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ブルー・バイユー|家族と共に暮らしたい ただ、それだけ。引き離される家族。感動のラストにあなたは涙する!

ブルー・バイユー 映画
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ブルー・バイユーは、2021年公開のアメリカ合衆国の映画。監督・脚本・主演はジャスティン・チョン、共演はアリシア・ヴィキャンデルとマーク・オブライエンなど。国際的な養子縁組を背景に、アメリカにおける理不尽な現実を描いている。2021年のカンヌ国際映画祭に出品され、8分間におよぶスタンディングオベーションで喝さいをあびた。その愛と感動のストーリーが、傑作と高い評価を得ている。

ブルー・バイユー 映画批評・評価・考察

ブルー・バイユー
NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン
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ブルー・バイユー(原題:Blue Bayou)

脚本:38点
演技・演出:18点
撮影・美術:17点
編集:9点
音響・音楽:9点
合計91点

いやぁ~ひさしぶりに涙腺崩壊しましたぁ。クライマックスの一溜めあってのダメ押し涙腺崩壊。
どうして感動するのかといえば、愛があり、誰か思う気持ち、一緒にいたいという強い願い・・・

この映画で問題提起されているのは、海外孤児の養子縁組されたにも関わらず養父母の不備で米国市民権を得られなかった子供達が、その後大人になり強制送還されてしまうというアメリカ司法の人権問題を訴えているものです。

また、この映画では主人公が犯罪に手を染めてしまうシーンがありますが、なぜ犯罪に手を染めたのか?というのを深く深く考える必要があります。一見短絡的行動のように思えますが、あの時、あの状況で、彼の中での選択肢は限られていたのでは?犯罪行為はダメです。ですが、彼の環境と境遇を考えてみてください。(見てないと分からないような感想ですが・・・)

この映画が問題提起している事は、遠い国の話ではなく、現在の日本でもありえる話です。移民推進を国会議員の大半が進めようとしていますが、日本には外国人技能実習制度という国が行っている奴隷制度があります。事実上、外国人を連れてきて奴隷のように働かせる制度です。直ちに廃止されるべき制度ですが、企業と政治家・官僚の癒着が蔓延る今の日本では難しい状況です。少子化の進む日本で養子縁組は増えるように思いますし、特に出産適齢期以降に結婚した夫婦には子供がいないので養子縁組する家庭が増える可能性は高いと思います。そこで、この映画のような血は繋がって無くても家族としての絆をきちんと作れるか?主人公は、養子先で虐待されて育ちましたが、彼は義理の娘を大切に育てていました。
今後、日本人が外国人との共生を選ぶのなら、彼らにも選ぶ権利があります。まず日本がやらなければならないのは、きちんと絆が生まれるような法制度を整える必要がありますし、国の根幹に関わることですので国民的議論もあってしかるべきです。


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ブルー・バイユー あらすじ(ネタバレ)

アントニオは韓国で生まれたが、3歳の頃にアメリカ人の家庭に養子として引き取られた。それ以来、アントニオはルイジアナ州のバイユー地帯で暮らしており、同地を故郷だと認識していた。アントニオの暮らしは決して楽なものではなかったが、愛する妻キャシーとその連れ子ジェシーのお陰で幸福なものではあった。ところが、そんなある日、アントニオは差別意識丸出しの警官に目をつけられ、そのまま身柄を拘束された。しかも最悪なことに、当局は30年以上前の養子縁組の書類に不備があることに目をつけ、アントニオを韓国へ強制送還するという決定を下した。

アントニオに与えられた選択肢は処分を受け入れるか、当局と裁判で争うかの2択であった。しかし、前者は心情的に受け入れられるものではなく、かと言って後者の道を行くだけの資金的余裕はなかった。アントニオは弁護士費用を稼ぐために仕方なく昔からの仲間とともにバイク屋に強盗に入るが、警察に目をつけられることになる。

アントニオがコミュニティにとって大事な存在であることを判事にアピールするために、聴聞会で養母に証言してもらう必要が出てくる。アントニオは亡き養父からの虐待を見て見ぬふりをしていた養母を憎んでおり、彼女に証言を頼むことを激しく拒絶する。養父母は既に亡くなっていると知らされていたキャシーは、養母の存在を隠していただけでなく、養母に証言を頼もうとしないアントニオに幻滅し、さらにアントニオが強盗を働いたことを知り、ジェシーを連れて実家に行ってしまう。アントニオは養母に証言を頼みに行くが、養母の態度は冷たい。一方、キャシーはアントニオとの子を出産し、2人は再会する。

アントニオの聴聞会の当日、アントニオとキャシーの友人だけでなく、キャシーの前夫エース(ジェシーの実父)と養母も姿を現す。しかし、時間になってもアントニオは姿を現さず、アントニオの強制送還が確定する。実はアントニオは、かねてより自分を目の敵にしている警察官でエースの相棒であるデニーらに激しい暴行を受けていたのである。その事実を知ったエースはデニーを手錠で拘束し、キャシーにその事実を知らせる。

アントニオが韓国に送還される日、キャシーはジェシーと生まれたばかりの娘を連れて空港に駆けつけ、アントニオとともに韓国に行くと告げる。その場に、ジェシーを連れ戻すためにエースがやってくるが、ジェシーの様子を見て考えを改め、ジェシーに別れを告げに来たと言う。そんなエースとジェシーの姿を見たアントニオはキャシーに残るように言う。韓国に行っても家もない状態なので、まず1人で先に行って準備をしてから呼び寄せる、それまで待ってくれと頼む。子どもたちのためというアントニオの言葉にキャシーは納得するが、ジェシーは堪えきれずに「行かないで」と泣き叫ぶ。そんなジェシーを抱きしめるアントニオは強引にジェシーと引き離されて連れられていく。

エンドクレジットでは、既に強制送還された、または強制送還に追い込まれている養子の事例が紹介される。

ブルー・バイユー スタッフ

監督:ジャスティン・チョン
脚本:ジャスティン・チョン
製作:チャールズ・D・キング,ポッピー・ハンクス,キム・ロス
製作総指揮:ゼヴ・フォアマン,エディ・ルービン
音楽:ロジャー・スン
撮影:アンテ・チェン,マシュー・チャン
編集:レイノルズ・バーニー
製作会社:エンターテインメント・ワン,マクロ
配給:フォーカス・フィーチャーズ,パルコ,ユニバーサル映画

ブルー・バイユー キャスト

アントニオ・ルブラン:ジャスティン・チョン – タトゥー彫師。
キャシー・ルブラン:アリシア・ヴィキャンデル – アントニオの妻。看護師。
エース:マーク・オブライエン – キャシーの前夫。警察官。
パーカー:リン・ダン・ファン – ベトナム難民の女性。余命わずか。
ジェシー・ルブラン:シドニー・コワルスケ – キャシーとエースの娘。アントニオの継子。
バリー・ブーシェ:ヴォンディ・カーティス=ホール – 弁護士。
デニー:エモリー・コーエン – エースの相棒の警察官。アントニオを目の敵にする。

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