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ジュラシック・ワールド/炎の王国|恐竜たちが生息するテーマパークを舞台にした人気アドベンチャー第5弾。

ジュラシック・ワールド/炎の王国
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ジュラシック・ワールド/炎の王国は、2018年公開のアメリカ合衆国の映画。恐竜たちが生息するテーマパークを舞台にした人気アドベンチャー第5弾。“ジュラシック・ワールド”が存在する島で、火山大噴火の予兆が検出される。恐竜行動学のエキスパート、オーウェンは、元運営責任者のクレアと共に、恐竜たちの救出に向かうが……。『ジュラシック・ワールド』の続編で、映画「ジュラシック・パーク」シリーズの第5作目である。

ジュラシック・ワールド/炎の王国 映画批評・評価・考察


ジュラシック・ワールド/炎の王国(原題:Jurassic World: Fallen Kingdom)

脚本:29点
演技・演出:15点
撮影・美術:20点
編集:9点
音響・音楽:9点
合計82点

邦題と原題が致命的な違いがあり、序盤の火山島のイメージで安直なタイトルになっています。原題のFallen Kingdomは王国の陥落という意味なので、ジュラシック・ワールドの崩壊や、ロックウッド財団(富裕層)の壊滅、恐竜が世界に現れたことによる人類社会の崩壊を暗示しているタイトルです。

とても面白い映画ではありますが、脚本については、ほぼシリーズ2作目の『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』と同じです。伝えたい内容も同じだと思います。映像の凄さやクリス・プラットの演技は、好感が持てますし、娯楽性はいつものことながらとても高い映画です。シリーズを重ねるごとに更新されていく映像技術の凄さは圧巻です。


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ジュラシック・ワールド/炎の王国 あらすじ(ネタバレ)

ジュラシック・ワールド事件から3年後の2018年。パーク崩壊後も、イスラ・ヌブラル島では恐竜達が自由に島中を徘徊して生きていた。が、島北部のシボ山で火山噴火が起き、島の恐竜達は存亡の危機にさらされる。

ある嵐の夜、イスラ・ヌブラル島にある傭兵の一団が、前作でラグーンの底に沈んだインドミナス・レックスの遺体を回収すべく、小型潜水艇でラグーン内を探査していた。傭兵たちは、任務中にティラノサウルスとモササウルスに襲われるも、何とか目的のインドミナスの骨を回収し、依頼主の「上司」の元へ持ち帰った。

恐竜保護を目的とした団体「Dinosaur Protection Group(DPG)」を設立した「ジュラシック・ワールド」の元運用管理者クレア・ディアリングは、イスラ・ヌブラル島の恐竜を救出するため、故ジョン・ハモンドの元ビジネスパートナーであったベンジャミン・ロックウッドを訪ね、彼の支援・サポートを取り付ける。

また、ベンジャミンに仕えるロックウッド財団の経営者イーライ・ミルズの依頼でヴェロキラプトルのブルーを捜索するため、元恐竜監視員のオーウェン・グレイディを雇い、彼ら探検隊がイスラ・ヌブラル島に向かった。

到着したイスラ・ヌブラル島は、小規模な噴火を繰り返し、溶岩の雨が降り注ぐ不安定な島になっていた。島に到着したオーウェンは傭兵のウィートリーらに出迎えられ、ヴェロキラプトルのブルーを探す様に言われ、ジアと共に島の奥へ向かう。クレアとフランクリンは、制御室でシステムの操作を行う。その頃、別の港跡地に、恐竜を島から脱出させる為に派遣されたミルズの傭兵の部隊が到着する。

ブルーはオーウェンらによって発見されたが、直後にウィートリーが裏切り、ブルーは撃たれてしまう。ウィートリーらの真の目的は、恐竜の救出ではなく、恐竜を島から連れ出して兵器として高値で売りさばくことだった。オーウェンは傭兵らと戦おうとするが、麻酔弾で撃たれてしまい、その場に昏倒する。そこにジアが現れるが、銃を向け抵抗するも拘束されてしまい、麻酔で眠らされたブルーの延命を任され、共に移送車で連れ去られてしまう。それから程なくして火山で爆発的な大噴火が起こる。眼を覚ましたオーウェンは麻酔の影響で思うように動かない身体を必死で動かし、迫ってくる溶岩から全力で逃げる。

