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プラトーン|現代史の汚点、ベトナム戦争を題材に、自身もベトナム帰還兵であるオリバー・ストーン監督が戦場の現実を描く。

映画 プラトーン
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プラトーンは、1986年公開のアメリカ合衆国の映画。ベトナム帰還兵であるオリバー・ストーンが、アメリカ陸軍の偵察隊員であった頃の実体験に基づき、アメリカ軍による無抵抗のベトナム民間人に対する虐待・放火、虐殺や強姦、米兵たちの間で広がる麻薬汚染、仲間内での殺人、誤爆、同士討ち、敵兵に対する死体損壊など、現実のベトナム戦争を描く。タイトルの「プラトーン」は、軍隊の編成単位の一つで、30名から60名程度で構成される小隊の意味である(本来の発音に近い表記はプラトゥーンである)。

プラトーン 映画批評・評価・考察

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プラトーン(原題:Platoon)

脚本:38点
演技・演出:18点
撮影・美術:18点
編集:8点
音響・音楽:8点
合計90点

この映画を最初に見た時は小学生なので、ほとんど内容を理解できませんでした。この映画を見た人が両手を上げて叫ぶウィレム・デフォーのものまねをしていたので、エンタメみたいな感じさえありました。大人になって見たら、あのシーンをモノマネしてた人の人間性を疑ってしまいます。ものすごく悲惨で残酷なシーンじゃないですか。それと僕自身、アメリカ、ベトナム人の方と仕事をしたり、米国でホームステイ、ベトナム旅行したこともあり、国と人と接したことで視点が大きく変わりました。ベトナムはかなりの親日国ですし、社会主義国とはいえ、今では平和を得て高度経済成長期に入っています。米国は負けた南ベトナム側だったわけですが、北ベトナムが勝利し南北ベトナムは統一され戦争は終結しました。アメリカにとってベトナム戦争は敗戦であり、悲惨なトラウマを生んだ戦争でした。正直、この戦争で描かれいる様にアメリカ兵同士の衝突と狂気、民間人への無差別殺人など、正義どころか悪魔の所業だと思えました。しかし、これが戦争なんだという、帰還兵であるオリバー・ストーン監督の意図するものは理解できますし、当時アイドル的な存在のチャーリー・シーンを主役に抜擢するなど、若い世代に見てもらいたいという意図も理解できます。今後ベトナムが発展していく中で、ベトナム人によるベトナム側の視点で描かれた戦争映画も増えてくると思います。


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プラトーン あらすじ(ネタバレ)

1967年のベトナム共和国(南ベトナム)。白人のクリス・テイラーは自分と同年代の、それも地域によっては依然として白人と比べて劣悪な扱いを受けている黒人やその他の少数民族、果ては誰も名前を知らないような小さな町で生まれ育った貧困層という、アメリカ合衆国の底辺層である若者が、職業と現金を求めて、次々とアメリカ軍に入隊していく現実に憤りを覚えていた。

そして、両親の反対を押し切って大学を中退し、アメリカ陸軍に志願、ベトナム戦争の戦場へやってきた。しかし、南ベトナム解放民族戦線(ベトコン)のゲリラ戦に悩まされ、鬱蒼とした密林のジャングルで敵味方が混在する戦場の過酷さは彼の想像を遥かに超えるものであり、現地に配属された当日に自身の正義漢ぶった決断を後悔する。

クリスは、カンボジア国境付近に駐屯するアメリカ陸軍第25歩兵師団のある小隊に配属される。そこは、まさに戦鬼と化した鬼軍曹バーンズと、まだ人間らしさを残したエリアス軍曹が取り仕切り、若い小隊長が干渉できない小社会だった。クリスはさまざまな出自の若い兵士たちの中で、時に敵と戦い、時に戦友たちと大麻を嗜み、徐々に小隊、兵隊生活、そして戦争になじんでいく。

だが、戦争はさらに過酷さを増し、ベトコンや北ベトナム軍の罠ばかりか、味方の同士討ちまでもが小隊を襲う。戦友は次々と倒れ、生き残った戦友たちの中には現地民間人に手を出すものまで現れ、彼らの処遇を巡ってバーンズとエリアスの対立は決定的な破局を迎えた。

エリアスは無防備な民間人を殺害したバーンズを軍法会議に告発しようと考えていたが、エリアスは戦場の混乱の中でバーンズに撃たれてしまう。重傷を負い戦地に取り残されたエリアスは北ベトナム軍の追撃を受け、ヘリコプターで離脱したばかりのクリス達の目前で絶命した。クリスは、バーンズの態度から彼がエリアスを撃ったことを察知し、仲間たちに報復を呼びかけるが、彼らはバーンズに一喝されて尻込みしてしまう。

翌日、北ベトナム軍の大部隊が夜襲を仕掛け、クリスたちは戦場で敵に囲まれてしまう。クリスたちの防衛線を突破した北ベトナム軍が後方地帯にも浸透し、大隊本部は自爆攻撃によって大隊長ごと壊滅する。クリスたちの中隊長は自分たちのいる陣地ごと空爆するように要請を出し、クリスたちは味方の空爆に巻き込まれてしまう。翌朝、負傷したものの空爆から生き延びたクリスは、重傷を負ってなお生き延びようとするバーンズを見付け、拾った敵の銃で射殺する。クリスは味方の部隊に救出され、戦場を後にする。

プラトーン スタッフ

監督:オリバー・ストーン
脚本:オリバー・ストーン
製作:アーノルド・コペルソン
製作総指揮:ジョン・デイリー,デレク・ギブソン
音楽:ジョルジュ・ドルリュー
撮影:ロバート・リチャードソン
編集:クレア・シンプソン
配給:オライオン・ピクチャーズ,ワーナー・ブラザース

プラトーン キャスト

クリス・テイラー:チャーリー・シーン
ボブ・バーンズ2等軍曹:トム・ベレンジャー
ゴードン・エリアス3等軍曹:ウィレム・デフォー
バニー:ケヴィン・ディロン
ビッグ・ハロルド:フォレスト・ウィテカー
レッド・オニール:ジョン・C・マッギンリー
ラー:フランチェスコ・クイン
ハリス大尉:デイル・ダイ
ガーター・ラーナー:ジョニー・デップ
キング:キース・デイヴィッド
フランシス:コリー・グローヴァー
ウォルフ中尉:マーク・モーゼス
ウォーレン:トニー・トッド
ジュニア:レジー・ジョンソン
ガードナー:ボブ・オルヴィヒ
テックス:デヴィッド・ニードルフ
ドク:ポール・サンチェス
クロフォード:クリス・ペダーソン
ロドリゲス:クリス・カスティリェホ
マニー・ワシントン:コーキー・フォード
トニー:イヴァン・ケイン
エース:テリー・マキルヴェイン
タブス:アンドリュー・B・クラーク
モアハウス:ケヴィン・エシェルマン
パーカー:ピーター・ヒックス
ホフマイスター:ロバート・ガロッティ
サル:リチャード・エドソン
エベンホック:マーク・エベンホック
老女:クラリサ・オルタチオ
掩蔽壕に居る第一中隊少佐:オリバー・ストーン

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