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リング0 バースデイ|評価・考察・あらすじ(ネタバレ)詳細情報

リング0 バースデイ
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2000年公開の日本映画。『リング』『らせん』『リング2』に続く映画リングシリーズの完結編。生前の貞子の悲恋と、悲劇的な最期までを描いた物語。

鈴木光司の短編集『バースデイ』に収録された「レモンハート」の映画化で、「バースデイ」のタイトルは、もともと原作『リング』シリーズの完結編『ループ』の後日談を描いた短編「ハッピー・バースデイ」(レモン・ハートと同じく短編集『バースデイ』に収録)に由来するものだが、本映画版では『忌まわしい怪物貞子の誕生編』という意味合いで「バースデイ」の名を冠した。

リング0 バースデイ 映画批評・備忘録


リング0 バースデイ

脚本:34点
演技・演出:16点
撮影・美術:14点
編集:8点
音響・音楽:7点
合計79点

貞子の恋愛物語でもある今作、貞子役の仲間由紀恵が可憐で美しく、公開当初はその美貌が話題にもなりました。ホラー映画『リング』の序章になるため、ストーリーはホラーというより一人の特殊な能力を持ってしまった女性の悲劇の物語となっています。この悲劇が元で、ホラーな貞子が誕生したと理解できます。描写としては、キャリーやスキャナーズ、ナイトヘッドの影響が強いかもしれません。リングシリーズとしては、個人的に3番目に好きな作品です。

昭和43年の設定や製作スケジュール、予算の都合などで苦労したことを、今回初監督の鶴田法男や脚本家の高橋洋がインタビューで語っている。また、遠山博役の田辺誠一は、連続ドラマ『らせん』にも織田恭助(東健一)役で出演している。

この映画のオーディションで合格し、主役に抜擢された仲間由紀恵は、泣くくらいまで鶴田監督に怒られながら撮影していたことを第3回三鷹コミュニティシネマ映画祭で伴大介が語っている。この映画の演技で堤幸彦の目に止まることとなり、ドラマ『TRICK』シリーズの主役に抜擢され、女優として開花していくこととなった。

山村貞子のコントパロディ化は益々増え、全国ジョイポリスを始めとするリングのイベントは、この時期、最盛期を迎えた。店員が貞子に扮した「貞子ヒップホップダンサーズ」や、さらに増加した貞子グッズがそれに当たる。

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リング0 バースデイ あらすじ

前作『リング』の呪いのビデオ事件から遡ること30年前の昭和43年(1968年)。18歳の山村貞子は、東京の劇団「飛翔」に入団していた。劇団が次の公演「仮面」の上演を控えていた頃、団員全員が奇妙な井戸の夢に悩まされるといったことが起こった。そんな中、折しも公演内容の練習中に、主演女優の葉月愛子が謎の死を遂げる。貞子は疑いの目を向けられるが、音効係の遠山博は貞子を気遣い、庇おうとする。衣装係の立原悦子は、貞子と遠山の接近を懸念する。

一方、12年前の山村志津子の公開実験で婚約者を亡くした新聞記者の宮地彰子は、婚約者の死が志津子の娘・貞子の超能力によるものであると考え、貞子の過去を追ううち、貞子の入学していた小学校の教師の話から、「もう一人の貞子」の存在に気づく。

劇団「飛翔」は、演出家の重森勇作の指導のもと、山村貞子を新たな主演女優に据え、「仮面」の上演を強行する。しかし復讐に燃える宮地の策略により、貞子が公開実験で人を呪殺した過去が大勢の観客の眼前で暴かれてしまう。貞子を守るため、遠山が揉み合いの末殺害した重森の死体も見つかりパニックになり、その力に恐怖した劇団員たちは貞子を殺害する。

続いて彰子と劇団員たちは、貞子の父親とされる伊熊平八郎の元へと向かい、伊熊が匿っていた、かつて貞子から分離された「もう一人の貞子」の殺害を試みる。しかし殺したはずの貞子は蘇生しており、劇団員たちは向かってきた2人の貞子によって返り討ちにされ、次々と呪殺されていく。一連の事態を引き起こした彰子も、貞子と好意を寄せ合った遠山も、制御のできない貞子の超能力により犠牲となる。貞子に追い詰められた宮地と悦子は拳銃で自殺する。伊熊は暴走する貞子を止めるため、嘆き悲しむ貞子を井戸へと突き落とし、井戸に蓋をする。

