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デモリションマン|2032年。宿敵は、未来で甦った ─ 。21世紀、もっとも危険な警官 VS 21世紀、もっとも残忍な犯罪者

デモリションマン
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デモリションマンは、1993年公開のアメリカ合衆国の映画。犯罪のなくなった21世紀の社会を舞台に、2人の男の宿命 の対決を描くSFアクション。『デスレース2000年』以来かもしれないSF映画にチャレンジしたスタローンと強烈な悪役をスナイプスが演じた近未来ハード・アクション大作映画。監督はリドリー・スコット門下のCFディレクターで、本作が初の劇場用映画となるマルコ・ブランビヤ。

デモリションマン 映画批評・評価・考察


デモリションマン(原題:Demolition Man)

脚本:32点
演技・演出:17点
撮影・美術:15点
編集:8点
音響・音楽:8点
合計80点

この頃のスナイプスは絶頂期に突入寸前で、素晴らしいキレキレのアクション(格闘術)を披露し、セリフ回しも冴えわたっていた。主演のスタローンも”らしさ”があってファンが求めるスタローン像がそこにある感じです。大コケした『刑事ジョー・ママにお手上げ』で磨いたコメディ力がここで生かされることになるとは。。。。ヒロインに据えたサンドラ・ブロックのバカバカしいセリフまわしもコミカルで面白いこの作品の魅力のひとつとなっています。またこの作品ではスタローンが冷凍・解凍される際のチン○見えてます事件も、ひそかに?話題となりました。

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デモリションマン あらすじ(ネタバレ)

1996年、ロサンゼルス市警の刑事スパルタンは、複数の人質をとり立て篭もった凶悪犯フェニックスを逮捕する。だがフェニックスの罠にはまり、人質は全員死亡。スパルタンは作戦失敗の責任と罪を問われて被告となり、フェニックスと同じく冷凍刑に処され、冷凍睡眠で永い眠りに付く。

それから36年後の2032年。暴力や犯罪が存在せず、また無菌社会でコンピュータによる徹底管理された「クリーンな社会」となった近未来都市サン・アンゼルスで、仮釈放審査のために解凍されたフェニックスが脱獄。20世紀最大の凶悪犯フェニックスになす術が無い警察は、当時の所業から“デモリションマン”(壊し屋)の異名がついたスパルタンを解凍して、フェニックス逮捕を命じた。

一方、フェニックスは、サン・アンゼルスを支配する市長コクトーと接触し、彼の推進する「クリーンな社会」に従わないレジスタンス組織の指導者フレンドリーの抹殺を命令される。フェニックスの脱獄はコクトーが仕組んだものだったのだ。武器と仲間を手に入れたフェニックスは、フレンドリー抹殺に向かう。

スパルタンはフレンドリーたちレジスタンス組織にも襲撃されるが、彼らが殺害行為を避けていることや、自身が抱く管理社会に対する不信感から、次第にレジスタンス側に理解を示す。そして黒幕がコクトーである事に気付くが、逆に逮捕命令が出されて追われる身となる。しかしスパルタンに好意的な女性警官レニーナと協力し、命令を無視してフェニックス逮捕に向かい、レジスタンス組織を襲撃に来たフェニックス一味を撃退する。逃げ帰ったフェニックスは自身を「処分」しようとしたコクトーを殺害。追跡してきたスパルタンとフェニックスの最後の対決が始まる。そしてスパルタンは冷凍刑務所でフェニックスと対決し、葬り去った。

デモリションマン スタッフ

監督:マルコ・ブランビラ
脚本:ピーター・M・レンコブ,ロバート・レノウ,ダニエル・ウォータース
製作:ジョエル・シルバー,マイケル・レビー,ハワード・カザンジャン
製作総指揮:スティーブン・ブラッター,フェイ・シュワップ
音楽:エリオット・ゴールデンサール
主題歌:「Demolition Man」スティング
撮影:アレックス・トムソン
編集:スチュワート・ベアード
製作会社:シルバー・ピクチャーズ
配給:ワーナー・ブラザース

