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パシフィック・リム|巨大怪獣に、兵士2人がペアとなって操縦する巨大ロボットで立ち向かう姿を描いている。

映画 パシフィック・リム
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パシフィック・リムは、2013年公開のアメリカ合衆国の映画。太平洋の海底から次々と現れる巨大怪獣に、兵士2人がペアとなって操縦する巨大ロボットで立ち向かう姿を描いている。

パシフィック・リム 映画批評・評価・考察


パシフィック・リム(原題:Pacific Rim)

脚本:36点
演技・演出:17点
撮影・美術:17点
編集:10点
音響・音楽:10点
合計90点

日本のロボットアニメや特撮シリーズの美味しいところを、ギレルモ・デル・トロ監督がセンス溢れる映像と脚本に反映させた新しいSF怪獣映画。モンスターやエイリアンではなく、カイジューと呼んでいることやロボットの造形など監督の日本作品への愛を感じるところが随所にあります。

音楽や編集もテンポが良く、快作の仕上がりに大きく貢献しています。

本作は、押井守監督による『機動警察パトレイバー』に大きな影響を受けており、ロボットが製造される過程ではなく、戦っている最中から始まる描写や、実在しそうなメカデザインなどに反映されています。
英語の作品ですが、怪獣は日本語由来の「Kaiju」(カイジュー)と呼ばれます。ラストには「この映画をモンスターマスター、レイ・ハリーハウゼンと本多猪四郎に捧ぐ」と献辞が表示されています。デル・トロは、「日本の怪獣モノの単なるパスティーシュやオマージュではなく、新しいことができると感じた」と語ったうえで、「日本の漫画、ロボット、怪獣映画の伝統を尊重している」とも答えています。また、今作は「巨大怪物への美しい詩である」と語っています。

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パシフィック・リム あらすじ(ネタバレ)

2013年8月、太平洋グアム沖の深海に異世界と繋がる割れ目が生じ、そこから現れた怪獣「アックスヘッド」がサンフランシスコを襲撃。米国は陸海空軍の総攻撃で6日かけてこれを撃破することに成功するが、その後も別の怪獣が次々と出現し太平洋沿岸都市を襲うようになったため、沿岸諸国は環太平洋防衛軍 (PPDC) を設立し、怪獣迎撃用の巨人兵器イェーガーを建造して立ち向かう。これによって人類は一時的に優位に立ったが、怪獣の出現ペースは少しずつ早まっていき、再び人類は劣勢に追いやられていった。

2020年2月、米国アンカレッジを怪獣「ナイフヘッド」が襲撃。イェーガーのパイロットであるローリー・ベケットは、同じくパイロットの兄ヤンシーとともにイェーガー「ジプシー・デンジャー」に乗ってこれを迎撃するが、戦闘で機体が大破し、更にヤンシーが戦死する。ローリーは兄の死というショックと、脳への負担に耐えて単独でイェーガーを操縦し、ナイフヘッドを撃破することに成功する。しかし世界各国の政府首脳陣は、怪獣の襲撃によってイェーガーが失われるペースが加速し、生産が追いつかないことを問題視しており、イェーガー計画を中断することをPPDCの司令官、スタッカー・ペントコストに告げる。それと同時に、世界各国に巨大防護壁を建造する「命の壁計画」によって、徹底した防御策に出ることを決定した。しかしその壁も怪獣の侵攻の前では全く意味をなさず、人類は滅亡の危機に瀕していた。

2024年、パイロットを辞めて壁の建造に携わっていたローリーの元にペントコストが現れ、異世界と繋がる深海の割れ目を破壊する計画に参加するよう求める。ローリーはペントコストとともに香港のPPDCの基地(シャッタードーム)へ向かい、破棄されていたはずのかつての乗機ジプシー・デンジャーと、そして機体の修復やパイロットの選定を担当する研究者・森マコと出会う。マコは研究者でありながら戦闘能力も高く、イェーガーの搭乗者に選ばれてもおかしくないほどだったが、過去のトラウマを知るペントコストから搭乗を止められていた。訓練を通してマコの高い実力を見抜いたローリーは、彼女とペアを組みたいとペントコストに進言し、それを受けて実験的にローリーとマコを組ませて操縦テストが行われた。しかし、マコの不慣れもあって危うく事故を起こしかけてしまい、ペントコストはローリーのパートナーを別の人間にすることを決める。

