ヴィーガンズ・ハム｜考察・キャスト・あらすじ（ネタバレ）・映画予告編動画

ヴィーガンズ・ハム｜肉屋夫婦のヴィーガン狩りを描く、ブラックユーモアが冴えわたる大繁盛痛快！肉食コメディ

2023.12.15

この記事は約4分で読めます。

ヴィーガンズ・ハムは、2021年製作のフランス映画。肉屋の夫婦が繰り広げる人間狩りを描いたフランス発のブラックコメディ。コメディアン出身のファブリス・エブエが監督と主演を兼ねたブラックコメディであり戦慄の人間狩りと夫婦愛を両立させた不謹慎な笑いが満載。

ヴィーガンズ・ハム　映画批評・評価・考察

ヴィーガンズ・ハム　映画批評・評価・考察

ヴィーガンズ・ハム（原題：Barbaque）

脚本：34点
演技・演出：17点
撮影・美術：16点
編集：9点
音響・音楽：7点
合計83点

カニバリズム映画なのに、ホラー色よりコメディ色が強い映画で、監督・脚本・主演のファブリス・エブエの手腕が光る映画です。コメディアン出身だけあってユーモアや演出方法にセンスを感じます。欧州で問題になっているヴィーガン活動家のテロ行為へのカウンターパンチ的映画だとも思えます。

今作品はAmazonプライムで見ました。

ヴィーガンズ・ハム　あらすじ（ネタバレ）

ヴァンサンは妻のソフィーと一緒に近所の肉屋を経営している。店がうまくいかなくなったら、夫婦としての生活もうまくいかなくなる。ある日、ヴィーガン活動家たちがヴァンサンの肉屋を標的にし、窓を割り、落書きをする。ヴァンサンは逃げる彼らのうちの一人のマスクをなんとか外すことに成功する。数日後、夫婦は精肉店チェーンを経営する自慢の友人、ステファニーとマークのところへ行く。この際、マークはヴァンサンに高価な狩猟用ライフルをプレゼントした。帰宅途中、ソフィーは夫に別れてほしいと告白する。突然、ヴァンサンは路上で覆面を剥いだ活動家を見て立ち止まる。彼の顔を壊したいと思ったヴァンサンは、うっかり彼を轢いてしまった。遺体をどうすればいいのか分からず、彼らはそれを肉屋に持ち帰ることにした。

クリストフ・オンデラッテが制作した連続殺人犯に関する番組のファンで、彼の妻は彼に遺体を消すことを提案した。ヴァンサンはヴィーガン活動家を切り刻み、その破片を腐った肉と一緒に捨てることにした。翌日、ヴァンサンは、妻がこの「ハム」を誤って販売したが、顧客がこの商品を気に入っていることを知る。夕方、ヴァンサンは「イラン豚」を試食するが、これは素晴らしいと感じる。同じくそれを食べた彼の妻は、店を救うことができるから、もう一度始めようと提案した。ヴァンサンは躊躇するが、ヴィーガンの義理の息子ルーカスに会ったことで、自分の決断を再考する。最初の殺人未遂に失敗した後、ヴァンサンとソフィーは獲物を引き寄せるために市場で動物愛護活動家を装う。同じ日、彼は活動家に会うが、その男は他の人々と一緒に集会場所に到着したため、彼を殺すことができなかった。バンの中で夫婦は注目を避けるために花屋のふりをする。ヴァンサンはマークの精肉店の略奪に参加するが、ソフィーはそこに残る。レストランで再び二人きりになったヴァンサンとソフィーは、この新たな中止された機会について口論する。その後、ソフィーはレストランのヴィーガンのウェイターを家に連れて帰り、ヴァンサンがリビングルームで裸で驚かせたときに怒り狂って殺害する。それから多くのヴィーガンが姿を消し、精肉店は「イラン豚」のおかげで成功を収めた。彼の殺人と人肉食もまた、夫婦の絆を近づける。

ある夜、彼らの採石場にいたウィニーという名の若者が、銃撃される前に心停止に陥る。翌日、夫婦はステファニーとマルクのところへ行き、そこで料理を提供する。マークはウィニーのペースメーカーに遭遇し、ヴァンサンが理由を話し始めたときに口論が勃発する。その後、ヴァンサンはマークの耳を噛みちぎり、それを吐き出したが、彼と彼の妻が人肉の味を獲得したことを感じる。ヴァンサンは、女性や子供を殺すのは不道徳すぎるという理由で一度も殺したくなかったが、ついに女性や子供を殺してしまう。数時間前にヴィーガンマーケットで彼らに対する態度を謝罪しに来たルーカスをヴァンサンが間一髪で救ったとき、恐怖の頂点に達する。そしてヴァンサンはすべてを中止することに決めたが、常に「イラン豚」をもっと求めていた顧客は大いにがっかりした。怒ったヴァンサンは散歩に行くが、妻はマークの精肉店を襲撃したヴィーガン活動家たちに監禁されてしまう。散歩から戻ったヴァンサンは彼らを攻撃するが逆襲され負傷し、ソフィーが最後のヴィーガン活動家を殺した。

最後のシーンでは、クリストフ・オンデラッテの番組でパスカル夫妻の物語が放送されていた。その内容は、友人たちの奇妙な行動を警察に通報したステファニーとマークのインタビュー、そして判事が後悔はあるかと尋ねたソフィーの最後の言葉「ウィニー」だった。