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ブラック・ダイヤモンド|強盗グループや犯罪組織、そして台湾から来た東洋人が正体不明の“ブラック・ダイヤモンド”を巡って熾烈な駆け引きと争奪戦を繰り広げる。

映画 ブラック・ダイヤモンド
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ブラック・ダイヤモンドは、2003年公開のアメリカ合衆国の映画。強盗グループや犯罪組織、そして台湾から来た東洋人が正体不明の“ブラック・ダイヤモンド”を巡って熾烈な駆け引きと争奪戦を繰り広げる。監督は「ロミオ・マスト・ダイ」「DENGEKI 電撃」のアンジェイ・バートコウィアク。

ブラック・ダイヤモンド 映画批評・評価・考察


ブラック・ダイヤモンド(原題:Cradle 2 the Grave)

脚本:25点
演技・演出:15点
撮影・美術:14点
編集:7点
音響・音楽:7点
合計68点

アンジェイ・バートコウィアク監督作品といえば、黒人の登場人物が多く、キレキレのアクションシーンが魅力的だったりしますが・・・3部作とされるスティーヴン・セガール主演『DENGEKI 電撃』、ジェット・リー主演『ロミオ・マスト・ダイ』と比較すると見劣りする感じがします。恐らく2作品に比べて悪役にキレがない。若いマーク・ダカスコスに魅力がないというか、解放されていない感じですね。ジェット・リーを喰ってやろうという気概があったらちょっと違ったかもしれません。惜しい。

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ブラック・ダイヤモンド あらすじ(ネタバレ)

とある宝石専門の貸金庫へ通じている地下鉄のトンネルで3人の泥棒(トニー、ダリア、マイルズ)が侵入を試みていた。3人は宝石商クリストフから黒い石(通称:ブラックダイヤモンド)を盗み出すように依頼されており、報酬はそれ以外のダイヤモンドであるという契約を交わしていた。なんなく貸金庫に侵入した3人は鍵を次々壊してダイヤモンドを盗み出す。クリストフが欲するブラックダイヤモンドも見つけたが、盗みの最中にトニーの携帯に知らない男から「黒い石は置いていけ」と忠告を受けるが、それを無視して逃走を謀る。電話の主は台湾の諜報員であるスーという男で、クリストフを締め上げてトニーに電話していたのだった。

時を同じくしてスーの通報により警察が地下鉄を包囲していたため、トニーとダリア、マイルズはそれぞれ別々の方向へ逃げるのだった。トニーとダリアは地下鉄車両の上に乗って警察を撒いたがアクシデントで盗んだダイヤを落としてしまう。一方、マイルズは嗅ぎ回っていたスーに見つかり撃退された後、ダイヤの入ったバッグを奪われてしまう。しかし、スーが奪ったバッグにはブラックダイヤモンドはなく、地元警察と合流して情報を集めるのだった。アジトに戻った3人は報酬のダイヤはなく、手元には隠し持っていたブラックダイヤモンドだけで、石の正体も価値もわからないトニーは売る目的でブラックダイヤモンドを武器商人のアーチーに一旦預け、クリストフの元へ向かう。だが、クリストフは元々石を盗むように指示していたリンという男によって殺害されていた後であった。殺害現場で隠れていたスーと対峙していたトニーであったが、クリストフの固定電話にリンから電話があり、「石を寄越せ」と言われるも一蹴してその場を去る。

トニーは車で帰る最中にリンの手下の2人組に終われ、路地裏で銃口を向けられるが、尾行していたスーが現れ2人組を撃退して事なきを得る。だが、同時にアーチーからブラックダイヤモンドの正体について探りを入れている最中、特殊武装した2人組に奪われたと連絡が入り、自体は更に悪化し、トニーの愛娘のヴァネッサはリンによって誘拐され、「娘を取り戻したければ石を寄越せ」と脅迫される。