2025年1月、香港を、初の2体同時出現にして過去最大級・カテゴリー4の怪獣「オオタチ[8]」と「レザーバック」が襲撃する。ペントコストは、残存する4機のイェーガーのうち「チェルノ・アルファ」「クリムゾン・タイフーン」「ストライカー・エウレカ」の3機を出撃させるが、チェルノ・アルファとクリムゾン・タイフーンが破壊され、ストライカー・エウレカもレザーバックの電磁衝撃波で機能停止に陥り、パイロットの1人であるハーク・ハンセンが腕を骨折する怪我を負ってしまう。そこで待機していたローリーとマコがペントコストの反対を押し切り、回路がアナログ式のため電磁衝撃波の影響を受けないジプシー・デンジャーで出撃。このコンビでの実戦は初めてながら、怪獣を2体とも撃破することに成功する。
しかし喜ぶ間もなく、巨大なカテゴリー4の怪獣2体「ライジュウ」「スカナー」が出現。ペントコストは、残る2体のイェーガーで割れ目の破壊作戦を実行することを決断し、負傷したハークの代わりに自らがストライカー・エウレカに乗り込み、ハークの息子のチャックとペアで出撃する。2機が海底の割れ目に到着すると、さらに巨大な初のカテゴリー5となる怪獣「スラターン」も出現。また怪獣の死骸を調査した結果、割れ目を通り抜ける事ができるのは怪獣のみで機械や兵器などは不通であると判明した。ジプシー・デンジャーは右腕と右脚を損壊したもののライジュウの撃破に成功。一方のストライカー・エウレカはスラターンとの格闘で深刻なダメージを負ったため、ジプシー・デンジャーの道を切り開くべく、割れ目の破壊用に搭載されていた核爆弾を使用し、残る2体を巻き添えに自爆する。

スラターンは自爆攻撃にも耐え再び襲いかかるがジプシー・デンジャーはそれを倒し、スラターンの死骸を利用し異世界へと繋がる割れ目へと飛び込む。ゲートを破壊するための核兵器はストライカー・エウレカが使ってしまったため、ローリーたちはジプシー・デンジャーの原子炉を爆発させることにするが、手動で起爆しなければならず、ローリーは先にマコを脱出させて起爆スイッチを入れ、脱出ポッドに乗り込む。怪獣を操る異種族「プリカーサー」諸共、ゲートは計画通り破壊され、先に海上へと浮上してきたマコやPPDCの皆が見守る中、ローリーも無事帰還する。

パシフィック・リム スタッフ

監督:
脚本:,
原案:
製作:,,
製作総指揮:
音楽:
撮影:
編集:
製作会社:
配給:

パシフィック・リム キャスト

ローリー・ベケット
本作の主人公で、イェーガー「ジプシー・デンジャー」のパイロット。米国アンカレッジ出身。学生時代の成績はスポーツも勉強も今ひとつであったが、喧嘩は負け知らずであった。兄のヤンシーとのコンビで高い戦闘能力を発揮しパイロットとして活躍していたが、怪獣ナイフヘッドとの戦いでヤンシーを亡くし、以来、心にトラウマを負っている。一時はパイロットを引退して各地の怪獣防護壁の建設作業員として働いていたが、アラスカにおいてかつての上司であったペントコストの要請を受け、再びパイロットとして復帰する。人一倍正義感が強い性格であるが、彼を演じるチャーリー・ハナム曰く「人類愛に満ちている一方で人嫌い」であるという。復帰して初めてジプシー・デンジャーに搭乗した時こそ、ドリフトの際に過去のトラウマを思い出してしまったことでマコの暴走を引き起こしてしまったが、その後の香港での実戦ではマコとの息の合った動きで二体の怪獣を撃破するなど、パイロットとしての実力は衰えていない。マコの「イメージと違う」という発言に対して日本語で応答しているが、どれほど話せるかは不明。

