リトル・マーメイドは、2023年公開のアメリカ合衆国の映画。海の王国を司るトリトン王の末娘であり、世界で最も美しい声を持つアリエル。好奇心溢れる彼女は、人間のエリック王子を助けたことから、まだ見ぬ人間の世界へと足を踏み入れてゆく。ハンス・クリスチャン・アンデルセンの1837年のおとぎ話『人魚姫』を基にした1989年のディズニーの同名アニメーション映画の実写化である。
リトル・マーメイド 映画批評・評価・考察
リトル・マーメイド(原題:The Little Mermaid)
脚本:39点
演技・演出:18点
撮影・美術:20点
編集:10点
音響・音楽:10点
合計97点
いや~素晴らしい作品でした。アリエル役のハリー・ベイリーの歌声が素晴らしいってなんの。あとアースラ役のメリッサ・マッカーシーのハマり具合がすごいです。原作ファンもアースラには納得でしょう。原作アニメに思い入れが無ければ、楽しめる作品です。
原作アニメの実写化というのであれば、アリエルが白人じゃないと違和感が出てしまうのは理解できますが、この映画、ほんと素晴らしいので賛否あるかもしれませんが是非観て頂きたい作品です。
ポリコレ問題について
元のアニメーション映画では白人で赤毛だった主人公のアリエル役に黒人女性のハリー・ベイリーが選ばれたことは賛否両論を呼びました。
2019年7月にハリー・ベイリーが主演のアリエル役に起用されたことが発表された。アフリカ系アメリカ人の歌手が起用されたことに否定的な声も上がったが、ディズニーは「ハリーが精神、心、若さ、無邪気さ、そして-輝かしい歌声-、というこの象徴的な役を演じるのに必要な本質的な素質を兼ね備えていることが極めて明らかだった」と述べました。また、監督のロブ・マーシャルは「あらゆる人、あらゆる民族の候補に会った」「我々はただ役にふさわしい俳優を探していただけ」と述べています。残念なことに、米国よりアジア圏でのアリエル役を黒人が演じる事に批判が多くありました。
興行的には、北米では公開から4日で1億1750万ドルの興行収入を記録していますし、アラジンより良い出だしです。しかし、作品の内容とは関係なく、ビジュアルイメージの印象から低評価が相次ぐ。。。。人種差別のないキャスティングのはずが、逆に人種差別問題となってしまう悪い連鎖を生みました。ただ、僕はアリエルを黒人が演じることには抵抗はないんですよね。アリエルのイメージにあっていれば。先入観を超えられないというのも分かるんですよね。アニメを知らない世代なら素直に受け入れられるようにも思いますが、ディズニーの精神に世界はまだ追い付いていない?
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リトル・マーメイド あらすじ
海の王国を司るトリトン王(ハビエル・バルデム)の末娘であり、世界で最も美しい声を持つアリエル(ハリー・ベイリー)は、好奇心に溢れ、まだ見ぬ人間の世界に憧れていた。そんなある日、嵐に巻き込まれ溺れかけていた人間のエリック王子(ジョナ・ハウアー=キング)を救うため、陸へ上がったアリエル。長らく憧れを抱いていた世界に足を踏み入れることとなった彼女は、その世界への思いを抑えきれなくなり、海の魔女アースラ(メリッサ・マッカーシー)からの提案で、ある取引を交わす。それは、3日間だけ人間の姿になれる代わりに、持ち前の美しい声をアースラに差し出すというものだった……。
リトル・マーメイド スタッフ
監督:ロブ・マーシャル
脚本:デヴィッド・マギー
原作:ジョン・マスカー,ロン・クレメンツ『リトル・マーメイド』,ハンス・クリスチャン・アンデルセン『人魚姫』
製作:ロブ・マーシャル,ジョン・デルーカ,マーク・E・プラット,リン=マニュエル・ミランダ
音楽:アラン・メンケン,リン=マニュエル・ミランダ
撮影:ディオン・ビーブ
製作会社:ウォルト・ディズニー・ピクチャーズ,ルカマール・プロダクションズ,マーク・プラット・プロダクションズ,5000ブロードウェイ・プロダクションズ
配給:ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ,ウォルト・ディズニー・ジャパン
リトル・マーメイド キャスト
アリエル:ハリー・ベイリー
アースラ:メリッサ・マッカーシー
エリック王子:ジョナ・ハウアー=キング
トリトン王:ハビエル・バルデム
セリーナ女王:ノーマ・ドゥメズウェニ
グリムスビー:アート・マリック
ヴァネッサ:ジェシカ・アレクサンダー
ジョシュア:ジュード・アクウディケ
マリガン:ジョン・デグレッシュ
ローザ:エミリー・コーツ
アリエルの姉妹達
アニメーション版では全員「A」で始まる名前だったが、実写リメイク版ではアリエルを除く全員が「A」で終わる名前に変更された
ペルラ:ロレーナ・アンドレア
カリーナ:カイサ・モハマー
インディラ:シモーヌ・アシュリー
タミカ:シエナ・キング
マラ:カロリナ・コンチェット
カスピア:ナタリー・ソレル
声の出演
魚のフランダー:ジェイコブ・トレンブレイ
カモメのスカットル:オークワフィナ
カニのセバスチャン:ダヴィード・ディグス