デモリションマン キャスト

ジョン・スパルタンシルヴェスター・スタローン
ロサンゼルス市警察の刑事。よく物を壊すのでデモリションマン(壊し屋)の異名で呼ばれる。刑事としては優秀で、凶悪犯を3年間で1000人近く逮捕した実績がある。1996年に宿敵のサイモン・フェニックスを逮捕するが、その際フェニックスの人質30名をブービートラップによるビル爆発で死亡させたとされ(後にフェニックスの口から、爆発前にすでに死亡していたことが明かされる)、業務上過失致死罪で70年の冷凍刑に処される。本来は2046年まで仮釈放は認められなかったが、2032年に同じく冷凍刑に処されたフェニックスが逃亡。彼を逮捕するためにサン・アンゼルス市警によって特例扱いで執行停止・解凍され、警察官に復職する。
冷凍前には妻と娘がいたが、妻は冷凍中の2010年に起きた大地震により死亡。また、娘は存命している模様だが、2032年の社会に馴染めず苦悩するスパルタンは、「こんな社会のどこかで生きている娘とは会いたい気がするし、会いたくない気もする」と考え、最後まで会うことは無かった。尚、ノベライズでは地下街で暮らしていた娘と再会している。

サイモン・フェニックスウェズリー・スナイプス
あらゆる犯罪に手を染めた20世紀最大の犯罪者。元はロサンゼルスで起きた暴動のリーダーで、暴動発生地域を自らの王国にしていたがスパルタンに逮捕され、冷凍刑務所に送られる。予告編によると、受けた刑は終身刑。2032年で仮釈放廃止の通達で解凍された際に逃亡する。サン・アンゼルスの支配者コクトーによって様々な能力を身に付け1996年当時よりもはるかに強くなりスパルタンを苦しめる。また、コクトーを自分自身の手では殺せないように更生プログラムが組み込まれている。下品だがユーモアのある言葉づかいが特徴で、冒頭ではスパルタンに「市にここに近づくなと警告したら、ポストマン(郵便屋)もポリスマン(警官)も来なくなった」と言っている。また、戦闘中でも興奮して油断する弱点があり、コクトーの手で戦闘能力を強化されてもこの弱点は改善されず、スパルタンに攻撃のチャンスを与えることがしばしばある。

レニーナ・ハックスリーサンドラ・ブロック
サン・アンゼルス市警の警部補。20世紀マニアで、刺激の無い平和すぎる毎日にウンザリしていた。脱獄したフェニックスをめぐる話し合いの場で「20世紀ではどうやってフェニックスを逮捕したの?」と疑問を口にしたことがきっかけでスパルタンを知り、ロサンゼルス市警のデータベースに保管されていたスパルタンの過去のデータを見て彼に興味を抱き、フェニックスを捕えるべく解凍されたスパルタンとコンビを組む。警察署のオフィスや自宅に20世紀の品々を大量にコレクションしており、その中にはビックリ箱の類もある(人を驚かせる物品は条例に違反する、ある種の危険物扱いをされている)。また、20世紀の知識には多少の偏りがあり、劇中で遭遇したガソリン車の型番は完璧に言えたが、人を罵る言葉の類はスパルタンから何度もダメ出しをされていた。戦闘が苦手な未来の警官では珍しく、武道の心得があり、それらの知識はジャッキー・チェンの映画などを観て覚えたと言う。彼女のオフィスにはリーサルウェポンのポスターも飾られている。また、21世紀の現状にも染まっている部分があり、パトカーの中でガルシアと一緒に人気のラジオ局が流す「昔のCMソングリクエストNo.1」である「アーマー・ホットドッグ」を歌い、20世紀では子供が歌うような歌を大声で聞かされたスパルタンは「氷漬けに戻りたい」とぼやいた。

レイモンド・コクトーナイジェル・ホーソーン
サン・アンゼルスの知事市長で、2032年における管理社会を築いた張本人。自分の理想社会に反発するレジスタンスを潰すべく、フェニックスにあらゆる能力を与える。地上で生活する人々からは平和な社会を作った救世主として尊敬されているが、レジスタンスのフレンドリーに言わせれば「欲と権力にまみれた人間」。実際、人々が何も考えず、ただ自分に従っていれば良いと考える歪んだ面があり、フェニックスからは「何も考えない奴は、ただのアホだ」、「最低の偽善者」と呆れられた。古くは冷凍刑務所の考案者であり、現在でも冷凍刑務所や冷凍刑に処された囚人に対して絶大な影響力を持ち、フェニックスから部下として犯罪者の解凍を求められた際にはその手配をしている。また、自身はスパルタンに対して「君は本来死刑になっていたが、温情ある冷凍刑務所に送られたのを感謝すべきだ」と言い放った。しかし最後はフェニックスに裏切られた挙句の果てに彼の部下に拳銃で射殺され、遺体は暖炉に放り込まれるという悲惨な結末を迎える。

