンドラマ映画
人間味、人間らしさを主題として描いたドラマ映画。

スローなブギにしてくれ 75点
1981年公開の日本映画。ふとしたことからめぐり合った二人の男と一人の女の奇妙な生活を描く。東映と角川春樹事務所による製作で、東映洋画が配給した。浅野温子の初主演作で、その小悪魔的な演技が話題となった。脚本は「スローなブギにしてくれ」をベースに、「ひどい雨...

吉原炎上 100点(満点)
1987年公開の日本映画。花魁5人の悲喜を描いた映画。吉原遊郭に生きた女たちの生き様を本格的に取り上げた初めての映画といわれる。名取裕子をはじめ、かたせ梨乃、西川峰子、藤真利子ら、当時の有名女優の大胆なヌードシーン(特に名取と二宮さよ子のレズビアンシーン)...

薄化粧 69点
1985年公開の日本映画。別子銅山(愛媛県新居浜市の山麓部にあった銅山)の社宅で起きた実際の事件に基づいた西村望の同名小説を原作とする日本映画で妻子を殺した上に刑務所を脱走した男の生きんがための逃亡生活を描く。
薄化粧 映画批評・備忘録
薄化粧(うすげ...

陽暉楼 82点
1983年公開の日本映画。海外で公開された際のタイトルは"The Geisya"である。『鬼龍院花子の生涯』に次ぐ五社英雄・宮尾登美子コンビの二作目で、土佐の高知の花柳界を舞台に生きる女衒の父と芸妓となった娘との愛憎を描く。
陽暉楼(ようきろう) 映画批...

鬼龍院花子の生涯 87点
1982年公開の日本映画。宮尾登美子最初の映像化作品。配給収入は11億円。大正、昭和の高知を舞台に、侠客鬼龍院政五郎(通称・鬼政)とその娘花子の波乱万丈の生涯を、12歳で鬼政のもとへ養女に出され、約50年にわたりその興亡を見守った松恵の目線から描いた作品。...

肉体の門 78点
1988年公開の日本映画。田村泰次郎の小説『肉体の門』5回目の映画化。かたせ梨乃や西川峰子ら、女優たちの潔い脱ぎっぷり、裸での絡みシーンも多く、五社映画らしい女同士の争いと男女の絡みシーンが話題となった。
肉体の門 映画批評・備忘録
肉体の門脚本:31...

奇蹟の輝き 85点
1998年公開のアメリカ合衆国の映画。幻想作家リチャード・マシスンの原作。地獄に落とされた愛する妻を救うべく天国を抜け出した男の冒険をSFXを駆使した驚異の映像で綴ったファンタジー映画。天国の世界を油絵タッチのCGで表現し、話題を呼んだ。第71回アカデミー...

日本で一番悪い奴ら 85点
2016年公開の日本映画。原作は稲葉圭昭による『恥さらし 北海道警 悪徳刑事の告白』(講談社文庫)であり、稲葉事件をモチーフに、現役警察官による覚せい剤取引や拳銃売買、そして背景にある警察の組織的な裏金作りや不祥事、それに翻弄され没落していく道警刑事を描い...

北斎漫画 50点
1981年公開の日本映画。矢代静一の戯曲を新藤兼人監督が映画化、葛飾北斎の波瀾に満ちた生涯を描く。絵師・葛飾北斎と友人の戯作者・滝沢馬琴の二人の交遊を長い年月にわたって追い、北斎の娘・お栄、馬琴の女房・お百、魔性の美女・お直の存在を絡めて描いた作品。15歳...

僕のワンダフル・ライフ 86点
2017年公開のアメリカ合衆国の映画。W・ブルース・キャメロンの小説『野良犬トビーの愛すべき転生』を原作にしている。飼い主の少年と再び巡り会うため生まれ変わりを繰り返す犬の奮闘を描いたドラマ。
僕のワンダフル・ライフ 映画批評・備忘録
僕のワンダフル・...

手紙 87点
2006年公開の日本映画。東野圭吾の小説『手紙』の映画化作品。犯罪加害者の親族の視点に立って、その心情の動向を丹念に追った作品である。主人公・武島直貴は、原作ではバンドを結成するが、映画では漫才コンビを結成する。
手紙 映画批評・備忘録
手紙
脚...

