1999年公開の日本映画。人気ホラー漫画家・伊藤潤二の代表作『富江』を映画化。キャッチコピーは「悪夢は増殖する。」
富江 映画批評・備忘録
富江(とみえ)
脚本:18点
演技・演出:14点
撮影・美術:15点
編集:5点
音響・音楽:6点
合計58点
原作のイメージからすると、細かい所が気になってしまう実写化映画です。例えば、富江の髪がストレートではなく傷んでいるのがなんか嫌なんですよ。それに菅野美穂ってツルツル美白な感じなのに、それを消すような映像になっていることなど、ところどころにある演出が富江らしくないんです。昔の映画とはいえ医者が患者の前でたばこを吸うシーンも”ん?”なんですよね。いちいち煩わしい演出があるんです。田口トモロヲが演じる刑事も終わって見れば必要ないキャラだし。脚本が悪いのか編集が悪いのか、たどたどしい物語の進行と汚い映像が僕にはダメでした。ヒロインの二人は魅力的だと思いますが、富江作品としては落第してると思います。今作品が一番という評価もあるんですが、その後の作品(及川中監督以外)の方が面白いように思います。観客の想像力を掻き立てる演出というのは後付けでしかなく、足りてないところを観客が補完してくれただけだと。。。。
今作品は Huluで見ました。
富江 あらすじ
泉沢月子は3年前の交通事故以来、記憶障害に遭い、精神科医の細野辰子のもとで催眠療法を受けていた。催眠中の月子の口から「トミエ」という言葉が漏れる。そんな細野を、ある刑事が訪れる。彼は月子の元友人・川上富江に関わる謎の怪事件を追い続けていると言うのだ。
一方、月子の住むアパートに1人の青年が越して来る。彼が大事そうに抱える鞄の中身は女の生首。彼が愛おしそうに育てるその首は、やがて再生を遂げて1人の美女の姿となる。彼女こそが富江だった。やがて彼女を巡る男達が、次々に狂気に囚われてゆく……。
富江 スタッフ
監督・脚色 – 及川中
助監督 – 西保典
製作 – 土川勉、松下順一、平田樹彦
製作担当 – 小松功
プロデューサー – 清水俊、尾西要一郎、東康彦
企画 – 武内健、加藤東司
撮影 – 鈴木一博
特殊メイク – ピエール須田
音楽 – ニ見裕志、木村敏宏
美術 – 大庭勇人、十時かの子
編集 – 宮島竜治
録音 – 中山隆匡
整音 - 深田晃
スクリプター – 外川恵美子
スチル – 中岡美樹
音響効果 – 丹雄二
照明 – 上妻敏厚、小倉久乃
配給 – 大映(現 角川映画)
富江 キャスト
泉沢月子 – 中村麻美
川上富江 – 菅野美穂
細野辰子 – 洞口依子
原田省二 – 田口トモロヲ
斎賀祐一 – 草野康太
吉成佳織 – 留美
山本武史 – 水橋研二
野村和美 – 奈良岡寿美
佐々木大輔 – 小野嘉朗
門倉直人 – 高嶋秀年
田辺幸治 – 小林昭彦
大谷 – 鈴木一功
由美子 – 江川加絵
船井刑事 – 山上賢治
診療室の患者 – 松坂和歌子
ウェイトレス – 梶原阿貴
監視係 – 伊藤潤二
小南佳代
井上瑛理香
吉田羊右子
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