トゥームストーン｜考察・キャスト・あらすじ（ネタバレ）・映画予告編動画

トゥームストーン｜アープ兄弟と無法者集団「カウボーイズ」との抗争が描かれる。

2024.03.07

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トゥームストーンは、1993年公開のアメリカ合衆国の映画。実在した西部開拓期の英雄、ワイアット・アープと親友ドク・ホリデイの戦いと友情を描いたウエスタン大作。「荒野の決闘」「ＯＫ牧場の決斗」など過去に幾度も映画化された題材を、今回は従来の解釈と異なり、わずか約2分間のＯＫコラルでの決闘描写をはじめ史実を重視して描いている。監督は「コブラ」「リバイアサン」のジョージ・Ｐ・コスマトス。

トゥームストーン　映画批評・評価・考察

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トゥームストーン（原題: Tombstone）

脚本：35点
演技・演出：18点
撮影・美術：18点
編集：8点
音響・音楽：8点
合計87点

トゥームストーンの町を主な舞台に、アープ兄弟と無法者集団「カウボーイズ」との抗争が描かれています。ワイアット・アープはカート・ラッセル、ドク・ホリデイはヴァル・キルマーが演じました。中盤で「OKコラル銃撃戦」を描き、その後のヴァージル・アープ闇討事件、モーガン・アープ殺害事件を経て、ツーソン駅構内でのワイアットによるフランク・スティルウェル殺害と報復開始宣言から「カウボーイズ」の殲滅までが描かれています。アクションを重視した娯楽作品ですが、史実に基づく設定に、こだわって作られています。

同一事件を描く従来の作品では、クラントン一家を敵役とし、両者の抗争の決着をOK牧場での決闘でつける、というストーリー形式のものが多くあります。史実は、クラントン一家をメンバーに含む集団とアープ一家との政治的背景を伴う対立が、OKコラル近辺の写真館横の空き地で半ば突発的に起こった銃撃戦を契機に、実力行使状態に陥り、闇討の殺害事件を経て、それぞれ別の保安官資格をもつ両者が互いに相手集団を無法者呼ばわりして法執行の名のもとに付け狙うという異常事態に発展したのが真相です。

1990年代、一時期勢いをなくした西部劇を再興させようとする動きがありましたが、本作はそんな中で作られた痛快ウエスタンアクション。ハードなガン・バイオレンスを満載しただけでなく、アープと親友ドク・ホリデイの友情もドラマとしてきちんと描いたのが見応えがあり、男のロマンと西部への郷愁に満ちた佳作に仕上がっています。

トゥームストーン　あらすじ（ネタバレ）

ゴールドラッシュの中で急速に栄えた町トゥームストーン。元保安官のワイアット・アープ（カート・ラッセル）は、夫の身を案じて神経をすり減らし、薬漬けになった妻マティ（ダナ・ウィーラー・ニコルソン）のために銃を捨て、平穏な暮らしを望んでこの町にやって来た。兄のヴァージル（サム・エリオット）夫妻、弟のモーガン（ビル・パクストン）夫妻と再出発を図ろうとする彼は、凶暴なリーダーのカーリー・ビル（パワーズ・ブース）、クラントン兄弟、そして凄腕のガンマンのジョニー・リンゴ（マイケル・ビーン）らカウボーイズと名乗る無法者集団に、町が牛耳られていることを知る。そしてワイアットは旧友ドク・ホリデイ（ヴァル・キルマー）と再会したが、彼は結核に冒されていた。ワイアットは聡明な心を持つ舞台女優ジョセフィーヌ（ダナ・デラニー）と知り合い、自由への夢がうずくのを感じる。ドクの病状は悪化していったが、恋人ケイト（ジョアンナ・パクラ）は彼の生き方を全うさせようと優しく寄り添う。そんな折り、カーリー・ビルが酒に酔って町の老保安官ホワイト（ハリー・ケリー・ジュニア）を撃ち殺した。町の人々を救うため、ヴァージルとモーガンはワイアットの制止を振り切って保安官となる。一味にＯＫコラルでの決闘を申し込まれたアープ兄弟は、ドクの加勢を得て見事勝利を収めた。だが、敵の報復により兄が重体に、そして弟が殺されるに及んで、ワイアットは再び連邦保安官のバッジを付ける。残り少ない命を彼に捧げるべく、ドクは彼と共に立ち上がり、カウボーイズたちを血祭りに上げた。ドクは、ワイアットの代わりにリンゴを倒した。2人の友情を確かめたワイアットは、ジョセフィーヌとの新しい生活を始めた。