メジャーリーグ2は、1994年公開のアメリカ合衆国の映画。前作である『メジャーリーグ』同様、メジャーリーグベースボール(MLB)を舞台にした野球コメディ映画。日本人キャストとして とんねるずの石橋貴明が主要キャストとして抜擢され話題を呼び、続編の『メジャーリーグ3』にも出演している。
メジャーリーグ2 映画批評・評価・考察
メジャーリーグ2(原題:Major League II)
脚本:22点
演技・演出:14点
撮影・美術:14点
編集:5点
音響・音楽:8点
合計63点
初見は劇場公開時の映画館で見ました。とんねるずの石橋貴明が出演ということで友達と連れ立って観に行きました。タカさん登場シーンは館内が沸いて、おぉ~っていうようなどよめきがありました。いつものタカさんをハリウッド映画でやってる感がすごくありましたし、コメディとしても当時は笑えました。
前作はスポーツドラマ映画としてもコメディ映画としてよくできた脚本と演出でしたが、続編である今作は内容も荒いしコメディに特化した感じです。タカさんが出演していなかったら観に行ってないと思えるんですが、再度見るとタカさんの出演シーンだけ継ぎ接ぎの編集なので、違和感がありまくりなんですよ。みんなが揃ってるときに一人だけいない。これって致命的だと思うんです。タカさん出演で、思わぬ日本でのヒットがあり3作目にも出演していますが、今作と同様の編集パターンなので違和感がありまくりなんです。
ということで当時はすごく面白かった~っていうイメージがありましたが、現在見るとそれなりに面白いっていう感じですね。
今作品はU-NEXT で見ました。
メジャーリーグ2 あらすじ(ネタバレ)
万年最下位から脱し、昨シーズンは奇跡の逆転優勝を遂げたインディアンズ。今年も期待がかかるが、ナインの様子が少しおかしい。豪速球型から変化球投手に転じたリッキー、ハリウッドで映画の撮影があるため、足のケガを心配して長打狙いのバッターになるというウィリー、ブードゥー教から仏教徒へ改宗したセラノら、選手たちのプレイは冴えない。サードのドーンは意地悪な女性オーナーのレイチェルから球団の経営権を買い取り、オーナーの座に収まっていた。キャッチャーのテイラーは選手としては引退同然で、二塁への送球に全く自信のない新人キャッチャー、ベイカーのコーチを任される。ブラウン監督もチームの状態に頭を抱えるが、新加入のパークマンを除いて全く振るわない。連敗続きのふがいなさに頭にきたパークマンも、突然移籍してしまった。観客も激減し、心労で倒れたブラウンの代わりにテイラーが監督代理を務めるが、全く事情は変わらない。ドーンは再び、レイチェルにチームを売ってしまう。そんなある日、日本から助っ人としてやって来たタナカがカミカゼ・プレイで猛ハッスルし、それに刺激されてかナインも次第に復調しはじめる。チームにツキが戻ったが、女性エージェントのフラナリーの元でCM撮影にうつつを抜かしているリッキーだけがスランプのまま。徐々に勝ち星を上げたインディアンズは、とうとうリーグ優勝戦を迎える。恋人ニッキの態度に目を覚ましたリッキーは、いよいよ正念場でテーマ曲に乗って登板。見事勝利を飾り、彼女の愛も勝ち得た。
メジャーリーグ2 スタッフ
監督:デヴィッド・S・ウォード
脚本:R・J・スチュワート
製作:ジェームズ・G・ロビンソン,デヴィッド・S・ウォード
製作総指揮:ゲイリー・バーバー
撮影:ビクター・ハマー
編集:ポール・セイダー,ドン・カンバーン
音楽:ミシェル・コロンビエ
配給:ワーナー・ブラザース,東宝東和
メジャーリーグ2 キャスト
リッキー・ボーン:チャーリー・シーン
自動車泥棒から成りあがったスター投手。不良スタイルから一転してスーツを着るようになり、髪型もモヒカンから普通になった。さらに美人なマネージャーも従えるようになった。前作では奪三振のシーズン記録を更新したピッチングスタイルも、剛速球から変化球を主体にしたものになった。しかし、変化球の「Humiliator(恥かかせ屋)」、「Iliminator(駆除剤)」、直球の「Terminator(ターミネーター)」はことごとく打たれ、パークマンからは「Musterbator(マスターベーター)」、ドイルからは「See you later(シーユーレーター)」と呼ばれ、挙げ句に「ワイルドシングがマイルドシング」呼ばわりされるなど、威勢の良さが鳴りを潜め、弱腰になってしまう。さらに人間関係にも悩まされる。右投。
ジェイク・テイラー:トム・ベレンジャー
前作の主人公。41歳のベテラン捕手としてチームを引っ張るも、体力の衰えは隠せず、チームの「捕手2人制」の方針からパークマンに正捕手の座を譲り、コーチとなる。後に、倒れたルーの監督代行を務めることとなる。右投右打。
ロジャー・ドーン:コービン・バーンセン
現役引退し、レイチェルからオーナーの座を買い取るが、チームの不振と自らの経営力のなさからレイチェルに経営権を奪われる羽目に。自身は現役復帰するも、ベンチウォーマーに徹している。出場を直訴するものの、ジェイクからは「OB戦になら出させてやるよ」とまで言われる始末。しかしプレーオフ最終戦では意外な形で活躍を見せる。右投右打。