森マコ(幼少期)
種子島出身の日本人で、イェーガーの研究者。幼い頃に怪獣オニババが日本を襲撃した際に両親を亡くし、自らも殺されかけたところをペントコストが搭乗するイェーガーコヨーテ・タンゴに助けられた。その後、ペントコストらに養女として迎え入れられたことから、生涯の恩人として彼に忠誠を誓っている。失敗を許せない完璧主義者であり、イェーガーの適性訓練において意図的に2ポイント先取を許すローリーに対して苦言を呈した。戦闘員としての身体能力も高く、両親の復讐を果たすためローリーのパートナーになることを志願するが、中々ペントコストの許可を得られなかった。ドリフトの初テストではオニババに襲われたときの記憶を深追いしてしまったことによりイェーガーを暴走させかけてしまうが、ローリーとの信頼関係を築いてからは一人前のパイロットへと成長していく。

スタッカー・ペントコスト
環太平洋防衛軍(PPDC)の司令官で、ローリーとマコの上司。イギリス人。かつてはイェーガーコヨーテ・タンゴのパイロットであり、ローリーがナイフヘッドに勝利するまで、本来2人で操縦しなければならないイェーガーを1人で操縦して怪獣に勝利した唯一の人間であった。東京での戦いの際に多量の放射線を浴びてしまい、末期癌を患った。そのため、次にイェーガーに搭乗すれば確実に死ぬと忠告されている。普段は威厳ある振る舞いを見せ、時には冷徹な判断も辞さないが、内心は戦いで多くの命を犠牲にせざるを得ないことへの罪悪感に囚われている。最終作戦においては負傷したハークに代わってストライカー・エウレカに搭乗し、チャックと共に自らの命と引き換えにジプシー・デンジャーの道を切り開いた。

ニュートン・ガイズラー
環太平洋防衛軍の科学士官として働くドイツ人の生物学者。愛称は「ニュート」。全身に怪獣をモチーフにしたタトゥーを入れるほどの怪獣オタク。同じ職場で働くハーマンとは考え方の差異から度々衝突している。怪獣の生態を探るため自ら怪獣の脳とドリフトを行ったことで怪獣に関する重大な事実を知るが、ドリフトによる記憶共有は双方向に行われるということを失念しており、他の怪獣に PPDC側の情報が露見した上、自身の存在を認識されて怪獣に命を狙われることになった。

ハーマン・ゴットリーブ
環太平洋防衛軍の科学士官として働くドイツ人の数理学者。常に杖を持ち歩いており、かなりの潔癖症で気難しい性格。対照的な性格、考え方を持つニュートンとは互いに衝突し合っており、時にはニュートンの考えを全否定することもある。ニュートンと同じく怪獣の研究を行っており、怪獣の出現する間隔が徐々に短くなっていることを基に、やがて複数体が同時に出現すること、深海の裂け目が常時開いた状態になること、またそれにより裂け目の破壊が可能になることを指摘する。怪獣との戦いが激化する中、ニュートンと共に怪獣の脳とのドリフトを行い、これによってより正確で膨大な情報の入手に成功した。

テンドー・チョイ
環太平洋防衛軍の指令センター「ロクセント」の管制官。蝶ネクタイが特徴。中国人とペルー人のハーフ。以前はサンフランシスコでフェリーの操舵手をしていた。仕事に誇りを持つ職人気質であるが、パチューコ風ファッションを愛する洒落者でもある。

ハーク・ハンセン
イェーガー「ストライカー・エウレカ」のパイロット。オーストラリア・シドニー出身。元オーストラリア空軍のパイロットであり、これまでに数々の歴戦を勝ち抜いてきたエリートでもある。かつて怪獣襲撃の際に幼かった息子を守るため、妻アンジェラを置き去りにしてしまったことから(彼女はその時に入院していたが、怪獣への核攻撃に巻き込まれ、命を落としている)、息子に対して負い目を感じている。上司であるペントコストとは無二の親友であり、終盤では決死の覚悟で出撃していく彼に代わって環太平洋防衛軍の指揮を託され、その任務が完遂された際には、親友と息子を失った哀しみを胸に秘めながらも、新たな司令官として終戦を宣言した。昔はスコットという弟がパートナーであったが、後述の彼の悪行によって決別した。ちなみに正式な名前は「ハーキュリーズ(ヘラクレス)」で、「ハーク」はその略称である。

