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ゾンビ|ある惑星の大爆発の影響で地上の死者が甦り、生者の肉を求めて彷徨する世界でサバイバルを余儀なくされた人間たちを描く

映画 ゾンビ
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ゾンビは、1978年9月にイタリアで公開されたジョージ・A・ロメロ監督のホラー映画。ある惑星の大爆発の影響で地上の死者が甦り、生者の肉を求めて彷徨するというSFミステリー映画。数多くのホラー作品を手掛けている映画監督のダリオ・アルジェントが音響効果、ヨーロッパ公開版の監修および一部プロデュースを担当して制作費を集め、ヨーロッパでの配給権を得た。当時、無名だったロメロは、本作で一躍知られるようになった。

ゾンビ 映画批評・評価・考察


ゾンビ(原題: Dawn of the Dead)

脚本:40点
演技・演出:18点
撮影・美術:17点
編集:7点
音響・音楽:8点
合計90点

もう何回くらい見たのかなぁ~と回数が分からないくらい見た映画です。かといって鮮明に覚える映画じゃないんですよね。

ショッピングモール、ショッピングモール、怖いのはゾンビじゃなくて、人間だ。みたいな記憶だけがしっかり残る作品なのと、思いれのある人物の変わりゆく瞬間に背筋が凍る。とても嫌なシーンです。

オープニングシーンの衣装だとかゾンビのメイクについては時代を感じるものなんですが、ショッピングモールに移ってからのシーンは、匂いを感じてしまうほどとてもリアルに感じてしまいます。

このゾンビ映画につきものになったショッピングモールへ逃げるというシーンを何度も見ているので、もしも世界が終わるとき、パブロフの犬みたいに条件反射で人々はショッピングモールへ向かっちゃうんじゃないかと妄想してしまいます。

ゾンビの歴史は、1974年にジョージA.ロメロが母校のカーネギーメロン大学の知人であるオックスフォード開発会社のマーク・メイソンに招待され、メイソンの会社であるモンロービルモールを訪れたときに始まりました。ロメロが消費者の至福に気づいたモールの隠された部分をロメロに見せた後、メイソンは冗談めかして、緊急事態が発生した場合に誰かがモールで生き残ることができるだろうと提案しました。このインスピレーションで、ロメロは映画の脚本を書き始めました。

興行収益は、商業広告と口コミの両方のおかげでうまく機能しました。広告キャンペーンとポスターは、この映画を「史上最も衝撃的な映画体験」と宣言しました。米国でのオープニング週末に90万ドル獲得し、4週間後に儲けていた501万ドルを米国・カナダで稼ぎだし総額1600万ドルを超えました。国際的にも好調で、日本では42日間で6つの劇場から150万ドル、イタリアでは100万ドルを超え、1979年10月までに全世界で2400万ドルの収益を上げました。国際総収入は4,990万ドルで、国内総収入は1,600万ドルであり、世界全体で6,600万ドルに上り、ゾンビシリーズで最も収益性の高い映画になっていると主張していました。それから30年後のリメイク映画『ドーン・オブ・ザ・デッド』(2004年)が興行収入1億230万ドルを超えて追い越しました。

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ゾンビ あらすじ(ネタバレ)

全米各地で突如死体がよみがえり、生者を次々と襲い始めてから3週間。生ける死体「ゾンビ」に噛まれて死んだ者たちもゾンビ化して急速に数を増やし、社会に混乱が広がっていた。

フィラデルフィアのテレビ局「WGON」に勤めるフランと恋人のスティーブンは悪化していく現状に見切りを付け、ヘリコプターで都市からの脱出を決意する。一方スティーブンの友人でSWAT隊員のロジャーは、とあるアパートの篭城犯制圧作戦に参加していたが、突入したアパート内で閉じ込められていた大量のゾンビと戦闘になる。辛くも切り抜けたロジャーはそこで意気投合した同僚のピーターをヘリでの脱出計画に誘い、スティーブン達と合流する。4人を乗せ飛び立ったヘリは、燃料給油所でのゾンビとの遭遇を経て、とあるショッピングモールへ辿り着く。そしてラジオ放送によりピーターたちがいた都市はゾンビの大群により壊滅したことが報じられた。

モール内部はゾンビの巣窟と化していたが、物資は手付かずのまま残されていた。食料と安全な場所を求めていたピーターたちは、彼の提案により事態が収束するまでモール内に留まることに決める。しかし、モールの入口をトラックで塞ぐ作戦中に、冷静さを失い正気を欠いたロジャーがゾンビに腕と足を噛まれ負傷してしまう。封鎖を完了し、モール内のゾンビを一掃して物資の独占に成功したピーターたちは、最上階の隠れ部屋へ物資を運び込んで新たな生活を始めるが、負傷したロジャーの容態は急速に悪化していく。ロジャーは「死んでも蘇らないよう頑張るが、もし蘇ったら撃て。」と言い残して死亡する。程なくゾンビとして蘇ったロジャーはピーターの手により永遠の眠りに就いた。

ピーターたちは外部と隔絶したモール内での閉塞感に満ちた日常を続けていたが、ある日30人近いヘルズ・エンジェルスの一団にモール内の物資を狙われ、襲撃を受ける。搬入口から侵入してきた略奪者とゾンビの大群。ピーターは手を出さずに双方の消耗を傍観することを提案するが、略奪者たちに怒りを燃やしたスティーブンは単独行動を取り攻撃を開始。略奪者たちと本格的な戦闘になってしまい上階に隠れていたピーターも銃撃に曝される。ピーターとスティーブン、ゾンビ、略奪者たちの乱戦の最中、エレベーターへ隠れたスティーブンは略奪者たちに腕を撃たれて負傷したところをゾンビたちに襲われ命を落とす。ピーターの奮闘により略奪者たちの戦力が弱まり、そこをゾンビの大群が襲う形で次々と駆逐されて行った。ピーターは略奪者たちのリーダー格の一人を見つけ、彼が逃走する寸前に銃撃しバイクから転倒させることに成功。ゾンビの大群に襲われ男はひとたまりもなく食われてしまった。

