ハートアイズは、2025年公開のアメリカ合衆国・ニュージーランド合作映画。バレンタインデーのたびにカップルを標的にする「ハートアイズ・キラー」が世間を騒がせる中、ひょんなことから同僚のアリーとジェイが恋人だと誤解され、キラーに狙われてしまう。ロマンティック・コメディとスラッシャー・ホラーを融合させた異色の作品。批評家からは概ね好評を博し、興行収入は3,300万ドルに達しました。
ハートアイズ 映画批評・評価・考察
ハートアイズ(原題:Heart Eyes)
脚本:29点
演技・演出:15点
撮影・美術:15点
編集:8点
音響・音楽:7点
合計74点
ハート型の目のマスクをかぶった連続殺人鬼「ハートアイズ・キラー」は、画面に登場するたびに不気味で威圧的な存在感を放ち、強烈な印象を残ります。今作品は、コメディー要素を多分に含みつつ、グロテスクで残酷な描写も多いのが特徴で、ホラー映画の定石を踏まえつつ、ラブコメの要素を巧みに取り入れることで、観客を楽しませることを意図したエンタメホラーになります。B級ホラー作品ですが、キャストは豪華で認知度も高いのもあり一見の価値はある映画でした。
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ハートアイズ あらすじ(ネタバレ)
ここ数年、「ハート・アイズ・キラー」(通称「HEK」)として知られる連続殺人犯が、アメリカの様々な都市を転々とし、バレンタインデーに複数のカップルを殺害しています。今年はシアトルに拠点を移し、ワイナリーとスパでそれぞれ2組のカップルを殺害しました。ワイナリーでは「JS」のイニシャルが刻まれた結婚指輪が発見されました。
ジュエリー会社の企画書デザイナー、アリー・マッケイブは最近、恋人のコリンと別れたばかり。彼女は、破局寸前のカップルを描いたCMを制作したが、最近の殺人事件を背景に、そのCMが不快なものとみなされ、嘲笑の的となっている。アリーの上司クリスタルは、以前コーヒーショップで出会ったコンサルティング広告主のジェイ・シモンズと仕事をするようアリーに命じる。ジェイはインスピレーションを得るためにその夜一緒に夕食をとろうと提案し、アリーの心強い友人モニカは彼女の服選びを手伝う。
アリーとジェイはレストランで会うが、お互いの愛に対する考え方を疑問視するうちに、アリーは敵意を募らせる。気分を害したジェイは立ち去り、アリーは後を追い、コリンが新しい恋人のシエナと近づいてくるのを見てキスをする。ハート・アイズ・キラーは遠くから見守る。二人は和解し、タクシーでアリーのアパートに向かうが、アリーは鍵を忘れたことに気づき、ジェイは彼女の侵入を手伝うが、その過程で自分の手を切る。アリーは2階でジェイの傷の手当てを手伝うが、ハート・アイズ・キラーが襲い掛かってくる。キラーはタクシーの運転手を殺し、ジェイを追いかけて意識を失わせる。アリーは助けを呼ぶまで逃げ回る。ジーク・ホブス刑事とジーニーン・ショー刑事は、殺人犯のマスクと武器を所持していたジェイを発見し、殺人容疑で逮捕する。
警察署で、ホブスとショウはジェイのイニシャルがワイナリーで見つかった指輪のイニシャルと一致していること、そして彼が犯人の以前の襲撃と同じ時間に同じ都市にいたことを指摘する。アリーは受付係のフランとIT技術者のデイビッドと共にロビーで待っている。帰り際、デイビッドはアリーにデートに誘うが、彼女は最近のストレスを理由に断る。電源が切れると、ハート・アイズ・キラーが現れ、フランを殺害した後、アリーに襲いかかる。ショウはハート・アイズ・キラーと対峙するが、ハート・アイズ・キラーは逃げ出しホブスを殺害する。アリーはジェイを救出し、二人はドライブインシアターに逃げ込み、隠れている間に合流する。ハート・アイズ・キラーは数人の映画館客を惨殺し、二人は対決を決意する。乱闘の中で、アリーとジェイはハート・アイズ・キラーに致命傷を負わせ、その正体を暴くと身元不明の男が現れる。二人は救急車で手当てを受けるが、そこに負傷したものの生きていたショウが到着する。彼女はジェイに車で送ってあげようと提案し、ジェイはそれを受け入れた。
自宅で、アリーはジェイに恋してしまったことに気づき、彼を探しに行く。しかし、ハート・アイズ・キラーから電話がかかってきて、ジェイをチャペルに監禁しており、一人で来なければ殺すと告げられる。アリーが到着すると、ハート・アイズ・キラーはデイビッドとジニーン・ショーの正体であることが判明する。彼らは密かに夫婦であり、亡くなった3人目の殺人犯は彼らのファンであり恋人だった。彼らはこれまで、衣装を替えながらあらゆる殺人を犯してきた。特にデイビッドはワイナリーで夫婦を殺害し、結婚指輪を失くした。彼らの動機は、楽しみのために一緒に殺人をするという性癖だった。
彼らはアリーに自分かジェイのどちらかを殺すよう迫るが、アリーは代わりにショーを撃ち、その際にジェイも撃たれてしまう。二組のカップルは格闘し、ジェイは自分の矢でデイビッドの目を刺す。その結果、デイビッドはろうそくの上に倒れ、ろうの火に焼かれて死んでしまう。ショックを受けて激怒したショーはアリーを殺そうとするが、アリーは金属のストローで自分の首を刺してショーを驚かせ、優位に立って聖バレンタインの像の剣に押し付けると、剣は彼女の首を刺し、ゆっくりと首をはねてしまう。デイビッドは一瞬生き返るが、ジェイは別の矢で彼を射殺し、ハート・アイズの連続殺人事件に終止符を打つ。一年後、アリーは医科大学に戻り、カップルはドライブインシアターに行く。ジェイはアリーに一緒に住もうと誘うが、彼女は代わりにプロポーズし、アリーはそれを受け入れる。
エンドクレジットのシーンで、アリーはモニカからの悪ふざけである不吉な電話を受ける。彼女が二人を祝福すると、電話は切れる。
ハートアイズ スタッフ
監督:ジョシュ・ルーベン
脚本:フィリップ・マーフィー,クリストファー・ランドン,マイケル・ケネディ
製作:クリストファー・ランドン,グレッグ・ギルリース,アダム・ヘンドリックス
音楽:ジェイ・ワドリー
撮影:スティーブン・マーフィー
編集:ブレット・W・バッハマン
制作会社:スパイグラスメディアグループ
配給:スクリーン・ジェムズ
ハートアイズ キャスト
アリー・マッケイブ:オリヴィア・ホルト
ジェイ・シモンズ:メイソン・グッディング
モニカ:ジジ・ズンバド
クリスタル・ケイン:ミカエラ・ワトキンス
ジーク・ホッブス刑事:デヴォン・サワ
ジェニーン・ショー刑事:ジョーダナ・ブリュースター
デビッド:ヨソン・アン
フラン:ブロンウィン・ブラッドリー
リチャード・ハートリー署長:ジェームズ・ゲイリン
アデリン・ギャレット:ローレン・オハラ
コリン:ベン・ブラック
トミー:クリス・パーカー
カメオ出演:ジョシュ・ルーベン(ドライブシアターの常連客)
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