28年後…は、2025年公開のイギリス映画。人間を凶暴化させるウイルスが蔓延して感染者が人々を襲い壊滅状態になった世界を舞台に、生き残った人々のサバイバルを描くシリーズ第3作目で、『28週後…』の続編。三部作として企画されており、続編は『28年後… 白骨の神殿』。
28年後… 映画批評・評価・考察
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28年後…（原題：28 Years Later）
脚本：34点
演技・演出：17点
撮影・美術：17点
編集：8点
音響・音楽：8点
合計84点
『28年後…』は、人間を凶暴化させる「レイジウイルス」のパンデミックから28年後のイギリスを舞台にした、ホラーサバイバルシリーズの第3作です。前作『28週後…』の続編であり、第1作『28日後…』のダニー・ボイル監督とアレックス・ガーランド脚本家が復帰しています。
物語は、初めての殺しを経験する少年スパイクとその父ジェイミー、母アイラを中心に描かれます。感染者の中には、より凶暴で賢い「アルファ」と呼ばれる存在も現れます。本作は3部作として構想されており、続編となる『28年後… 白骨の神殿』が2026年に公開予定です。
単純なゾンビホラーではなく、人間の内面や、荒廃した世界での生き方、親子関係など、ダニー・ボイル監督ならではのタッチで丁寧に描かれています。かなりテーマ性の高い作品にアップデートされているように感じました。
当初想定した映画内容と違っている！あくまでも自分が勝手に続編のイメージを作っていただけなのですが”思ってたの違う”という印象は強く持ちました。前半の緊張感あふれる展開から、後半でコメディ的な要素や感動的なドラマへとトーンが変わることに対し、一貫性を欠くという批判が出たのも理解できます。ですが、個人的に3部作ということもあり、これはこれでありかなと思いました。
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28年後… あらすじ（ネタバレ）
2002年、レイジウイルスが初めて発生した際、スコットランド高地にある自宅から、少年ジミー・クリスタルは家族が感染者に襲われたため逃げ出す。牧師である父親と共に地元の教会に避難するが、そこで父親が恍惚とした祈りを捧げているのを発見する。父親はレイジウイルスを終末と審判の日の前兆と解釈していたのだ。ジミーの父親は彼に十字架のネックレスを遺贈し、安全な場所へ連れ出す。しかし、押し入ってきた感染者たちに屈服してしまう。
二度目の流行から28年後、レイジウイルスはヨーロッパ大陸から根絶されたが、ブリテン諸島は生存者が少ないまま無期限の隔離状態にある。リンディスファーン島には文明社会が築かれていた。この島は、潮の満ち引きで浸水する土手道によってイギリス本土から自然に守られていた。その中には、清掃人ジェイミー、精神を病む妻アイラ、そして12歳の息子スパイクがいる。ジェイミーとスパイクは成人の狩猟儀式のためにイギリス本土へ渡る。彼らは縛られ「ジミー」の烙印を押された感染者を発見し、「アルファ」と呼ばれる進化した感染者、より強く知能の高い感染者に率いられた感染者の群れから逃れる。彼らは荒れ果てたコテージの屋根裏部屋で一夜を過ごす。スパイクはそこで、隔離パトロール中の外国船と、さらに内陸部で発生した火災を目撃する。屋根裏部屋が崩壊すると、アルファは部分的に浸水した土手道を越えてジェイミーとスパイクを追跡し、村の歩哨がバリスタでアルファを倒す。
村はスパイクの初めての殺人を祝ってパーティーを開いた。スパイクはジェイミーが自分の行いを粉飾したことに憤慨し、村の教師ロージーとの不倫を知る。家族ぐるみの友人サムと火事について話し合うと、サムは亡命中の元一般開業医イアン・ケルソンの仕業ではないかと示唆する。翌朝、スパイクはジェイミーがアイラを治療しようとしないことと不貞を働いたことを問い詰める。ジェイミーは、ケルソンが大量の死体を焼くのを目撃したことがあり、精神的に不安定で助けることはできないと主張する。納得できないスパイクはアイラを連れて島を脱出する。スパイクとアイラは、座礁したNATOの検疫哨戒艇の唯一の生存者であるスウェーデン海軍の水兵エリック・スンドクヴィストによって感染者の群れから救出される。アイラは妊娠中の感染者を発見し、感染していない女児の出産を手伝う。妄想に陥ったエリックは感染した母親を撃ち、もし殺させなければ新生児と一緒にアイラとスパイクも殺すと脅すが、アルファの父親が現れ、エリックの首をはねる。
ケルソン博士が現れ、サムソンと名付けたアルファを吹き矢とモルヒネ・キシラジンの矢で鎮圧する。ケルソンはスパイクとアイラを、洗浄した人骨で作った記念碑へと案内する。彼は葬儀の「メメント・モリ」という概念を説明し、エリックの頭蓋骨を記念碑に組み込む。ケルソンはアイラを診察し、彼女が末期癌であると推測する。ケルソンはスパイクに「メメント・アモリス」（愛することを忘れてはならない）と慰めの言葉をかける。アイラは死を受け入れ、ケルソンに安楽死を手配する。スパイクは最後の時を共に過ごす。アイラは死を受け入れ、ケルソンに安楽死を依頼する。その後、ケルソンは彼女の頭蓋骨をスパイクに渡し、記念碑の頂上に置くように命じる。
サムソンが聖域に侵入すると、スパイクは彼を撃退し、ケルソンの命を救いました。ケルソンはスパイクに赤ん坊を連れて家に帰るように勧めます。しかし、スパイクは村の門に彼女を残して、まだ幻滅したまま本土に戻ります。ジェイミーはスパイクからのメモを読み、それによると彼は少女にアイラにちなんで名付け、準備ができたら戻ってくると約束していました。ジェイミーは後を追おうとしますが、上げ潮に阻まれます。28日後、スパイクはイギリスのメディアパーソナリティ、ジミー・サヴィルに似せた集団によって感染者の群れから救出されました。スパイクは彼らのリーダーである、逆十字を帯びた大人のジミー・クリスタルに迎えられた。
28年後… スタッフ
監督：ダニー・ボイル
脚本：アレックス・ガーランド,ダニー・ボイル
製作：アレックス・ガーランド,ダニー・ボイル,アンドリュー・マクドナルド
製作総指揮：キリアン・マーフィー
撮影：アンソニー・ドッド・マントル
編集：ジョン・ハリス
製作会社：コロンビア ピクチャーズ,DNAフィルムズ,BFI
配給：コロンビア ピクチャーズ,ソニー・ピクチャーズ リリーシング
28年後… キャスト
スパイク：アルフィー・ウィリアムズ
アイラの12歳の息子の主人公。
アイラ：ジョディ・カマー
ある病を患うジェイミーの妻。
ジェイミー：アーロン・テイラー＝ジョンソン
アイラの夫。
ケルソン先生：レイフ・ファインズ
感染者達の中で暮らす元医者。
エリック・サンドクヴィスト：エドヴィン・ライディング
NATOのスウェーデン人の兵士。
ジミー・インク：エリン・ケリーマン
ジミーズのメンバーの一人。
ジミーマ：エマ・レアード
ジミーズのメンバーの一人。
サムソン（感染者アルファリーダー）：チ・ルイス・パリー
サム：クリストファー・フルフォード
ジェイミーの友人であり島の住人。
ジェニー：ステラ・ゴネット
島の指導者評議会のメンバー。
ジミー・クリスタル卿：ジャック・オコンネル / ロッコ・ヘインズ（子供時代）
生存者たちで構成されたカルト教団「ジミーズ」のリーダー。
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