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クヒオ大佐|評価・考察・あらすじ(ネタバレ)詳細情報

映画 クヒオ大佐
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クヒオ大佐は、2009年公開の日本映画。デタラメな経歴で女性たちから大金を巻き上げた実在の結婚サギ師に扮するクライム・コメディ。自称米軍パイロット、父はカメハメハ大王の子孫、母はエリザベス女王の双子の妹。ジェット機を操り世界各地を転戦。こんな嘘八百の経歴と巧みな変装で女たちから推定1億円を騙し取った男がいた。稀代の結婚詐欺師・クヒオ大佐と彼を取り巻く3人の女たちの人間模様、そしてあり得ない恋の結末。騙すことが愛なのか?騙されることが愛なのか?

クヒオ大佐 映画批評・評価・考察


クヒオ大佐

脚本:27点
演技・演出:13点
撮影・美術:14点
編集:8点
音響・音楽:7点
合計69点

スピルバーグ監督の『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』の邦画版といった内容ですが、限りなく規模と演出が縮小化し堺雅人が演じるクヒオ大佐のいかにも胡散臭い感じが逆にリアル?にも感じられる作品となっています。そこそこ面白い程度で収まっているのが、またなんか好きな映画かもしれないと思わされる詐欺的手法の映画でした。松雪泰子は演技幅がほんと広いですよね。美人で幸薄そうに見えてしまう容姿を上手く使っている感じがしますが、今までの演じた作品で考えるとコメディエンヌとしても一流の俳優だと思います。コメディとホラーの紙一重の演技ができるので、これまで多くの映画に出演しているのだと思います。作り手からするとこれだけ重宝する俳優はなかなかいないと思います。堺雅人の演技については、コメディ作品を演じるいつもの堺雅人って感じでお世辞にも上手いといえませんが、なんか好き。


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クヒオ大佐 あらすじ

ジョナサン・エリザベス・クヒオ大佐(堺雅人)は流暢な日本語で戦場での武勇伝を語り、次から次へと女性を騙す、稀代の結婚詐欺師である。その日のターゲットは、博物館のエリート学芸員浅岡春(25)(満島ひかり)。クヒオは、子供たちを引率する彼女に「あなた、子供嫌いでしょう」とだけ声をかけて去っていく。意味もなく言われて言葉を失う春。その後クヒオは、彼を捜しにきた永野しのぶ(38) (松雪泰子)と宿泊先に戻る。彼女は、すでにクヒオに夢中。「入籍すれば、米軍から5千万円」「英国のダイアナ妃のドレスを手がけたデザイナーにウエディングドレスを発注する」といった言葉にうっとりし、社交界へのデビューに備え、英会話のレッスンにも励んでいる。翌日クヒオは、再び春の職場を訪ねて経歴をアピール。そんなクヒオに春は興味を持ち始める。しかし、クヒオが新たなターゲットに選んだのは春だけではなかった。銀座で働くNo.1ホステス須藤未知子(33)(中村優子)に目をつけ、投資話を持ちかける。まさにあの手この手。しのぶや春が、彼の要求に応えようとする一方で、未知子だけは彼を逆に欺こうとする。やがてほころび始めるクヒオの嘘。次第に膨らんでいく女たちの疑念。果たして、クヒオは!? そして、女たちは!?そこに、本当の愛は存在しなかったのだろうか!? 夢の中でしか生きられなかった男と女に未来はあるのだろうか?!

実在のクヒオ大佐について

主人公のモデルとなった「クヒオ大佐」を名乗る男性は、第二次大戦中に北海道網走市に生まれ、中学校卒業後に職業訓練学校へ入学、卒業後上京した日本人で、元自衛官である。

容姿がコーカソイドに似ていたこともあって(鼻が高いのは手術によるものとも言われる)、いつからか髪を金髪に染めて軍服のレプリカを身にまといカタコトの日本語を使う「ニセ軍人」を名乗るようになった(映画では主演俳優は特殊メイクで鼻が高くなっているが髪は染めていない)。