レイチェル・フェルプス:マーガレット・ホイットン
一時はドーンに経営権を売るも、チームの低迷から買い戻すことに成功。相変わらずチームが負けることを喜んでいる。
ルー・ブラウン:ジェームズ・ギャモン
監督を続投するも、連敗地獄から心臓発作を起こし戦線離脱。監督としての役割をジェイクに委ねる。入院中、病状悪化を防ぐために医師からテレビリモコンを取り上げられるが、そんなことはお構いなしにラジオで試合を見守り、インディアンスが優勝した際はベッドで飛び跳ねて喜んでいた。
デューク・テンプル:スティーブ・イェーガー
打撃コーチとして続投。ルーが入院したあとは監督代行のジェイクを支える役割を果たす。
ペドロ・セラノ:デニス・ヘイスバート
熱心なブードゥー教信者だったが、何故か仏教徒に改宗。ラブ&ピースに目覚め、闘争心を喪失するが、タカとの出会いにより改心する。前年にホームランと打点でリーグのトップ5に食い込んだ長打力と勝負強さ(と変化球への脆さ)は今年も健在。右投右打。
リン・ウェルズ:レネ・ルッソ
前作に引き続き出演。ジェイクの恋人。落ち込んでいるジェイクを親身になって応えている。
ウィリー・メイズ・ヘイズ:オマー・エップス
前年に盗塁王に輝いたことでシーズンオフにアクション映画の主演に抜擢され、キャンプにはリムジンで登場するなど生活が一変。また、オフの間に体を鍛えて長距離砲に転身したが、そのために自慢の俊足を封印してしまう。前作のウェズリー・スナイプスからキャストが変更されている。
タカ・タナカ:石橋貴明
原語での役名は「Isuro Tanaka」。パークマンの代わりに東京ジャイアンツ(読売ジャイアンツがモデル)から入団した助っ人日本人選手。ポジションは外野手。背番号16。映画当時はまだ日本人選手がメジャー入りすることが一般的ではなかったため、「ジャイアンツの選手を取った」と聞いたルーがサンフランシスコ・ジャイアンツと勘違いしていた。しかし予想に反して本人の資質は高く、頭でバットをへし折るほどの馬力と、カミカゼプレーといわれる外野フェンスも恐れぬ強気な守備でチームを盛り立て、チームにかつての闘争心を蘇らせるきっかけを作る。右投右打。英語が不得意(なぜか通訳がいない)で、英和辞典を常に携帯している。絶不調のセラノを発奮させるため啖呵を切る場面でも金玉を英語で何と言うのか分からず、「You have no marbles!」(ビー玉が無い!)と叫んだ。だらしの無いチームに「みんな、気合い入れてこうぜ!」と鼓舞するものの、日本語だったため誰も反応しなかったり、情けなくなったリッキーに「根性の無い野郎だ」と呟いたり、日本語のわからないレイチェルに、丁寧にお辞儀をしながら日本語で激しく罵倒した場面もある。この暴言シーンは石橋のアドリブである。
ニッキー・リーズ:ミシェル・バーク
リッキーの不良時代からの幼馴染であり、現在は学校の教師。彼女との再会がきっかけでリッキーの想いが揺れ動く。
レベッカ・フラネリー:アリソン・ドゥーディ
リッキーのエージェントをしており、現在の恋人でもあるが、打算的な面も持ち合わせている。
ルーブ・ベイカー:エリック・ブラスコッター
ジェイクの後釜に抜擢された新人捕手。右投右打で背番号は11。各塁への送球は問題ないのだが、なぜか投手への返球が暴投になるという致命的な欠点を持つ。後に、ジェイクの助言によりこれを克服する[注 3]。ネブラスカ州の田舎育ちで性格は純朴、慣用句やことわざを間違えて覚えていたり、たまに空気の読めていない発言をするが野球に対しては「俺には野球しかない」と非常に一途。パークマン移籍後に正捕手の座につく。打撃面の描写は少ないが、がっちりした体つきでホワイトソックスとのプレーオフでは活躍するシーンがあり、パンチ力を持っていることがうかがえる。
ジャック・パークマン:デヴィッド・キース
シーズンオフにドーンがFAで獲得した大物選手。ポジションは捕手。ジョニーたちが「ホームラン42本上乗せだ」と喜ぶように長距離打者としての実力も一流だが口が悪く、協調性も皆無。またホームでのタックルやブロックで相手選手を負傷させることが度々あり、トラッシュ・トークや暴言を浴びせるクレバーな性格。挙句の果てにはマスコミのインタビューでチームへの悪口を吐き、資金難もあってシカゴ・ホワイトソックスにトレードで移籍してしまう。プレーオフで対決することになる、本作でのライバル的存在。右投右打。背番号はインディアンス、ホワイトソックスを通じて15。
ハリー・ドイル:ボブ・ユッカー
インディアンス贔屓の実況アナウンサー。今回も愛のある毒舌を発揮するが、チームのあまりの豹変ぶりにヤケ酒で実況を放棄する場面も。
モンティ:スキップ・グリッパース
前作に引き続きハリーのアシスタント。ハリーが実況放棄した時に一瞬だけ実況する場面があるが、決して褒められるものではなかった。
ジョニー:ランディ・クエイド
かなり目立つインディアンスファンの観客。最初はインディアンスを応援していたが、チームのだらけっぷりに呆れて暴言を吐くアンチ・インディアンスのガヤになってしまう。