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彼のオートバイ、彼女の島|映画批評|あらすじ|スタッフ|キャスト|予告編・無料動画

彼のオートバイ、彼女の島
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1986年公開の日本映画。片岡義男の同名小説の映画化。大林宣彦監督が竹内力、原田貴和子主演で映画化した青春ラブロマンス。初夏の信州をオートバイでひとり旅をする青年・橋本巧と、旅先で出会った白石美代子は、次第に絆を深めていくが…。本作がデビューとなる竹内力は映画初主演。それまで大阪で三和銀行の社員をしていたが、役者になりたいと一念発起してオートバイで東京に出て来た。この話をオーディションで聞いた大林が竹内をすっかり気に入って「この映画に出るのはキミの運命だ」と主役に抜擢した。

彼のオートバイ、彼女の島 映画批評・備忘録


彼のオートバイ、彼女の島

脚本:28点
演技・演出:14点
撮影・美術:12点
編集:7点
音響・音楽:7点
合計68点

デビュー当時の竹内力が見れる貴重な映画です。あえて原田喜和子より、その貴重さを押したいと思えるほど竹内力のデビュー時の初々しさ、バイクが似合う男なのが見れる作品です。大林監督といえば女優が脱がされることで有名ですが、今作でももちろん原田喜和子は脱いでいますし、竹内力も脱いでいます。原田喜和子といえば、原田知世の姉ですし、当時のビジュアルは黒木華にも似ています。ということでいろいろ妄想も膨らんでしまう大林映画を楽しみましょう。演出はあいからわず謎演出で、モノトーンとカラーの使い分けの理由が良く分からなかったりします。過去と現在の区別などであれば理解できるのですが、特に理由がなさそうなんですよね。すべてノスタルジックな作風という感じで片づけてしまいそうなノリです。(冒頭のモノクロの夢しかみない・・・という言葉から夢と現実の区別説があります。)ちょっとしたワル要素(今なら重罪)をストーリーに組み込んで青春のスリルを感じさせる昭和のエッセンスが古臭いと感じる人も多いと思いますし、懐かしい、それこそノスタルジーな気持ちになる人も多いでしょう。


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彼のオートバイ、彼女の島 あらすじ(ネタバレ)

橋本巧(コオ)は、音楽大学に通うかたわら、プレスライダーのアルバイトをしている。ある日、彼の前に妹、冬美とのただならぬ仲の責任をとれと、先輩ライダー、沢田が詰めよってきた。コオは心の整理をつけるため、オートバイで信州にひとり旅にでる。冬美との出来事を回想する彼の前に、不思議な透明感を漂わせる女性か現われた。オートバイに興味を示したその女性、ミーヨこと白石美代子と、コオはひなびた温泉で再会する。東京に戻ったコオは、沢田からの決闘の申し込みを受け、勝負に勝つ。だが、数日後、冬美に別れを告げた。従順で泣いてばかりいる、人形のような彼女に物足りなさを覚えていたのだ。ミーヨと文通を続けながら、コオの心の中にミーヨが入って来た。夏が訪れ、コオはミーヨの故郷である瀬戸内の島へ出かけた。二人の絆は、より確かなものとなっていく。秋になり、ミーヨが東京に出てきた。コオはミーヨと連れだった、行きつけのスナック・道草で、久しぶりに冬美と会った。道草の専属歌手としてステージで歌う彼女は、別人のように明るく、今はコオの友人、小川の恋人になっていた。ミーヨはコオのバイクに乗りはじめ、バイクの虜になっていく。そして、はやく大型バイクの免許をとりたいとコオにせがむのだった。だが、コオはミーヨのライディングを見た沢田の「バイクに乗ることにかけては天才だが、あのまま乗っていると彼女は死ぬ」との言葉に躊躇していた。ある雨の日、無断でミーヨがコオの750CCに乗ったため二人は喧嘩をした。数日後、ミーヨがコオのバイクと共に姿を消した。彼の知らない間に大型の免許をとったらしい。冬美が小川の子供を身篭った。それを知ったミーヨから、冬美に産着が届いた。「俺のバイクで、彼女の島に行け」と言う小川。コオはバイクに飛び乗った。そしてミーヨの島で、仲良くツーリングする二人の姿があった。雨の中二手に分かれた道からお互い別ルートでドライブインを目指し、先に到着したコオは店内でミーヨを待つが彼女は現れない。後からきた客が「さっきトラックと女性ライダーの事故を目撃した」と周りに話すのを聞いたコオは、ミーヨのもとへ駆け出すのだった。