その「ニセ」プロフィールは次の通り。

名前:ジョナサン・エリザベス・クヒオ
職業:アメリカ空軍特殊部隊パイロット
国籍:アメリカ合衆国(日本国籍も所持する、いわゆる「二重国籍」)
出身地・ハワイ
両親
父:カメハメハ大王の末裔
母:エリザベス女王の双子の妹(映画では女王の妹の夫のいとこ)
履歴
6歳でワシントン大学を卒業
10歳でミネアポリスの士官学校(実際には海軍兵学校ならメリーランド州アナポリス、陸士ならニューヨーク州ウェストポイント、空士ならコロラド州コロラドスプリングス)の入学資格を得るが、体格が伴っていなかったために15歳まで入学を辞退。
その5年間でエール大学で弁護士資格を得て、東京大学法学部大学院で法学博士号を得る。
伯母の要望もあってケンブリッジ大学にも留学していた時期がある。
士官学校卒業後はアメリカ海軍に任官。のちに空軍に転籍し、ベトナム戦争や湾岸戦争などで常に最前線に赴く特殊部隊パイロットとして従軍。
そしてターゲットとなる女性には米軍将兵のIDカード(偽造)を見せてこう持ちかけたという。

私と結婚すれば、軍から5000万円の結納金が支給される。
またイギリス王室からも5億円のお祝い金が出る。
ウェディングドレスはダイアナ妃のドレスも手がけたデザイナーに依頼して製作してもらう。
結婚式は故郷のハワイで盛大に行い、仲人は田中真紀子、司会はKONISHIKIに依頼して快諾してもらっている。
その一方で、次のような点も見られたという。

「USAから発行されたという公文書」を見せるが、すべて日本語で書かれていた。
ジェット機に乗っている写真なども見せてくるが、ぼやけているのと写真が古すぎておかしい。
突然ポケベルが鳴り出し、無線機のようなもので片言の英語でやり取りを始める。
年齢は37歳と言い張るが、見かけはそれよりかなり年上であった。
ハーフにしても、平均的日本人よりも背が低めであった。
こうしてクヒオは女性を巧みに口説き、結婚費用を騙し取った後に「また最前線に赴かなくてはいけなくなった。仮に私が戦死してもキミには軍から莫大な額の功労金が支給される」と言い残して姿を消す。ここでようやく詐欺だったと気づくことに。

「クヒオ大佐」は結局逮捕され、その手口などはワイドショーなどで報じられた。刑期を終え出所した後もやはり同様の手口で女性から結婚費用を騙し取るなどし、その被害総額は約1億円と言われている。

クヒオ大佐 スタッフ

監督:吉田大八
脚本:香川まさひと,吉田大八
原作:吉田和正『結婚詐欺師 クヒオ大佐』
製作:柿本秀二,春名慶,吉田博昭,松崎澄夫,永田勝治,山崎浩一,石橋健司,豊島雅郎
音楽:近藤達郎
主題歌:クレイジーケンバンド「VIVA女性」
撮影:阿藤正一
編集:岡田久美
製作会社:『クヒオ大佐』製作委員会
配給:ショウゲート

クヒオ大佐 キャスト

クヒオ大佐:堺雅人
米軍パイロットであると詐称している結婚詐欺師。作中では本名は出ない。
永野しのぶ:松雪泰子
クヒオ大佐に騙されている弁当屋社長。クヒオに貢ぐために会社の金に手を付けて、社員の給料遅配を招き追い詰められていく。
浅岡春:満島ひかり
博物館勤務。クヒオ大佐のターゲットとなり、一線を越えてしまう。しかし、バスで乗り合わせた軍服姿の男を追っていき真相に気付く。
須藤未知子:中村優子
クヒオ大佐のターゲットの一人となった銀座の女。しかし、クヒオ大佐以上に食えない存在で、逆にクヒオ大佐から独立資金を出させようとする。
永野達也:新井浩文
しのぶの弟。クヒオ大佐の結婚詐欺に気付き、クヒオがこれまでに貢がせた金を逆に脅し取ろうとする。
高橋幸一:児嶋一哉
春の元彼。同じ博物館に勤務している。別れた後も未練があるが相手にされていない。
木下理香:安藤サクラ
春の同僚。実は高橋のことが好きで、春がそれに気付いていながら高橋と付き合っていたものと恨みに思っている。
藤原:内野聖陽
官房長官:大河内浩
古舘寛治品川徹石川真希近藤智行安藤聖玉置孝匡林遼成黒田大輔

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