イコライザー THE FINALは、2023年公開のアメリカ合衆国の映画。・ワシントンが元CIAの仕事請負人・イコライザーに扮するアクションシリーズ最終章となる3作目。シチリアでの事件で負傷したマッコールは、静かな田舎町に辿り着く。街の人々に救われた彼は仕事を辞める決意をするが、その街にも悪の魔の手が忍び寄る。監督は、「エンド・オブ・ホワイトハウス」のアントワーン・フークアがシリーズ全作を通して担当。出演は、「アイ・アム・サム」のダコタ・ファニング、「ブライトバーン／恐怖の拡散者」のデヴィッド・デンマン。
イコライザー THE FINAL 映画批評・評価・考察
イコライザー THE FINAL（原題：The Equalizer 3）
脚本：34点
演技・演出：18点
撮影・美術：17点
編集：９点
音響・音楽：7点
合計85点
元CIAトップエージェントのロバート・マッコール（デンゼル・ワシントン）が、19秒で世の悪を完全抹消する＜仕事＞請負人（通称：イコライザー）として暗躍する姿をスタイリッシュに描いた『イコライザー』シリーズ。
案外だった2作目に対し、1作目をよりハードにした内容で必殺仕事人のようなプロットと無双無敵ぶりを発揮するセガール映画のようにも映りました。今作は特にマッコールの沸点が早く、ちょっとでも怒らせたら最期というスピードで悪を駆逐していきます。下っ端にも容赦なく悪の一味には問答無用です。気分爽快な反面、かなり恐ろしいヒーロー像になっています。
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イコライザー THE FINAL あらすじ（ネタバレ）
シチリア島の人里離れたワイナリーで、ロバート・マッコールはワイナリーの金庫の鍵を手に入れ、サイバー強盗で盗まれた金を取り戻すため、ギャングのロレンツォ・ヴィターレとその手下たちを殺害する。ワイナリーを出る途中、ロバートはヴィターレの思春期の孫に背中を撃たれる。ロバートは怪我のせいで自殺を考えたが、銃に弾が入っていないことに気づき、フェリーに乗って本土に戻る。アマルフィ海岸を運転中、ロバートは車を停めてショックで意識を失い、そこで地元のカラビニエールのジオ・ボヌッチに発見され、救出された。
ボヌッチは彼をアルタモンテというイタリア沿岸の人里離れた町に連れて行き、そこで小さな町の医師エンツォ・アリシオの治療を受ける。ロバートは地元の人々と知り合いになり、町とその人々が好きになります。ロバートはCIA職員のエマ・コリンズに匿名で電話をかけ、シチリア島での通常の商取引を装った違法麻薬取引におけるワイナリーの役割について密告する。コリンズと他のCIA工作員がワイナリーに到着すると、物置に隠された フェネチリン錠剤の入った袋とともに数百万ドルの現金を発見し、ロバートの疑惑を裏付ける。
一方、カモッラのメンバーは、村人たちを住宅から強制退去させ、商業化を目的としてアルタモンテを乗っ取ろうと、村人たちを嫌がらせし、殺害した。ロバートは、カモッラの幹部マルコ・クアランタが地元の店主アンジェロに支払いを迫っているのを耳にする。例を挙げると、町全体が見守る中、カモッラがアンジェロの魚店を焼夷弾で爆撃します。ボヌッチさんは焼夷弾爆撃のビデオを確認し、イタリア中央警察に捜査を依頼する。ボヌッチは妻と娘とともにカモッラに襲われ、作戦を妨害したとして殴打される。
その後しばらくして、マルコはボヌッチにボートを用意するよう要求する。彼らの話を聞いていたロバートは、作戦を別の場所に移すよう彼らに頼みます。マルコが拒否すると、ロバートはマルコとその手下たちを殺害する。ナポリ警察署長は、マルコの弟でカモッラの署長であるヴィンセントから、マルコの死の黒幕を捜すよう脅され、拷問を受ける。ヴィンセントはコリンズの車に爆弾を仕掛けるが、ロバートが警告したため生き残る。ヴィンセントは町中の前でボヌッチを撃つと脅したが、ロバートが正体を現した。住民たちはカメラ付き携帯電話でこの試練の様子を録画し始めたため、ヴィンセントと彼の一味は撤退して自宅に戻り、そこで翌日の報復の準備を始める。
