ブライトバーン/恐怖の拡散者｜考察・キャスト・あらすじ（ネタバレ）・映画予告編動画

ブライトバーン/恐怖の拡散者｜人類の脅威それは、ある少年の反抗期からはじまった。

2023.06.132024.02.01

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ブライトバーン/恐怖の拡散者は、2019年公開のアメリカ合衆国の映画。特殊能力に目覚めた子供がその能力を正義のために使用したとき、ヒーローとなる。もしその能力が悪用されてしまったとき、その子供は悪魔へと変貌する…! 従来のスーパーヒーロー物語の定型を踏襲した上で、超人的な力を持った少年が邪悪な存在だったら、との想定で繰り広げられる惨劇の行方を描いている。

ブライトバーン/恐怖の拡散者　映画批評・評価・考察

ブライトバーン/恐怖の拡散者　映画批評・評価・考察

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ブライトバーン/恐怖の拡散者（原題：Brightburn）

脚本：32点
演技・演出：15点
撮影・美術：15点
編集：7点
音響・音楽：7点
合計76点

地方で暮らす謎の少年が超能力に覚醒していく姿は、アメコミの「スーパーマン」とそっくりですが、本作はショッキングな惨劇に発展していくのがユニークでスリリングなものになっています。主演はサム・ライミ作品やジェームズ・ガン作品の常連のエリザベス・バンクス。

ほぼスーパーマンと同じストーリーベースでありながら、主人公の行動は真逆に突き進んでいくという怖さ。善良な両親に育てられながらも邪悪に目覚め、やがて両親に危険視される存在に、気が付けばストーリーが『オーメン』になってました。

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ブライトバーン/恐怖の拡散者　あらすじ（ネタバレ）

2006年、カンザス州ブライトバーン。ある日の夜、ブライア夫妻（トリとカイル）が営む農場に宇宙船が墜落した。宇宙船の中には赤ん坊がおり、夫妻は彼を自分たちの子供として育てることにした。2人は赤ん坊にブランドンと名付けた。それから12年後、ブランドンは自分に超能力が備わっていることを自覚し始めていた。しばらくして、ブランドンは眠ったまま納屋へと歩いて行った。納屋には宇宙船の残骸が収納されており、船体には異星人の言語が刻まれていた。異変に気が付いたトリが駆けつけたため、その日は特に何も起こらなかった。

思春期を迎えたブランドンはブライア夫妻に反抗的な態度を取るようになったが、2人は反抗期だと思ってさほど問題視しなかった。夫妻は地元のレストランでブランドンの誕生日を祝うことにし、その場に兄夫婦（ノアとメリリー）も招待することにした。ノアはブランドンに猟銃を贈ったが、カイルは息子に猟銃を渡そうとしなかった。ブランドンがもっと大人になってから渡そうとしたのである。ところが、ブランドンはそれに激怒してしまい、誕生日パーティーは台無しになってしまった。ある日の朝、ブランドンはフォークを噛み砕くという奇行に走った。その頃、カイルはブランドンに何か異常が起きていると思うようになった。一方のトリもブランドンの部屋に人間の臓器の写真があったのを見つけ、ブランドンの異常に気が付いた。夫妻はブランドンをキャンプに連れ出し、ブランドンの抱える悩みを引き出そうとしたが、どうにも上手く行かなかった。

その日の夜、ブランドンは超能力を使ってキャンプ地からクラスメート（ケイトリン）の家に行った。ケイトリンはカーテンの後ろに隠れていたブランドンに気が付いたが、あっという間にブランドンは姿を消した。キャンプから帰った後、カイルはニワトリたちがブランドンを恐れているかのような挙動をしていることに気が付いた。不審に思ったカイルが調べると、鶏小屋で引き裂かれたニワトリの死体が見つかった。トリはオオカミの仕業だと思ったが、カイルはブランドンの仕業に違いないと確信していた。

授業でトラストフォール(一人が背中から倒れこむのを一人または数人で受け止める遊び)を行った際、ブランドンがそのまま倒れてしまうという事件が発生した。タッグを組んでいたケイトリンはブランドンのことを気味悪く思っており、彼に関わりたくなかったのである。しかし、教員から「ブランドンが起き上がるのに手を貸すように」と言われたため、ケイトリンは渋々ブランドンに手を差し伸べた。怒り狂ったブランドンは異常なほどの握力で彼女の手の骨を砕いてしまった。ブランドンは2日間の停学を言い渡され、スクールカウンセラーでもあるメリリーのカウンセリングを受けることになった。その後、トリはブランドンが納屋の中で空中浮遊しているのを見つけた。ブランドンは「世界を我が物に」というフレーズを繰り返し呟いていた。ブランドンはトリの呼びかけで正気に戻ったが、その際、宇宙船にぶつかって負傷した。ブランドンが怪我をしたのはこれが初めてのことであった。トリはブランドンに「貴方は私たちが産んだ子供じゃない。宇宙船に乗ってきたの」と言った。

事態は悪化の一途を辿り、ブランドンの魔の手は家族にも及ぶようになった。事ここに至り、トリとカイルはある決心をした。

カイルはブランドンを森へ狩猟旅行に連れて行く。カイルは狩猟用ライフルでブランドンを背後から撃ち殺そうとするが、弾丸がブランドンの後頭部で跳ね返されてしまう。裏切られたブランドンは怒りの任せてレーザービームで彼を殺した。ブライア家に保安官が到着し、ブランドンに会いたいと言う。トリは保安官にカイルとブランドンが家にいないと告げ、エリカとノアの死の現場で見つかったシンボルをトリに見せる。トリはブランドンの殺人事件の絵が書かれたノートを見つけ、それは両方の殺人事件で保安官が見つけたものと同じシンボルであり、「世界を手に入れろ」という彼のメッセージを信じ始める。彼女はカイルに電話をかけようとしますが、ブランドンが応答し、今すぐ彼女を迎えに来るとほのめかした。

ブランドンが戻ってきて家を破壊し始める。トリは911に通報するが、援護が到着する前に保安官と保安官代理はブランドンに殺されてしまう。船体がブランドンを切る可能性があることを思い出したトリは納屋に走り、内臓を取り出されたエリカの遺体を発見する。ブランドンが彼女を追いかける中、トリは自分がどれだけブランドンを愛しているかをブランドンに伝えようとする。その後、彼女は船の破片で彼を刺そうとしたが、ブランドンは彼女の腕をつかみ、その破片を床に投げ、母親を空に飛ばして数千フィートの高さから落とした。丁度その時、ブランドンは飛行機が近づいてくるのを見た。

翌朝、飛行機が農家（ブライア家）に墜落し、前夜の殺人の証拠が隠蔽されたことが判明した。ブランドンのシンボルが飛行機の残骸の一部に描かれているのが見られた。

クレジットシーンでは、ブランドン（現在はブライトバーンと特定されている）が、建物の倒壊や山火事などのさまざまな災害が発生した場所のニュース報道や目撃映像の視点から見られる。オンラインの陰謀論者（マイケル・ルーカー）が、災害を分析し、世界の他の未確認生物による攻撃に言及する自身のビデオを投稿した。