スポンサーリンク

ジョーカー|映画批評|あらすじ|スタッフ|キャスト|予告編・無料動画

ジョーカー
この記事は約11分で読めます。

2019年公開のアメリカ合衆国の映画。DCコミックス「バットマン」シリーズに登場するヴィランであるジョーカーをベースとしたサイコ・スリラー映画。本作は、「DCエクステンデッド・ユニバース」をはじめ、過去に製作された「バットマン」の映画・ドラマ・アニメーションのいずれとも世界観を共有しない、完全に独立した映画である。ジョーカーの原点を描いた内容ではあるが、本作以前の映像作品に登場している、どのジョーカーの過去でもない。

ジョーカー 映画批評・備忘録


ジョーカー(原題:Joker)

脚本:35点
演技・演出:19点
撮影・美術:17点
編集:8点
音響・音楽:8点
合計87点

人が悪の存在になるのは、なぜか?なぜ悪の道を歩み始めてしまうのか?アーサーが変化していく様でそれを語られていく映画となっています。昔、僕はなんで北斗の拳に出てくるような悪の雑魚キャラみたいな暴走族になる人が出てくるのか?もっといえば極悪非道のヤクザになる人を理解できませんでした。勧善懲悪を信じ、正義のヒーローに憧れている自分からすれば、ケンシロウじゃなくて、ジャッカルやジャギみたいになりたい奴。そんなのになりたいの?今の自分の姿がどういう風にみられているか理解してるの?そう考えていました。みんな正義のヒーローになりたいものだと思い込んでいたこともあり、悪党みたいな行動や出で立ちをする人がいることが信じられませんでした。

アーサーを見れば、僕が信じたものは環境や親が与えてくれたものだったことが分かります。全ての人が自分と同じではなく、異なった環境で育ち、異なったものを親から与えられることで価値観も変わり理想も変わると思います。それは社会も同じで、ジョーカーの振る舞いに熱狂し支持者が生まれていく、それが映画だけの世界なら良いのですが、現実社会でも生まれ始めているように思えます。

社会が与えるもの次第では、悪と思われていたことを選択する人間が増えていき善悪が逆転した社会になるのかもしれません。

この映画で思い出したのが、ジェニファー・ロペス主演『ザ・セル』で凶悪犯罪者の潜在意識に侵入し、その凶悪犯罪者がなぜそうなったのかが解明されていくのを思い出しました。

amazonプライム・ビデオ

ジョーカー [Blu-ray]
ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント
¥2,619(2022/01/07 21:47時点)

ジョーカー あらすじ(ネタバレ)

舞台は1981年のゴッサム・シティ。大都市でありながらも、財政の崩壊により街には失業者や犯罪者があふれ、貧富の差は大きくなるばかり。そんな荒廃した街に住む道化師、アーサー・フレックは、派遣ピエロとしてわずかな金を稼ぎながら、年老いた母親ペニーとつつましい生活を送っていた。彼は緊張すると発作的に笑い出してしまう病気のため定期的にカウンセリングを受け、大量の精神安定剤を手放せない自身の現状に苦しでいる。

しかしアーサーには一流のコメディアンになるという夢があった。ネタを思いつけばノートに書き記し、尊敬する大物芸人マレー・フランクリンが司会を務めるトークショーが始まれば彼の横で脚光を浴びる自分の姿を夢想する。


ある日、アーサーはピエロ姿で店の看板を持ちながらセールの宣伝をしていると、不良の若者たちに看板を奪われる。若者を追いかけたアーサーは、待ち構えていた彼らに暴行を受ける。後日、アーサーは派遣会社から看板を壊したことと、仕事を放棄したことを責められ、まともに話も聞いてもらえない。アーサーを心から気にかけてくれるのは小人症の同僚ゲイリーだけだった。またアーサーは同僚ランドルから護身用にと半ば強引に拳銃を受けとる。アーサーの生活は酷く困窮しており、ペニーは30年ほど前に自分を雇っていた街の名士トーマス・ウェインへと救済を求める手紙を何度も送っていたが、一向に返事は届かない。不運が続くアーサーの心のよりどころは、同じアパートに住むシングルマザーのソフィー・デュモン。アーサーはソフィーとは挨拶をする程度の関係でしたが、アーサーは度々ソフィーの後をつけ、その姿を眺めていた。


