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11人のカウボーイ|一人の男の死が、少年たちを厳しい男の世界へと導く。惨殺、復讐と社会的にも様々な反響を呼んだ西部劇

11人のカウボーイ
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11人のカウボーイは、1971年公開のアメリカ合衆国の映画。頑固一徹な老カウボーイと、牛追い(キャトル・ドライブ)のために雇われた少年達の心の交流を描いた作品。我が子とのつながりが上手く持てなかった男が、孫ほども年の離れた少年達に、西部の男の生き様を伝えていく。

11人のカウボーイ 映画批評・評価・考察


11人のカウボーイ(原題:The Cowboys)

脚本:29点
演技・演出:16点
撮影・美術:16点
編集:7点
音響・音楽:7点
合計75点

主演であり、タフなヒーローとして認知されているジョン・ウェインが映画途中(終了を20分も残して)で悪役に殺されてしまうという、珍しい展開の作品です。


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11人のカウボーイ あらすじ(ネタバレ)

11人のカウボーイ

突如襲ったゴールド・ラッシュのおかげで、男たちがみんなカルフォルニアへ金を探しに出かけたため、ダブル・オー牧場の主人ウィル・アンダーソン(ジョン・ウェイン)は困ってしまった。400マイル離れた鉄道駅の町ベル・フーシェへ、1200頭の牛を運ばねばならないのに男手が足りないのだ。困り抜いたウィルは、仕方なく少年たちをカウボーイ代わりに雇って出発することにした。彼が雇った少年は、デブ(アルフレッド・バーカー・ジュニア)、スチーブ(スティーブ・ベネディクト)、四つ目(ニコラス・ビューヴィ)、スリム(ロバート・キャラダイン)、ウィーディ(ノーマン・ハウエル・ジュニア)、チャーリー(ステファン・フーディス)などの11人だった。ウィルの鍛錬はきびしく、最初は興味半分で参加した少年たちの中には本気でウィルを憎む者さえ出始める。少年たちは、ウップンを払うためにウィスキーのビンを盗み、円陣を組んで回し飲みしたりした。ある日、岩の上にいた四つ目が牛の群れの中にメガネを落としてしまい、それを拾おうとしたチャーリーは牛の大暴走の下敷となり死んだ。不気味なインディアンの群れも出没している。それでもウィルは前進をやめようとはしなかった。沈着冷静な行動力と、長年西部の風雪に鍛えられた叡知と勇気は、知らず知らずのうちに少年たちに伝わった。少年たちは、人生とは何か、死とは何か、それらに打ち克っていく人間の力とは何なのかを教え込まれていった。ガミガミとうるさい頑固オヤジのように見えた彼が、実は無限にやさしい人間的な情愛にあふれた男であることが少年たちには理解できるようになってきた。やがてケート(コリーン・デューハースト)を先頭とする娼婦の一団と出会った後、牛泥棒ロング・ヘア(ブルース・ダーン)が現われたが、ウィルはロングをたたきのめし、そして卑怯なロングの背後からの銃弾に到れた。ロングは牛の群れをひき連れ意気揚々と引きあげていった。いまや父親同然のウィルを殺された少年たちが黙っている筈がなかった。少年たちは、今、大人になろうとしていたのだ。ガキと見くびっていたロング・ヘア一味を全滅させ牛を取り戻した。やがて400マイルの旅が終わろうとしていた。その日は少年たちが幼い心と体に別れを告げ、ウィルのようにたくましく人生を生き抜いていく男たちだけの世界に仲間入りする日でもあったのだ。

11人のカウボーイ スタッフ

監督:マーク・ライデル
脚本:アーヴィング・ラヴェッチ,ハリエット・フランク・Jr.,ウィリアム・デール・ジェニングス
原作:ウィリアム・デール・ジェニングス
製作:マーク・ライデル
音楽:ジョン・ウィリアムズ
撮影:ロバート・サーティース
編集:ニール・トラヴィス
配給:ワーナー・ブラザース

11人のカウボーイ キャスト

ウィル・アンダーセン:ジョン・ウェイン
ジェベダイア・ナイトリンガー:ロスコー・リー・ブラウン
ロング・ヘア:ブルース・ダーン
アンス:スリム・ピケンズ
シマロン:A・マルティネス
ケイト:コリーン・デューハースト

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