その頃、クレアとフランクリンは、制御室のシャッターが突如閉まり閉じ込められてしまっていた。大噴火による溶岩が制御室内にまで流れ込んできて、溶岩で溶けて行くトンネルの中からバリオニクスが姿を現し、二人に襲いかかる。クレアらは梯の存在に気付き、間一髪のところで屋上ハッチから外に脱出する。

脱出直後、オーウェンが溶岩に追われる恐竜たちと共に走ってきて、クレアとフランクリンに合流し共に逃げる。丸太の裏に隠れるが、そこで打ち捨てられていたジャイロスフィアを発見。クレアとフランクリンがジャイロスフィアに入ったところで恐竜に襲われスフィアのドアが閉じてしまい、二人は斜面を転がり、オーウェンは走って、迫りくる溶岩と火砕流から再び逃げる。ジャイロスフィアは海に落下し、クレア達は溺死の危機に晒されるが、間一髪のところでオーウェンに助け出された。

島から連れ出された恐竜は船に積まれ、運び出された。ギリギリで船に乗り込んだオーウェンらはブルーを助けるため、T-レックスの血を採取して彼女に輸血し、銃弾を摘出する。やがて船から運び出された恐竜は、陸路でアメリカ本土の北カリフォルニア州にあるベンジャミンの屋敷「ロックウッド・エステート」の地下の施設に運ばれた。

捕らえられて監禁されたオーウェンとクレアは檻から脱出し、ミルズが恐竜を兵器やコレクションとして、オークションで世界中のバイヤーに売りさばこうとしている光景を目にする。また、インドラプトルと呼ばれる新しい遺伝子組み換えの恐竜が作られている事を知り、ミルズやバイヤーたちの恐竜の軍事利用を企む陰謀を垣間見た。

この状況を見かねたオーウェンは、スティギモロクを会場に乱入させ、オークションは一気に混乱状態に陥った。オーウェンたちは屋敷内に逃げたミルズを追いかけた。それと同じ頃、オークション会場では惨劇が起きていた。生きた恐竜から抜いた歯を集めることが趣味のウィートリーは、インドラプトルに麻酔銃を数発発射し、歯を抜こうとしたが突然インドラプトルに襲われ食いちぎられた。ウィートリーを殺したインドラプトルはそのまま檻から出て人間たちの虐殺を開始。逃げ遅れたエヴァーソルと側近たちは惨殺された。

一方、ミルズと対峙したオーウェンたちは恐るべき事実を知らされた。メイジーはロックウッドの娘のクローンだとミルズが暴露した。人間のクローンを作るという道を選んだことが、故ハモンド博士とロックウッドとの関係断絶の原因だと言い放ち、自らの出自に衝撃を受けるメイジーだったが、気持ちの整理がつかないまま、今度はインドラプトルの脅威にさらされることになった。

それと同じ頃、ジアはいまだにブルーとともに捕らわれの身となっていたが、そこにオークションから逃げてきたウー博士が現れ、ブルーの血液を採取しようとしたが、ジアがすでにブルーの血液には別の恐竜の血が混ざっていることを明かすと、絶望的な表情を浮かべた。ウー博士の研究には、ブルーの純粋な血液が必要だった。そこに研究員に扮したフランクリンが現れ、ジアとの連携でブルーを解放。ブルーが警備員を攻撃している間、ジアとフランクリンは研究室からの脱出した。

同じ頃、オーウェンたちは暗闇にまぎれて必死にインドラプトルから逃げていた。恐竜の標本が何体も飾られた巨大な展示室で息をひそめるオーウェンたちでしたが、インドラプトルについに見つかってしまう。恐怖のあまりにメイジーが一人逃げ出すと、インドラプトルはすぐさま猛追を開始。オーウェンはインドラプトルの襲撃で怪我を負ったクレアを心配したが、そんなオーウェンにクレアはキスをし、メイジーを助けに行くよう伝えた。

