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下妻物語|映画批評|あらすじ|スタッフ|キャスト|予告編・無料動画

下妻物語
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2004年公開の日本映画。嶽本野ばらによる同名小説を映画化。茨城県下妻市を舞台に、ロリータとヤンキーという正反対の価値観を持つ2人の少女の友情を描いた青春コメディ。ロリータ少女の桃子を深田恭子、ヤンキー少女のイチゴを土屋アンナがそれぞれ演じた。

下妻物語 映画批評・備忘録


下妻物語(しもつまものがたり英題:Kamikaze Girls)

脚本:36点
演技・演出:18点
撮影・美術:15点
編集:10点
音響・音楽:7点
合計86点

数々の名作コマーシャルを生み出してきた中島哲也監督なのでテンポの良い編集は神業のように思えますし、要所要所で笑いが起こるような構成・セリフも素晴らしい。CMを長年手掛けてきたからこそ、幅広い層に伝えられるテクニックは中島監督ならではと思えました。若い子でも年寄りでもヤンキーでも真面目でも関係なく楽しめるようになっています。

この映画を見ると、いつも思い出す人がいるんです。僕が高校生の頃、ちょっとした溜まり場みたいなローカル・コンビニがあって、そこの店員に北斗晶にそっくりな金髪・強面女性がいたんです。普段は、おまえらぁ~さっさと帰らんかぁ~みたいな感じで声掛けしてくるような方なのですが、僕がたまたま県外の某電車に乗っていると、ローカル・コンビニの店長とその北斗晶似が一緒に乗ってきたんです。すごい偶然。その時の北斗晶似が着ていた服が、イチゴ柄のフリフリ付きでパッチワークで自作したようなワンピースだったんです。まさか、あのバリバリヤンキー北斗晶似が、そんな服を着るなんて。。。そして何よりも普段は見たこともないような笑顔で店長と腕を組んで電車の座席に座ってたんです。いつもの僕のノリなら、おっ姉さん、めっちゃ可愛い服着てどうしちゃったんですか~。みたいな事を言うと思うんですが、あまりのギャップと幸せオーラを邪魔してはならないと思って、黙って他所の人っぽく気づかれないようにしてました。

めずらしく長々とした余談でしたが、とても面白い映画なので是非ご覧ください。


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下妻物語 あらすじ(ネタバレ)

茨城県の下妻市に住む竜ヶ崎桃子は、ロリータ・ファッションをこよなく愛する孤高の高校生である。もう一人の主人公・白百合イチゴは、レディース(暴走族)の一員であり、桃子の父親の作ったベルサーチの偽物を買いに来たことをきっかけに、桃子の家に出入りするようになる。イチゴは、世話になった暴走族の総長・亜樹美の引退の際、代官山にいるらしい有名な伝説の刺繍家に「亜樹美さんありがとう」と書かれた特攻服を着て送り出したいと思い、資金を稼ぐために桃子を引き連れパチンコ屋に繰り出す。桃子は初めてのパチンコであったが、偶然連チャンし、易々と自分の服代とイチゴの刺繍のための資金を稼ぎ出す。イチゴは代官山に詳しい桃子を伴い伝説の刺繍家を探しに行くが、その刺繍家を見つけることはできず、イチゴは深く落ち込む。見かねた桃子は自分が刺繍を請け負うと約束。不眠不休で刺繍をし、見事な刺繍入りの特攻服が仕上がった。その出来栄えの素晴らしさにイチゴは感動を覚え、感謝を伝えた。その言葉を聞いて桃子は今までに感じたことのない不思議な感覚を覚え、これをきっかけに、二人の間に友情が芽生え始める。