彼のオートバイ、彼女の島 スタッフ

原作:片岡義男
脚本:関本郁夫
監督・編集:大林宣彦
製作:角川春樹
プロデュース:森岡道夫,大林恭子
撮影:阪本善尚
音楽:石川光,宮崎尚志
美術:薩谷和夫
セカンドユニット監督:山名兌二
音響効果:スワラプロダクション
カースタント:タカハシレーシング
擬斗:西本良治郎
刺青:栩野幸知
タイトル:白組
スタジオ:にっかつ撮影所
録音スタジオ:アバコクリエイティブスタジオ
現像:IMAGICA
製作:角川春樹事務所
配給:東宝

彼のオートバイ、彼女の島 キャスト

コオ(橋本巧)竹内力
音大生で「全日本急送」という会社でプレスライダーのバイトをしている。22歳。愛車であるオートバイはカワサキの650RS-W3で、「俺にとって恋人のようなもの」と評している。爽やかな性格。自身が見る夢は、いつもモノクロの夢。ギターが得意で作曲もできる。自室にあるレコードは全てショパンの曲のみ。当初ミーヨの大型免許取得を応援するがその後考えを改め運転経験を積むよう助言するが、彼女から「恋人同然のオートバイに私を乗せたくないから先延ばしにしてる」と疑われ始める。

ミーヨ(白石美代子)原田貴和子
信州の温泉に行く途中、偶然道路脇で休憩していたコオと出会う。22歳になったばかり。コオと出会った時に心の中で「風が彼女を運んできたよう」と評される。コオのオートバイのことを「カワサキ」と呼び始める。瀬戸内海の島に実家があり現在は西宮市で暮らしているが、詳しい肩書きや生活状況は不明。朗らかで行動派な性格だが、出会って間もない頃に混浴風呂で再会したコオと裸を隠すことなく会話するなど大胆な所がある。ピアノで弾き語りができる。16歳の頃に小型限定普通二輪免許を取得したが、コオに出会ってからさらにオートバイへの憧れを強く抱き始める。

沢田冬美渡辺典子
コオの恋人。以前から大型バイクの後ろに乗ってみたいと思っており、バイク雑誌に投稿したことでコオと知り合う。コオと短い間交際し男女の関係となったが、彼が信州から帰った頃に破局する。優しい女の子らしい性格だがよく涙することがあり、コオから「泣くことと料理することしか知らない」と評されている。失恋から立ち直った後は髪の長さをロングからミディアムに変え、めそめそしない落ち着いた性格になり、少しだけ大人の女性に成長する。秋頃からバー「道草」の専属歌手兼ウェイトレスとなる。

小川敬一高柳良一
コオの音大の友人。現在は卒業制作の真っ最中で、オートバイに取り憑かれた男をモチーフにした「サンデー・ドライバー」という曲を作っている。ある日「夜道を走る乗用車にオートバイで近づき、追い抜きざまに相手の右側のフェンダーミラーをスパナで叩き落とす」という悪ふざけを思いつき実行する。コオから信頼されてアパートの合鍵を渡されているため、時々彼がいない時でも部屋に入ってレコードを聴くなどしている。バーで歌うようになった冬美のために、以前コオが作った曲のメロディをアレンジして提供する。