メイジーは屋敷の最上階にある自分の部屋に逃げ込み、ベッドの中でインドラプトルの恐怖に怯えていた。ベランダから侵入し、ゆっくりとメイジーのベッドに近づくインドラプトル。メイジーは間近に迫るインドラプトルの鋭い牙に怯えるが、そこに麻酔銃を持ったオーウェンが現れ、狙撃するもインドラプトルにはまったく効果がなかった。危機的状況に陥るオーウェンだが、そこにブルーが加勢した。インドラプトルより体格で劣りながらも、奮戦するブルー。オーウェンはメイジーを連れて、ベランダから展示室のガラス製の天井へと逃げたが、すぐにインドラプトルが二人を追ってきた。

するとそのとき、クレアが銃を持ってその場に現れ、オーウェンに向かって赤いレーザー光を照射した。オーウェンはクレアの意図にすぐに気づいた。レーザー光めがけて突進してくるインドラプトルをぎりぎりのタイミングでかわすオーウェン。すると、インドラプトルは展示室の天井を突き破り落下、展示室の標本に突き刺され、息絶えた。

その後、オーウェンたちが檻の中の恐竜たちの様子を見に行くと、この騒動で有毒ガスが漏れ、このままでは恐竜たちは死んでしまう状況となっていた。屋敷の外へと繋がるゲートを解放すれば恐竜たちは助かるが、それは恐竜たちが人間たちの暮らす世界に踏み込んでしまうことを意味していた。クレアが決断できずにいると、突然屋敷のゲートが開かれた。ゲート解放のスイッチを押したのは、メイジーだった。メイジーは自分と同じようにクローンとして作られた恐竜たちが死んでしまうのに耐えられなかった。その直後のことでした。ひそかに研究サンプルを持って逃げようとしていたミルズは、突然現れた恐竜によって殺された。

舞台は再びアメリカの連邦議事堂。マルコム博士は、新たな時代が始まったことを宣言した。そして、恐竜との共存という想像不可能な世界に人類は直面していることを冷静に指摘した。「ようこそ、ジュラシック・ワールドへ」…マルコム博士は演説をそう締め括った。映画は、世界各地に現れた恐竜たちの姿を映し、幕を閉じた。

ジュラシック・ワールド/炎の王国 スタッフ

監督:J・A・バヨナ
脚本:デレク・コノリー,コリン・トレヴォロウ
原作:キャラクター創造 マイケル・クライトン
製作:フランク・マーシャル,パトリック・クローリー,ベレン・アティエンサ
製作総指揮:スティーヴン・スピルバーグ,コリン・トレヴォロウ
音楽:マイケル・ジアッキーノ
撮影:オスカル・ファウラ
編集:ベルナ・ビラプラーナ
製作会社:ユニバーサル・ピクチャーズ,アンブリン・エンターテインメント,ザ・ケネディ/マーシャル・カンパニー,レジェンダリー・ピクチャーズ,パーフェクト・ワールド・ピクチャーズ
配給:ユニバーサル・ピクチャーズ,東宝東和

ジュラシック・ワールド/炎の王国 キャスト

主要人物
オーウェン・グレイディ:クリス・プラット
「ジュラシック・ワールド」の元恐竜監視員。元海軍の軍人。前作の事件を経てクレアと一度はよりを戻したようだったが、3年の間に再び距離を置く。現在は小さな平原地域で生活し、一人小屋を造っている。イスラ・ヌブラル島の火山噴火の脅威からブルーをはじめとする恐竜達を救助する為、クレアに雇われ、イスラ・ヌブラル島に向かう。