ある日、桃子は、お気に入りのボンネットをネズミにかじられてしまい、その穴を誤魔化すために刺繍を入れる。そのボンネットをつけて、代官山にある行きつけのロリータ・ファッションのショップである「BABY, THE STARS SHINE BRIGHT」を訪れたことが桃子に幸運をもたらす。そこで社長の磯部に刺繍の腕を認められ、やがて次の新作ワンピースの試作品の刺繍をすることになった。天にも昇る気持ちで刺繍を入れるが、緊張と迷いがありなかなか仕上げられない。迷いの中、桃子はどうしてもイチゴに会いたくなりイチゴを呼び出す。イチゴは、暴走族のレディースの集会に行く予定であったが、友達として必要としてくれた桃子と会うことを優先する。集会に穴をあけたイチゴはレディース仲間集団と対立、族をやめると打ち明けたことで「ケジメ」をつけるために呼び出される。家に帰り、「ケジメ」が何であるかを知った桃子は意を決し、乗ったこともない 原チャリで暴走し、途中、八百屋のトラックに衝突するが奇跡的に無傷で済み、牛久大仏のイチゴの元へ駆けつける。そこには“ボコボコ”にされているイチゴがいた。助けたい一心の、桃子の暴走によりレディース集団たちは怖気づき、イチゴを救い出す。イチゴはBABY, THE STARS SHINE BRIGHT新作ワンピースの撮影現場で変態チックなカメラマンに気に入られモデルとしてデビューする。なお、その撮影の際に暴れて、カメラ2台を破損、撮影スタッフ5名に青あざを作ってしまう。しかし予想外にイチゴのポスターは出来栄えがよく、評判になりモデルの仕事が舞い込むようになったが、イチゴにはモデル業を本職にする気はなく、土浦市のモータースで相変わらずバイク整備のアルバイトを続けながら、一人で町中を爆走している。

下妻物語 スタッフ

監督:中島哲也
脚本:中島哲也
原作:嶽本野ばら『下妻物語』
製作:近藤邦勝
製作総指揮:大里洋吉
音楽:菅野よう子
主題歌:Tommy heavenly6
撮影:阿藤正一
編集:遠山千秋
制作会社:小椋事務所
製作会社:『下妻物語』製作委員会
配給:東宝

下妻物語 キャスト

竜ヶ崎桃子深田恭子(少女時代 : 福田麻由子
主人公の一人。下妻に住むロリータ・ファッションを愛する女子高生。洋服のためであれば、父親をだますことも決していとわない。生まれつき淡白な性格で、自分がロリータであることを誇りに思っており、理論武装をし、「ロココ」の「好き勝手に生きる」精神に従って生きている。そうした「自分さえ幸せならそれでいい」という生き方を「性根が腐っている」とイチゴに言われている。学業成績は良い方で、高校は進学校に通っているが、学校ではいつも1人。いじめられているわけではなく、単純に他人に関心がなくずっと妄想していたいため。天才的な刺繍の才能を持っている。二回連続でパチンコ屋で大連チャンしたため、博才もある(ただし本人は博打に興味なし)。徹底した個人主義者で模範的な生き方には全く興味を持たず、両親の離婚の際には、再婚先が裕福な母親よりも、「いっしょにいた方がきっと面白い」という理由だけで父親についていくことを決めている。元々は関西出身だったが、訳あって(後述)現在は父と祖母と下妻の大きな古い平屋に住んでいる。だらしない父を別段嫌っている様子もなく、変わり者の祖母も慕っており、2人も桃子に対しては少し変わった形であるが、愛情を持って育てており、桃子に「変わってほしい」や「やる気を出して友達と楽しく生きて欲しい」とは思っておらず、桃子が好きなことをやらせており、嫌なことは強制しない。「人は一人ぼっちで生きていくものであり、友達は必要ない」と言い切っていたが、イチゴと出会うことで心境が変わっていく。

白百合イチゴ土屋アンナ
主人公の一人。バイクで疾走することをこよなく愛する女子高生。「イチゴ」という暴走族に似合わぬ可愛らしい名前にコンプレックスを持っており、仲間には「イチコ」と名乗っている。愛車は原動機付自転車を強引に族仕様に改造したものである。見かけは厳ついヤンキーであり、誰にでもすぐガンを飛ばす癖がある。言葉遣いに品がなく、簡単な漢字を間違える(「無用」を「無様」と勘違いする)など無知であり勉強は全く出来ない。しかし根は真面目なイイ奴であり、自分なりの筋を通すことを大切にしており、友達に対する熱い思いやりの心を持っている。尾崎豊のファン。実は良家の一人娘であり、中学生までは両親のために満面の作り笑顔でピアノを弾くようなお嬢様だった。しかし、作り笑いと元来の気弱な性格のため高校でパシリにさせられたりいじめに遭う。1人で夜に雨の中泣きながら歩いていたのを亜樹美に声をかけられ、彼女に憧れて不良の道へと走ることになった。とはいえ、両親に迷惑をかけることはしたくないようである。得意技は頭突きで、何度か桃子に食らわせては気絶させている。偽ヴェルサーチがきっかけで桃子と知り合い、徐々に友情を深めていく。

