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目撃|合衆国大統領の殺人現場を目撃した盗みのプロの孤独な闘いを描いたサスペンス

目撃
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目撃は、1997年公開のアメリカ合衆国の映画。合衆国大統領の殺人現場を目撃した盗みのプロの孤独な闘いを描いたサスペンス。製作・監督・主演は、これが17本目の監督作となる「許されざる者」のクリント・イーストウッドで、円熟の境地に達した丁寧な演出が光る。デイヴィッド・バルダッチの長編小説『黙殺』(邦訳・徳間書店)を、「大統領の陰謀」「マラソンマン」などサスペンスものを得意とするウィリアム・ゴールドマンが脚色。

目撃 映画批評・評価・考察

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目撃(原題: Absolute Power)

脚本:34点
演技・演出:18点
撮影・美術:18点
編集:8点
音響・音楽:7点
合計85点

ハリウッドの大スターであり続けるだけでなく、名監督としても評価が高いクリント・イーストウッド。その演出家としての手腕と、俳優としての圧倒的な存在感、いずれもその円熟ぶりが公開当時、多くの映画ファンから絶賛を浴びた佳作。共演陣が、「許されざる者(1992)」でもイーストウッドと共演した名優ジーン・ハックマン(「フレンチ・コネクション」で第44回の主演男優賞受賞)、「ザ・ロック」のエド・ハリスなどの実力派俳優陣で主要スタッフがイーストウッド組おなじみの顔ぶれですが、その渋いベテランの演技に魅了されます。

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目撃 あらすじ(ネタバレ)

ヴァージニア州の高級住宅地。大統領の後援者である政界の大物サリヴァン(E・G・マーシャル)の邸宅に忍び込んだ盗みのプロ、ルーサー・ホイットニー(クリント・イーストウッド)は、一家が休暇旅行中に夫人クリスティ(メロラ・ハーディン)の寝室にある金庫室の中身を頂く。その時、何とクリスティが大統領のリッチモンド(ジーン・ハックマン)を伴って帰宅。酔った勢いで暴力を振るうリッチモンドに、クリスティがナイフで反撃。飛び込んだシークレット・サービスのバートン(スコット・グレン)とコリン(デニス・ヘイスバート)が、彼女を射殺した。

大統領補佐官のグロリアは、2人に現場の証拠隠滅を命じ、事件の揉み消しを図る。金庫室に隠れて一部始終を目撃したルーサーは、彼らが現場に忘れたナイフを手に逃走。事態に気づいたバートンとコリンの追跡を振り切って逃げきった。目撃を名乗り出ると窃盗の罪に問われる上に、現職大統領が殺人の張本人だという話を誰が信じてくれよう。ルーサーは悩んだ末に国外逃亡を決める。

一方、サリヴァン邸強盗殺人事件を担当する刑事のセス・フランク(エド・ハリス)は、辻褄の合わない事件の筋書きに頭を悩ませる。水も漏らさぬ鮮やかな手口は明らかにルーサーの犯行を示唆しているものの、彼が殺人を犯すとは考えられない。だが、ルーサーと直接対面したフランクは、彼が何かを知っていると確信。

翌日、ルーサーは空港で搭乗を待つ間、テレビでリッチモンドがホワイトハウスで開いた記者会見の中継を見る。盟友ウォルターの夫人の死を悼み、白々しく涙を流すリッチモンドの姿を見た時、ルーサーの腹は決まった。彼は大統領の化けの皮を剥がすべく、得意の変装術を駆使して、事件に関わる人間たちに捨て身の揺さぶりをかける。

ルーサーは、離れて暮らす最愛の娘ケイト(ローラ・リニー)とカフェで接触する。大統領が雇った殺し屋とコリンが彼を狙撃するが失敗に終わり、ルーサーは逃亡した。コリンは、今度はケイトを狙い、崖から車ごと突き落とされた彼女は重傷を負う。とどめを刺すべくケイトのいる病院に侵入したコリンを、待ち伏せしていたルーサーが殺した。

