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恋におちたシェイクスピア|「ロミオとジュリエット」誕生の陰に若きシェイクスピアの恋があった。

恋におちたシェイクスピア
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恋におちたシェイクスピアは、1998年公開のアメリカ合衆国の映画。文豪シェイクスピアの秘められた恋物語を劇中劇と絡めて織り成した一大ラヴ・ロマンス。『ロミオとジュリエット』の初演を背景とし、若かりし日のウィリアム・シェイクスピアと彼を信奉する上流階級の娘ヴァイオラとの恋愛を描く悲喜劇の恋愛映画。第71回アカデミー作品賞ならびに第56回ゴールデングローブ賞 コメディ・ミュージカル部門作品賞、ベルリン国際映画祭銀熊賞受賞作品。

恋におちたシェイクスピア 映画批評・評価・考察


恋におちたシェイクスピア(原題:Shakespeare in Love)

脚本:37点
演技・演出:19点
撮影・美術:17点
編集:8点
音響・音楽:8点
合計89点

第71回アカデミー賞で作品・脚本・主演女優賞ほか計7部門を受賞。文豪シェイクスピアが恋をしていた……というユニークなアイデア、爽やかな感動に満ちたラブロマンス。

16世紀末の英国を舞台に、いまだになおその詳しい正体と生涯が謎に包まれている天才的文豪にして名劇作家だったシェイクスピア。その若き日の姿を、虚実を織り交ぜながら魅力的に描写しています。歴史には秘められた彼自身の鮮烈で劇的な恋愛体験があったからこそ、あの不朽の名作「ロミオとジュリエット」が生まれたという斬新で大胆な仮説の下、絢爛たる愛のドラマが綴られていきます。見事オスカーを獲得したぐぃグウィネス・パルトローの優雅で気品あふれるヒロイン役も見ものです。


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恋におちたシェイクスピア あらすじ(ネタバレ)

ペストが蔓延し劇場の閉鎖が相次ぐロンドン。長いスランプから脱したウィリアム・シェイクスピアはローズ座で上演すべく『ロミオとジュリエット』の準備を行っていた。一方、芝居好きの資産家の娘ヴァイオラは、貴族との縁戚を望む両親のため、貧乏貴族のウェセックス卿との意に染まぬ結婚を前にしていた。ウェセックス卿は結婚の直後に、夫婦でアメリカの農園に移り住む計画を立てていた。

当時の演劇では、風紀上の問題があるとされて女性は舞台に立つことができず、女装した変声期前の男性俳優が女性を演じていた。ヴァイオラは男装してトマス・ケントと名乗り、劇団に潜り込んで、抜群の演技力でロミオの役を得る。ヴァイオラの男装はシェイクスピアの知るところとなるが、シェイクスピアはこれを黙認する。既婚者のシェイクスピアは、以前から女性の姿のヴァイオラに恋しており、2人は決して結婚できぬ間柄と知りつつ、忍んで逢う仲となる。このとき、ある若い貴族の男性に贈ったとされるシェイクスピアのソネット「君を夏の日に喩えようか」がヴァイオラに贈った詩として使われる。

芝居の準備は順調に進んでいたが、トマス・ケントが女性であることが、一座の面々や、王室の祝典局長の知るところとなってしまう。それ以来ヴァイオラは姿を消し、シェイクスピアがロミオ役を務めることになった。しかし本番当日、ジュリエット役の俳優が上演の直前に変声期を起こす。幕が開けられないと呆然とする一座の前に、結婚式を終えた直後のヴァイオラが駆けつける。かくして相手役のジュリエットの台詞が完璧に入っているヴァイオラが、「女装した男性の俳優」としてジュリエットを演じることになった。恋する2人はヴェローナの恋人を迫真の演技で演じ、芝居は大成功する。

終演の直後、禁じたはずの劇の上演を知った祝典局長が兵士を引き連れ、乗り込んでくる。だがそこに、お忍びで客席にいた芝居好きの女王エリザベスが現れる。女王は、一度宮廷で会ったことのあるヴァイオラに対し、「トマス・ケント」としての労いの言葉をかける。女王の臨席した芝居が風紀違反などありえぬとなって、一座は無罪放免される。

風紀紊乱の罪は免れたものの、神の前で誓った結婚の取り消しは女王にとっても成し得ないことだった。ヴァイオラはウェセックス卿の妻となる運命を受け入れて、アメリカに行くこととなる。ヴァイオラを失ったが、『ロミオとジュリエット』の大成功で劇作家としての名声を確立したシェイクスピアは、女王の命令で新たな芝居の制作を始める。『十二夜』と題するその新作喜劇の構想を練るシェイクスピアは、アメリカに渡ったヴァイオラの新しい人生を夢想する。難破した船から一人生き残ったヴァイオラが、アメリカ大陸に上陸するシーンで映画は幕を閉じる。

恋におちたシェイクスピア スタッフ

監督:ジョン・マッデン
脚本:トム・ストッパード,マーク・ノーマン
製作:デヴィッド・パーフィット,ドナ・ジグリオッティ,ハーヴェイ・ワインスタイン,エドワード・ズウィック,マーク・ノーマン
製作総指揮:ボブ・ワインスタイン,ジュリー・ゴールドスタイン
音楽:スティーヴン・ウォーベック
撮影:リチャード・グレートレックス
編集:デヴィッド・ギャンブル
製作会社:ユニバーサル・ピクチャーズ,ミラマックス,ベッドフォード・フォールズ・プロダクションズ
配給:ミラマックス,UIP

恋におちたシェイクスピア キャスト

ヴァイオラ・デ・レセップス:グウィネス・パルトロー
ウィリアム・シェイクスピア:ジョセフ・ファインズ
フィリップ・ヘンズロー:ジェフリー・ラッシュ
ウェセックス卿:コリン・ファース
ヒュー・フェニマン:トム・ウィルキンソン
ネッド・アレン:ベン・アフレック
エリザベス女王:ジュディ・デンチ
クリストファー・マーロウ:ルパート・エヴェレット
ジョン・ウェブスター:ジョー・ロバーツ
ウィル・ケンプ:パトリック・バーロー
リチャード・バーベッジ:マーティン・クランス
ロザライン:サンドラ・レイントン
ティルニー:サイモン・キャロウ
ノル:バーナビー・ケイ
ラルフ・バッシュフォード:ジム・カーター
ウォバッシュ:マーク・ウィリアムズ
ジェームズ・ヘミングス:グレゴア・トラッター
デ・レセップス夫人:ジル・ベーカー
メイド:アンバー・グロソップ
サム:ダニエル・ブロックルバンク
乳母:イメルダ・スタウントン

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