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怪物|大きな湖のある町を舞台に、無邪気な子供たちの間に起きた日常の喧嘩が、大人たちを巻き込んで大事件へ発展していく。

映画 怪物
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怪物は、2023年公開の日本映画。大きな湖のある郊外の町で子ども同士のケンカが起きる。やがてそれは大人や社会、メディアを巻き込む事件となる。「万引き家族」でカンヌ国際映画祭パルムドールを受賞した是枝裕和監督が、映画「花束みたいな恋をした」やテレビドラマ「大豆田とわ子と三人の元夫」などで人気の脚本家・坂元裕二によるオリジナル脚本で描くヒューマンドラマ。「怪物」とは何か、登場人物それぞれの視線を通した「怪物」探しの果てに訪れる結末を、是枝裕和×坂元裕二×坂本龍一という日本を代表するクリエイターのコラボレーションで描く。

怪物 映画批評・評価・考察


怪物(かいぶつ)

脚本:38点
演技・演出:17点
撮影・美術:17点
編集:7点
音響・音楽:8点
合計87点

カンヌ映画祭 独立賞「クィア・パルム賞」を受賞
この賞は、映画祭に出品された作品を対象に独自の審査を経て、性的マイノリティーを扱った映画に与えられている賞で、2010年から始まり、日本の映画としては初めての受賞です。

万引き家族』の監督・是枝裕和と、『花束みたいな恋をした』の希代のストーリーテラー、脚本・坂元裕二が紡ぎだす物語を彩るのは、日本が世界に誇る坂本龍一の音楽。出演は、安藤サクラ、永山瑛太、田中裕子ら変幻自在な演技で観る者を圧倒する実力派と、二人の少年を瑞々しくかつ情感豊かに演じる新星・黒川想矢と柊木陽太の他、高畑充希、角田晃広、中村獅童といった多彩で豪華なキャストの面々。 いったい「怪物」とは何か。登場人物それぞれの「怪物」探しの果てに、私たちは何をみるのか。

本作の音楽を担当している坂本龍一は公開前の2023年3月に死去したため、本作が遺作となりました。

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怪物 あらすじ

映画 怪物
大きな湖のある街で起きた雑居ビル火災に始まり、物語は3人の視点で描かれる。

シングルマザーの麦野沙織は、息子の麦野湊(みなと)と一緒に消火活動を自宅から眺めていると、不意に彼から「豚の脳を移植した人間は?人間?豚?」と問われる。その後、息子の身の回りで不審な出来事が相次ぐ。

いじめや教師からの暴力を疑った沙織は小学校へ通い詰め、湊の担任である保利道敏や校長らを問いただす。このとき沙織は、他の教員から、校長が最近孫を事故で亡くしたことを知らされる。

一方で保利は、湊が星川依里(より)をいじめているのではないかと疑念を抱いていた。依里の父である星川清高の自宅を訪ねると、「あれは化け物。人間ではない、豚の脳が入っている」と告げられた。しかし最終的には沙織に追い詰められ、依願退職せざるを得なくなる。

湊は、たまたま教室の片付けで一緒になった依里と親しくなる。依里が見つけたという、廃トンネルの先にある捨てられた鉄道車両を二人だけの秘密基地にして、生まれ変わる瞬間という「ビッグランチ(ビッグクランチの誤用)」を迎える準備を進める。

二人っきりで過ごす日々が続いたある日。依里から転校するという事実を告げられ、湊はショックを受ける。

それから何か月もたった、ある日。台風が迫る中で、湊は何日も姿を見せない依里を連れ出し、家を飛び出す。残された作文から真相を悟った保利は、早織と共に後を追った。

怪物 スタッフ

監督:是枝裕和
脚本:坂元裕二
製作:市川南,依田巽,大多亮,潮田一,是枝裕和
エグゼクティブプロデューサー:臼井央
企画:川村元気,山田兼司
プロデュース:川村元気,山田兼司
プロデューサー:伴瀬萌,伊藤太一,田口聖
ラインプロデューサー:渡辺栄二
撮影:近藤龍人
照明:尾下栄治
録音:冨田和彦
音響効果:岡瀬晶彦
美術:三ツ松けいこ
セットデザイン:徐賢先
装飾:佐原敦史,山本信毅
衣装デザイン:黒澤和子
衣装:伊藤美恵子
ヘアメイク:酒井夢月
音楽:坂本龍一
キャスティング:田端利江
スクリプター:押田智子
助監督:森本晶一
制作担当:後藤一郎
配給:東宝,ギャガ

怪物 キャスト

麦野早織(湊の母、シングルマザー):安藤サクラ
保利道敏(湊、依里の担任教師):永山瑛太
麦野湊(小学5年生の早織の息子):黒川想矢
星川依(小学5年生の清高の息子)里:柊木陽太
鈴村広奈(保利の恋人):高畑充希
正田文昭(小学校の教頭):角田晃広
星川清高(依里の父):中村獅童
伏見真木子(小学校の校長):田中裕子

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