1974年公開の日本映画。『殺人拳シリーズ』の第二作。空手・拳法の達人で、非情なプロフェショナルである剣琢磨(つるぎたくま)の活躍を描いた第二弾。琢磨・志堅原楯城しけんばるたてき・政岡憲道は、千葉真一・石橋雅史・鈴木正文が前作から引き続き出演しており、ストーリーは繋がっている。琢磨の新しい相棒に市地洋子、コメディリリーフに山城新伍、新たな敵にクロード・ガニオンと田中浩が配役された。
殺人拳2 映画批評・備忘録
殺人拳2
脚本:29点
演技・演出:17点
撮影・美術:15点
編集:8点
音響・音楽:8点
合計77点
前作に比べて娯楽度が増し、分かりやすいアクション活劇になっています。独特の呼吸法と千葉アクションは健在で、関根勤じゃないですけど、ものまねしたくて仕方ないです。
前作は終始シリアス路線でしたが、今作からコメディパートがあり山城新伍が出てくるサウナシーンが笑えて面白いです。
殺人拳2 あらすじ
竜虎殿の太田黒は、警察に捕まってしまった経理担当の劉元徳と逃亡中のリオ・グランドルの抹殺を、剣琢磨へ依頼。琢磨はバイクを暴走させ、大使館に逃げ込むが、追いかけてきた警察に自首をする。逮捕した政岡憲道の弟子でもある刑事の山上は、琢磨のただなる佇まいに同じ武道家として殺気を感じる。取り調べを受けている劉の部屋を通り過ぎようとした琢磨と警察官たち。手錠をかけられていた琢磨だが、取調室のドアを蹴破り、周りの刑事を倒し、劉の声帯を潰してしまった。そのまま3階から飛び降り、車で待っていた沖縄民謡を好む新たな相棒のピンボケと共に逃走。
山上は責任を感じ、辞表を出し、琢磨との直接対決を決意した。太田黒から対立する政岡の抹殺を依頼された琢磨は断る。太田黒のバックには極東マフィアのボスであるドン・コステロがおり、依頼を断った琢磨に次々と様々な格闘技や武術の達人たちが襲いかかってきた。志堅原楯城も琢磨に復讐しようと琢磨を付け狙う。琢磨は彼らを返り討ちにしながら、激しい戦いの渦中に入っていく。
殺人拳2 スタッフ
監督 : 小沢茂弘
企画 : 松平乗道
原案 : 高田宏治
脚本 : 高岩肇・小沢茂弘
撮影 : 吉田貞次
照明 : 若木得二
録音 : 中山茂二
美術 : 井川徳道
音楽 : 津島利章
編集 : 堀池幸三
助監督 : 野田和男
記録 : 牧野叔子
装置 : 稲田源兵衛
装飾 : 柴田澄臣
背景 : 宮内省吾
美粧結髪 : 東和美粧
スチール : 諸角義雄
演技事務 : 森村英次
衣裳 : 豊中健
擬斗 : 菅原俊夫
操演効果 : 鈴木昶
進行主任 : 真沢洋士
殺人拳2 キャスト
千葉真一 : 剣琢磨
市地洋子 : ピンボケ
石橋雅史 : 志堅原楯城
島直樹(空手) : 山上七郎
山下勝也(空手) : 井村
河野央雄(空手) : 練習生A
斎藤一之(空手) : 黒田
山口すみ子(空手) : マッサージ師に化けた刺客A
ジョージ・イリキャン(空手) : 刺客A
温井国昭(レスリング): 加藤
中島義昭(拳法) : 練習生B
中島薫(拳法) : 政岡一子
坂東三千代(拳法) : 練習生C
小池良一(古武道) : 沢田
小泉政五郎(古武道) : 藤村
林訓美(古武道) : 立右
半田敬輔(古武道) : 宅利
国一太郎 : 新星建設専務
笹木俊志 : 伊原警部
山田良樹 : 藤崎部長刑事
小田真士 : 居合斬りの男
大矢敬典 : 太田黒の配下A
志茂山高也 : 新星建設社員
福本清三 : 太田黒の配下B
小峰一男 : 劉元徳
岩尾正隆 : 増田
奈辺悟 : 太田黒の配下C
有田剛 : 太田黒の配下D
片桐竜次 : 太田黒の配下E
細川純一 : 太田黒の配下F
金田治 : コステロの配下A
酒井務 : コステロの配下B
井上誠吾 : コステロの配下C
栗原敏 : 太田黒の配下G
春田三三夫 : 太田黒の配下H
クロード・ガニオン : ドン・コステロ
ハル・ゴールド : リオ・グランドル
カウン・ニュー : ミャンマーの使い手
ジャヤ・シンハ : ムエタイの使い手
マリーナ・コルバース : 殺し屋
山城新伍 : サウナの客
田中浩 : 太田黒
鈴木正文 ※武術指導・特別出演(日本正武館): 政岡憲道
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