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フリー・ウィリー|ハートを潤す少年とシャチの友情。マイケル・ジャクソンの主題歌も話題となった感動の大ヒット作。

フリー・ウィリー
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フリー・ウィリーは、1993年公開のアメリカ合衆国の映画。家族からむりやり引き離されたシャチと、母親に捨てられた少年。互いに孤独な境遇の両者が友情を深め、成長していく姿を美しい自然描写の中に描いた感動編。主題歌はマイケル・ジャクソンのWill You Be There。

フリー・ウィリー 映画批評・評価・考察


フリー・ウィリー(原題:Free Willy)

脚本:32点
演技・演出:18点
撮影・美術:18点
編集:8点
音響・音楽:10点
合計86点

母親に捨てられた少年ジェシーは、仲間と引き離され、水族館で飼育されているシャチ・ウィリーと出会う。その後、心優しい養父母に引き取られるが、新しい生活になじめずにいたジェシーはウィリーと再会。孤独なジェシーとウィリーは深い絆で結ばれていく。やがてウィリーが処分されようとしていることを知ったジェシーは、飼育係とともにウィリーを救おうとする…。マイケル・ジャクソンの主題歌も話題となった感動の大ヒット作。

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フリー・ウィリー あらすじ(ネタバレ)

孤児院から脱走してストリートキッズとなったジェシー(ジェーソン・ジェームズ・リクター)はある日、警察に追われて海岸沿いのさびれた水族館に逃げ込む。彼はそこで、水槽の中で泳ぐシャチのウィリーと出会う。

警察に捕まり孤児院に連れ戻されたジェシーの身柄は里親のグレン(マイケル・マドセン)とアニー(ジェーン・アトキンソン)夫妻の元へ送られた。夫妻はなんとかジェシーの気を引こうとするが、6年前に彼を捨てた母親がきっと迎えに来ると信じるジェシーは決して心を開かなかった。罰則として水族館のペンキ落としの作業を命じられたジェシーはウィリーと再会する。

誰にもなつかないウィリーは、ジェシーの吹くハーモニカだけに優しい表情を見せた。やがてジェシーとの信頼と友情を深めたウィリーは、彼の指導の下、ダイビングや跳躍をはじめ、さまざまな芸を身に付けていく。

水族館のオーナーのダイアル(マイケル・アイアンサイド)と支配人のウェイド(リチャード・リール)は金もうけになると考えて、彼らのショーを開く。だが、大観衆の前で神経質になったウィリーは、ジェシーの笛の音にも反応しなかった。

その夜、ジェシーはダイアルたちが巨額の保険金を手に入れるため、ウィリーを殺そうとする所に出くわす。ジェシーは機転を利かせてウィリーを助け、大海原に返してやるのだった。

フリー・ウィリー スタッフ

監督:サイモン・ウィンサー
脚本:キース・ウォーカー,コーリー・ブレックマン
製作:ローレン・シュラー・ドナー,ジェニー・ルー・トゥジェンド
製作総指揮:アーノン・ミルチャン,リチャード・ドナー
音楽:ベイジル・ポールドゥリス
主題歌:マイケル・ジャクソン「ウィル・ユー・ビー・ゼア」
撮影:ロビー・グリーンバーグ
編集:O・ニコラス・ブラウン
配給:ワーナー・ブラザース

フリー・ウィリー キャスト

ジェシージェイソン・ジェームズ・リクター
ストリートチルドレン。11歳。同情を誘い、カンパに成功するなど要領がいい。しかし、自分を捨てた母を今でも待っている一方、ドワイトを初めとした本当に親切にしてくれる大人たちの思いを理解できない(したがらない)など内面では情というものに複雑な感情を抱いている。ハーモニカを吹ける。悪いことをした罰として水族館の雑用をしている。ウィリーには元々興味を抱いていたが事故で水族館の水の中に落ちたさいにウィリーに助けてもらい、このことから深い友情を感じるようになる。始末されそうになったウィリーを海に逃がすことを考えてランドルフとレイと協力する。
レイロリ・ペティ
水族館のショーのお姉さん。一緒に働くようになったジェシーとも仲良くなる。
グレンマイケル・マドセン
ジェシーの里親。工場に勤めている。淡白だが面倒見はいい。夜中に家から抜け出し水族館にいったジェシーに怒鳴りもせず優しく諭す思慮深い性格だが、ジェシーと口喧嘩をしてしまい、その流れで親としての自分たちを否定した言動を聞いて怒りを爆発させたこともあった(ただし、すぐに話し合って和解した)。母は2年前に死んだ。途中から自分と妻もウィリーを海に逃がすことに協力する。
アニージェイン・アトキンソン
ジェシーの里親。ジャーナリスト志向だが現在は教師をしている。コンピュータを習ったことがある。夫同様に夜中に家から抜け出し水族館にいったジェシーに怒鳴りもせず優しく諭す思慮深い性格。
ダイアルマイケル・アイアンサイド
水族館の職員。
ランドルフオーガスト・シェレンバーグ
水族館にいる調教師。水族館でジェシーに落書きをされたなどの経緯からジェシーと関わるようになる。ジェシーが夜中に忍び込み水の中に落ちる事故を起こしたにもかかわらず、迷惑がらずにジェシーに優しくする温厚な性格。
ドワイトミケルティ・ウィリアムソン
黒人警官。問題児のジェシーとは腐れ縁。ジェシーの素行不良に呆れながらも親身に接しているが子供のジェシーには理解されないことも少なくない。
ウェイドリチャード・リール
水族館を経営している社長。
ペリーマイケル・バコール
ストリードチルドレンの一人。カンパに失敗するなど要領はよくない。ジェシーとの友情は本物。
グウェニーダニエル・ハリス
ストリードチルドレンの一人。母親は自分を捨てヒューストンに行った。

ウィリーケイコ
水族館にいるシャチ。年は12歳。水族館のショーでは一番の目玉扱いだが、周囲の人間曰く「気難しい」「誰にもなつかない」とのことだがウィリーとは気が合う。ジェシーには心を許しているが根は繊細で大多数の観衆に見られたことで上がってしまい暴れてしまう。

本作でウィリーを演じたシャチのケイコは、メキシコの遊園地で劣悪な環境の中で飼育されていたのをプロデューサーに見つけられて撮影に使用された後、再びこの遊園地に戻されていたため病状が悪化していった。そこへ本作の大ヒットで世界中の子供たちから「ウィリーは解放されたのに、なぜケイコは解放されないのか」という声が上がり、基金が集められた結果、アース・アイランド研究所を主体に「フリー・ウィリー・ケイコ基金」が設立され、1996年、オレゴン州ニューポートに建設された専用プールに移されて自然に帰るための特訓と病気の治療を受けた後、1998年、故郷のアイスランドに帰された。ケイコは2003年12月12日、ノルウェーで27歳で死亡した。

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