スタンド・バイ・ミー 83点
1986年公開のアメリカ合衆国の映画。原作はモダン・ホラーの大家スティーヴン・キングの非ホラー短編集で『恐怖の四季』の中に収められた秋の物語『THE BODY』(『死体』)である。1950年代末のオレゴン州の小さな町キャッスルロックに住む4人の少年たちが好奇心から、線路づたいに“死体探し”の旅に出るという、ひと夏の冒険を描いている。兄弟間の葛藤において生じるカインコンプレックスについても描かれた。

私を抱いてそしてキスして 61点
1992年公開の日本映画。エイズ感染者の女性が、恋人やジャーナリストに励まされながら懸命に生きていく姿を描く人間ドラマ。日本映画で初めて厚生省(当時)の推薦を受けた作品です。家田荘子の原作を南野陽子が読み、東映に企画を持ち込んだのが映画化のきっかけ。これを受け...

寒椿 85点
1992年公開の日本映画。昭和初期の土佐高知の色街を舞台に、原色の男女が織りなす愛と侠気の世界を描く、宮尾登美子原作の映画化。
寒椿 映画批評・備忘録
寒椿(かんつばき)
脚本:35点
演技・演出:17点
撮影・美術:17点
編集:8点
...

いまを生きる 90点
1989年のアメリカ合衆国の映画。1959年、ニューイングランドの全寮制学院を舞台に、学生たちの愛と生、そして死を描くドラマ。
原題の「Dead Poets Society(死せる詩人の会)」は劇中の教師ジョン・キーティングがウェルトン校在学中に結成した読詩...

パーフェクト・ワールド 86点
1993年のアメリカ合衆国の映画。脱獄犯と人質の少年との交流、そして男を追う警察署長の苦悩を描いた犯罪ドラマ。
パーフェクト・ワールド 映画批評・備忘録
パーフェクト・ワールド(原題: A Perfect World)
脚本:37点
演技・演出...

ペイ・フォワード 可能の王国 74点
2000年公開のアメリカ合衆国の映画。キャサリン・ライアン・ハイドの小説を映画化。キャッチコピーは「きっかけはここにある!」
ペイ・フォワード 可能の王国 映画批評・備忘録
ペイ・フォワード 可能の王国(原題: Pay It Forward)
脚...

ギルバート・グレイプ 81点
1993年公開のアメリカ合衆国の映画。ピーター・ヘッジスの同名小説の映画化。レオナルド・ディカプリオがアカデミー賞にノミネートされた。
ギルバート・グレイプ 映画批評・備忘録
ギルバート・グレイプ(原題:What's Eating Gilbert Gr...

バスケットボール・ダイアリーズ 74点
1995年公開のアメリカ合衆国の映画。原作はジム・キャロルが13歳から16歳までつけていた日記『マンハッタン少年日記』。公開された当時は、麻薬依存や売春が描かれていたために物議を醸した。アメリカではMPAAによりカットされてR指定を受け、韓国では公開禁止となっ...

T2 トレインスポッティング 75点
2017年公開のイギリスの映画。1996年の映画『トレインスポッティング』の21年ぶりの続編。ドラッグにはまった明日なき若者たちの日常をスタイリッシュな映像&サウンドを駆使して描き、当時、世界中の若い観客に愛された「トレインスポッティング」。大胆にも、当時は若...

南極料理人 75点
2009年に公開された日本映画。原作は海上保安官出身の西村淳のエッセイ『面白南極料理人』。第50回日本映画監督協会新人賞最終候補作品。2009年度新藤兼人賞金賞、第29回藤本賞新人賞を受賞。この映画のロケ地となったのは、原作者・西村の出身地、真冬の北海道網走市...

涙そうそう 80点
2006年公開の日本映画。歌謡曲「涙そうそう」(作詞:森山良子・作曲:BEGIN)の歌詞をモチーフに映画化。TBSテレビ50周年記念企画「涙そうそうプロジェクト」の劇場映画化作品である。
涙そうそう 映画批評・備忘録
涙そうそう(なだそうそう)
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ボーイズ・ドント・クライ 75点
1999年に製作されたアメリカ映画。ブランドン・ティーナとして知られる、ネブラスカ州で殺害された実在の人物の人生を描いた作品。
ボーイズ・ドント・クライ 映画批評・備忘録
ボーイズ・ドント・クライ(原題:Boys Don't Cry)
脚本:30...

フィラデルフィア 81点
1993年公開のアメリカ合衆国の映画。エイズとゲイにまつわる偏見を法廷で覆してゆく物語。監督は「羊たちの沈黙」のジョナサン・デミ、音楽は「ザ・フライ」「スキャナーズ」「ロード・オブ・ザ・リング」などを手掛けたハワード・ショア。
フィラデルフィア 映画批評・備...