桃子の父宮迫博之(雨上がり決死隊)
桃子の父親であり、典型的なダメ親父。できちゃった結婚の末桃子が産まれた。怠けた性格だが、娘にはかなり優しく、父子関係は良好である。桃子の質問には基本的に答えるが不真面目な人間であるため、常にテキトーである。やる気もなく友達もおらず、田舎でロリータファッションで浮いている娘に対して注意することもなく、愛情はそれなりに注いでいる。元々は尼崎で偽ブランド屋をやっていた下っ端のヤクザだったが、版権元に目を付けられ、娘の桃子とともに実母(桃子の祖母)が住む下妻に転がり込んできた。その後テキ屋になり、ヨーヨー釣りの屋台を開くための準備をしている。元妻が整形して美人コンテストに出た際に落選していたのをテレビで見て「ザマァミロ!」と大喜びし、嬉しさのあまり号泣するような器の小さな男である。

桃子の母篠原涼子
桃子の母親。本名は「西園寺みどり」。水商売で働いていた。桃子の父親とは別れ、桃子の出産に立ち会った産婦人科医(阿部サダヲ/二役)と再婚している。再婚相手がお金持ちのため、桃子を連れて行こうとしたが、桃子は父を選んだ。整形し美人コンテストに出たが、最後に落選している。

桃子の祖母樹木希林
桃子の祖母。変わり者の桃子の唯一の理解者で、本人も変わり者。昔は相当なヤンキーだったらしい。得意技は空中の虫などを素手でつぶすこと。理由は詳しく描かれていないが資金は豊富で、大きな家と広い庭を持つ。桃子たちを事実上養っている。年代物の原動機付自転車を持っており、これは後に桃子のために役立つ。昔の抗争で眼球を負傷したため、眼帯を付けている。手芸の腕前はなかなかで、桃子がその血を受け継いだと見られる。

磯部明徳岡田義徳
代官山に本店を持つロリータ・ファッションのショップ「BABY、 THE STARS SHINE BRIGHT」の社長。桃子の刺繍の才能を見込み、新作に入れる刺繍を依頼する。「友達はいらない」と語っているが、実際は夢のために友達を作るのを諦めた事を後悔している。

亜樹美小池栄子
イチゴが所属する暴走族のレディース「舗爾威帝劉」(「ポニーテール」と読む)の頭。結婚するため、引退する。イチゴは彼女に恩があり、彼女の引退式のために何かしたいと考えている。彼女が在籍当時、メンバーはイチゴを含め7人。

産婦人科医/一角獣の龍二阿部サダヲ
自称、下っ端の極道。パチンコ屋で桃子達を助けたことにより、イチゴに好意を持たれる。亜樹美の恋人。映画版では極端に長いリーゼントから「一角獣」の異名をとるが、原作では髪形については「オールバック」となっており映画版ほどの個性は無い。

八百屋荒川良々
下妻によくトラックで移動販売に来る。原チャリに乗った桃子と、信号の無い十字路で出会いがしらに衝突してしまう。原作には登場しない(映画版では重要な、桃子とトラックの事故シーンは原作にはない)。

ミコ矢沢心
舗爾威帝劉2代目頭。「全国制覇をヒミコに命じられた」と各地のレディースを潰し、同士を増やしていこうとした。イチゴのタイマンで押されてしまうと、メンバーを扇動してリンチを実行させた卑怯者。イチゴを助けるために殴り込みをかけた桃子に怖気づき、最終的にイチゴを手放した。

パチンコ屋店長生瀬勝久

組の兄貴分本田博太郎

その他入絵加奈子,水野晴郎,まちゃまちゃ,真木よう子,スピードワゴン,木村祐一,町田マリー,江本純子,河西りえ,三浦香,太田美恵,加藤美月,宮城秋菜,太田緑ロランス,岩崎征実(声の出演),前田剛(声の出演),真下有紀,森康子,原田佳奈,槙ひろ子,工藤時子,町田政則,川屋せっちん,栗原敏,市原清彦,平野貴大,コラアゲンはいごうまん,川久保拓司,ジリ・ヴァンソン

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