クレア・ディアリング:ブライス・ダラス・ハワード
「ジュラシック・ワールド」元管理責任者。元は恐竜を展示物としか見ない商売主義者な性格だったが、前作の事件を経て、改心して、恐竜保護グループ「Dinosaur Protection Group(略称:DPG)」を設立し、政府や民間団体への資金募集等の仕事も頻繁に行うようになった。イスラ・ヌブラル島の火山噴火の脅威から恐竜を救出する為、最初は政府に支援を要望したが、連邦政府の公聴会の決定により、アメリカ政府は恐竜救援への資金提供を一切拒否した。その後、故ジョン・ハモンドの元ビジネスパートナーであったロックウッド財団のベンジャミンと会い、恐竜救出作戦へのサポート支援を取り付けた。作戦を成功させるため、元恐竜監視員のオーウェンも説得した。しかし、イスラ・ヌブラル島に到着後、財団の運営者ミルズの裏切りに遭う。彼の真の目的を知ると、オーウェンと共にミルズの陰謀に立ち向かう。本作ではフランクリンに大声で指示する、ブルーを助けるためならば眠っているティラノサウルスの檻に侵入し、輸血に必要な血を貰う為に背中に乗ることも辞さないなど気丈な女性に描かれている。

恐竜保護グループ「DPG」
フランクリン・ウェブ:ジャスティス・スミス
「DPG」に所属する若い黒人男性。DPGではコンピュータ技術を担当している。臆病な性格で、恐竜(特にティラノサウルス)を非常に恐れている。ロサンゼルス育ちで、幼少の頃から将来コンピュータの仕事に就く事を夢見ていた。マサチューセッツ工科大学の優秀な卒業生で、コンピュータに関して極めて高度な技術を持っている。以前は「ジュラシック・ワールド」のIT技術者であった。当初はカリフォルニア州アーバインにあるオフサイト技術複合施設に勤務していたが、後にイスラ・ヌブラル島のパークに行った。前作の事件の後、恐竜にも鮫や蜘蛛の様に存在する権利があると考え、DPGに加入。DPGのソーシャルメディアとオンラインマーケティングのキャンペーンを運営するシステムアナリストとなった。コンピュータだけの男と言われたくないようで、必要に応じてジュラシック・ワールドのシステムを操作する為に、オーウェン達と共にイスラ・ヌブラル島の恐竜を救う為の探検隊に参加した。演じたスミスによると、フランクリンは若く壊れやすく、不安に悩まされているコンピュータの天才だと言う。

ジア・ロドリゲス:ダニエラ・ピネダ
「DPG」に所属するラテン系の若い女性。DPGでは医療を担当している。右肩から右腕にかけてタトゥーを入れている。
シアトルで猫の「キジー」と一緒に育ち、幼少の時から動物に関わる仕事に就くことを望んでいた。カリフォルニア大学バークレー校で獣医学を専攻し、事件以前の「ジュラシック・ワールド」で獣医としてインターンシップを受ける事を夢見ていた。その後、DPGに加わり、恐竜の生物学の専門家となる。オーウェン達と共に、イスラ・ヌブラル島の恐竜を火山噴火から救う為の探検隊に参加した。しかし、裏切ったウィートリーに、傭兵に撃たれたブルーの治療役として捕まってしまう。その後、ブルーの弾丸摘出と輸血の手術を行った。
グループが火山噴火から恐竜を救う任務を達成したら、その後は更に動物について勉強して、人々に恐竜に関する生物学を教えたいと情熱を持っている。

ロックウッド財団
ベンジャミン・ロックウッド:ジェームズ・クロムウェル
ロックウッド財団の設立者で、フィランソロピスト。旧ジュラシック・パークを建造したジョン・ハモンドの旧友。カリフォルニア州にある「ロックウッド・エステート」という広大な邸宅に実験室を建設し、ジョン・ハモンドがインジェン社を設立した時に資金などで協力し、仕事のパートナーになった。ハモンドとの最初の恐竜のDNA抽出は、1984年にロックウッド邸の地下実験室で行われた。ハモンドと恐竜再生の研究をしていた時に娘を失い、深い悲しみに襲われ、インジェン社の恐竜のクローニング技術を使って娘を再生しようと考えた。しかし、ハモンドはクローニング技術の目的をあくまでジュラシック・パークの建造としていたため、人間をクローンで再生しようとしたベンジャミンを危険視してプロジェクトから追い出した。その後、クローンでの娘の再生を成功させたが、「ジュラシック・ワールド」の崩壊後に、自分の行った行為の間違いを痛感。イスラ・ヌブラル島の恐竜が火山噴火の危険に晒されると、クレアの恐竜保護グループ「DPG」の火山噴火から恐竜を救おうという主張に賛同し、恐竜救出作戦を計画した。高齢で健康状態があまり良くなく、車椅子に乗っており、ハモンドと同じ蚊入り琥珀付きの杖を持っている。中盤、メイジーからミルズの裏切りと悪事を知らされ、当初は半信半疑だったものの真実を突き止め、彼に自首するよう説得するも、クローン技術で娘のメイジーを蘇らせた報いを受けるかの如く、ミルズの手によって命を絶たれてしまった。

