ビッグ・リトル・ファーム 理想の暮らしのつくり方は、2018年公開のアメリカ合衆国の映画。自然を愛する夫婦が究極のオーガニック農場を作り上げるまでの8年間を追ったドキュメンタリー。殺処分寸前で保護した愛犬のトッド。その鳴き声が原因で大都会ロサンゼルスのアパートを追い出されたジョンとモリー。料理家の妻は、本当に体にいい食べ物を育てるため、夫婦で郊外へと移り住むことを決心する。しかし、そこに広がっていたのは２００エーカー（東京ドーム約１７個分）もの荒れ果てた農地だった―。時に、大自然の厳しさに翻弄されながらも、そのメッセージに耳を傾け、命のサイクルを学び、愛しい動物や植物たちと未来への希望に満ちた究極に美しい農場を創りあげていく―。
ビッグ・リトル・ファーム 理想の暮らしのつくり方 映画批評・評価・考察
ビッグ・リトル・ファーム 理想の暮らしのつくり方（原題：The Biggest Little Farm）
脚本（内容）：40点
演技・演出（構成）：20点
撮影・美術：20点
編集：10点
音響・音楽：10点
合計100点（満点）
僕の世代の方は、ムツゴロウ王国を思い出すんじゃないかと・・・ただこの映画、ムツゴロウ王国を凌ぐ内容と自然科学を学ぶのにも良い機会だと思いました。理想の農業を追い求めていくうちに、自然科学が見えてきます。そして農業という概念では小さすぎる世界が広がっていきます。邦題の理想の暮らしのつくり方っていうのは、作品を小さく捉えさせてしまっているので、これは大きなミスだと思います。作品内容からすれば、もっと話題になったと思います。それに作品を見れば、庶民が思う理想の暮らしとはかけ離れたものですし、農園の匂いも相当なものでしょう。。。ただし、オーガニック食品の農園のブランドとしては究極と思えます。究極のオーガニック商品のマーケティング的なところも、この作品では少し触れられていますが、それよりもそれを成すためのハードルがものすごく高い事も教えてくれます。
自然科学って？
自然科学または理学とは、自然に属しているあらゆる対象を取り扱い、その法則性を明らかにする学問。『精選版 日本国語大辞典』において自然科学は、狭義には自然現象の法則を探求する数学・物理学・天文学・化学・生物学・地球科学などを指し、広義にはそれらを実生活へ応用する工学・農学・医学なども指し得る。とあります。
この作品に登場する夫婦の師であるアラン・ヨークの教えは、まさに自然科学の見識に基づくものでした。アランは、問題が存在するのには理由があり、わたしたちに何かを伝えようとしている。だから、よく観察して、その問題がなぜ存在するのかを、自然科学的、生物学的に考えるようにと教えています。また、夫婦に残した言葉「共生とは、繊細で忍耐を要するダンスだ」は、問題の解決方法が忍耐であり自然の力がいかなるものなのかというドキュメンタリー後半に見えてくる現象は圧巻です。
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ビッグ・リトル・ファーム 理想の暮らしのつくり方 あらすじ
殺処分寸前で保護した愛犬のトッド。その鳴き声が原因で大都会ロサンゼルスのアパートを追い出されたジョン＆モリー・チェスター夫妻は、一念発起し郊外へ引っ越すことを決意します。それは、料理家の妻モリーの“本当に体にいい食べものを育てたい”という夢を叶えるために、ふたりが理想の農場づくりに挑む第一歩でした。
ふたりが購入したのは、200エーカー（東京ドームの約17個分に相当）の荒れ果てた農地。土地を耕し、土壌を作り直し、有機的に作物を育てようというふたりに、さまざまな困難が降りかかります。害虫、山火事、干魃。厳しい自然の掟の中でふたりは、自然との共生とはなにかを学び、“アプリコット・レーン・ファーム”と名付けた農場を美しく、健全に育てていきます──。
ビッグ・リトル・ファーム 理想の暮らしのつくり方 スタッフ
監督：ジョン・チェスター
製作：ジョン・チェスター,サンドラ・キーツ
製作総指揮：ポール・グリナス,ジェシカ・グリナス,ローリー・デビッド,エリカ・メッサー
脚本：ジョン・チェスター,マーク・モンロー
音楽：ジェフ・ビール
撮影：ジョン・チェスター
編集：エイミー・オーバーベック
配給：シンカ
ビッグ・リトル・ファーム 理想の暮らしのつくり方 キャスト
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