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レッド・サン|初めて西部に乗り込んだ“サムライ”と強盗団との、大統領献上の宝刀をめぐる確執を描く。

映画 レッド・サン
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レッド・サンは、1971年公開のフランス・イタリア・スペイン・アメリカ合衆国合作の映画。初めて西部に乗り込んだ“サムライ”と強盗団との、大統領献上の宝刀をめぐる確執を描く。日本映画を代表する三船敏郎とハリウッド映画を代表するチャールズ・ブロンソン、フランス映画のスターアラン・ドロンの世界3大スターが共演した異色の西部劇。

レッド・サン 映画批評・評価・考察


レッド・サン(原題:Red Sun, 仏語: Soleil Rouge)

脚本:33点
演技・演出:17点
撮影・美術:15点
編集:8点
音響・音楽:7点
合計80点

マカロニ・ウエスタンならぬサムライ・ウエスタンのような作品で、三船敏郎、アラン・ドロン、チャールズ・ブロンソンと世界的大スターが集い一大娯楽映画を作り上げました。今作品の後に似たようなシチュエーション作品が製作されていますが、これ以上のキャストの作品は無く、作品内容も並ぶものがありませんでした。

レッド・サン あらすじ(ネタバレ)

日米修好の任務を帯びた日本国大使、坂口備前守(中村哲)と随行の武士、黒田重兵衛(三船敏郎)、名室源吾(田中悟)の一行は、合衆国大統領に献上すべき宝刀を護衛しながら特別列車でアメリカ西部を東に向っていた。ところが、この列車に連結された、金貨の納められた郵便車を、西部名うての強盗団、ボスのリンク(C・ブロンソン)と相棒のゴーシュ、(A・ドロン)一味に襲われ、警護騎兵隊の意表をついた見事な策略で、金貨を奪取された。さらにリンクとゴーシュは、初めて見る日本人に好奇心を抱き大使一行の特別車に押入り、宝刀を認めたゴーシュは、黄金に輝く太刀に驚嘆の声をあげて、これを持ち去ろうとした。その時、使命感に燃える源吾が、ゴーシュに斬りかかり逆に射殺されてしまった。

かねてボスの座を狙っていたゴーシュは、郵便車に残っていたリンクを貨車もろとも爆死させようと計り、意気揚々とひきあげていった。事は急を要していた。大使は重兵衛に7日間の猶予を与え、宝刀奪還を命じた。重兵衛は、爆破で負傷したリンクを手当し、傷がいえると、ゴーシュ追跡の案内役に立てて出発した。スキあらば逃げ出そうとするリンクもそのつど重兵衛にとり押えられた。が、途中、盗賊に襲われたメキシコ人一家の危難を救ってお互いの実力を認めあった二人の間には、奇妙な信頼関係が生じてきていた。二人はサン・ルーカスの町へ入った。ゴーシュの情婦クリスチーナ(U・アンドレス)を迎えにきたゴーシュの手下を一気に倒した二人は捕虜にしたハイアットとクリスチーナを連行して追跡行を続けた。途中、リンクはハイアットを伝言を託して解き放してやった。それを伝えきいたゴーシュはリンクを迎え撃つべく指定場所の教会へ向った。

リンク一行が、ある集落で一泊した翌朝、クリスチーナが逃げ出し、途中でコマンチ族に襲われたがリンクと重兵衛に救われた。しかしこのため、二人が教会に着いた時にはすでにゴーシュに先廻りされ、武器をとりあげられてしまった。とそのとき、コマンチ族が大挙して襲撃してきたのだ。思わぬ事態に、リンク、重兵衛、ゴーシュは一丸となって、コマンチ撃退に転じた。激闘の末、ようやくコマンチ族を蹴散らした三人は、再び対決の時を迎えた。

コマンチ襲撃のときに宝刀を取り戻した重兵衛だが、源吾の復讐心に燃え、金貨の隠し場所を知るまではゴーシュを殺さないというリンクへの約束も忘れて斬りかかった。しかしゴーシュのピストルが一瞬速く火を吹き、重兵衛は倒れた。無念の重兵衛はリンクに宝刀を頼むと言い残して、がっくりと息絶えた。

レッド・サン スタッフ

監督:テレンス・ヤング
脚本:レアード・コーニッグ,ローレンス・ロマン
製作:ロベール・ドルフマン
製作総指揮:テッド・リッチモンド
音楽:モーリス・ジャール
撮影:アンリ・アルカン
編集:ジョニー・ドワイヤー
配給:パラマウント映画,東宝東和

レッド・サン キャスト

リンク:チャールズ・ブロンソン
クリスチーナ:ウルスラ・アンドレス
黒田重兵衛:三船敏郎
ゴーシュ:アラン・ドロン
ペピータ:キャプシーヌ
名室源吾:田中浩
坂口備前守:中村哲

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