イーライ・ミルズ:レイフ・スポール
ベンジャミンに仕えている、ロックウッド財団の実質的運営者。大学卒業後にベンジャミンから「若くて理想主義的な人を探していた」と言われて雇われ、財団の運営を任された。恐竜保護グループ「DPG」のクレアと接触し、彼女にイスラ・ヌブラル島の火山噴火から11種の恐竜を救う事が出来ると説明。特にヴェロキラプトルのブルーに特別な関心を示し、何としてもブルーを救出する必要があると主張した。クレアにはブルーの捕獲は無謀だと言われるが、かつてブルーを飼育していたオーウェンを雇うように進言し、恐竜救出の為の車両輸送・医療・兵器・傭兵などを手配してサポートした。
しかし実際は理想主義的どころか、ウーに「開発費がかかり過ぎる」と苦言を呈する、試作品のインドラプトルでも高値が付きそうならば売りさばこうとする等、儲けのみを追求する俗な男。クレアに恐竜の保護を持ち掛けたのも、実際は保護ではなく島から運び出した恐竜を兵器やペットとして高値で売りさばくことだった。ブルーの救助に拘ったのも、ブルーのDNAを採取して新たなハイブリッド種を造りだす為であった。またそれらの費用はベンジャミンを騙し裏で財団の資金を秘密裏に使っていた。クレアやオーウェンらを騙してブルーの元へと案内させ、ブルーを含め捕らえた恐竜達を島から運び出し、ロックウッド邸地下でオークションを開いて世界中の兵器のバイヤー達に恐竜を売ろうとした。中盤、メイジーやベンジャミンにもその悪事が発覚し自首を勧められるも、老齢だったベンジャミンを殺害、メイジーも軟禁し貴重なクローン人間として利用しようとし、更に島から脱出して来たクレアやオーウェンまでも殺そうと目論んだ。だが、オーウェンによって解放されたスティギモロクにオークション会場は荒らされ、更にインドラプトルなどが脱走する事態となり野望は潰えた。終盤に、インドミナスの骨を持って逃げようとしたが、解放されたティラノサウルスに身体を喰いちぎられ死亡。残りの遺体もカルノタウルスに食べられるという最期を遂げた。

ロックウッド・エステートの住人
メイジー・ロックウッド:イザベラ・サーモン
ベンジャミン・ロックウッドの孫娘。10歳。祖父ベンジャミンの「ロックウッド・エステート」の邸宅で暮らす。表向きは孫娘とされているが、その正体は、ベンジャミンが死亡した娘をクローン技術を使って再生したクローン人間。誕生後は自分の生い立ちや母親を知らされず、ベンジャミンの孫娘として家政婦アイリスに育てられた。好奇心旺盛で、恐竜が好き。また、運動神経が良いのか、部屋に閉じ込められても外壁などを伝って別部屋に移動し脱出した。ミルズが見知らぬ男(エヴァーソル)と恐竜の密売について話していたのを聞いてしまい、また、地下の実験室に行ってインドラプトルの事を知ってしまう。一度ミルズに軟禁されるが脱出。地下で合流できたオーウェンとクレアと共に行動する。恐竜オークションの現場を覗き見した時、ミルズらがインドラプトルを造った事を話した。最後はシアンガスで死を待つ恐竜達を自分と同じクローンでありながら生きている生命として、ゲートを開けるスイッチを押して人間の世界に解放した。

