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招かれざる客|人種問題を乗り越え、愛を貫こうとする若者と、家族の苦悩と葛藤を心温まるタッチで描く。

招かれざる客
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招かれざる客は、1967年公開のアメリカ合衆国の映画。名匠スタンリー・クレイマーが人種問題を乗り越え、愛を貫こうとする若者と、家族の苦悩と葛藤を心温まるタッチで描き、アカデミー賞®をはじめ、数々の賞を受賞した感動の社会派ドラマ。撮影終了直後に惜しくも他界したクレイマー監督の遺作でもある。異人種間結婚は歴史的に米国の多くの州で違法であったため、この映画は当時、異人種間結婚を前向きに描いた数少ない映画の1つ。映画が公開される半年前の1967年6月12日まで17の州でまだ違法であり、最高裁判所がラヴィング対ヴァージニア州裁判で異人種間結婚を禁じる法律を無効にする直前に撮影された。

招かれざる客 映画批評・評価・考察


招かれざる客(原題:Guess Who’s Coming to Dinner)

脚本:38点
演技・演出:18点
撮影・美術:18点
編集:9点
音響・音楽:8点
合計91点

愛する娘が連れてきた結婚相手が黒人だったことに戸惑い、葛藤する白人夫婦を描くヒューマンドラマ。数々の名作でコンビを組み、私生活でもパートナーだった名優キャサリン・ヘプバーンとスペンサー・トレイシーが夫婦を演じ、ヘプバーンは2度目のアカデミー主演女優賞を受賞、スペンサーはこれが遺作となった。娘の結婚相手となる高名な医師を演じるのは名優シドニー・ポワチエ。社会派の名匠スタンリー・クレイマー監督が、本作の製作当時、米国において大きな問題となっていた、アフリカ系に対する人種差別問題に真っ向から取り組んだ、今見ても良心的な意欲作。

2005年には、白人とアフリカ系の立場を逆転させたパロディ映画「ゲス・フー 招かれざる恋人」も作られました。

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招かれざる客 あらすじ(ネタバレ)

サンフランシスコ空港で飛行機から降り、タクシーに乗った若いカップルが、人目をひいた。だが、人々のぶしつけな視線など気にしないかのように、黒人青年と白人女性は親しげに語り合っていた。青年はジョン(シドニー・ポワチエ)といい、世界的に著名な医師。女性の名はジョーイ・ドレイトン(キャサリン・ホートン)。2人はハワイで知り合い、互いに愛し合う間柄となったのである。

ジョーイの母クリスティ(キャサリン・ヘップバーン)は、娘の婚約者が黒人であることを知り、驚いたが、娘の嬉々とした様子に、動揺は次第に喜びに変わっていった。だが、父のマット(スペンサー・トレイシー)は、そうはいかなかった。新聞社を経営し、人種差別と闘ってきたマットも、自分の娘のこととなれば、話はちがってくるのだ。ジョンは、学界でも有数な人物であり、近くジュネーブの大学院に迎えられることになっているということは、マットも知ってはいるのだが、黒人と白人との結婚には、想像を絶する困難がある。結婚を許しながらもマットは割り切れなかった。

ジョンのジュネーブ行きの時間が迫っており、2人はその前に、互いに両親の了解を得たがっていた。息子の見送りと嫁に会うため、ジョンの両親プレンティス夫妻が空港に着き、ジョーイは出迎えたが、夫妻は嫁が白人であることを知り愕然とした。

やがて、夕食の時が訪れた。ジョンとジョーイ、ドレイトン夫妻、プレンティス夫妻。そしてドレイトン夫妻の友人であるライアン神父。母親同士は結婚には賛成だったが、父親同士は反対し、とくに、マットは頑固だった。だが、そのマットも、若い2人のどんな困難にも立ち向かおうとする真剣さとその情熱に、かつての自分の青春を見、その尊さに気づき、2人の結婚を認めた。一同はそろって、夕食の席に着くのだった。

招かれざる客 スタッフ

監督:スタンリー・クレイマー
脚本:ウィリアム・ローズ
製作:スタンリー・クレイマー
音楽:フランク・デ・ヴォール
撮影:サム・リーヴィット
編集:ロバート・C・ジョーンズ
製作会社:コロンビア ピクチャーズ
配給:コロンビア映画

招かれざる客 キャスト

マット・ドレイトン:スペンサー・トレイシー
新聞社社長。リベラリストとして娘の結婚を理解しつつも認めることができない。

ジョン・プレンティス:シドニー・ポワチエ
世界的に高名な黒人医師。妻子を事故で失った過去を持つ。結婚への障害を現実的に理解している。

クリスティーナ・ドレイトン:キャサリン・ヘプバーン
マットの妻。娘の結婚にとまどうが娘の幸せを思って結婚に賛成する。

ジョアンナ(ジョーイ)・ドレイトン:キャサリン・ホートン
ドレイトン夫妻の娘。ジョンとの結婚に障害などないと信じ切っている。

ライアン神父:セシル・ケラウェイ
ドレイトン夫妻の友人。ジョンとジョーイの結婚を心から祝福する。

ジョンの母親:ビア・リチャーズ
息子が白人女性と結婚することに驚きつつも、息子を信じて結婚に賛成する。

ジョンの父親:ロイ・グレン
苦労して育てた息子の結婚を認めることができない。

ティリー:イザベル・サンフォード
ドレイトン家の黒人家政婦。ジョンを認めようとしない。

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