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マウス・オブ・マッドネス|失踪した人気作家の行方を追う保険調査員の男が、現実と虚構の入り交じった世界で彷徨う姿を描く。

マウス・オブ・マッドネス
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マウス・オブ・マッドネスは、1994年公開のアメリカ合衆国の映画。失踪した作家を追う男が、次第に現実と虚構の入り交じった世界に迷い込むさまを描いたホラー。虚実を意図的に入り交じらせ、観客に判断を委ねた重層的な物語の構造が刺激的。失踪した作家を探す用命を受けた保険会社社員が、著作小説にヒントがあることに気づき、行方を追い始めるが、様々な怪奇現象に遭遇する物語である「ハロウィン」「遊星からの物体X」をはじめ、ホラー映画に才を発揮するジョン・カーペンターが、敬愛する幻想小説の大家H・P・ラヴクラフトの創造した暗黒神話体系“クトゥルー神話”にオマージュを捧げた意欲作。製作は監督夫人で「スターマン 愛・宇宙はるかに」以降の全作品に参加しているサンディ・キング。

マウス・オブ・マッドネス 映画批評・評価・考察


マウス・オブ・マッドネス(原題:In the Mouth of Madness)

脚本:24点
演技・演出:17点
撮影・美術:16点
編集:6点
音響・音楽:6点
合計69点

非公式には、この映画はジョン・カーペンター監督が「黙示録三部作」と呼んでいるものの第3弾であり、それに先立って『遊星からの物体X(1982年)とパラダイム(1987年)が製作されています。怪奇小説家H・P・ラヴクラフトの作品群に触発され、ホラーの巨匠である監督をして「名状しがたい恐怖!」と言わしめた、戦慄のストーリーになります。批評家から評価は、監督の演出や撮影技法、サム・ニールの演技については高く評価されましたが、脚本が煩雑で理解しにくい点が多いことから作品全体の評価を下げられています。公開当時は賛否両論ありましたが、その後カルト的な人気を獲得しました。


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マウス・オブ・マッドネス あらすじ(ネタバレ)

フリーの保健調査員トレント(サム・ニール)は居合わせていた喫茶店で突然斧を持った男に襲われる。男は「サター・ケインの本は読んだか?」と尋ね、警官に射殺される。その夜、彼はテレビでケインの熱狂的な愛読者たちが、新刊『マウス・オブ・マッドネス』の発売が待ちきれずに、各地で暴動を起こしたというニュースを見る。

翌日、トレントはアルケイン出版社のハーグロウ(チャールトン・ヘストン)から、失踪したケインを捜し出して『マウス~』の原稿を受け取るよう依頼され、何とトレントを襲った狂人がケインと最後に会った彼のエージェントだと知らされる。彼は参考のためにケインの著書を読む。奇怪な夢から覚めた彼は、何かの力に誘われるように本のカバーを切り取り、それをパズルのように組み合わせると、ニューイングランドの古い町を示す地図になることを発見した。

トレントはケイン担当の女性編集者リンダ・スタイルズ(ジュリー・カーメン)と共に、目的の場所を探しに出掛ける。夜中、車を運転していた彼女は、トレントが居眠りしている間に不思議な幻覚に襲われ、それが消えた時、ケインの小説に出てくる架空の町ボブス・エンドにいた。小説に書いてあるとおり、町には女主人のいるピックマン・ホテルがあり、ホテルの窓からは大きな教会が見える。教会に出掛けると、ライフルを持った町の男たちがケイン(ユルゲン・プロホノフ)に子供たちを返せ、と叫んでいる光景を目撃した。扉が開き、ドーベルマンが男たちを襲う。トレントは、全てが出版社側の宣伝ではないかと疑うが、スタイルズは現実だと言う。

その夜、一人で教会に出向いた彼女はケインの魔性の虜となる。ホテルに戻ったトレントは、奇怪な触手の生えたピックマン夫人を目撃。ついにスタイルズも怪物と化し、彼は車で町を脱出しようと試みるが、なぜか何度も同じ場所に戻ってしまう。気絶した彼が目覚めるとケインが現れて『マウス~』の原稿を持ち帰れと言い、これを読んで信じる人間が多いほど、邪悪な力が強まりかつて地上を支配していた怪物たちが復活する日が近いと語る。さらにこの本の主人公はトレント自身であり、これまでに体験したのは作品に書かれている恐怖だと言う。ケインのエージェントが彼を殺そうとしたのは、主人公が死ねばこの小説は存在しなくなると考えたからだ。必死で逃げるトレントは、気づくと普通の田舎道にいた。

手に持っていた原稿は捨てたり燃やしたりしても、なぜか手元に戻ってきてしまう。トレントはハーグロウに事情を説明するが、スタイルズという女性はいないし、原稿は彼から既に受け取って『マウス~』はベストセラーの記録を更新中だと言う。トレントは町の本屋で『マウス~』を読む青年に斧を振りかざし、精神病院に収容される。彼はウレン博士(デイヴィッド・ワーナー)に全てを話すが、信じてもらえない。やがて、静かになった病院から抜け出てみると、外は荒れ果てた無人の世界だった。映画化された『マウス~』を上映している映画館に入ったトレントは、誰もいない客席で、彼自身が主人公の映画を見て一人、狂気の笑い声をあげ続ける……。

マウス・オブ・マッドネス スタッフ

監督:ジョン・カーペンター
脚本:マイケル・デ・ルカ
製作:サンディ・キング
製作総指揮:マイケル・デ・ルカ
音楽:ジョン・カーペンター,ジム・ラング
撮影:ゲイリー・B・キッビ
編集:エドワード・A・ワーシルカ・Jr.
配給:ニュー・ライン・シネマ,松竹富士

マウス・オブ・マッドネス キャスト

ジョン・トレント:サム・ニール
フリーの保険調査員。
リンダ・スタイルズ:ジュリー・カーメン
アルケイン出版でケインを担当していた女性編集者。トレントと共にケイン捜索にあたる。
サター・ケイン:ユルゲン・プロホノフ
世界中でカルト的な人気を誇るベストセラー・ホラー作家。
ジャクソン・ハーグロウ:チャールトン・ヘストン
アルケイン出版の社長。
ウレン博士:デビッド・ワーナー
精神科医。
ピックマン夫人:フランセス・ベイ
ホテルの女主人。
ポール:ピーター・ジェイソン
ロビンソン:バーニー・ケイシー
セイパースタイン:ジョン・グローヴァー

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