アイリス・キャロル:ジェラルディン・チャップリン
「ロックウッド・エステート」の家政婦。ベンジャミンが信頼を寄せる家政婦で、孫娘のメイジーを母親代わり(ナニー)として愛情をもって育てていた。ベンジャミンの死後、メイジーを引き取ると宣言するミルズに彼女の世話を続けたいと訴えるが、彼から拒否されてやむなく退室した。最終的な生死は不明。

地下実験室の関係者
ヘンリー・ウー:B・D・ウォン
元「ジュラシック・ワールド」の研究チームのリーダーを務めた遺伝学者で、前作にてハイブリッド種「インドミナス・レックス」を創りだした張本人。シリーズを通してのマッドサイエンティスト。前作の事件の後、遺伝学者としての免許を剥奪され責任を問われて追われていたが、行方を眩ませる。その後、ロックウッド財団の運営者ミルズとの取引で、「ロックウッド・エステート」の地下実験室で「インドラプトル」と呼ばれる新しい遺伝子組み換え恐竜の創造に着手していた。
終盤、ブルーから採血するためジアに麻酔を打つよう命令するもT-レックスの血を輸血した「汚染血液」と告げられ、直後にフランクリンに麻酔を打たれて昏倒。部下により別室に引きずられて行ったがその後の生死は不明。なお、ウー自身に金銭的な私欲は無く、研究に対する純粋な思いからミルズに試作品のインドラプトルを売る危険性の苦言をしていた。

グンナー・エヴァーソル:トビー・ジョーンズ
ミルズと手を組んでいる兵器密売人。「ロックウッド・エステート」でイスラ・ヌブラル島から連れ出された恐竜のオークションの司会を務め、次々と高値で恐竜を売りさばく。さらに、バイヤー達に「インドラプトル」の試作品を見せ、新しい遺伝子組み換え恐竜の計画をプレゼンテーションした。しかし、直後オーウェンが会場にスティギモロクを解き放ったことでオークションは中断となり、会場に隠れていたがインドラプトルがウィートリーを襲い、檻から脱走する場面に遭遇。逃げ遅れた他の客と共にエレベーターで逃れようとするが、扉が閉じて安心した直後、インドラプトルにより扉を開放されてしまう。明確な描写は無いが、この後インドラプトルによって他の客共々殺害されたと思われる。演じたジョーンズは、彼を生物を利益の為に兵器として売りつける悪徳武器商人だと答えている。

傭兵部隊
ケン・ウィートリー:テッド・レヴィン
ロックウッド財団のミルズに雇われた傭兵。小型飛行機でイスラ・ヌブラル島に到着したオーウェンとクレアら恐竜保護グループ「DPG」を出迎え、共に行動した。しかし、オーウェンがブルーを発見し、手懐けようとした瞬間にオーウェンらを裏切り、ブルーに麻酔弾を撃ち込んで連れ去った。また、その際に追ってこられないよう、激昂したオーウェンまで麻酔弾で撃った。サディスティックな性格であり、捕まえた獲物の歯を収集する趣味がある。インドラプトルに鎮静剤を撃ち込んで歯を抜こうと不用意に近づいた結果、鎮静剤で眠ったふりをしたインドラプトルの芝居に騙されてしまい、右腕を喰いちぎられる。そして死への恐怖から命乞いをするも、惨殺されてしまう。また彼のこの行為が原因でインドラプトルが檻から脱走してしまう事態を招いた。

インジェン警備課リーダー:マイケル・パパジョン
前作にも登場したインジェン社の傭兵。ロックウッド財団からの手配で、イスラ・ヌブラル島の恐竜捕獲作戦に参加した後、「ロックウッド・エステート」の屋敷で警備に当たっていたが、オーウェンとクレアとメイジーの目の前でインドラプトルに襲われ死亡する。

ジャック:ロバート・エムズ
ロックウッド財団から派遣された傭兵グループの1人。ラグーンの底に沈んだインドミナス・レックスの遺体を探すために派遣された。通信用のイヤホンをしていた為近くのジャングルからディロフォサウルスが現れた事に気付くのが遅れ、鳴き声に驚いた直後に今度は現れたティラノサウルスに襲われた。ティラノサウルスに追いかけまわされ、インドミナスの骨を回収したヘリが降ろした梯子に何とか乗り移り、助かったと思った直後、ヘリがラグーンの上空に移動しようとした際にモササウルスに捕食され死亡した。