生き残った略奪者たちが去り、ピーターとフランがスティーブンの帰りを待ち続けて数時間後、彼はゾンビ化し変わり果てた姿で隠れ部屋までゾンビたちを引き連れてくる。ピーターは無言でスティーブンの頭を撃ち抜くと、フランを屋上のヘリに送り出す。ピーターは一人残って自殺を決意するが、ゾンビが部屋に入った瞬間寸前で思いとどまり、フランと共に燃料の残りわずかなヘリで夜明けの空へ飛び去るのだった。

ゾンビ スタッフ

監督:
脚本:
製作:,,
音楽:,
撮影:
編集:
配給:

ゾンビ キャスト

ピーター・ワシントン
本作の実質的な主人公で長身の黒人男性。ロジャーの同僚でSWAT隊員。冷静沈着な性格でプランを提案することがある。スティーブンやロジャーと共に行動することも多い。暴走族集団の襲撃を機にショッピングモールが崩壊すると、応戦の末にフランをヘリまで避難させると仲間を死なせた絶望感から一度は自殺を図ろうとするが思い留まり、意を決してゾンビの群れを強行突破して離陸寸前だったヘリに乗り込み脱出した。特技はテニス。

フランシーン・パーカー
テレビ局員。通称フラン。スティーブンの不倫相手で避難した時点で妊娠4ヶ月だった。発煙筒でゾンビを怖がらせたことがある。合流当初は消極的な性格だったが、スティーブンからヘリの簡単な操縦法、ピーターからは銃の扱い方を教えられ積極的に行動するようになる。物語終盤ではスティーブンに代わってヘリコプターのパイロットとなりピーターを連れて脱出する。

スティーブン・アンドリュース
ロジャーの友人で妻子持ちだがフランとは不倫関係にある。ヘリコプターのパイロットでピーターからはヘリボーイ(ヘリ坊や)と呼ばれる。本業は交通情報のアナウンサー。物語の終盤で暴走族集団ヘルズ・エンジェルスの襲撃を受け、彼らをやり過ごそうとしたピーターの提案を無視して応戦した末に、エレベーターに追い詰められ暴走族に撃たれて腕を負傷してしまい、ゾンビの群れに襲われてしまう。後で失血死を経てゾンビ化し、ゾンビの群れを引き連れて倉庫まで到着するが、ピーターに射殺される。

ロジャー・デマルコ
小柄のSWAT隊員。ピーターの同僚でスティーブンの友人。プエルトリコ人のアパートで同僚を失いながらもピーターと出会う。調子に乗りやすい性格で彼のその行動が原因で入口を封鎖する作戦中にトラックに乗り移ろうとするが、鞄を落としてしまう。その後、鞄を拾うとするも、ゾンビに腕と足を噛まれてしまう。噛まれた後はカートに乗っている。衰弱死した後にゾンビ化してしまい、生前の遺言通りピーターに射殺され死体はショッピングモールの観葉植物の下に埋葬される。

暴走族ルディ
暴走族集団のリーダー。軍用ヘルメットを被り髭を生やしている。ピーター達がショッピングモールの物資を独占している事が気に入らず、無線を通じて彼らに宣戦布告すると武装した仲間を引き連れて襲撃を開始した。略奪やゾンビに悪戯を繰り返していたが、安否については不明。

暴走族ブレイズ
暴走族集団の一人。髭を生やしている。鉈を扱うのが得意。ゾンビに対しては、鉈で斬りつけるだけでなく馬鹿にするように小突いたり蹴りを入れていた。最期はピーターに射殺された。

暴走族マウジー
暴走族集団の一人。トミーガンを装備している。逃走中ピーターに狙撃され、負傷して取り残された所をゾンビの群れに囲まれ喰い殺された。

フォスター博士:
バーマン:
ラウシュ博士:
ウーリー:
ギブンズ:
TVキャスター:
ジョーンズ:
SWAT指揮官:
ロッド:
マルティネス:
神父:
テレビ・ディレクター:
テレビ・プロデューサー:

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ジョージ・A・ロメロ ゾンビ映画

ナイト・オブ・ザ・リビングデッド|ジョージ・A・ロメロが監督した歴史的作品であり、ゾンビ映画の記念碑的作品
ナイト・オブ・ザ・リビングデッドは、ジョン・A・ルッソの原作を、CM監督出身のジョージ・A・ロメロが監督した歴史的作品であり、ゾンビ映画の記念碑的作品である1968年公開のアメリカのホラー映画。全編に横溢するカニバリズムや反モラル的ラストなど当時のタブーに挑戦した内容は、根底に流れる独自のヒューマニズムが制作当時の世相を反映しており、賛否両論あったがロングランを続けた。結果として、ニューヨーク近代美術館にも所蔵されるカルト・クラシックとなっており、アメリカ国立フィルム登録簿に永久保存登録されている。リチャード・マシスン原作のSFサスペンス小説『アイ・アム・レジェンド』に感銘を受けていたロメロがその作品をヒントとして作られたのが今作。
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