スポンサーリンク

馬上の二人|奪われた白人を追って危険に飛び込む男たち! 荒野の涯に炸裂する意地と闘魂!

馬上の二人
この記事は約4分で読めます。

馬上の二人は、1961年公開のアメリカ合衆国の映画。巨匠ジョン・フォード監督が、人間の傲慢さや悲しみを浮き彫りにする傑作西部劇。サタデイ・イヴニング・ポスト連載のウィル・ククの西部小説を「捜索者」のフランク・ニュージェントが脚色、「バファロー大隊」のジョン・フォードが監督した異色西部劇。

馬上の二人 映画批評・評価・考察


馬上の二人(原題:Two Rode Together)

巨匠ジョン・フォードの西部劇巨編!かつて自らが描いてきた西部劇の欺瞞を暴き、情愛やユーモアを交えながら現実を見つめる巨匠、異色の西部劇。

最期は無理やりエンタメ?
西部劇の神様ジョン・フォードが描く痛快作では決してありません。彼が疑問に思っていることがそのまま脚本に反映されているので非常に難しいテーマの作品になっています。1960年以降のフォード作品の特徴でもあるのですが、人種差別問題・ネイティブアメリカンに真摯に向き合った作品だとも思えます。ストーリーの大半が重苦しいのに、とこどころエンタメか?という剥離具合が目につきます。


今作品はAmazonプライムで見ました。
amazonプライム・ビデオ

馬上の二人 あらすじ(ネタバレ)

1880年、テキサスのタスコサ町の保安官ガスリー・マケーブ(ジェームズ・スチュアート)は、町から40哩離れたグランド砦の司令官フレーザー少佐の招きで砦へ行った。少佐はコマンチ族に拉致された白人の救出を依頼した。マケーブは酒場のマダム・ベルの執拗な求愛から逃れるために砦へ行ったのだが、この仕事に気が進まない。が、1ヵ月80ドル、白人1人につき500ドルという報酬に承諾した。少佐はとくに17歳くらいの少年を探すようにつけ加えた。

マケーブは旧友のジム・ゲイリイ中尉(リチャード・ウィドマーク)を護衛に捜索隊を連れてコマンチ領へ。だが、気の乗らないマケーブは酒を飲み、一行の中のブロンド娘マーティ(シャーリー・ジョーンズ)をよくからかった。彼女の弟も拉致されていた。一行のキャンプがコマンチ族に襲われ、集落に連行された。そこでマケーブは、ウルフという17歳くらいの少年に目を止めた。からだは褐色に塗っているが、まぎれもない白人だ。マケーブとゲイリイは酋長クワナと取り引き、ウルフと陸軍仕官の婚約者で、その任地に向かう途中捕まったエレナ(リンダ・クリスタル)とを連れて砦に帰った。

砦でウルフは好奇心の的になった。暴れ回る彼を誰も白人とは思わない。が、頭の異常なマッケンドレス夫人だけは我が子と信じ興奮していた。実際ウルフは真実の子ではなく、マッケンドレス夫人の夫リングルが、マケーブに1000ドル渡して連れてこさせたものだった。エレナも砦の人々に軽蔑の目で見られた。

一方、マーティは、弟を探す見込みがなくなったので砦を発とうとしていた。ゲイリイは彼女を慰め、その夜のダンス・パーティに誘った。マケーブもエレナとともに出席した。パーティの最中ウルフが「我が息子、我が息子」と傍を離れぬマッケンドレス夫人を殺した。私刑の場所へ連行される途中、ウルフはマーティの部屋から流れるオルゴールの音楽を聞いて愕然とした表情をみせ「俺の音楽だ」と叫んだ。マーティは驚いた。オルゴールは弟の愛用していたものであり、ウルフこそ弟だったのだ。が、ウルフは救われなかった。

マーケーブはエレナを連れタコサに帰った。が、ここでもエレナは冷たく扱われた。絶望と悲しみで1人カリフォルニアへ帰ろうとする彼女をマケーブが追った。

馬上の二人 スタッフ

監督:ジョン・フォード
脚本:フランク・ニュージェント
原作:ウィル・クック
製作:スタン・シュペントナー
音楽:ジョージ・ダニング
撮影:チャールズ・ロートン
編集:ジャック・マレー
製作会社:ジョン・フォード・プロダクション,シュペントナー・プロダクション
配給:コロンビア ピクチャーズ

馬上の二人 キャスト

マケーブ保安官:ジェームズ・スチュアート
ゲーリー中尉:リチャード・ウィドマーク
マーティ:シャーリー・ジョーンズ
エレナ:リンダ・クリスタル
ダリウス・P・ポージー軍曹:アンディ・ディヴァイン
メジャー・フレイザー少佐:ジョン・マッキンタイア
エドワード・パーセル裁判官:ポール・バーチ
オルソ・クレッグ:ハリー・ケリー・ジュニア
グリーリー・クレッグ:ケン・カーティス
マラプロップ夫人:アンナ・リー
メアリー夫人:ジャネット・ノーラン
ストーン・カフ:ウディ・ストロード

馬上の二人 予告編・無料動画


amazonプライム・ビデオ