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イエスタデイ|もしも自分以外の誰もザ・ビートルズを知らない世界になってしまったとしたら!?

映画 イエスタデイ
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イエスタデイは、2019年公開のイギリス・アメリカ合衆国合作映画。ビートルズが消えてしまった世界で、唯一その曲を知る存在となった1人のシンガーソングライターの活躍を、ビートルズの楽曲に乗せて描く。エド・シーランも出演、珠玉の名曲にのせて描くロマンチック・コメディー。

イエスタデイ 映画批評・評価・考察


イエスタデイ(原題:Yesterday)

脚本:38点
演技・演出:18点
撮影・美術:18点
編集:10点
音響・音楽:10点
合計94点

全編を彩る名曲の数々!
ビートルズの大ファンである、リチャード・カーティスとダニー・ボイルはこの作品を製作するために、ビートルズのメンバーやその関係者の承認を得ただけでなく、見事な選曲と構成により珠玉の名曲たちが全編にわたって光り輝く作品へと昇華させました。

期待の若手 リリー・ジェームズ+音楽界のスーパースター エド・シーラン競演!
TVの世界でコメディアンとして活躍中のヒメーシュ・パテルは、本作品のオーディションでダニー・ボイルの圧倒的に高い評価を得て、主役の座を獲得。また、相手役のリリー・ジェームズは『シンデレラ』で大ブレイクを果たした今がまさに旬の女優。彼らに加え、イギリス出身のスーパースター、エド・シーランが本人役として登場。誰よりも稼ぐアーティストが、さえない無名のシンガーソングライターの引き立て役になるところが何とも面白い。

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イエスタデイ あらすじ(ネタバレ)

イギリスのサフォークにある小さな海辺の町に住む青年ジャックは、音楽教師の仕事を辞め幼なじみで中学校の数学教師をしている親友エリーからマネージャー兼ドライバーとして献身的に支えられ、ディスカウントストアの店員としてアルバイトをしつつシンガーソングライターとして活動しているが、鳴かず飛ばずで全く売れず夢を諦めかけていた。

そんなある日、世界規模で12秒間の停電が発生。その時自転車に乗って帰宅途中だったジャックはバスに撥ねられる交通事故に遭い、昏睡状態に陥り入院する。その後無事意識が回復して退院し、快気祝いで集まった友人に新しいアコースティック・ギターをプレゼントされ、ジャックはお礼にビートルズの「イエスタデイ」を弾いて聴かせる。友人達は演奏に魅了されるが、聴き終えた途端ジャックに「その曲、いつ作ったの?」と尋ねる。ジャックは「ポール・マッカートニーが作ったビートルズの曲だよ」と答えるが、友人たちはビートルズもイエスタデイもまったく知らない様子だった。

異変に気がついたジャックは、帰宅後インターネットで「ビートルズ」を検索。しかし、ビートルズというバンドに関する情報は全くヒットしない。ここで世界は史上最も有名なはずのバンド「ビートルズ」や、その影響を大きく受けた「オアシス」も存在しないことになっており、彼らの名曲を覚えているのは、世界でジャックただ1人だけであることに気づく。ジャックはこれを利用して、ビートルズの曲を歌って成り上がろうとする。

あるバーでのライブの後、地元のレコーディング・エンジニアに楽曲のCD化を誘われる。完成したCDを昼間働いているスーパーの店頭品に「無償添付」として配布したところローカルな話題となり、地元のテレビ番組に出演する。それを見ていて楽曲に可能性を感じたエド・シーランが、ジャックをモスクワで行なわれるライブのオープニング・アクトとして採用したいと自宅に訪れる。これまでマネージャーを務めていたエリーは、数学教師としての仕事の関係からモスクワに行くことが不可能となる。そこで、ジャックは友人のロッキーをローディーに任命。

モスクワでのライブ後の打上げで、エドはジャックにソングライティング対決を持ちかけ、エドは「ペンギンズ」、ジャックは「ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード」で勝負。ジャックの演奏を聴いたエドは敗北を認めた。その後、ロサンゼルスにて冷酷なエージェントであるデブラ・ハマーと契約を結ぶ。

ロサンゼルスに移住した後、イーストウェスト・スタジオでアルバムのレコーディングを開始するが、曲の歌詞が思いつかない。インスピレーションを湧かせるべくジャックは、ビートルズの故郷であるリヴァプールに行き、ストロベリー・フィールド、ペニー・レイン、エリナー・リグビーの墓を訪れた。その時偶然近くまで来ていたエリーと再会し、一夜を共にしそうになるが「一夜限りの関係に興味はない」と告げられる。翌朝、ジャックとロッキーは、駅までエリーを追いかけた。そこで、エリーはジャックの成功を祝福するも、ジャックと一緒にいられないことを伝えた。

その頃、レコード会社はジャックのデビュー・アルバム発売の準備を始めていた。ジャックはビートルズのアルバムから引用した「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」「ホワイト・アルバム」「アビイ・ロード」の3タイトルを提案するも、プロデューサーは拒否し、アルバムのタイトルを“ジャックが手本も盗作もなく、一人で作詞作曲を行なっている”ということから「One Man Only」に決めた。ジャックは彼らに英国ゴーレストンのピア・ホテルの屋上でのコンサートでアルバム発売を告知することを提案。