遠山と心を通わせた頃の幸せな夢から目覚め、我に返った貞子は、自分が井戸の底におり、今まさに自分が生きたまま暗闇の中に閉じ込こめられようとしていることに気がつく。貞子の怨嗟の絶叫とともに、映画は幕を下ろす。

リング0 バースデイ スタッフ

監督:鶴田法男
脚本:高橋洋
製作:一瀬隆重,小川真司,永井正夫
音楽:尾形真一郎
撮影:柴主高秀
編集:須永弘志
主題歌:L’Arc?en?Ciel「finale」
特殊造形:原口智生
ビジュアル・エフェクト:松本肇,杉本信章
配給:東宝

リング0 バースデイ キャスト

山村貞子:仲間由紀恵、(もう一人の貞子)古谷千波
遠山博:田辺誠一
立原悦子:麻生久美子
重森勇作:若松武史
久野亘:水上竜士
葉月愛子:奥貫薫
富樫:木村靖司
伊熊平八郎:伴大介
山村志津子:雅子
山村敬:大場真人
清美(女子高生):橋本真実
結城:渡辺寛二
大久保:森下能幸
宮地の婚約者:門脇学
男性教師:田中要次
新聞社の同僚:嶋田豪
金井優美子:木村つかさ
久松みどり:立花あかね
児玉修二:村田則男
丹波一彦:矢野浩二
氏家守:出光秀一郎
須藤先生:角替和枝
有馬薫:高畑淳子
宮地彰子:田中好子

