クワイエット・プレイスは、2018年公開のアメリカ合衆国の映画。聴覚が超鋭敏な怪物に支配された世界で、怪物に見つからないよう音をたてずに暮らさざるを得なくなった家族の物語。エミリー・ブラントが主演、ブラントの夫でもある俳優のジョン・クラシンスキーが監督・脚本を手がけ、全米でスマッシュヒットを記録したサスペンスホラー。
クワイエット・プレイス 映画批評・評価・考察
クワイエット・プレイス(原題:A Quiet Place)
脚本:37点
演技・演出:18点
撮影・美術:16点
編集:8点
音響・音楽:8点
合計87点
主演のエミリー・ブラントを初めて見たのは『プラダを着た悪魔』の秘書役で、その頃に感じていたものとは全く違うくらい大物女優になっていて、『オール・ユー・ニード・イズ・キル』などで見せたアクションも含めてどんな役でもこなせる素晴らしい演技力を身に着けています。今回の役は控えめな女性を演じているのですが、内に秘めた強い部分を感じられます。
今作品はシチュエーションホラーでもあり、限られた登場人物と正体不明な怪物との生存競争を描く中で、家族愛をメインテーマに描いています。M・ナイト・シャラマン監督の『サイン』に似ているようにも思えたのですが、今作の方がシンプルでストーリーがしっかりと理解できる作品だと思いました。グロさも控えめなのでホラー嫌いの方にもお薦めできます。
クワイエット・プレイス あらすじ
2020年、宇宙からやって来た怪物のために世界中が恐怖に陥っていた。怪物は盲目であったが、極めて鋭敏な聴覚を有しており、それを利用して人間を食い散らかしていたのである。そんな世界を逞しく生き延びていたのがアボット一家であった。一家は手話を使用することで音を立てずに意思疎通を図っていた。物資を補充した帰り道、一家の末っ子であるビューは音を立てたばかりに怪物に殺されてしまった。
それから一年後、アボット一家は引き続いて音を立てない生活を心がけていたが、怪物の方は一家の存在を感知していた。リーは娘のリーガンに「ビューが死んだのはお前のせいじゃない」と手話で言い聞かせたが、リーガンはそれに納得しなかった。リーとリーガンの関係は徐々に険悪なものになって行き、リーガンは一家の中で孤立していると感じるようになった。リーガンの目には、弟のマーカスが自分以上に両親に愛されていると映っており、それが一層疎外感を強めるのだった。
ある日、リーがマーカスと釣りに行くと知ったリーガンは同行を願ったが、妊娠中の母親(イヴリン)を見ているようにと言われた。釣り場の近くに滝があったため、リーとマーカスは数ヶ月ぶりに話をすることができた。2人はビューの死とリーガンが抱えているであろう家族への不信感について話し合った。リーはマーカスから「リーガンを愛しているなら、はっきりそう伝えないとダメじゃないか」と言われた。帰宅する途中、2人は妻を亡くして悲嘆に暮れる老人に遭遇した。老人は叫び声を上げ、そのまま怪物に殺されてしまった。いつ終わるとも知れぬ孤独な生活を恐れての自殺だったのだろう。
その頃、イヴリンは産気付いていた。安全な場所で出産するために、イヴリンは地下室に移動することにしたが、その途中で誤って音を立ててしまった。その結果、一家は怪物数体と死闘を繰り広げなければならない状況に陥った。
クワイエット・プレイス スタッフ
監督:ジョン・クラシンスキー
脚本:ブライアン・ウッズ,スコット・ベック,ジョン・クラシンスキー
原案:ブライアン・ウッズ,スコット・ベック
製作:マイケル・ベイ,アンドリュー・フォーム,ブラッドリー・フラー
製作総指揮:セリア・コスタス,ジョン・クラシンスキー,アリソン・シーガーアーロン・ジャナス
音楽:マルコ・ベルトラミ
撮影:シャルロッテ・ブルース・クリステンセン
編集:クリストファー・テレフセン
製作会社:プラチナム・デューンズ,サンデー・ナイト
配給:パラマウント映画
クワイエット・プレイス キャスト
エミリー・ブラント
ジョン・クラシンスキー
ミリセント・シモンズ
ノア・ジュープ
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