チャック・ハンセン
イェーガー「ストライカー・エウレカ」の後期パイロットで、ハークの息子。血気盛んな若者で、マコ同様の完璧主義者。実の父親であるハークをライバル視している。ハークと共に多くの怪獣を倒してきた優秀な兵士であるが、怪獣をどれくらい討伐したかでしか相手を評価せず、イェーガー計画が中止されることについて「使えないパイロットがいるせい」とTVインタビューに答えている。殊に実力がないと見做したパイロット達には厳しい態度をとり、ローリーに対して、「自分の兄を死なせたくせに一人だけ生き延びた」として非難したり、初テストでジプシー・デンジャーを暴走させかけたマコを「素人」と罵倒する。この屈折した思考と性格は幼少時の環境が原因。しかし、怪獣に倒されそうになるクリムゾン・タイフーンを見殺しにできずに命令違反をしてまで助けに行こうとするなど、根は仲間想いで悪い人間ではない。また、生身の戦闘は不得意なのか、マコを罵倒したためにローリーと諍いになった際にはブランクがある筈の彼に半ば一方的にやられていた。ドリフトの影響で早い段階から父の本心や苦悩を知り、理解はしていたが色々な理由から受け止めきれずにいた模様。ペットとしてブルドッグの「マックス」を飼っている。最期はマックスの世話を父に託し、ペントコストとペアを組んで出撃。ジプシー・デンジャーの道を切り開くため、核爆弾で怪獣2体を巻き添えに自爆した。

サーシャ・カイダノフスキー
イェーガー「チェルノ・アルファ」のパイロット。ロシア人。ハークとチャック同様、長い実戦経歴を持つエリートパイロットの1人。妻のアレクシスほどではないが怒ると非常に怖い。最終作戦に使用する核爆弾を手配したのは彼ら夫妻であり、ペントコストは「あのロシア人は何でも手配できる」と評している。香港沖合に出現した怪獣オオタチとレザーバックを迎撃すべく出撃するが、オオタチ親獣に機体に強酸を吐きつけられた際にコックピットが浸水し、妻共々戦死する。

アレクシス・カイダノフスキー
イェーガー「チェルノ・アルファ」のパイロット。サーシャの妻。戦闘の指示は彼女が行う。怒るとかなり恐ろしい。香港沖合に出現した怪獣オオタチとレザーバックを迎撃すべく出撃するが、夫同様の経緯で戦死。

ヤンシー・ベケット
ローリーの兄。かつてイェーガー「ジプシー・デンジャー」のパイロットとして活躍していたが、怪獣ナイフヘッドとの戦いで戦死する。

ハンニバル・チャウ
香港を拠点に、怪獣の死骸を解体し、臓器を万能薬として売りさばく闇商人のボス。本名は不明であり、現在の名は好きな歴史上の人物「ハンニバル」と贔屓にしている中華レストランの名前から採ったもの。幅広い人脈を持っており、幾つもの闇ルートに精通している。環太平洋防衛軍に対し、怪獣の死骸を独占する条件で資金援助をしている。かつて怪獣襲撃から逃げ込んだ公共退避壕が潰された時に左目を失明しており、普段はサングラスで隠している。貴金属と宝石をこよなく愛し、特に黄金で飾り立てた靴がお気に入り。豪勢な柄のバタフライナイフが得物。中盤、瀕死のオオタチ幼獣に丸呑みされ退場したが、スタッフロールの途中で生還した姿が見られた。ロン・パールマンはこのキャラクターを演じる際、デル・トロから海賊のイメージを与えられて人物像を作り上げたという。

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