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ダンディー少佐|1864年、南北戦争末期。友情と憎悪が入り混じり、二人の男が火花を散らす。

ダンディー少佐
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ダンディー少佐は、1965年公開のアメリカ合衆国の映画。ハリー・ジュリアン・フィンクの原作を、彼と「昼下りの決闘」のサム・ペキンパー、オスカー・ソウルが共同で脚色、サム・ペキンパーが監督した西部劇。ダンディー少佐は、騎兵隊や民間の人々を虐殺したアパッチを追跡するために、無法者と南軍捕虜の混成部隊を編成する。やがて、メキシコ領に入った一行は、アパッチとの闘い、そして、当時メキシコを侵略していたフランス軍と三つ巴の激しい闘いを始める……。

ダンディー少佐 映画批評・評価・考察


ダンディー少佐(原題:Major Dundee)

チャールトン・ヘストン主演、巨匠サム・ペキンパー監督の西部劇大作。『ワイルドバンチ』『ゲッタウェイ』といった傑作を放ち、後進の映画監督たちに多大な影響を与えたバイオレンス映画の巨匠サム・ペキンパーが描きだした傑作西部劇。南北戦争末期、北軍のダンディー少佐は、騎兵隊や民間人を殺したアパッチ族の首領チャリバを追跡するため、民間人や囚人、南軍の捕虜から志願兵を募り討伐隊を編成した。そこには、かつての友人で今は宿敵となった南軍大尉タイリーンもいた。メキシコ領に入った一行は、チャリバのみならず、メキシコ駐留のフランス軍ともぶつかり激しい戦闘を繰り広げる…。


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ダンディー少佐 あらすじ(ネタバレ)

南北戦争中の1864年、北軍のベンリン砦に第五騎兵隊の中隊が狂暴なアパッチの族長チャリバの奇襲を受けて全滅したとの知らせが届く。指揮官のダンディー少佐はチャリバ討伐の志願兵を募るが、志願兵の大半は犯罪者や南軍の捕虜や脱走兵だった。ダンディーは、かつての友人で南軍大尉のタイリーンを副官に求めていたが、彼は部下と共に砦の衛兵を殺して脱走を図ったため、処刑されることになっていた。一方のタイリーンは、南北戦争前に同僚殺しで軍法会議にかけられた際、ダンディーが有罪を支持したために軍を追われたことを恨んでいた。ダンディーとタイリーンは反目しつつも、「チャリパ討伐まで」という条件で手を組むことになる。

準備を整えた討伐隊はチャリパを追って出発するが、北軍兵と南軍兵は反目したままだった。討伐隊はチャリパを追って川を渡ろうとしたところを待ち伏せに遭い、損害を受ける。ある日の夜、南軍兵が北軍の黒人兵を侮辱したため、両軍の兵士は一触即発となるが、タイリーンが間に入って対立を抑え、アパッチを撃退した黒人兵の戦功を称えて事なきを得た。進軍を進める討伐隊のもとにチャリパと行動を共にしていた先住民が現れ、「チャリパはメキシコ領に逃げた」と知らせる。ダンディーは罠だと疑ったものの、先住民がチャリパに連れ去られた子供を保護して来たため、彼の知らせを信じてメキシコ領に入る。

食料が尽きかけた討伐隊は近くの村に向かうが、そこには自由メキシコ軍と内戦中だったフランス軍が駐屯していた。ダンディーはフランス軍を降伏させて村に入るが、村は盗賊やフランス軍の略奪で困窮していたため、彼は残り少ない食料を村人に渡す。村人はダンディーに感謝し、彼らを歓迎する。ダンディーは村で自由メキシコ軍のために働いていた女性テレサと親しくなり、タイリーンや他の兵士たちも村人と交流する。数日後、フランス兵が脱走して本隊に援軍を求めたことを知ったダンディーは、彼らを追撃してフランス軍本隊を攻撃するため、村を出発する。しかし、途中で南軍兵のO・W・ハドリーが食料を盗んで脱走する。ダンディーはハドリーを連れ戻して処刑しようとするが、タイリーンは討伐隊の分裂を避けるため、助命を願い出る。しかし、ダンディーは規律を優先して処刑を決定し、タイリーンがハドリーを射殺する。

ハドリーの一件によりダンディーは信頼を失い、南軍兵だけではなく北軍兵からも疎まれるようになる。ダンディーはフランス軍の攻撃から逃れたテレサと共に水浴びをするが、そこをチャリパに襲われて負傷する。タイリーンがチャリパを追い払ったものの、彼は治療を名目にダンディーを追い出してしまう。ダンディーはテレサと共に町に向かい治療を受けるが、テレサが自由メキシコ軍の活動に戻ってしまい、ダンディーは孤独になり憔悴していく。そこにタイリーンが現れて連れ戻そうとするが、自棄になっていたダンディーはそれを断り、タイリーンに呆れられてしまう。フランス軍が迫る中、二人は殴り合いの末に討伐隊に戻りチャリパに決戦を挑み、銃撃戦の末に彼を射殺する。

ダンディーはアメリカに戻ろうとするが、フランス軍が先回りして川に陣取ったため、彼はフランス軍に攻撃を仕掛ける。フランス軍が混乱した隙を突き、ダンディーは突撃を命令して川を渡り、フランス軍と白兵戦になる。討伐隊は星条旗を奪われてしまい、タイリーンが奪い返すが、彼はフランス兵に撃たれてしまう。タイリーンは星条旗をダンディーに渡してメキシコ側に戻り、フランス軍本隊に戦いを挑んだ末に戦死する。タイリーンの死を見届けたダンディーは、生き残った討伐隊と共に川を渡り切り、星条旗と南軍の旗をかかげテキサスに向かった。

ダンディー少佐 スタッフ

監督:サム・ペキンパー
脚本:ハリー・ジュリアン・フィンク,サム・ペキンパー,オスカー・ソウル
製作:ジェリー・ブレスラー
音楽:ダニエル・アンフィシアトロフ
撮影:サム・リーヴィット
製作会社:コロンビア ピクチャーズ
配給:コロンビア映画

ダンディー少佐 キャスト

エイモス・チャールズ・ダンディー少佐:チャールトン・ヘストン
ベンジャミン・タイリーン大尉:リチャード・ハリス
グレアム中尉:ジム・ハットン
サミュエル・ポッツ:ジェームズ・コバーン
ティム・ライアン:マイケル・アンダーソン・Jr.
テレサ・サンティアゴ:センタ・バーガー
ゴメス軍曹:マリオ・アドルフ
イソップ:ブロック・ピーターズ
O・W・ハドリー:ウォーレン・オーツ
チラム軍曹:ベン・ジョンソン
ダールストロム:R・G・アームストロング
アーサー・ハドリー:L・Q・ジョーンズ
ワイリー:スリム・ピケンズ
ウォーラー大尉:カール・スウェンソン
シエラ・チャリパ:マイケル・ペイト
ジミー・リー・ベンティーン:ジョン・デイヴィス・チャンドラー
プリアム:ダブ・テイラー
リンダ:ベゴナ・パラシオス

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