ルーサーはサリヴァンに接触すると、事件の真相を告白して、あのナイフを手渡した。罪の意識に苛まれていたバートンは自殺し、グロリアはフランクに逮捕された。

そして、真実を知って怒りに震えるサリヴァンは、ナイフを手にホワイトハウスのリッチモンドに会う。その夜、大統領が突如自殺したと報じられた……。ルーサーは、ケイトの傍らに寄り添い、娘の寝顔をスケッチしていた。

目撃 スタッフ

監督:クリント・イーストウッド
脚本:ウィリアム・ゴールドマン
原作:デイヴィッド・バルダッチ
製作:クリント・イーストウッド,カレン・スピーゲル
製作総指揮:トム・ルーカー
音楽:レニー・ニーハウス
撮影:ジャック・N・グリーン
編集:ジョエル・コックス
製作会社:キャッスル・ロック・エンターテインメント,マルパソ・プロダクション
配給:コロンビア ピクチャーズ,ワーナー・ブラザース

目撃 キャスト

ルーサー・ホイットニークリント・イーストウッド
やり手の泥棒でセスからも世界で指折りと認められている。朝鮮戦争で従軍した過去がある。サリヴァンの邸宅に盗みに入ったが、そこで事件に巻き込まれる。クリスティがリッチモンド達に殺害された(と言っても過言ではない)場面に出くわし、証拠隠滅を図ったラッセルたちが唯一残したナイフを持って脱出する。妻を亡くしている。元はチンピラやギャングの類の男で少なくとも三度の刑期を務めたことがある。美術館で絵を描いていることがある。本質的に悪ではないが少々厚かましいことをすることもある。抜かりがなく、万が一のために変装を用意して危機を乗り切った。他人の筆跡を真似することができる。

アラン・リッチモンドジーン・ハックマン
大統領。貧しい家庭の出身。酒癖が悪く、これが今作の事件の発端となる。親友、ましてや恩人とも呼べるウォルターの妻と不倫するなど人として問題がある。酔った勢いでクリスティに暴行し、この仕打ちに我慢できなくなったクリスティに反撃を受けるが、それを目撃したシークレットサービス達にクリスティを犯罪者と錯覚し、射殺したことで事態は悪くなる。妻はアジアで外交している。

セス・フランクエド・ハリス
ミドルトン郡の殺人課の刑事。クリスティが殺害された事件を担当する。ルーサー曰く、新聞でお顔を拝見する有名人。FBI所属の友達がいて、そこを情報源にしてルーサーが事件の関係者であることを見抜いた。

ケイト・ホイットニーローラ・リニー
ルーサーの娘であり唯一の身寄り。弁護士。ジョギングが趣味。父親のルーサーのことは犯罪者であることから軽蔑しており、小さいころから面会のために刑務所に行ったなどの体験から尚のこと恨んでおり、親子ではないと言い切っている

ビル・バートンスコット・グレン
シークレット・サービス。良心的な性格だが悪く言えば気弱で押しが弱い。推測力はあるが仲間のせいで目論見が外れる不運も持っている。刺されたことが何度かあり、これにより、刺し傷に関する知識がある。元々は州警察の人間でセスからも有名人扱いされていた。中立的でもあり自分たちに立ち向かってくるルーサーを称賛し、グロリアの提案に乗ったことに後悔して殺意を直言したこともある。

ティム・コリンデニス・ヘイスバート
シークレット・サービス。グロリアに賛同しておりルーサーの抹殺にも積極的。銃の扱いに長けている。

グロリア・ラッセルジュディ・デイヴィス
大統領補佐官。クリスティ殺害の状況を完全に隠滅しようと発案した張本人。きつい性格。

ウォルター・サリヴァンE・G・マーシャル
大統領の後援者である政界の大物。80歳。セスからも素晴らしいと認められている清廉な人物だが妻を殺された復讐心から歪んでしまい、殺し屋を雇ってまで妻を殺した人物を殺すことを考えるようになる。前妻がおり、47年前に亡くした過去を持つ

クリスティ・サリヴァンメロラ・ハーディン
ウォルターの妻。リッチモンドと不倫していた。夫の親友とも言えるリッチモンドと不倫をするなど節操のない性格。リッチモンドのサディストな対応に我慢ができず反撃するが、それを目撃したシークレットサービス達に犯罪者と間違われて撃たれて死亡する。

目撃 予告編・無料動画


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