ある日、アーサーは同僚のランドルから受け取った拳銃を小児病棟の慰問中に落としてしまい、上司からクビを宣告される。同僚ランドルが保身のために嘘を吐いたことも分かり、絶望したアーサーが地下鉄に乗っていると、1人の女性が酔っ払ったスーツの男3人に絡まれていた。アーサーは見て見ぬふりをしようとするも発作が起きて笑いが止まらなくなり、気に障った3人から暴行を受けると、反射的に拳銃を取り出して全員を射殺してしまう。混乱と焦燥感に襲われ駅から駆け出すアーサーだが、次第に言い知れぬ高揚感が己を満たしていった。実は死んだ3人はウェイン証券に勤めるエリートであり、地下鉄殺人が貧困層から富裕層への復讐と報道される中、報道番組に出演したトーマスは顔を隠す犯人も貧困層も「ただのピエロだ」と嘲るコメントを発していた。

予算不足を理由にカウンセリングや薬の処方を打ち切られたアーサーは、意を決してかねてより視察していたクラブのステージに立つと、笑いの発作に悩まされながらも無事にやり遂げ、成果を上げることができた。加えて、地下鉄殺人の犯人を支持する市民の様子にアーサーは気分を上げ、ソフィーと仲を深める。

そんな中、帰宅したアーサーがペニーの書いた手紙を盗み見ると、そこには自分がトーマスの息子であるように書かれていた。アーサーに問い詰められたペニーは手紙の内容を認め、トーマスの頼みで距離を取ったことを明かす。真実を確かめるべくウェイン邸を訪ねたアーサーは、庭で遊んでいたトーマスの息子ブルースと出会う。手品で気をひき柵越しに話をしていると執事のアルフレッドが駆け寄ってきたので、隠し子の件を匂わせトーマスに会おうとするが、ペニーの妄想だと突っぱねられる。母を侮辱され逆上したアーサーは掴みかかるが、傍でこちらを見ているブルースに気付くと逃げるように帰宅する。

アパート前はパトカーや救急車で騒然としており、中から出てきたのはストレッチャーに横たわり搬送されるペニーだった。アーサーは病院の前でギャリティ刑事とその相棒に話しかけられ、自分が地下鉄殺人の犯人だと目星をつけられていることを知る。アーサーがソフィーと共に病院のベッドで眠る母に付き添っていると、病室のテレビでは憧れのマレーのトークショーが放送されており、何と先のクラブのステージでネタを披露するアーサーの姿が映し出される。驚きつつも幸福感を抱くアーサーだったが、マレーは彼をジョーカーと呼び、ネタの拙さや立ち居振る舞いを馬鹿にして笑いをとっていた。憧れの人物が自分を「笑いもの」にする光景に、テレビを見つめるアーサーの表情は険しくなっていく。一方、街ではピエロの仮面を被った市民による抗議デモが頻発し、トーマスへも非難の声が上がっていた。

翌日、トーマスがサイレント映画「モダンタイムズ」を鑑賞している劇場の前では、やはり抗議デモが起こっていた。アーサーは劇場へ侵入しボーイに変装すると、トイレでトーマスが1人になったところを見計らって隠し子の件を聞き出そうする。しかしトーマスはアーサーが養子であり、ペニーとの肉体関係はなく、彼女は逮捕され州立病院に入院したこともあると告げる。話を信じられないアーサーは激高し言葉をまくし立てるが、ペニーを「イカれた女」と呼ばれたことをきっかけに笑いの発作が起きてしまう。トーマスはアーサーを殴ると、息子に近付けば殺すと警告してその場を去っていく。

