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センター・オブ・ジ・アース|ジュール・ヴェルヌの『地底旅行』を原作とする全編3D映画。

映画 センター・オブ・ジ・アース
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センター・オブ・ジ・アースは、2008年公開のアメリカ合衆国の映画。 ジュール・ヴェルヌの『地底旅行』を原作とする全編3D映画。デジタル上映による実写のフル3D映画としては、日本で初めての全国公開作品である。『キャプテンEO』や『ミクロアドベンチャー!』を制作したエリック・ブレヴィグが監督を務めている。

センター・オブ・ジ・アース 映画批評・評価・考察


センター・オブ・ジ・アース(原題:Journey to the Center of the Earth)

脚本:28点
演技・演出:16点
撮影・美術:15点
編集:8点
音響・音楽:7点
合計74点

雑なCGなのは3D映画として製作されているのが影響していると思いますが、CGと分かっていても演出が上手なので迫力を感じます。ハチャメチャなSF映画ですが、冒険映画として家族で楽しめる娯楽度が高いものとなっています。びっくりする描写はあっても怖い、気持ち悪いは無いので、ストレスなく楽しめるんじゃないかと思います。

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センター・オブ・ジ・アース あらすじ(ネタバレ)

地底世界を目指していたマックスが、突如消息を絶ってしまう。マックスの弟・トレバーは兄の遺志をつぎ大学教授になり、兄が唱えた説を証明しようと兄が世界各地に残した地震センサーを使い研究を続けるが、兄の失踪後10年たっても成果はあがっておらず、聴講学生も少なく、とうとう大学側からトレバーの研究室は閉鎖する予定だと宣告されてしまう。そんな折、トレバーの家にマックスの妻・エリザベスが13歳の息子・ショーンつまりトレバーから見れば甥を連れて訪れ、10日間息子を預かってほしいと告げる。ショーンを預かると同時にマックスの遺品が入ったダンボール箱を渡される。その中にマックスの愛読書、ジュール・ヴェルヌの『地底旅行』を見つけ、本の余白に謎のメモが書き込まれているのを発見。そのメモのおかげでマックスは失踪直前にアイスランドに行ったとわかったため、ショーンと共に向かう。マックスが会ったであろう火山学者アスゲリソンの研究所へ行くが、その火山学者は数年前に亡くなっていて、建物には娘のハンナ・アスゲリソンしかいない。ハンナは亡くなった父やマックスのことを「ヴェルヌ信者」だったと馬鹿にする。つまりハンナはヴェルヌの『地底旅行』に書かれていることをただの作り話でしかないと思っている。一方、トレバーのほうは、近くの火山からまっすぐ地球の中心に向かう縦穴があると信じている。トレバーは兄が設置した地震センサーのデータを確認しに火口へ行こうとするが、そこへの道はないとハンナが言うので、山岳ガイドをしているハンナに道案内を頼み、3人は一緒に火山へ向かう。地震センサーを見つけるが、雷に遭い、洞窟に逃げ込み、落石が起き、3人は閉じ込められる。しかたなく洞窟の奥へと進み、旧鉱山のトンネルを発見しトロッコに乗り込んで猛スピードで先へ進むが、目前に壁が迫り絶体絶命。激突直前にトロッコから飛び降り、九死に一生を得る。ほっとしたが、立っている場所は実は白雲母の薄い板で、それが割れてしまい、3人は白雲母の下に隠れていた縦穴をひたすら落下してゆく。落下時間があまりに長いので3人には会話をする余裕が生まれ、トレバーは自分たちが落ちている穴が地球の中心へ向かう縦穴だと気づき、「ヴェルヌの小説が正しければ、この洞窟は縦に数百kmほどあり、地球の中心に通じているはずだ」と言う。1分半ほど落下した後、3人は洞窟の底の深い湖に着水し助かる。

地底で3人は、マックスやハンナの父が信じていたジュール・ヴェルヌの地底世界が実在していることを知る。そして失踪したマックスもそこに滞在していた証拠を発見するが、そこで息を引き取った事実にも遭遇する。残されたマックスの日記から、マックスがショーンのことを深く愛していたことを知り、失踪した父の自分への想いを疑っていたショーンの心の傷が癒される。また、その場所の気温がやがて摂氏90度を超えてしまうこと、つまりそのままそこにいたら灼熱で3人とも死んでしまうことに気づき、そこから脱出するためにヴェルヌの『地底旅行』に書かれている間欠泉を使って地上に出ようと思いつき、間欠泉は地底の海の対岸にあるので、3人は筏を作り、地底の海を横断する航海に出る。だが嵐に遭い、肉食の巨大魚に襲われ、巨大魚を狙った首長の恐竜も現れ、強風で帆が飛ばされそうになりそれを抑えようとしたショーンは帆とともに空中へと飛ばされてしまい、別れ別れになってしまう。