リング0 バースデイ 予告編・無料動画


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リング 映画シリーズ

リング|評価・考察・あらすじ(ネタバレ)詳細情報
1998年公開の日本映画。見た者を1週間後に呪い殺す「呪いのビデオテープ」の謎を追う、鈴木光司の同名小説『リング』を原作とする映画作品。 リング 映画批評・備忘録 リング 脚本:35点 演技・演出:17点 撮影・美術:15点 編集:8点 音響・音楽:8点 合計83点 公開当時は、恐怖のあまり気絶する人も出るなど話題となった今作。僕がこの作品を見たのは20代前半だったので、貞子の動きのモノマネや目を剥きだすようなポーズなど何かとパロディとして楽しんでいた記憶があります。当時はターミネーター2のT1000を初めて見た時のような新キャラクターとの出会いを感じたものです。...
らせん|評価・考察・あらすじ(ネタバレ)詳細情報
1998年公開の日本映画。デュアル・ホラームービーを銘打ち、前作に当たる『リング』と同時上映された。かつて1995年の単発ドラマ版『リング』の脚本を担当した飯田譲治が、監督と脚本を担当している。物語は映画独自にアレンジされた部分もあるものの、大筋では原作のストーリーをなぞるものとなっている。遺伝子学の要素が「呪いのビデオ」の謎として効果的に使用されており、前作のオカルトホラー色は後退しSFサスペンスといった雰囲気が強い。さらには前作で得体の知れない恐怖の象徴であった山村貞子についても、「ある人物」と結託して人類抹殺の陰謀を巡らせる「知的な悪女」的な描かれ方をしており、クライムサスペンスの雰囲気...
リング2|評価・考察・あらすじ(ネタバレ)詳細情報
1999年公開の日本映画。映画版『リング』の続編で映画版オリジナル。『リング』には原作、映画版ともに正規の続編『らせん』が存在しますが、本作は『らせん』とは異なる展開を見せる一種のパラレルワールド的な作品です。この脚本を一般公募で募集しましたが、決定されず、脚本家の高橋洋が書き下ろす事になった作品です。 リング2 映画批評・備忘録 リング2 脚本:30点 演技・演出:14点 撮影・美術:14点 編集:8点 音響・音楽:7点 合計73点 映画館にわざわざ見に行った個人的に好きな作品なのですが、SFっぽい要素が多いこともあり、演出がダイナミック過ぎて怖さがあまりないの...
リング・ウイルス|評価・考察・あらすじ(ネタバレ)詳細情報
1999年公開の韓国映画。鈴木光司の日本の小説「リング」を原作としたホラー映画。韓国版は原作により忠実に脚色し、『リング』と『らせん』をカバーする内容になっている。日本の大衆文化が解禁された1998年に企画され、まだ様々な制約条件が多く、自由には日本映画を公開できなかった1999年6月に(日本版『リング』のかわりというような意味合いで)韓国公開された。なお、本作は製作時に日本の版元と「海外での上映は基本的にしない」という条件のもと製作されたという。日本版『リング』は日本映画上映のための条件が緩和された後、1999年12月に韓国公開されている。 リング・ウイルス 映画批評・備忘録 リング...
リング0 バースデイ|評価・考察・あらすじ(ネタバレ)詳細情報
2000年公開の日本映画。『リング』『らせん』『リング2』に続く映画リングシリーズの完結編。生前の貞子の悲恋と、悲劇的な最期までを描いた物語。 鈴木光司の短編集『バースデイ』に収録された「レモンハート」の映画化で、「バースデイ」のタイトルは、もともと原作『リング』シリーズの完結編『ループ』の後日談を描いた短編「ハッピー・バースデイ」(レモン・ハートと同じく短編集『バースデイ』に収録)に由来するものだが、本映画版では『忌まわしい怪物貞子の誕生編』という意味合いで「バースデイ」の名を冠した。 リング0 バースデイ 映画批評・備忘録 リング0 バースデイ 脚本:34点 演技・演...
ザ・リング|評価・考察・あらすじ(ネタバレ)詳細情報
2002年公開のアメリカ合衆国の映画。1998年に日本で映画化され大ヒットした鈴木光司原作の映画『リング』をアメリカでリメイクしたものである。PG12(日本公開版)。続編として『ザ・リング2』、『ザ・リング/リバース』も作られている。 ザ・リング 映画批評・備忘録 ザ・リング(原題:The Ring) 脚本:20点 演技・演出:16点 撮影・美術:15点 編集:7点 音響・音楽:7点 合計65点 ストーリーは、日本版とほぼ同じ内容なので展開が分かっているため、怖さがもう一つ足りなく感じます。知らない人が見れば映像や俳優、演出もかなり怖く感じるものだとも思えるので作...
ザ・リング2序章 RINGS|評価・考察・あらすじ(ネタバレ)詳細情報