失意のアーサーのもとに、マレーのトークショーのスタッフから電話がかかってくる。話を聞くと、アーサーの映像を流した回の反響が凄く、翌週の番組に出演して欲しいのだという。自分を「笑いもの」にするつもりだと気付きつつも話を承諾したアーサーは、アーカム州立病院を訪れて事務員にペニーの過去のカルテを確認してもらっていた。事務員はペニーに酷い妄想障害があり、自分の子供の健康を害したことで有罪になったことを読み上げると、カルテを渡すには本人の署名が必要だとアーサーに告げる。アーサーはカルテを強奪して中身を読み進め、トーマスの話が真実であること、自分がペニーの恋人によって酷い虐待をされていたこと、虐待する恋人をペニーが止めなかった理由が「虐待されても笑っているから」だったことを知る。全てに絶望したアーサーは大声でむせび泣き、笑い崩れた。

ずぶ濡れの姿でアパートへ帰りソフィーの部屋へと入るアーサーだが、出会ったソフィーはまるで初対面であるかのように怯えている。アーサーはソフィーとの仲を深めることなどできておらず、これまで過ごした2人の日々は全てアーサーの妄想だったのだ。自分の部屋に移り笑い続けるアーサーは、アパートに帰ってくる前の出来事を回想する。ペニーの病室に佇み、悲劇だと思っていた自分の人生が実は喜劇だと気付いたと語ると、アーサーはペニーの顔に枕を押し付け窒息死させていた。


明くる日、アーサーは自宅でマレーとの会話を想定した一人芝居を演じることで、番組の最中に拳銃自殺するためのリハーサルを行う。

迎えた放送当日、自宅で髪を緑に染め上げピエロのメイクを施すアーサーの元に、ペニーの死を悼んだ元同僚のゲイリーとランドルが訪問してくる。(ランドルは過去に拳銃をアーサーに渡しながら裏切りの証言をした人物。)しかし、ランドルはアーサーが地下鉄殺人の犯人であることに感づいており、拳銃の出所について証言の口裏合わせをするため来訪したに過ぎなかった。アーサーは隙をついてランドルをナイフで胸と目に突き刺し、頭を何度も壁に打ち付けるなどして惨殺する。ゲイリーに番組「マレー・フランクリン・ショー」に出演することと、唯一優しく接してくれたことへの感謝を伝え、彼を無事に帰す。

ピエロのメイクを完成させたアーサーはアパートを出て踊りながらジョーカー・ステアーズを下っていく。しかし、やって来ていたギャリティ刑事とその相棒から逃げるため地下鉄へ駆け込むと、そこは偶然にもこれからデモに向かうピエロで溢れかえっていた。刑事たちは電車内で掴み合いになると無実の市民を誤射してピエロたちの暴行を受ける事態に陥り、アーサーを逃がしてしまう。無事にスタジオに到着したアーサーは、控え室で対面したマレーに自分のメイクは昨今の情勢とは全くの無関係であることを告げ、「自分を本名ではなくジョーカーと紹介してほしい」と頼む。

間もなく生放送が始まった。出番になり登場したアーサーだが、マレーに新ネタを披露して欲しいと頼まれ取り出したノートを見ると、1人で行っていたリハーサルとは違う行動を取り始める。まず地下鉄での証券マン3人の殺人の犯人であることを告白すると、続いて社会の不条理を主張し始めた。マレーに全ての人間が最低なわけではないと反論されたアーサーは「僕を笑い者にしようとしてるマレーもあいつらと同じだ」と非難する。「君が引き金になって暴動が起きた」とマレーに指摘され、怒りに身を任せてマレーを射殺したアーサーは、逃げ出す観客をよそにテレビカメラの前でステップを踏み、マレーの決め台詞「That’s life!(それが人生!)」を真似しようとするも寸前で放送は中断し、その場で逮捕されてしまう。

アーサーの凶行をきっかけに街のいたるところで暴動が起きる中、パトカーで護送されるアーサーがその光景を美しいと表現した直後、パトカーに暴徒の乗った車が激突する。街では富裕層の人々が悪辣な暴行を受けており、家族で舞台を鑑賞していたトーマスは騒動を避けるべく路地へと逃げ込むが、それを見ていた1人の暴徒によって妻と共に射殺され、息子のブルースだけが生き残った。パトカーのボンネットで気絶から目覚めたアーサーはその場に立ち上がると、自らの血で口元のメイクをグラスゴースマイルのように変えた後、周囲を囲むピエロ姿の暴徒たちがあげる歓喜の声に両手を広げ受け止める。

