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花嫁の父|いつの時代も変わらない、一人娘を嫁に出す父親の複雑な心理をペーソスたっぷりに描き出した、ハリウッド黄金期を象徴する快作!

映画 花嫁の父
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花嫁の父は、1950年公開のアメリカ合衆国の映画。娘を嫁がせる父親の複雑な心情をユーモラスにつづったヒューマン・コメディー映画の名作。エドワード・ストリーターのベストセラー小説から「イースター・パレード」のアルバート・ハケット、フランセス・グッドリッチのコンビが脚色、「踊る海賊(1948)」のヴィンセント・ミネリが監督に当たったドメスティック・コメディで、「大草原」のパンドロ・S・バーマンが製作する1950年度作品。1951年には続篇『可愛い配当』が公開された。その後1991年には『花嫁のパパ』としてリメイクされた。

花嫁の父 映画批評・評価・考察


花嫁の父(原題:Father of the Bride)

アットホームな笑いと哀歓を巧みに同居させえた名匠ヴィンセント・ミネリ監督の手練の演出が見ものです。名優スペンサー・トレイシーの名演もさることながら、エリザベス・テイラーの美しさなどなど、どこから斬ってもゴージャスかつ親近感の沸く作品です。好評につき、続編『可愛い配当』や同題のTVシリーズも製作。また、後にスティーヴ・マーティン主演のリメイク『花嫁のパパ』も製作されました。

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花嫁の父 あらすじ(ネタバレ)

娘のケイ(エリザベス・テイラー)を新婚旅行に送り出して、弁護士のスタンリー・バンクス(スペンサー・トレイシー)は披露宴の残骸の中へがっくり身を落とした。――ケイが、バクリー・ダンスタン(ドン・テイラー)という青年と結婚したいと両親を驚かしたのは、何ヵ月前のことだったか。

妻(ジョーン・ベネット)は落ち着き払っていたが、スタンリーはダンスタン家が立派な名門であり、バクリーがなかなかしっかりした青年であることを知るまでは、オチオチ眠れもしないのだった。晴れて2人の婚約がすむと、スタンリーの頭痛の種は結婚費用だった。なるべく式も内輪にすませたい彼の意志に反して、妻や娘は一生の願いとして教会で盛大な式を挙げたがった。いっそ、娘が男と駈け落ちしてくれた方が、まだ安くつくではないか。

ようやく教会の式も決まり、披露宴招待の人数も折り合って、知人から続々と贈物が届くようになった頃、ケイは突然破談にしてくれと言い出した。新婚旅行の行き先について、バクリーと他愛ない喧嘩を始めたのである。ところが親父が仲裁に乗り出す間もなく、若い2人はケロリと仲直りしてスタンリーに背負い投げを食わせる始末である。式の予行練習も済み、スタンリーは眠れぬ結婚式前夜を過ごした。

晴れの式では、ケイは堂々たる花嫁ぶりで、動転した親父を圧倒し、旅立って行った。知人たちがただのシャンパンを飲みに集まる披露宴の混雑で、スタンリーは遂に去り行く娘に言葉をかけてやる暇さえなかった。――もの想いに沈むそのスタンリーに、その時電話がかかってきた。駅からケイが父親に送る最後の「おやすみ」であった。スタンリーは、晴れ晴れと妻を抱いて古い恋歌のレコードをかけながら踊り始めた。

花嫁の父 スタッフ

監督:ヴィンセント・ミネリ
脚本:フランシス・グッドリッチ,アルバート・ハケット
原作:エドワード・ストリーター『Father of the Bride』
製作:パンドロ・S・バーマン
音楽:アドルフ・ドイチュ
撮影:ジョン・アルトン
編集:フェリス・ウェブスター
製作会社:メトロ・ゴールドウィン・メイヤー
配給:ロウズ,メトロ・ゴールドウィン・メイヤー

花嫁の父 キャスト

スタンリー・T・バンクス:スペンサー・トレイシー
エリー(スタンリーの妻):ジョーン・ベネット
ケイ(スタンリーの娘):エリザベス・テイラー
バックリー・ダンスタン:ドン・テイラー
神父:ポール・ハーヴェイ
ドリス・ダンスタン:ビリー・バーク
ハーバート・ダンスタン:モローニ・オルセン
デライラ:マリエッタ・キャンティ
トミー・バンクス(次男):ラス・タンブリン
ベン・バンクス(長男):トム・アイリッシュ
マズーラ氏:レオ・G・キャロル

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