リーダー傭兵:チャーリー・ローズ
ロックウッド財団から派遣された傭兵グループのリーダーで、ヘリコプターのパイロット。潜水艇からインドミナスの骨を回収した後、仲間のジャックのところに戻ろうとした際にティラノサウルスに襲われた。梯子に乗ったジャックを乗せたまま、ティラノサウルスの攻撃を振り切ろうとするが、危険と判断し一度は梯子を切るよう命じた。ティラノサウルスが咥えた梯子が切れたため事なきを得たと思ったが、ラグーン上空で彼がモササウルスの餌食になる事態を招いた。

潜水艇のパイロット:ケヴィン・レイン
ラグーンの底に沈んだインドミナスの遺体を探す潜水艇「ディープダイブ・サブマリン」のパイロット。インドミナスの遺体を発見し、その骨を回収したところでモササウルスに襲われ死亡する。

副操縦士:ジョン・シュワブ
ラグーンの底に沈んだインドミナスの遺体を探す潜水艇「ディープダイブ・サブマリン」の乗組員。インドミナスの遺体を発見し、その骨を回収したところでモササウルスに襲われ死亡する。

連邦議事堂
イアン・マルコム:ジェフ・ゴールドブラム
カオス理論を主とする数学者で、26年前の「イスラ・ヌブラル島事件」と22年前の「イスラ・ソルナ島事件」及び「サンディエゴ事件」の当事者。連邦議事堂の議会にて、火山噴火の危機にさらされたイスラ・ヌブラル島の恐竜の運命は自然に委ねるべきだと話した。その意見に対して彼を人でなしと言う者もいれば、人間の作った恐竜達に神が審判を下そうしているのかと問う者もいたが、マルコムはこの件に神は無関係と返答。ラストで島から運び出された恐竜達が人間の世界に解放された事を知り、「人間は恐竜と共存していかなければならない。真のジュラシック・ワールドにようこそ」と皮肉った。

シャーウッド上院議員:ピーター・ジェイソン
連邦議事堂の議会にてマルコム博士の話を聞き、政府は恐竜の保護に如何なる援助も行わないことを宣言する。二つの事件当事者であるマルコム博士の話には説得力を感じており、島の恐竜達には同情するもマルコムの意見には肯定的であり、人間の都合で作られた恐竜達が島の火山で滅ぶのは、創造主である神が人間の犯した過ちを正そうするための「おぼしめし」だと考えている。

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ジュラシック・パーク/ワールド 映画シリーズ

ジュラシック・パーク|現代に甦った恐竜たちを小さな島で放し飼いにしているテーマ・パークの崩壊を描くパニック映画。
ジュラシック・パークは、1993年公開のアメリカ合衆国の映画。最新のバイオ・テクノロジーによって現代に甦った恐竜たちを小さな島で放し飼いにしているテーマ・パークが、完全制御の不備によりおちいるパニックを描くSFドラマ。1990年に発表されたマイケル・クライトンの同名の小説を原作とし、スティーヴン・スピルバーグが監督、クライトンとデヴィッド・コープが脚本、キャスリーン・ケネディとジェラルド・R・モーレンが製作を務める。
ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク|現代に甦った恐竜と人間たちの戦いを描く冒険SF映画。
ロスト・ワールド/ジュラシック・パークは、1997年公開のアメリカ合衆国の映画。現代に甦った恐竜と人間たちの戦いを描く冒険SF映画。歴代興収記録第1位の記録を打ち立てた「ジュラシック・パーク」(1993)の続編。映画批評・あらすじ(ネタバレ)・スタッフ・キャスト・映画予告編・無料動画・配信情報。
ジュラシック・パークIII|最新バイオテクノロジーで現代に甦った恐竜たちの住む島を描く人気シリーズの第3弾。
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ジュラシック・ワールド|太古の昔に絶滅した恐竜たちを蘇らせたテーマパークを舞台にしたSFアドベンチャーシリーズ第4弾。
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