八日目の蝉 93点
2011年公開の日本映画。不倫相手の子供を誘拐した女と、誘拐犯に育てられた女。ふたりの4年間の逃亡生活と、その後の運命を描いたヒューマンサスペンスドラマ。
八日目の蝉 映画批評・備忘録
八日目の蝉
脚本:38点
演技・演出:18点
撮影・美術...

サッド・ムービー 80点
2005年公開の韓国映画。8人の男女に訪れる様々な別れの瞬間を描く、韓国発のオムニバスドラマ。チョン・ウソンのような大スターから、のちに大スターになる「ファイ 悪魔に育てられた少年」で主演したヨ・ジング(子役)が出演している。「猟奇的な彼女」で主演だったチャ・...

日の名残り 88点
1993年のイギリスの映画。2017年ノーベル文学賞を受賞したカズオ・イシグロの同名の小説を映画化。アカデミー賞では、主演男優賞、主演女優賞、美術賞、衣装デザイン賞、監督賞、作曲賞、作品賞、脚本賞の8部門にノミネートされた。
日の名残り 映画批評・備忘録
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ソーシャル・ネットワーク 84点
2010年公開のアメリカ合衆国の映画。SNSサイトのFacebookを創設したマーク・ザッカーバーグらを描いた映画である。世界最大のSNS「Facebook」誕生の裏側を描いた伝記ドラマ。ハーバード大学在学中にFacebookを立ち上げた主人公たちが、一躍有名...

レヴェナント: 蘇えりし者 90点
2015年公開のアメリカ合衆国の映画。原作は、作家マイケル・パンクの小説『蘇った亡霊:ある復讐の物語』(The Revenant: A Novel of Revenge)で、アメリカの西部開拓時代を生きた実在の罠猟師ヒュー・グラスの半生と、彼が体験した過酷なサ...

グリーンマイル 94点
1999年公開のアメリカ合衆国の映画。原作は、スティーヴン・キングが1996年に発表した、1932年の大恐慌時代の死刑囚が収容されている刑務所を舞台とするファンタジー小説。主な舞台は回想の1932年だが、この時代はコールドマウンテンの刑務所において未だに死刑に...

アポロ13 91点
1995年公開のアメリカ合衆国の映画。アポロ13号爆発事故の実話に基づく作品である。第68回アカデミー賞において編集賞、音響賞の2部門で受賞した。
アポロ13 映画批評・備忘録
アポロ13(原題:Apollo 13)
脚本:35点
演技・演出:...

キャスト・アウェイ 91点
2000年公開のアメリカ合衆国の映画。飛行機事故で無人島に取り残された男の生還への孤独な戦いの姿を描く。※トム・ハンクスは本作の役作りのため22.7kg減量し、第58回ゴールデングローブ賞では主演男優賞(ドラマ部門)を受賞した。
キャスト・アウェイ 映画批評...

フォレスト・ガンプ 一期一会 98点
1994年公開のアメリカ合衆国の映画。 日本公開は95年で配給収入38億円のヒット作品。 人より知能指数は劣るが、純真な心と周囲の人々の協力を受けて数々の成功を収めていく"うすのろフォレスト"の半生を、アメリカの1950?80年代の歴史を交えながら描いたヒュー...

キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン 96点
2002年公開のアメリカ合衆国の映画。1980年に出版されたフランク・W・アバグネイル・Jr著の自伝小説『世界をだました男』を元に製作されたドリームワークス作品。「Catch me if you can(できるもんなら捕まえてみろ)」とは鬼ごっこの時の掛け声で...

ターミナル 80点
2004年公開のアメリカ合衆国の映画。パスポートが無効になりターミナルに閉じ込められてしまった男と、ターミナル内の従業員との交流と恋模様を描いた作品で、ロマンスおよびコメディの要素がある映画。
ターミナル 映画批評・備忘録
ターミナル(原題:The T...

ロード・トゥ・パーディション 80点
2002年公開のアメリカ合衆国の映画。小池一夫、小島剛夕の漫画『子連れ狼』をモチーフとした重厚かつ繊細な世界観で、題名(地獄への道)は原作者が執筆の際に影響を受けた『子連れ狼』のキャッチコピー「冥府魔道を行く父子」からきている。『アメリカン・ビューティー』で第...