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草原の野獣|時代が変わりゆくことを自覚しながらも、息子たちには自分と同じ生き様を願う父の苦悩を描く異色西部劇

草原の野獣
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草原の野獣は、1958年公開のアメリカ合衆国の映画。時代が変わりゆくことを自覚しながらも、息子たちには自分と同じような男になってほしいと願った父の苦悩を、『シェーン』『決断の3時10分』のヴァン・ヘフリンが演じた異色西部劇。「拳銃を撃つな」のフィル・カールソン監督がフランク・S・ニュージェントのシナリオを得て作りあげた西部劇。

草原の野獣 映画批評・評価・考察


草原の野獣(原題:Gunman’s Walk)

大牧場主のリー・ハケットは町を築いたのは自分だと自負し、息子2人を自分が理想とする勇敢な男に育てたいと願っていた。兄のエドは銃が得意だが粗野で、弟のデイビーは心優しく内気だった。ある日、エドは牛を移動させる途中、野生の馬を追って、雇い人のポールと競争し、崖下に転落させてしまう。そして…。性格も生き方も違う父と兄弟の対立と悲劇を描く西部劇。監督は数々の犯罪映画や西部劇を手がけたフィル・カールソン。

公開当時、ロサンゼルス・タイムズ紙は「最高の映画製作だった」と評しています。
また、クエンティン・タランティーノは後に、この映画がリック・ダルトン主演の架空の映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』のタナーにインスピレーションを与えたと語りました。

草原の野獣 あらすじ(ネタバレ)

ワイオミング平原の大牧場主リー・ハッケット(ヴァン・ヘフリン)には2人の息子があった。反抗的で乱暴なエド(タブ・ハンター)と、臆病な、気の弱いダーヴェイ(ジェームズ・ダーレン)の兄弟である。父親は2人を自分が理想とする勇敢な男に仕立上げようとしていたが、エドのみが彼の理想に近い男だった。

父は家畜集めと、シャイアンにこれを追って移動するため、3人の男を傭った。その中の1人ポール・チュオード(B・コンヴィ)には美しい妹クリー(K・グランド)がいた。兄のエドが彼女に云い寄ったが、彼女は大人しい弟のダーヴェイに心をひかれたようだった。

家畜集めが始まりポールは家畜管理人としての手腕を見せてよく働いた。エドにはこれが気に入らなかった。野性の雌馬にロープをかけて捕まえることを競走したとき、エドはポールを崖から墜落させて殺した。しかしポールの死の真相を近くから他の2人の傭われた男たちが目撃していた。エドや父の一行がジャクソン・シティについた時彼らはポール殺害犯としてエドを告発した。

この時、エドとその父に取り入ろうとして、馬商人のジェンセンが、ポールの事故死の現場を見たと証言したので、エドは釈放された。しかし後に証言の報酬を求めたことから、エドはジェンセンに重傷を負わせ、またシェリフといざこざを起こして牢に入れられた。父親の陰にまわっての釈放工作も意にとめず、エドは脱獄して追われる身となった。

父親のリーは、シェリフより先に捕まえて、何とか彼を救おうとしたが、エドはこれをはねつけた。追いつめられた息子が、もう逃れようのないことを知ったリーは、我が子と銃をもって対決し、彼を倒した。父のミサの言葉を聞きながら、エドは死んだ。リーは、ダーヴィとクリーにこのことを告げるために、1人歩みを町の方に向けた。

草原の野獣 スタッフ

監督:フィル・カールソン
脚本:フランク・S・ニュージェント
原作:リック・ハードマン
製作:フレッド・コールマー
撮影:チャールズ・ロートン・Jr.
編集:ジェローム・トムス
音楽:ジョージ・ダニング
配給:コロムビア

草原の野獣 キャスト

リー・ハケット:バン・ヘフリン
エド・ハケット:タブ・ハンター
クリー・シュアード:キャスリン・グラント
デイビー・ハケット:ジェームズ・ダーレン
ウィル・モテリー副保安官:ミッキー・ショーネシー
ハリー・ブリル保安官:ロバート・F・サイモン
パーセル・エイヴリー:エドワード・プラット
ジェンセン・シーベルト:レイ・ティール
ボブ・セルカーク:ポール・バーチ
裁判官:ウィル・ライト

草原の野獣 予告編・無料動画