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28週後…|誰もが終わったと思っていた… 新種のウィルスにより凶暴化した人間たちが次々と生存者を襲う大ヒットホラー「28日後…」の続編。

28週後...
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28週後…は、2002年に公開された映画『28日後…』の続編である2007年公開のイギリスのホラー映画。人間を凶暴化させるウイルスと人間との決死のサバイバル描き、大ヒットを記録したダニー・ボイル監督作『28日後…』の続編。ウイルスがまん延してから28週後、復興の兆しが見えた世界で、恐るべき事態が再びイギリスを襲う。

28週後… 映画批評・評価・考察

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28週後…(原題:28 Weeks Later)

脚本:28点
演技・演出:15点
撮影・美術:13点
編集:8点
音響・音楽:7点
合計71点

前作のB級映画からハリッド映画並みの予算となり、舞台や演出も派手になっています。今作はテンポがともかく早く、次々とシーンが移り変わっていきます。前作は息をつくためのシーンが盛り込まれていましたが、今作は常に全力疾走しているような映像シーンとなっています。夫婦愛と家族愛がウィルスの感染によっていびつなものへ変わってしまう過程を描いているように思えた作品です。置き去りにされたアリス(妻)、最愛の妻を置き去りにしてしまった自責の念に苦しむドン(夫)、母の死を偽った父が許せない子供たち。

ネタバレになりますが、ドンとアリスが再会したシーンは、アリスは自らの感染を知りながら、ドンとキスし、感染させます。このシーンの解釈は他にもあります。感染したドンは、自責の念が怒りとなり、アリスを惨殺します。感染したドンは、混乱の中でも執拗に子供たちを探し、追いまわします。。。。子供たちへの愛と理解すべきでしょうか。。。

深いテーマの割にテンポが良すぎるため、一回見ただけではなかなか消化しきれないセリフなり描写があります。また、前作を見なくても楽しめる続編になっています。ウィルスの抗体が作れるかも?という要素も加わりましたが、感染者の拡大を匂わし作品は終わります。

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28週後… あらすじ(ネタバレ)

ドンと妻のアリスは、郊外のある老夫婦の家に他の生存者2名と隠れて生活していた。そんな時、一人の子供がドン達が避難している家に逃げ込んでくる。ドン達生存者は子供を保護するが、追ってきた感染者が家の中に侵入してしまう。ドンは感染者に襲われつつあるアリスを見捨て、一人で家から逃げ出してしまう。そして、ボートでただ一人感染者達から無事に逃れるのだった。

ウイルスの発生から15日後、英国本土の隔離措置が取られる。28日後、英国本土は壊滅し生き残った英国民は集団脱出。5週後、感染者が飢餓で死に絶える。11週後、米軍主導の元NATO軍がロンドンへ。18週後、英国で感染の恐れがない事を確認。24週後、復興が始まる。 そして28週後、安全宣言が出されたロンドンでは米軍を主導としたNATO軍の保護下で封鎖された保護区域内の都市の復興が進んでいた。 保護地区で暮らし始めたドンのもとに修学旅行先のスペインから子供達のタミーとアンディが帰ってくる。ドンは子供達と無事に再会できたことを喜び、保護地区で新しく生活を始めた住居は見張らしも良く、部屋も立派な内装で子供達も大満足する一方、自分がアリスを見捨てて逃げてしまったことを隠して母が死んだことを子供達に伝える。

アリスの死を聞かされたタミーとアンディは、せめてでもと母親の生前の写真を持ち帰る為に保護地区外の自宅へと侵入する。そこで2人は逃げ延びていたアリスを発見する。そこへ二人の後を追ってきた軍によって三人は保護される。軍による検査の結果、アリスは無症候性キャリアと判断される。ドンの嘘に怒りを露にする子供たち。更に感染を知らされていないドンはアリスの隔離されている部屋に忍び込み、見捨てて逃げたことを謝罪し、キスを交わすがそれがもとで感染し、アリスを殺害、基地内にウィルスを撒き散らしながら暴走する。軍隊による封じ込めは後手後手になり、隔離しようと集めた住民たちに瞬く間に感染が広がる。ロス少佐はアリスの免疫性が子供たちに遺伝している可能性を考慮して二人を保護するが、群集の混乱に巻き込まれてしまう。ストーン准将は感染者の選り分けは不可能と判断し、全住民の殺害「コード・レッド」を指示する。虐殺の最中、ドイル軍曹は離反し、ロス少佐と共にタミーとアンディを連れて街を出ようとする。 准将は街中に焼夷弾を落とすが、やはり封じ込めに失敗、感染者は街の外に溢れ出す。ドイル軍曹一行は感染者と軍隊に追われながら、フリンのヘリに合流しようとするが、途中、ドイル、ロスが死亡し、封じ込めから逃れてきたドンに襲撃され、アンディは感染してしまうが発症はしなかった。アンディには母の免疫性が遺伝していたのだ。タミーは途中で拾った銃でドンを射殺、二人は感染を隠したままフリンのヘリに乗り込み、海峡を渡る。

