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イレイザー|あの男がやってくる。全てを消し去るために。彼女の未来を守るために。

イレイザー
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イレイザーは、1996年公開のアメリカ合衆国の映画。重大事件の証人の安全を守るため、彼らの過去を消し去る特殊任務を請け負う政府特別情報局員の活躍を描くサスペンス・アクション。監督は「マスク」のチャールズ・ラッセル。本作がデビューとなるトニー・パーイヤーと、「ワイルドバンチ」「ロボコップ2」など男性活劇の名手ワロン・グリーン、TV界で活躍するマイケル・S・チャヌーチンの原案を、パーイヤーとグリーンが脚色。製作は「セブン」のアーノルド・コペルソンと妻のアン・コペルソン。キャッチコピーは『全てを消すために、あの男がやってくる。』

イレイザー 映画批評・評価・考察

イレイザー(原題:Eraser)

脚本:29点
演技・演出:17点
撮影・美術:17点
編集:8点
音響・音楽:7点
合計78点

壁も貫くレール・ガンの銃撃戦、息詰まる空中戦など肉体の限界を超えたハード・アクションが炸裂!
タイトルの“イレイザー”とは重大な裁判の証人を守るべく、彼らの過去を抹消(イレイズ)する、米国特別情報局のスペシャリスト。シュワルツェネッガー演じる凄腕のイレイザーはある女性を保護すべく、巨大な兵器密売コネクションと全面対決へ。新型レーザー銃の凄まじい威力をはじめ、見せ場に次ぐ見せ場はシュワルツェネッガーのファンなら満腹確実。監督は本作の直前、ジム・キャリー主演の「マスク(1994)」を大ヒットさせたチャック・ラッセル。またもや当時最新のVFXを駆使し、ノンストップ活劇に仕上げました。


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イレイザー あらすじ(ネタバレ)

「イレイザー(erase=記憶・データを消去、抹消する)」ことジョン・クルーガー連邦保安官は、重大事件に関わる証人を保護する証人保護プログラムのエージェント。ジョンは、大手軍事企業サイレス社の幹部に関わる陰謀を知る女性社員リー・カレンの保護を命じられる。彼女は、サイレス社が最新鋭兵器EM銃(電磁砲)を国外に密売しようとしていること、その背後にアメリカ政府の有力者がいる事実を掴み、FBIに情報を持ち込み、捜査官の指示に従い証拠となるデータをディスクにコピーしていた。しかし、捜査官たちに騙されて命を狙われる危険な行為を行っていたことを知ったリーは、証人保護を拒否して自宅に帰ってしまう。しかし、リーの自宅がサイレス社に襲撃され、彼女は危ないところをジョンに救われる。ディスクは陰謀の主犯であるハーパー国防次官の手に渡ってしまうが、リーが知り合いの記者に渡す筈だったコピーがあることが判明し、ハーパーは記者を殺害させ彼女の行方を探す。

リーを隠れ家に移したジョンは、恩師であるロバート・ドゥゲラン連邦保安官の呼び出しを受け、彼から証人保護プログラム下の証人たちが殺されていることを聞かされる。内部に裏切り者がいると考えた二人は証人の保護に向かうが、単独行動に出たロバートによって証人が殺害されてしまう。ハーパーと手を組んでいた彼は、ジョンを言い包めてリーを保護するためにジェット機に乗り込む。ロバートはジョンに睡眠薬を飲ませ、その行動に不信を抱いた捜査官を殺害する。ジョンは気を失う寸前にリーに通信を送り、危機を知った彼女は事前の打ち合わせ通りにセントラル・パーク動物園に逃げ込む。ロバートはジョンを仲間に引き込もうとするが、拒否されたため彼を殺害しようとするが、銃撃戦の末にパラシュートで逃げられてしまう。