場面は変わり、ノーメイクのアーサーが手錠を付け煙草を吸いながら精神分析を受けていた。「ジョークを思いついた」と笑う彼にカウンセラーはそれを話すよう頼むが、アーサーは「理解できないさ」と断り、代わりにフランク・シナトラの『That’s Life』を口ずさむ。部屋から出たアーサーは廊下に血の足跡をベッタリ残して歩を進め、突き当りの窓際で陽光に照らされながら踊り始める。すぐに病院の職員に見つかると、アーサーは右へ左へと逃げ回るのだった。

ジョーカー スタッフ

監督:トッド・フィリップス
脚本:トッド・フィリップス,スコット・シルヴァー
原作(キャラクター創作):ボブ・ケイン,ビル・フィンガー,ジェリー・ロビンソン
製作:トッド・フィリップス,ブラッドリー・クーパー,エマ・ティリンガー・コスコフ
製作総指揮:マイケル・E・ウスラン,ウォルター・ハマダ,アーロン・L・ギルバート,ジョセフ・ガーナー,リチャード・バラッタ,ブルース・バーマン
音楽:ヒドゥル・グドナドッティル
撮影:ローレンス・シャー
編集:ジェフ・グロス
製作会社:DCフィルムズ,ヴィレッジ・ロードショー・ピクチャーズ,ブロン・クリエイティブ,ジョイント・エフォート
配給:ワーナー・ブラザース・ピクチャーズ

ジョーカー キャスト

アーサー・フレック / ジョーカー
演 – ホアキン・フェニックス
精神的な問題や貧困に苦しみながらも、スタンダップコメディアンを目指している道化師。認知症気味の母の面倒を見る心優しい男だが、自分の意思に関係なく突然笑いだしてしまう病気を患っており、また妄想と現実の区別もつかなくなってきている。自身の辛い境遇から精神のバランスを崩し、次第に常軌を逸した行動を取っていく。
マレー・フランクリン
演 – ロバート・デ・ニーロ
人気トーク番組「マレー・フランクリン・ショー」の司会者。アーサーが憧れている。
ソフィー・デュモンド
演 – ザジー・ビーツ
アーサーと同じアパートに住むシングルマザーの女性。
ペニー・フレック
演 – フランセス・コンロイ
アーサーの母親。認知症気味で体が少し不自由。若い頃はゴッサム随一の大富豪のウェイン家にメイドとして仕えていたとアーサーに語り、トーマス・ウェインなら自分たちを助けてくれると信じている。
トーマス・ウェイン
演 – ブレット・カレン
ゴッサムシティの名士。政界に進出し市議会議員となるが、医療制度の解体を推し進めたことなどをきっかけに、困窮する貧困層からバッシングを受けている。
ギャリティ刑事
演 – ビル・キャンプ
ゴッサム市警の刑事。
バーク刑事
演 – シェー・ウィガム
ゴッサム市警の刑事。
ランドル
演 – グレン・フレシュラー
アーサーの同僚の道化師。暴行を受けたアーサーに半ば強引に拳銃を貸し与える。
ゲイリー
演 – リー・ギル
アーサーの同僚の道化師。小人症で他の同僚に身長をネタにからかわれる。アーサー曰く、彼に優しく接する唯一の存在。原作においてジョーカーのずっと昔の相棒であるギャギーというヴィランが元ネタ。
ジーン・アフランド
演 – マーク・マロン
「マレー・フランクリン・ショー」のプロデューサー。
アルフレッド・ペニーワース
演 – ダグラス・ホッジ
トーマス・ウェインの執事。
ブルース・ウェイン
演 – ダンテ・ペレイラ=オルソン
トーマスの息子。原作である『バットマン』の主人公。原作では両親を目の前で喪った悲しみから、成人後にコウモリのコスチュームを纏って犯罪者に立ち向かうクライムファイターとなる。
カール
演 – ブライアン・タイリー・ヘンリー
アーカム州立病院の事務員。

ジョーカー 予告編・無料動画


amazonプライム・ビデオ

ジョーカー [Blu-ray]
ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント
¥2,619(2022/01/07 21:47時点)