屋上のコンサート終了後、ジャックの楽屋に2人のファンが訪れた。この2人はビートルズの存在を覚えており、ジャックがビートルズの曲を自作の曲として発表していること、さらにリヴァプールを訪れていたことを知っていた。ジャックはこれらの事実を認めて謝ろうとするが、逆に2人からビートルズがいない世界でビートルズの楽曲を世界に発信したことを感謝される。ここで2人はジャックに対し、ある人物の住所が書かれたメモを渡す。

そのメモを頼りに辿り着いたのは、ミュージシャンにならなかったため暗殺も免れたジョン・レノンの自宅だった。ジャックはレノンが78歳になる現在まで生きていて会えたことに感激する。レノンはこの世界では船員として働き、愛する女性とも結ばれ平凡ながらも幸福な人生を送っていた。

レノンとの会話で人生についてのアドバイスを受け、本当の幸せが何かを知ったジャックはエドにウェンブリー・スタジアムで「飛入り演奏させてくれ」と頼む。エドのライブに飛入り演奏後、ジャックはエリーに告白。さらに観客にこれまで自作として発表した楽曲がビートルズの楽曲であることを伝えた上で、インターネット上に楽曲をアップロードし無料で公開し、アルバムのリリースを妨害した。

得られるはずだった富や名声、栄誉を全て投げうったジャックはその後音楽教師に復職し、エリーと結婚。エリーとの間に一男一女を授かり、ささやかながらも幸せな生活を送った。

イエスタデイ スタッフ

監督:ダニー・ボイル
脚本:リチャード・カーティス
原案:ジャック・バース,リチャード・カーティス
製作:ティム・ビーヴァン,エリック・フェルナー,バーナード・ベリュー,マシュー・ジェームズ・ウィルキンソン,リチャード・カーティス,ダニー・ボイル
製作総指揮:ニック・エンジェル,リー・ブレイジャー
音楽:ダニエル・ペンバートン
撮影:クリストファー・ロス
編集:ジョン・ハリス
製作会社:ワーキング・タイトル・フィルムズ,デシベル・フィルムズ
配給:ユニバーサル・ピクチャーズ,東宝東和

イエスタデイ キャスト

ジャック・マリック:ヒメーシュ・パテルカルマ・スード(幼少期)
売れないシンガーソングライターで販売店員(フルタイム勤務ではない)。元音楽教師。
エリー・アップルトン:リリー・ジェームズジェイミー・コルマー(幼少期)
ジャックの幼馴染でマネージャー兼運転手。中学の数学教師。
ロッキー:ジョエル・フライ
ジャックの友人。アル中、ヤク中、失業中……だったを自称する。教師としての仕事の都合で、モスクワについていけないエリーに代わり、ローディーに任命された。
デブラ・ハマー:ケイト・マッキノン
やり手のマネージャー。ジャックの曲を気に入るが、それ以外には興味が無い。
エド・シーラン:本人
人気ミュージシャン。ジャックがテレビ番組で演奏しているのを見て、ジャックの曲の可能性を感じ、モスクワで開催するライブのオープニング・アクトをオファーした。
ジャックが「Hey Jude」をレコーディングする際に、タイトルを「Hey Dude」に変更することを提案した。
マーケティングのトップ:ラモーネ・モリス
キャロル:ソフィア・ディ・マルティノー
ルーシー:エリス・チャペル
ニック:ハリー・ミシェル
ウェンディ:カミーユ・チェン
ギャビン:アレクサンダー・アーノルド
地元のレコーディング・エンジニア。スーパーの店頭品に「無償添付」として配布した特典CD『Tracks On The Tracks』を手がけた。
ジェームズ・コーデン:本人
トーク番組『レイト×2ショー with ジェームズ・コーデン』の司会者。
ジェッド・マリック:サンジーヴ・バスカー
ジャックの父。
シェリア・マリック:ミーラ・サイアル
ジャックの母。
テリー:カール・テオバルド
レオ:ジャスティン・エドワーズ
ビートルズが存在しない世界で、ジャック以外にビートルズの存在を覚えていた男性。モスクワでのライブで、ジャックがビートルズの楽曲を演奏しているのを見て驚愕する。
リズ:サラ・ランカシャー
ビートルズが存在しない世界で、ジャック以外にビートルズの存在を覚えていた女性。曲のインスピレーションを得るためにリヴァプールを訪れていたジャックを目撃。
マイケル・キワヌカ:本人
事故前にジャックも参加した作中のラティチュード・フェスティバルで本人役として出演。ロッキーをローディーとして雇っていたが、ギターを出すタイミングが遅れたのでクビにした。
ジョン・レノン:ロバート・カーライル(ノンクレジット)
ビートルズが存在しない世界では、ミュージシャンにならなかったことから40歳での暗殺を免れ、船員として働き家族と共に幸せな生活を送っていた。年齢は78歳。

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