2005年製作のアメリカ合衆国の映画。『ザ・リング』と『ザ・リング2』をつなぐ短編映画で、ザ・リング2の前日譚にあたる。ザ・リング2の冒頭直前につながる構成になっている。批評家からは本編より高い評価を得ている。監督は後に『テキサス・チェーンソー:ビギニング』『世界侵略: ロサンゼルス決戦』で名をはせた南アフリカ共和国出身のジョナサン・リーベスマン。 ザ・リング2序章 RINGS 映画批評・備忘録 ザ・リング2序章 RINGS(原題:Rings)脚本:34点演技・演出:18点撮影・美術:18点編集:10点音響・音楽:8点合計88点 リングシリーズで最もよくできている怖い作品です。ザ・リ...
ザ・リング2|評価・考察・あらすじ(ネタバレ)詳細情報
2005年公開のアメリカ合衆国の映画。『ザ・リング』の続編作品。中田秀夫監督がハリウッド・リメイク版に挑戦している。主演は前作に続き、ナオミ・ワッツが務める。全米初登場ナンバーワンを記録した本作はホラーの要素以外にも親子愛をテーマにし、ドラマティックな作品に仕上がっている。 ザ・リング2 映画批評・備忘録 ザ・リング2(原題:The Ring Two) 脚本:30点 演技・演出:18点 撮影・美術:18点 編集:8点 音響・音楽:7点 合計81点 エイダン役のデヴィッド・ドーフマンが、天才子役ぶりを発揮、これ以上ないほど素晴らしい演技で今作でも作品に大きく貢献して...
貞子3D|評価・考察・あらすじ(ネタバレ)詳細情報
2012年公開の日本映画。鈴木光司書き下ろし『エス』を原作とし、『リング』シリーズ完結後の約12年後に製作された。『リング』『らせん』『リング2』『リング0 バースデイ』に続く映画シリーズ第5作、そして映画版『らせん』の直接続編。シリーズ初の3D立体映画(3D/2D同時公開)。 ストーリーは『エス』の忠実な映画化ではなく、同作の登場人物や各種設定を応用して映画オリジナルの物語に再構築したもので、最大の違いは原作で間接的に登場するにすぎない山村貞子を、旧映画シリーズ同様に殺人モンスターとして登場させており、ジャンルとしては旧映画シリーズの系譜上にある作品となっています。 貞子3D 映画批...
貞子3D2|評価・考察・あらすじ(ネタバレ)詳細情報
2013年公開の日本映画。前作『貞子3D』の5年後を描く続編ホラー映画。瀧本美織の映画初主演作品。脚本は『ラビット・ホラー3D』の保坂大輔と『アベックパンチ』の杉原憲明、監督は前作同様に英勉。前作公開以後すぐに製作が開始、再び3D映画として製作された。クライマックスシーンでは赤い水のイメージを作り出すために、角川大映スタジオに総量25tの水が使われた。 全国232スクリーンで公開され、2013年8月31日、9月1日の2日間で興収1億6,063万8,850円 動員11万3,835人になり映画観客動員ランキング(興行通信社調べ)で初登場第6位となった。 貞子3D2 映画批評・備忘録 貞子...
貞子vs伽椰子|評価・考察・あらすじ(ネタバレ)詳細情報
2016年公開の日本映画。キャッチコピーは、「どっちの呪いが、最恐か。」、「呪い勝つのは、どっちだ!?」、「日本ホラーの歴史を破壊する、"最恐のラスト"!」。『リング』シリーズの山村貞子と『呪怨』シリーズの佐伯伽椰子というジャパニーズ・ホラーを代表する2大キャラクターが共演したクロスオーバー作品。 貞子vs伽椰子 映画批評・備忘録 貞子VS伽椰子 脚本:29点 演技・演出:13点 撮影・美術:13点 編集:8点 音響・音楽:7点 合計70点 白石晃士監督の手腕が光る! パロディではなく、本格的なホラー作品に仕上がっている。テンポがとても良く、最後までドキドキしな...
ザ・リング/リバース|評価・考察・あらすじ(ネタバレ)詳細情報
2017年公開のアメリカ合衆国の映画。ジャパニーズ・ホラーの傑作「リング」をハリウッド・リメイクした『ザ・リング』シリーズの第3作目。 原作者の鈴木光司は、「これぞ原点回帰。ハリウッドで作られたリングシリーズ史上、もっとも原作に忠実で、もっとも怖い。驚いた。」と太鼓判を押している。 ザ・リング/リバース 映画批評・備忘録 ザ・リング/リバース(原題:Rings) 脚本:23点 演技・演出:12点 撮影・美術:15点 編集:7点 音響・音楽:7点 合計64点 シリーズ化し、飽きてきたこともあって演出や映像が派手になったところで、恐怖感があまり感じられなかったで...
貞子|評価・考察・あらすじ(ネタバレ)詳細情報
2019年公開の日本映画。鈴木光司のベストセラー小説「リング」シリーズの一つ「タイド」を原作にしたホラー。記憶を失ってしまった少女と向き合う心理カウンセラーの女性が怪現象に見舞われる。『リング』で監督を務めた中田秀夫が再びメガホンを取り、恐怖の“原点”を描く。 貞子 映画批評・備忘録 貞子脚本:11点演技・演出:7点撮影・美術:13点編集:6点音響・音楽:6点合計43点 もはや駄作王の中田秀夫監督という感じです。時代の取り入れ方にセンスを感じられないことや男性キャストの演出が良くないなと思えました。メインキャストの少女と池田エライザの演技は良いんですが、これを打ち消すほど男性キャスト...