28日後、助けを求める無線の声が無人のヘリのヘッドフォンから漏れて聞こえる。エッフェル塔を背景に、駆け回る感染者たち。

28週後… スタッフ

監督:ファン・カルロス・フレスナディージョ
脚本:ファン・カルロス・フレスナディージョ,ローワン・ジョフィ,ヘスス・オルモ,E・L・ラビニュ
製作:アンドリュー・マクドナルド,アロン・ライヒ,エンリケ・ロペス・ラビニュ
製作総指揮:ダニー・ボイル,アレックス・ガーランド
音楽:ジョン・マーフィ
撮影:エンリケ・シャディアック
編集:クリス・ギル
配給:20世紀フォックス

28週後… キャスト

ドナルド・ドン・ハリス
演 – ロバート・カーライル
本作の主人公。RAGEウイルスによって壊滅したイギリスを生き延びたハリス家の亭主。感染者から逃げる際、死の恐怖から妻であるアリスを見捨てて逃げてしまったことを強く悔やんでいる。
子供達と再会後、避難区域の統括官を勤める。妻の生存を知り、隔離部屋に忍び込み、妻に謝罪しキスをするが、その事が原因となり感染者と化してしまう。
ドン(感染者)
感染者と化したドン。感染直後、妻アリスを見捨てた罪悪感が激しい怒りに成り代わり、彼女の目を直視したくないという思いから妻を目潰しで殺害する。その後は警備をしていた軍人達や民間人を次々と殺害し、同時に感染を拡大させていき、第2のバイオハザードを引き起こす。更に避難部屋に侵入し、そこで息子アンディを発見して以降は、妻と同じヘテロクロミアの息子を、怒りに成り代わった罪悪感から執拗に追跡する。
米軍によるナパーム弾、毒ガス弾の攻撃をも乗り越え、物語の終盤、地下鉄でタミーとアンディを保護していたスカーレットに襲いかかり、ライフルを奪い銃床で撲殺する。その後、遂にアンディを追い詰め、襲いかかり噛み付くが、タミーの叫び声から妻の助けを求める声を思い出したことで隙が生まれ、涙ながらにタミーに射殺されたことで、ようやく罪悪感から解放された。
アンディを執拗に追跡する、物陰に隠れてナパーム弾による攻撃を回避する、暗闇を利用して奇襲を仕掛ける、武器を奪って攻撃する等、他の感染者よりも知性を感じさせる描写が多い他、妻を見捨てた際の記憶が幾度もフラッシュバックしている。
タミー・ハリス
演 – イモージェン・プーツ
ハリス家の長女。弟のアンディと共にスペインへ修学旅行に行っていたため、ウィルスの被害に遭わなかった。弟と異なり、ウィルスへの免疫力は持っていない。
弟や、軍人であるドイル、スカーレットと共に感染者や米軍から逃避行を行う。
地下鉄にて、彼女にとっての最大の脅威である感染者と化した父親と遭遇し、スカーレットの遺品であるライフルで射殺した。その後は感染しながらも発症しない弟と共にフリンに保護され、ヘリコプターでイギリスから脱出する。
アンディ・ハリス
演 – マッキントッシュ・マグルトン
もう一人の主人公。ハリス家の長男。母の遺伝で左目がグリーン、右目がブラウンのヘテロクロミアの持ち主。劇中、アンディとタミーの身勝手な行動が大惨事を引き起こす原因となってしまう。実は母と同じくウィルス免疫を持っていた。
パンデミック後は感染者と化した父親ドンに執拗に追跡され、地下鉄にて噛まれてしまうが免疫のため発症せず、タミー、フリンと共にイギリスから脱出する。
アリス・ハリス
演 – キャサリン・マコーマック
ハリス家の母。感染者から逃げる際、ドンに見殺しにされてしまうが、ウィルス免疫を持っていたため28週間にも渡って生存しており、タミーと再会後に軍に救出される。
その後、隔離部屋に拘束されていたが、忍び込んできたドンと再会し、キスを交わすがそれがパンデミックのきっかけとなってしまう。最後は感染者と化したドンによって、激しい怒りに成り代わった罪悪感から、目潰しをされて死亡する。
自身が感染していることを知っているにも関わらず、ドンとキスをしたことから、自らを見捨てたことへの復讐である可能性もある。
ドイル軍曹
演 – ジェレミー・レナー
米陸軍特殊部隊「デルタフォース」の狙撃手。射撃の天才で、劇中では、ほぼ1発で敵を仕留めている。
アンディら子供達を救いたいという思いから、身を呈して守ろうとする。
最後はタミー、アンディ、スカーレットが乗る車を押してエンジンを復活させ、背後から米軍の火炎放射器で焼殺された。
スカーレット・ロス少佐
演 – ローズ・バーン
米陸軍の主席医務官。再発は無いと楽観視している将校たちのなかで、唯一再発を恐れている。
パンデミック後、タミー、アンディ、ドイルと共に行動し、地下鉄まで辿り着くが、背後から感染者と化したドンに奇襲され、ライフルを奪われ、更に銃床で撲殺された。感染者に襲われながらも感染せずに死亡した、数少ない人物。
ストーン准将
演 – イドリス・エルバ
米陸軍の現地司令官。感染者・生存者問わずに殲滅する「コード・レッド」を発令した。
フリン
演 – ハロルド・ペリノー・Jr
米陸軍のヘリ操縦士。ドイルと仲がいい。ヘリの腕前は凄まじく、プロペラで地上の感染者達を切り裂いた。
最後はタミー、アンディを保護してイギリスを脱出する。

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