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モ’・ベター・ブルース|天才トランぺッターの不器用な恋と友情をスパイク・リー監督がジャズに愛情を捧げて描く音楽ドラマ

モ'・ベター・ブルース
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モ’・ベター・ブルースは、1990年公開のアメリカ合衆国の映画。ジョン・コルトレーンの「至上の愛」にのせて描く1人のジャズ・ミュージシャンの人生ドラマ。「ドゥ・ザ・ライト・シング」に続きスパイク・リーが製作・監督・脚本・出演を兼ね、撮影はアーネスト・ディッカーソンが担当。スパイクの父、ビル・リーが音楽を提供している。

モ’・ベター・ブルース 映画批評・評価・考察


モ’・ベター・ブルース(原題:Mo’ Better Blues)

脚本:37点
演技・演出:18点
撮影・美術:18点
編集:8点
音響・音楽:10点
合計91点

愛も友情もいらない―

俺が求めているのは最高のジャズ 「マルコムX」「インサイド・マン」の鬼才スパイク・リー監督が、自らのモダン・ジャズへの敬愛を真正面から表現した情感溢れる人間ドラマ。

デンゼル・ワシントン、ウェズリー・スナイプスらが演じるクールなライブ・シーンは、テレンス・ブランチャード、ブランフォード・マルサリスといった大物ジャズマンが吹き替えを担当しています。

 

モ’・ベター・ブルース あらすじ(ネタバレ)

ブルックリン生まれのブリーク・ギリアム(デンゼル・ワシントン)は教育熱心な母親にトランペットを習った新しい世代のジャズ・ミュージシャンだ。才能にめぐまれているものの、音楽を愛する余り自己中心的になり、彼のバンドブレーク・ギリアム・カルテットのメンバーで、彼をライバル視するサックスのシャドー・ヘンダーソン(ウェズリー・スナイプス)とは衝突を繰り返していた。そんな彼には心優しい小学校教師インディゴ・ダウンズ(ジョイ・リー)とジャズ・シンガーのクラーク・ベダンコート(シンダ・ウィリアムス)の2人の恋人がいたが、ブリークは彼女たちの心をしっかりと見定めることをせず、どっちつかずの状態を続けていた。

ある日のこと、バンドが演奏するクラブでインディゴとクラークが鉢合わせ、この期に及んでも曖昧な態度をとるブリークに愛想をつかしたクラークにシャドーが急接近、それを機にバンドの内紛まで一気に表面化した。一度に両方の恋人を失なったブリークは自分の音楽にも自信を失い始める。そんな中、ブリークの幼なじみでバンドのマネージャーのジャイアント(スパイク・リー)がブリークの度々の忠告にもかかわらず手を出していたギャンブルのつけがたまり、ついに元締めの手下に襲われ、止めに入ったブリークまでがトランペッターにとって生命とも言うべき唇を殴られ、再起不能になってしまう。

失意の2年が過ぎた。今やシャドーとクラークのバンドが売れっ子になり、ジャイアントはクラブのドアマンをやっていた。そこへ再び現われたブリークはステージに上がり、トランペットを構えるが、もはやかつてのようにそれを意のままに操ることはできなかった。雨の中絶望をかかえてブリークが向かう先はインディゴの所しかなかった。

その後また年月が過ぎジャイアントの立合いで結婚式を挙げたブリークとインディゴはブルックリンに家を構えた。そして、インディゴにトランペットを教えられる息子の姿にかつての自分を爪ね合わせるブリークは、改めて愛の重みをかみしめるのだった。

モ’・ベター・ブルース スタッフ

監督:スパイク・リー
脚本:スパイク・リー
製作:スパイク・リー
音楽:ビル・リー,ブランフォード・マルサリス
撮影:アーネスト・ディッカーソン
編集:サミュエル・D・ポラード
配給:ユニバーサル・ピクチャーズ,UIP

モ’・ベター・ブルース キャスト

ブリーク・ギリアム:デンゼル・ワシントン
ジャイアント:スパイク・リー
シャドウ・ヘンダーソン:ウェズリー・スナイプス
レフト・ハンド・レーシー:ジャンカルロ・エスポジート
バタービン・ジョーンズ:ロビン・ハリス
インディゴ・ダウンズ:ジョイ・リー
ボトム・ハンマー:ビル・ナン
モー・フラットブッシュ:ジョン・タトゥーロ
ビッグ・ストップ・ウィリアムズ:ディック・アンソニー・ウィリアムズ
クラーク・ベンタンコート:シンダ・ウィリアムズ
ジョシュ・フラットブッシュ:ニコラス・タトゥーロ
リズム・ジョーンズ:ジェフ・テイン・ワッツ
マドロック:サミュエル・L・ジャクソン
ロッド:レナード・L・トーマス
エッギー:チャーリー・マーフィー

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