特殊武装、大きなダイヤの指輪をしていたというアーチーの証言から、街を牛耳る模範服役囚のギャング、ジャンプ・チェンバーズではないかと睨んだトニーはスーと共にチェンバーズのところへ向かう。チェンバーズに事情を話したが話をはぐらかされてしまい情報を得られなかったが、直感で彼が経営するクラブにあると考え、仲間のトミー、ダリア、マイルズと共にダンスクラブの事務所へ不法侵入するが、侵入に気づかれ、トニーは自らが犠牲となってクラブの責任者であるオーディオンによって、警察に引き渡されてしまう。一方でスーはチェンバーズが経営する別のファイトクラブへアーチーと共に乗り込み、入るためにはエントリーが必要と渋々スーがエントリーする。スーの出番が来た直後、アーチーは大きなダイヤの指輪をしていた黒人を客席で発見し、締め上げて、ブラックダイヤモンドの在処を聞き出すことに成功。仲間達の協力でトニーは警察から逃げることができ、スーから「ブラックダイヤモンドはダンスクラブの噴水にある」と聞いて共にクラブに乗り込むが、石は1つだけしか残っていなかった。石は既にジャンプ・チェンバーズを殺害して在処を聞き出していたリンによって奪われたあとだった。

ヴァネッサの安否が心配であるトニーと石を取られたスーが途方に暮れていたが、リン一味によって老夫婦から盗んだとされるキャンピングカーに監禁されていたヴァネッサは車の中で携帯電話を見つけ、トニーに電話をして監禁場所の手がかりを話すも、間が悪く携帯のバッテリーが切れてしまう。スーはブラックダイヤモンドの正体は持ち運び可能な核燃焼である「高濃度合成プルトニウム」ことを明かした。ヴァネッサの「たくさんの椅子」「緑色のレーザーショー」という手がかりから、リン一味はブラックダイヤモンドの活性化実験を行っており、石の競売を行うと推測したトニー達は海外客がアクセスしやすいはずだと踏んで、軍のサーバをハッキングしてフライトプランを手に入れてリン一味の所在地を突き止め、急いで向かう。

一方、リン一味は海外からバイヤーを集めたブラックダイヤモンドの競売を行っており、興奮した客と揉み合って競りが長引いていた中、トミーとアーチーが戦車で急襲。銃撃戦となった。トニーは娘を救出して逃走しつつブラッドと交戦、ダリアはリンの側近であるソナと交戦、騒動のどさくさに紛れて活性化した石を持ち、バイヤーのヘリを奪って逃走を謀ったリンは銃撃戦を制したトミーとアーチーの乗る戦車によってミサイルで撃ち落とされ、スーと交戦。トニーはヴァネッサを守りつつブラッドを制し、ダリアもソナを倒して残りはリン1人であった。スーは格闘の達人であるリンに苦戦しつつも徐々に追い詰め、活性化した石をリンに飲み込ませて喉内で破壊したため、漏れたプルトニウムによってリンの身体は溶解していった。騒動が終わり警察が到着し、トニー一味は捕まると思っていたが、スーによって善処すると約束され、トニー一味はまっとうに生きると宣言してその場を去り、一件落着となるのであった。

ブラック・ダイヤモンド スタッフ

監督:アンジェイ・バートコウィアク
脚本:ジョン・オブライエン,チャニング・ギブソン
製作:ジョエル・シルバー
製作総指揮:レイ・コープランド,ハーブ・ゲインズ
音楽:デイモン・グリース・ブラックマン,ジョン・フリッゼル
撮影:ダリン・オカダ
編集:デレク・ブレシン
製作会社:シルバー・ピクチャーズ
配給:ワーナー・ブラザース

ブラック・ダイヤモンド キャスト

ダンカン・スー:ジェット・リー
アンソニー・“トニー”・フェイト:DMX
ダリア:ガブリエル・ユニオン
ヤオ・リン:マーク・ダカスコス
ソナ:ケリー・ヒュー
ブラッド・エンフォーサー:ウォン・ヤング・パーク
マイルズ:ドラッグ=オン
トミー:アンソニー・アンダーソン
アーチー:トム・アーノルド
ヴァネッサ・フェイト:ペイジー・ハード
オーディオン:マイケル・ジェイス
ジャンプ・チェンバーズ:シャイ・マクブライド

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