風で飛ばされたショーンは、いつのまにか気を失っていた自分に気づく。対岸に飛ばされ落下したと気づき、間欠泉を目指し、付近を舞う不思議な青い鳥に案内してもらうが、その途上、磁気で空中を浮遊する岩の列の上を命がけでジャンプしては進まなければならなくなるなど、なかなか進めない。一方、トレバーとハンナは筏で対岸にたどり着き、あっさりと間欠泉の場所を発見するが、付近にショーンの姿が無い。待っていても現れないのでトレバーはショーンを探しにゆく。その頃ショーンはギガノトサウルスに襲われていたが、間一髪で駆け付けたトレバーによって救い出される。ギガノトサウルスもしぶとく二人を追いかけるが、トレバーが囮となり白雲母で覆われた場所に誘導、突き落とす事に成功する。そこへハンナも救出に現れ、合流した3人で間欠泉へと向かう。しかし到着した時が間欠泉が噴き出すタイミングとずれていたせいなのか、水が枯れていたため、マグマに水をかけるために岩をなんとか破壊する。水がマグマの上に大量に流れ込むと、水蒸気となり勢いよく間欠泉が吹き出し、それに乗った3人は縦穴を垂直に上昇、地上の火口から勢いよく飛び出し、地上世界に見事に帰還。飛び出た先は、イタリアのヴェスヴィオ山。入り口として使ったアイスランドの火口からはひどく離れた場所に来ている。トレバーは地底旅行中に感じていたハンナへの想いを告白し、二人はキスを交わす。一方、ショーンは地底世界でちゃっかり拾い集めたダイヤモンドの原石をたっぷり一袋持っているのを見せる。これで3人は億万長者だ。

トレバーは帰国後、今回の地底旅行で得た成果を論文にまとめ科学雑誌に発表。お金もたっぷりあるのでハンナと一緒に研究所を設立。これで大学の研究室を失っても怖くない。トレバーは今後のために、ショーンにアトランティス大陸に関する本を渡す。これからも一緒に冒険を続けるつもりだ…

センター・オブ・ジ・アース スタッフ

監督:エリック・ブレヴィグ
脚本:マイケル・ワイス,ジェニファー・フラケット,マーク・レヴィン
原作:ジュール・ヴェルヌ『地底旅行』
製作:ボー・フリン,シャーロット・ハギンズ
製作総指揮:トビー・エメリッヒ,ブレンダン・フレイザー,マーク・マクネア,トリップ・ヴィンソン
音楽:アンドリュー・ロッキングトン
撮影:チャック・シューマン
編集:ポール・マーティン・スミス,ダーク・ウェスターヴェルト,スティーヴン・ローゼンブラム
製作会社:ニュー・ライン・シネマ,ウォールデン・メディア
配給:ワーナー・ブラザース,ギャガ

センター・オブ・ジ・アース キャスト

トレバー・アンダーソンブレンダン・フレイザー
10年前に行方不明になった兄マックスの研究室を引き継いで、大学で大陸移動説などを教えているが、学生数が少ないことが重なってその研究室が閉鎖される窮地に陥ってしまう。甥のショーンを10日間預かったその日、マックスの遺留品の中から謎のメモが書き込まれたジュール・ヴェルヌの『地底旅行』を見つける。そのメモ書きから今が10年前と同じような火山活動にある事を知り、アイスランドに行く事を思い立つ。瓶を貯金箱として世界のコインを貯金しており、ショーンの助言でアイスランドへの交通費の足しにした。

ショーン・アンダーソンジョシュ・ハッチャーソン
13歳になるマックスの息子で、トレバーの甥。1994年8月14日生まれ。サバサバとした性格だが、好奇心旺盛なところは父親ゆずりである。10日間叔父のトレバーの所に預けられることになったが、トレバーが見つけたマックスの『地底旅行』をきっかけに冒険を共にする。PSPをいつも携行している。

ハンナ・アスゲリソンアニタ・ブリエム
マックスのメモに記されていた火山学者シグビョルン・アスゲリソンの娘。アイスランドで山岳ガイドをしている。実の父親やトレバーの兄マックスのことを「ヴェルニアン」と呼び、変人扱いしている。冒険を通じてトレバーに惹かれていく。

アラン・キツェンズ教授セス・マイヤーズ
トレバーの在籍している大学の教授で彼のライバルで、トレバーの研究室を狙っていた。

マックス・アンダーソンジャン・ミシェル・パレ
トレバーの兄で、ショーンの父親。幼かったトレバーに『地底旅行』を読み聞かせてくれた、仲が良かった兄。大学に研究室を持ち、地球に関する独創的な説を大学生相手に教えていたが、10年前に行方不明になった。

エリザベス・アンダーソンジェーン・ウィーラー
マックスの妻で、ショーンの母親。トレバーとも仲は良いようでオタワへ住居探しに行った。

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