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ダイ・ハード3|今度はニューヨーク全体を巨大なゲーム盤に見立てて、サスペンスとアクションが展開する。

ダイ・ハード3
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ダイ・ハード3は、1995年公開のアメリカ合衆国の映画。不死身の男ジョン・マクレーン刑事の活躍を描く、ノンストップ・アクション巨編のシリーズ第3作。第1作の超高層ビル、第2作の空港に続き、今度はニューヨーク全体を巨大なゲーム盤に見立てて、サスペンスとアクションが展開する。原題のウィズ・ア・ヴェンジェンス (With a Vengeance) は「猛烈に」という意味だが、ヴェンジェンス (Vengeance) のみだと「復讐」という意味になり、作中には両方の意味が隠されている。

ダイ・ハード3 映画批評・評価・考察


ダイ・ハード3(原題:Die Hard: With a Vengeance)

脚本:33点
演技・演出:18点
撮影・美術:17点
編集:8点
音響・音楽:7点
合計83点

前作はレニー・ハーリン監督だったこともあり、大味ダイナミックな続編でしたが、再びジョン・マクティアナン監督がメガホンを取ったことでセリフや登場人物のキャラクターが魅力的に描かれています。今作はサミュエル・L・ジャクソンの助演が光るバディ映画としても楽しめました。ただ残念なのは、あまりにもラストシーンがあっけないんですよね。これは2もでしたが、今作もラスボスの最期があっけなさ過ぎて、あっ終わったになっちゃうんですよね。余韻も何もないw


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ダイ・ハード3 あらすじ(ネタバレ)

ニューヨーク5番街のビルが、突如、爆破された。中央警察署のコッブ署長(ラリー・ブリッグマン)の元にサイモンと名乗る犯人から、妻ホリーと別れて乱れた生活が続く休職中のマクレーン刑事(ブルース・ウィリス)をハーレムの指定場所に寄越せ、と要求が入る。ハーレムでストリートギャングに囲まれたマクレーンは危ういところを家電修理店の店主ゼウス(サミュエル・L・ジャクソン)に救われる。署に戻った2人は、犯人は大惨事を引き起こせる特殊な液体爆弾を盗んで使用していると知らされる。そこへサイモンから再び電話が入り、地下鉄の車両に爆薬を仕掛けたと告げた。クイズを出し続けるサイモンに振り回されながら、要求に従い急ぎ車を飛ばす2人。マクレーンは爆走する地下鉄に飛び乗り、必死で発見した爆弾を取り外し、線路に投げ捨てるが、車両は脱線してプラットフォームになだれ込んだ。パニックの現場に現れたFBI捜査官の話では、サイモンは凄腕の国際的テロリストで、爆弾のプロのタルゴとNYに潜伏していると言う。しかもサイモンは、かつて彼が葬ったハンス・グルーバーの兄で、復讐のためマクレーンの命を狙っているのではないかとも。サイモンは、今度はNY市内246校の小学校のどこかに強力な爆弾を仕掛けたと通告してきた。マクレーンたちはサイモンの送った新たな暗号を解き、学校を割り出すが、そこにはゼウスの甥が通っていた。学校には捜査陣が急行し、生徒たちの避難を進めた。一方、その頃、サイモンや女殺し屋カティヤ(サム・フィリップス)らテロ・グループは、地下鉄の爆破現場の解体工事にカモフラージュして、連邦準備銀行の地下深くを掘り進み、金塊強奪を企んでいた。サイモンの狙いは弟の復讐ではなかったのだ。敵の本当の目的に気づいたマクレーンは現場に向かって一味と交戦し、既に金塊を運び出したトラックを追跡する。マクレーンと追いついたゼウスは、金塊を積み込んだ貨物船に乗り込み、グループと死闘を繰り広げる。サイモンは2人を捕え、船に置き去りにして逃亡する。その頃、小学校の爆弾も無事に解除された。大爆破された船からからくも逃れたマクレーンは、爆破した金塊は偽物で、本物はカナダ国境付近に集められていることを突き止める。かくて捜査陣は現場を急襲、激しい銃撃戦の末にサイモン一味は倒された。