ジョンはリーを助けに動物園に向かうが、既にロバートたちが先回りしており、彼女は追い詰められてしまう。そこにジョンが到着してリーを助け出し、動物園から脱出する。ロバートはベラー本部長に対して、「ジョンが裏切り者で、リーと共謀して捜査官を殺害した」と報告し、ベラーは疑問を抱きつつも二人を見付け出すように命令する。一方、ジョンもベラーに連絡を取り事実を伝えるが、「ロバートを逮捕するためには証言以外の物的証拠が必要だ」と言われてしまう。ジョンは、以前に命を救った証人ジョニーに協力を求め、三人でサイレス社に潜入して証拠のディスクを解読する。そこにはサイレス社とハーパー、ロバートがロシアン・マフィアに大量のEM銃を密売する計画が記録されていた。しかし、ロバートたちにサイレス社への潜入が知られ、銃撃戦の末にリーが人質にとられてしまう。ジョンはリーを救出するため、ジョニーと共に密輸現場のボルティモア港に向かう。港に到着したジョンは、ロバートたちの密売現場に踏み込むが見付かってしまい、EM銃を奪い取りロバートたちと銃撃戦となり、脱出したリーと合流する。そこにジョンから連絡を受けたベラーが捜査官を引き連れて到着し、ロバートたちは逮捕される。

数週間後、ロバートとハーパー、サイレス社のモアハートの三人は起訴されるが、詭弁を用い、世間の同意を得たこともあり、有罪に持ち込むことが難しい情勢だった。ロバートは証人であるリーの排除を模索するが、彼らの目の前でジョンとリーの乗った車が爆破される。三人は満足気に裁判所を後にするが、三人の誰も爆破を指示していなかったため不審に思う。その直後、車が踏切の真ん中で停止し、後部座席をロックした運転手が、三人を置いて車を離れてしまう。運転手の正体はジョニーであり、直後にロバートに死んだ筈のジョンから電話がかかり、「君たちは消去した」と伝えられる。直後に列車が車に衝突し、三人は逃げられずに死んでしまう。ロバートたちの死を見届けたジョンは車に乗り込み、リーと共に現場を後にする。

イレイザー スタッフ

監督:チャック・ラッセル
脚本:トニー・パーイヤー,ウォロン・グリーン
原案:トニー・パーイヤー,ウォロン・グリーン,マイケル・S・チャヌーチン
製作:アーノルド・コペルソン,アン・コペルソン
製作総指揮:マイケル・タッドロス,チャック・ラッセル
音楽:アラン・シルヴェストリ
主題歌:「Where Do We Go From Here(愛のゆくえ)」ヴァネッサ・ウィリアムズ
撮影:アダム・グリーンバーグ
編集:マイケル・トロニック
配給:ワーナー・ブラザース

イレイザー キャスト

ジョン・クルーガー連邦保安官:アーノルド・シュワルツェネッガー
リー・カレン:ヴァネッサ・ウィリアムズ
ロバート・ドゥゲラン連邦保安官:ジェームズ・カーン
アーサー・ベラー本部長:ジェームズ・コバーン
ジョニー・キャステレオーネ:ロバート・パストレリ
ウィリアム・ドナヒュー:ジェームズ・クロムウェル
モンロー副証人保護官:ダニー・ヌッチ
ダニエル・ハーパー国務次官:アンディ・ロマーノ
コルデロン:ニック・チンランド
シフ:マイケル・パパジョン
トニー・トゥートーズ:ジョー・ヴィテレリ
J・スカー:マーク・ロルストン
コールマンFBI捜査官:ジョン・スラッテリー
フレディアーノ:ロバート・ミランダ
クレア・アイザックス:ローマ・マフィア
リトル・マイク:トニー・ロンゴ
モアハート:ジェリー・ベッカー
セルゲイ・イヴァノヴィッチ・ペトロフスキー
ダリル:シルク・コザート
ロドリゲス神父:イスマエル・カルロ
ケビン(バーテンダー):リック・バタラ
ジェームズ・ハガーティ:パトリック・キルパトリック

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