沢田秀政三浦友和
冬美の兄。コオがバイトする「全日本急送」の先輩スタッフで、同じく所属するバイク集団「ライダーズ・クラブ栄光」のメンバー。27歳。愛車はカワサキの650-W1だが、冬美にはバイクに触らせないようにしている。冬美と別れるつもりのコオに怒って「妹との交際をどうするか2、3日考えた上ではっきり答えを出せ」と命じ、冒頭で彼が信州に旅するきっかけを作る。少々荒っぽい行動を取ることもあるが、妹思いで根は悪くない性格。コオが東京に戻った後、一対一でバイクを使った決闘をする。

「道草」のママ根岸季衣
ライブバー「道草」を切り盛りしている。店の常連客であるコオや敬一とは顔なじみ。営業中に店内のステージで客が自由に歌を歌ったりバンド演奏ができるため、音大生のたまり場となっている。姉御肌でコオたちの良き理解者。

白石康一郎田村高廣(特別出演)
寺の住職兼小学校校長。ミーヨの幼い頃に妻を亡くしており、シングルファーザーで育ててきたが「娘を甘やかしすぎたかもしれない」と思っている。島に遊びに来たコオを自宅に泊まらせ、娘と3人で食事を楽しんだり、参加した地元の盆踊りでは自身は櫓に上がって音頭を歌う。

小野里峰岸徹
コオのバイトの先輩。「ライダーズ・クラブ栄光」のリーダー。バイクに乗った状態で鉄パイプで相手を攻撃するというコオと秀政の決闘を仕切る。

村田尾崎紀世彦
コオのバイトの先輩。「ライダーズ・クラブ栄光」のメンバー。コオと秀政の決闘を見守る。その後コオ、ミーヨ、バイク仲間たちとサーキット場を走って楽しむ。

沼瀬中康次
コオのバイトの先輩。「ライダーズ・クラブ栄光」のメンバー。仕事の時も秀政たちとバイクで出かける時も、自身だけチェック柄のジャケットを着ているのが特徴。

小川の女友達望月真実
コオと冬美が付き合っていた頃に自身と敬一の4人でキャンプに出かける。キャンプ地に行くまでの夜道を敬一と2人で全裸になってバイクで走り、コオと冬美を驚かせる。

新聞記者小林稔侍
コオのバイト関係の記者。交通事故の様子を手帳に書き留め、輸送員として駆けつけたコオに男女3人が絡む自動車事故の状況を伝える。少々口が悪い。

若い男女尾美としのり,小林聡美(両名とも友情出演)
冒頭の別々の車に乗る男女。2人の関係は不明だが高速らしき片側二車線を走る車の運転席の男と、隣を走る車の助手席の女が窓から上半身を乗り出して会話していた所、その間をオートバイに乗ったコオが走り抜ける。

新聞記者岸部一徳(友情出演)
新聞社で忙しく働く社員。輸送員のコオから事故現場の見取り図とフィルムを受け取る。

赤い車の男新井康弘
チンピラっぽい若者で、赤いギャランラムダに乗り運転が少々荒い。ある日東京の街で恋人を乗せて車を走らせていた所、オートバイのコオと交通トラブルになる。

トラック野郎泉谷しげる
ミーヨが暮らす島にトラックで訪れる。ある日島でトラックを運転中に事故を目撃し、ドライブインに先に来ていた仕事仲間にその状況を話す。

桃田山下規介(同姓同名の俳優山下規介とは別人)オートバイの修理工。「ライダーズ・クラブ栄光」のメンバー。笑顔の絶えない明るい性格だが、変わり者。

その他柿崎澄子,掛田誠,タンクロー,林優枝,青島健介,小林のり一,入江若葉(友情出演) ほか

語り石上三登志
大人になったコオの声を担当。本作は大人になったコオが大学時代の思い出を回想する物語らしく、作中の様々なシーンで当時の自身(コオ)の心境を語る。

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