怪物は、2023年公開の日本映画。大きな湖のある郊外の町で子ども同士のケンカが起きる。やがてそれは大人や社会、メディアを巻き込む事件となる。「万引き家族」でカンヌ国際映画祭パルムドールを受賞した是枝裕和監督が、映画「花束みたいな恋をした」やテレビドラマ「大豆田とわ子と三人の元夫」などで人気の脚本家・坂元裕二によるオリジナル脚本で描くヒューマンドラマ。「怪物」とは何か、登場人物それぞれの視線を通した「怪物」探しの果てに訪れる結末を、是枝裕和×坂元裕二×坂本龍一という日本を代表するクリエイターのコラボレーションで描く。
怪物 映画批評・評価・考察
怪物(かいぶつ)

カンヌ映画祭 独立賞「クィア・パルム賞」を受賞
この賞は、映画祭に出品された作品を対象に独自の審査を経て、性的マイノリティーを扱った映画に与えられている賞で、2010年から始まり、日本の映画としては初めての受賞です。

『万引き家族』の監督・是枝裕和と、『花束みたいな恋をした』の希代のストーリーテラー、脚本・坂元裕二が紡ぎだす物語を彩るのは、日本が世界に誇る坂本龍一の音楽。出演は、安藤サクラ、永山瑛太、田中裕子ら変幻自在な演技で観る者を圧倒する実力派と、二人の少年を瑞々しくかつ情感豊かに演じる新星・黒川想矢と柊木陽太の他、高畑充希、角田晃広、中村獅童といった多彩で豪華なキャストの面々。 いったい「怪物」とは何か。登場人物それぞれの「怪物」探しの果てに、私たちは何をみるのか。

本作の音楽を担当している坂本龍一は公開前の2023年3月に死去したため、本作が遺作となりました。
怪物 あらすじ
大きな湖のある郊外の町で、息子を愛するシングルマザーや生徒思いの学校教師、無邪気な子どもたちが平穏な日常を送っている。そんなある日、学校でケンカが起きる。よくある子ども同士のケンカのようだったが、彼らの食い違う主張はやがて大人や社会、メディアを巻き込み、大事になっていく。そしてある嵐の朝、子供たちが忽然と姿を消す……。
怪物 スタッフ
監督:是枝裕和
脚本:坂元裕二
製作:市川南,依田巽,大多亮,潮田一,是枝裕和
エグゼクティブプロデューサー:臼井央
企画:川村元気,山田兼司
プロデュース:川村元気,山田兼司
プロデューサー:伴瀬萌,伊藤太一,田口聖
ラインプロデューサー:渡辺栄二
撮影:近藤龍人
照明:尾下栄治
録音:冨田和彦
音響効果:岡瀬晶彦
美術:三ツ松けいこ
セットデザイン:徐賢先
装飾:佐原敦史,山本信毅
衣装デザイン:黒澤和子
衣装:伊藤美恵子
ヘアメイク:酒井夢月
音楽:坂本龍一
キャスティング:田端利江
スクリプター:押田智子
助監督:森本晶一
制作担当:後藤一郎
配給:東宝,ギャガ
怪物 キャスト
麦野早織(湊の母、シングルマザー):安藤サクラ
保利道敏(湊、依里の担任教師):永山瑛太
麦野湊(小学5年生の早織の息子):黒川想矢
星川依(小学5年生の清高の息子)里:柊木陽太
鈴村広奈(保利の恋人):高畑充希
正田文昭(小学校の教頭):角田晃広
星川清高(依里の父):中村獅童
伏見真木子(小学校の校長):田中裕子