その夜遅く、ロバートはヴィンセントの家に到着し、侵入してボディガードを殺害し、ヴィンセントに致死量の自分の薬物を強制的に服用させた。ロバートはコリンズを通じて、ワイナリーから受け取った金を老夫婦の年金基金に返還する。バージニア州ラングレーに戻ったコリンズは、アルタモンテの麻薬取引を終わらせた功績が評価され昇進する。彼女はロバートから連絡帳とメモが入った小包を受け取り、彼女を祝福し、母親は彼女を誇りに思うだろうと宣言し、コリンズがロバートの長年の友人で同僚であるスーザン・プラマーの娘であることを明らかにした。クアランタ兄弟が亡くなり、ロバートはサッカーチームの勝利を地元の人々と一緒に祝う。
イコライザー THE FINAL スタッフ
監督：アントワーン・フークア
脚本：リチャード・ウェンク
原作：マイケル・スローン,リチャード・リンドハイム『ザ・シークレット・ハンター』
製作：トッド・ブラック,ジェイソン・ブルメンタル,デンゼル・ワシントン,アントワーン・フークア,スティーヴ・ティッシュ,クレイトン・タウンゼント,アレックス・シスキン,トニー・エルドリッジ,マイケル・スローン
製作総指揮：デヴィッド・ブルームフィールド,タラク・ベン・アマール,アンディ・ミッチェル
音楽：マーセロ・ザーヴォス
撮影：ロバート・リチャードソン
編集：コンラッド・バフ
製作会社：コロンビア ピクチャーズ,エスケイプ・アーティスツ,フークア・フィルムズ,マンディ・レーン・エンターテインメント,イーグル・ピクチャーズ
配給：ソニー・ピクチャーズ リリーシング
イコライザー THE FINAL キャスト
ロバート・マッコール：デンゼル・ワシントン
元DIA工作員。元々はアメリカ在住で劇中の台詞から前作と同じマサチューセッツ州に住み、配車サービスのLyftの仕事をしていた。ある物を取り返すためにイタリアのシチリアにやってきていた。本作では周囲にはロバートのイタリア圏の呼び方であるロベルトと名乗る。
エマ・コリンズ：ダコタ・ファニング
CIA捜査官。突然マッコールからの通報を受けて困惑するもイタリアに上司と出向き、ワイナリーに残されたテロリストの痕跡を追跡していく。
ジオ・ボヌッチ：エウジェニオ・マストランドレア
国家憲兵の隊員。偶然マッコールを見つけてエンゾの元に届ける。妻キアラと娘ガビの三人家族。
フランク・コンロイ：デヴィッド・デンマン
CIA捜査官。エマの上司でイタリアでのテロ組織の痕跡をエマとともに追っていく。
アミーナ：ガイア・スコデッラーロ
カフェの店主。マッコールと親しくなる。
エンゾ・アリシオ：レモ・ジローネ
医者。ジオによって運び込まれたマッコールの治療を行い、その後の療養も手助けする。部屋の写真からかつては軍人であったことがうかがえる。
ビンセント・クアランタ：アンドレア・スカルドゥッツィオ
イタリア、ナポリに拠点を設けるマフィア、カモッラの頭目の一人。リゾート開発のための地上げ行為を進めており、土地の売却を拒絶した住人の父親を目の前で殺害するなど苛烈な方法をとる。
マルコ・クアランタ：アンドレア・ドデーロ
ビンセントの弟。手下とともにバイクを乗り回し、場所代の徴収などを行う。拒否した人間には暴行を加えたり店に放火するなど、横暴な行為を働く。
アンジェロ：ダニエレ・ペローネ
魚屋。マルコの一味に店を焼かれる。
ガブリエラ・ボヌッチ：ディア・ランザーロ
ジオの娘。愛称は「ガビ」。
キアラ・ボヌッチ：ソニア・ベン・アマル
ジオの妻。
ロレンゾ・ビターレ：ブルーノ・ビロッタ
シチリアのワイナリーを隠れ家にしているマフィアのボス。
スーザン・プラマー：メリッサ・レオ
前作で殺害されたマッコールの友人。彼の回想に登場する。
ブライアン・プラマー：ビル・プルマン（写真）
マッコールの友人。
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