ダイ・ハード3 スタッフ

監督:ジョン・マクティアナン
脚本:ジョナサン・ヘンズリー
製作:ジョン・マクティアナン,マイケル・タッドロス
製作総指揮:アンドリュー・G・ヴァイナ,バズ・フェイトシャンズ,ロバート・ローレンス,ロバート・レマー
音楽:マイケル・ケイメン
撮影:ピーター・メンジース・ジュニア
編集:ジョン・ライト
製作会社:シナージ・ピクチャーズ
配給:20世紀フォックス

ダイ・ハード3 キャスト

ジョン・マクレーン:ブルース・ウィリス
シリーズの主人公で、ニューヨーク市警察の警部補。今回3回目の大規模事件に遭遇する事から予告編では“世界一運の悪い男”と紹介されている。前作の時点ではロサンゼルスに引っ越し、それと共にロス市警に転職していたが、妻のホリーと不仲となったために再び別居しており、家族と別れて単身ニューヨークに舞い戻ってNYPDに復職している。酒浸りになるなどの荒れた生活を送っているようで、上司のコッブや同僚達を心配させており、現在停職中で、本作の冒頭でも朝まで大量に酒を飲んでいたらしく、二日酔いだと言っている。また、停職中のままならば気ままに楽しんで、探偵物のドラマを見るつもりだったと愚痴っている。序盤に弟を殺された恨みからサイモンの指示でハーレムで“黒ん坊は嫌いだ”と書いたプラカードをぶら下げたまま突っ立っている自身の命を案じて注意してきたゼウスと共に事件の調査を行い、結果としてサイモンがかつて自身が死に追いやったテロリストのハンス・グルーバーの兄であることを知り、彼から復讐の標的として狙われると同時に金塊を手に入れるための陽動に利用されることとなる。その後、サイモンが残していった僅かな手掛かりを元に彼のアジトを突き止め、そこでヘリによる奇襲を受けながらも機転を利かしてサイモンを倒し、事件を解決に導いた。ノベライズ版では、タンカーを囮にしたサイモンの策にはまって彼を取り逃がした責任を問われて警察を解雇されてしまうが、執念深く彼の逃亡先を突き止めて単身乗り込み、剣銃を突きつけてロケット砲(前後どちらが砲身か分からないように細工されている)によるロシアンルーレットを仕掛ける。そしてゼウスが考えたクイズを叩きつけ正解すれば引き金を引く権利を与えるという勝負に持ち込む。最後はサイモンの自滅という結末で勝利した。

ゼウス・カーバー:サミュエル・L・ジャクソン
この作品でのマクレーンの相棒である元タクシードライバーで、紐付きの眼鏡が特徴であるハーレムにある家電修理店の店主。黒人たちからすれば侮辱としか言いようがない行動をとっているマクレーンを見ても、朗らかに注意をするなど分け隔てない性格だが、マクレーンが隠し持ってた拳銃を黒人集団に向けたり、サイモンがかけてくる公衆電話を使用してる市民を強制的に立ち退かせる等、切羽詰まった状況になると強硬な姿勢も辞さない一面もある。耳と記憶力がよく、電話口できいた会話を全て暗記していた。ハーレムで堂々と黒人の悪口を書いた札を下げているマクレーン(サイモンから仕掛けられた「Simon says」ゲームに従っての事)に注意をしようとしたが、直後に自分以外の黒人の集団がマクレーンと争いを起こしたために事件に巻き込まれてしまう。その後、サイモンにとって計画外の存在であることから最初は大目に見られていたが、彼との電話の中で「You can stick your well-laid plan up your well-laid ass」(字幕では「お前の汚い計画なんか知った事か」、吹替では「お前に会えたらあの看板を白いケツにぶち込んでやる」とそれぞれ訳されている)と罵ったことで彼の逆鱗に触れ、結局は彼の指示に従うように強要されてしまう。その後はマクレーンのせいで今回の事件に無理矢理巻き込まれた事や黒人差別感情を強く意識しすぎてマクレーンと衝突し、度々口論となっていたが、マクレーンと行動を共にするうちに次第に打ち解け、結局は事件解決まで付き合った。