エドガー・フレンドリーデニス・リアリー
コクトーの理想社会に反発するレジスタンスのリーダー。自由に生きることを望んでおり、コクトーが中心の管理社会を憎んでいる。本人はコクトーに禁止された犯罪を含むあらゆる行為を楽しんでやると豪語しているが、地下に住む人々を飢えから救おうと食料強奪を試みたり、地下で銃を乱射して人々を虐殺するフェニックスに愛銃で勇敢に反撃するなど、リーダーシップや行動力に満ちた人物。終盤ではフェニックスとの決戦に向かうスパルタンに協力する。

アルフレド・ガルシアベンジャミン・ブラット
レニーナ・ハックスリーの同僚。レニーナとは違い、平和すぎる毎日に何の不満も無く、むしろレニーナが低俗で野蛮な文化に毒されていると忠告した。しかし、フェニックスの捜査で地下街へ行った時、乱闘の末に頭を打ったらしく、スパルタンらと合流した際にはすっかり地下街の文化に染まっていた。緊張すると童謡を口ずさんでしまうクセがあるが、地下街の乱闘ではフェニックスに立ち向かう意外な勇敢さを持つ。また、ハックスリーが持ってきたスパルタンによる2032年では考えられない、アール署長が嫌悪感を露わにした暴力的な記録映像を、アール署長とは対照的に興味津々に観ている描写もある。

ザッカリー・ラムビル・コッブス/グランド・L・ブッシュ
1996年ではロサンゼルス市警察航空隊の新米操縦士だった。スパルタンがフェニックスのアジトに乗り込む時に、彼をヘリコプターで運んだパイロット。操縦は上手いが、2032年ではサン・アンゼルス市警の地上勤務の警察官で、再会したスパルタンに「上が飛ばしてくれない」とぼやいていた。スパルタンとは対照的に20世紀に生まれ育ち、冷凍されることなく21世紀の世界を生き年老いた人間。そのため、フェニックスが脱獄を図った当初に警察のコンピューターが発した「コード187」が殺人事件発生を指すものだと知っていた。また、スパルタンとの再会時には抱擁を交わし、スパルタンの汚い言葉も普通に聞く、ハックスリーが言うところの「20世紀の男の友情の形」を披露した。ノベライズではフェニックスに射殺されてしまう。映画では殺されるシーンは無いものの、スパルタン達と地下街の入り口まで同行したのを最後に登場しなくなる。

ウィリアム・スミサーズアンドレ・グレゴリー/マーク・コルソン
1996年では冷凍刑務所の副所長で、2032年では同刑務所の所長。スパルタンへの冷凍刑執行に立ち会った。2032年ではハックスリーとはコムチャットを行う仲で、犯罪はもう起こらないと語っていたが、フェニックスの脱獄に際し目の前で看守2人を殺され、自身も重傷を負った上に扉の眼球認証システムを動かす材料として片目を奪われ、フェニックスによる21世紀の犯罪の犠牲者となった。

ボブグレン・シャディックス
コクトーの秘書。肥満体型で手袋とメッシュの入った髪の毛が特徴。非常に気が弱く、自分の保身のためならフェニックスやフレンドリーにあっさりと寝返ってしまう性格。
ノベライズでは、性格を矯正する薬をコクトーによって投与され、このような性格になったとフェニックスに語っている。

ジョージ・アールボブ・ガントン
サン・アンゼルス市警の警察署長。コクトーに心酔しており彼の推進する社会に染まりきっている。警察署長という立場でありながら自分で考えずにフェニックスの今後の行動をコンピュータに任せて的外れな予測をしたり、後半ではスパルタンを逮捕しようとした時も口では強気でありながら強行手段に移せない、暴力を嫌う小心者である。フェニックスの捜査のためにスパルタンを解凍することに最後まで反対しており、スパルタンとも非常に仲は険悪で、彼を「野蛮人」と呼んだり、「(20世紀が)野蛮な時代とはいえ、よく警察官になれたものだ」と言うこともあった。また、部下のレニーナからも「クソ親父」と陰口を呟かれることさえある。

地下住民の一員
ジャック・ブラック
カールトン・ウィルボーン

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