サイモン:ジェレミー・アイアンズ
通称「ピーター・クリーク」と呼ばれているテロリスト一味のリーダーで、1作目に登場したハンス・グルーバーの兄。元東ドイツ陸軍軍人で最終階級は大佐。ドイツ人だが、母語のように英語を(ドイツ訛りはあるものの)話し、かつてナチス・ドイツが「バルジ大作戦」に投入したような特殊部隊を率いていた。また、軍人時代から偏頭痛を抱えており、鎮痛剤であるアスピリンの小瓶を携帯しており、度々薬を飲んでいる。弟同様に表面上は紳士的な振る舞いを見せるが、実際には冷酷かつ残忍で、政治犯と思わせながら実情には金に執着する俗物であり、目的のためなら仲間も犠牲にするような点も弟と同様である。以前は弟を「クズ」と嫌っていたらしいが、殺されてからはマクレーンに復讐心を抱くようになり、そのことから連邦準備銀行の地下にある金塊の強奪に利用しようと考えて地下鉄などに爆弾を仕掛け、銀行の警報器を誤作動させるための作戦に爆弾騒ぎを利用するために爆発をさせない条件として極端に短い時間で長距離移動をさせたり、難問を解くように強要するなどしてマクレーンやゼウスを苦しめる。その後、密かに陸路で運び去る計画を画策し、その計画を他人の目から欺くために移動させて集めた金塊を船で運び出した上でロングアイランド沖で爆破沈没させて世界経済を混乱に陥れると宣言する。その後は船に乗り込んできたマクレーン達を捕らえて爆破の道連れにしようとしたが、ゼウスの解錠技術により脱出を許してしまい、更には爆破の寸前にマクレーンに請われてアスピリンの小瓶を渡したことにより容器に印字された販売店名から逃亡先を暴かれ、大勢の警官隊を率いたマクレーンとゼウスに襲撃される。その後、ヘリコプターでカティアと共にマクレーン達を迎撃するが、マクレーンが撃って切断した電線がメインローターに絡まって墜落し、最期はカティア共々爆死した。ノベライズ版では囮タンカーの爆破後は仲間の全てを殺害して獲物を独占して逃亡するが、エピローグでマクレーンに逃亡先を突き止められて、「まぬけのサイモン」ゲームとしてロケット砲を用いたロシアンルーレットを強いられる。ゼウスの考えたクイズを突きつけられ思考の末に正解を出し、引き金を引く権利を手にする。そして砲身の向きを見てマクレーンが動揺したのを深読みしブラフと判断。砲身の向きを逆転させて引き金を引くが読み違え、腹部をぶち抜かれて死亡する。2分の1の確率で死ぬのが自分かマクレーンかを決められるはずだったが、実際にはマクレーンは防弾チョッキを着込んでおり、どの道殺害される運命にあった。

カティア・タルゴ:サム・フィリップス
テロリスト一味の紅一点で、マシアスの妻。イスラエル諜報特務局により仕掛けられた爆発事故で喉を負傷した影響で喋れなくなっている。後に逃走用のボートで自身らに対するサイモンの裏切りを知り、サイモンに銃口を向けるが、実はサイモンと愛人関係を築いており、マシアスを裏切り射殺した。その後、サイモンを乗せてヘリコプターでマクレーンを追い詰めるが、電線を機体にぶつけられそうになったのを回避しようとしてメインローターに電線を絡ませたことで墜落し、最後はサイモンもろとも爆死した。

オットー:リチャード・カウンシル
アーサー・ウォルター・コッブ警部:ラリー・ブリッグマン
マシアス・タルゴ:ニック・ワイマン
コニー・コワルスキー:コリーン・キャンプ
ジョー・ランバート:グラハム・グリーン
リッキー・ウォルシュ:アンソニー・ペック
チャーリー・ワイス:ケヴィン・チャンバーリン
ジェーン:シャロン・ワシントン
フレッド・シラー:スティーヴン・パールマン
デクスター:マイケル・アレクサンダー・ジャクソン
レイモンド:オルディス・ホッジ
ロルフ:ロバート・セジウィック
アラブ人ドライバー:アーシフ・マンドヴィ
ビル・ジャーヴィス:マイケル・クリストファー
ビジネスマン:ビル・クークス
駅の警官:スコット・ニコルソン
リトル:ジョン・C・ヴェネマ
カール:スヴェン・トアヴァルド
ガンサー:ティモシー・アダムス
ジェリー・パークス:ジョー・ザルーム
マルチネス校長:フランシェル・スチュワート・ドーン
トーマス先生:パトリシア・マウチェリ
FBIチーフ:リチャード・ラッセル・レイモス

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ダイ・ハード 映画シリーズ

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