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アーヤと魔女|魔女の家に引き取られた孤児の少女アーヤの奮闘を描く。

アーヤと魔女
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アーヤと魔女は、2021年公開の日本映画。『ハウルの動く城』のダイアナ・ウィン・ジョーンズの児童小説を原作に、宮崎駿が企画を担当したスタジオジブリ初のフル3DCGアニメ。NHKで放送されたバージョンに新規カットを追加して劇場公開。魔女の家に引き取られた孤児の少女アーヤの奮闘を描く。声の出演は「水上のフライト」の平澤宏々路、「ヤクザと家族 The Family」の寺島しのぶ、「ミッドウェイ」の豊川悦司、「鴨川ホルモー」の濱田岳。監督は「コクリコ坂から」の宮崎吾朗。

アーヤと魔女 映画批評・評価・考察

アーヤと魔女(英語: Earwig and the Witch)

脚本:30点
演技・演出:17点
撮影・美術:17点
編集:8点
音響・音楽:9点
合計81点

原作は、スタジオジブリで映画化された『ハウルの動く城』で知られるダイアナ・ウィン・ジョーンズの同名小説。著者のダイアナはイギリスを代表するファンタジー作家で、“ファンタジーの女王”とも呼ばれている。日本では2012年に出版された「アーヤと魔女」は、その前年に他界したダイアナが生前に完成させた最後の作品。主人公のアーヤ役には、『トラさん 僕がネコになったワケ』(19)、『水上のフライト』(20)の平澤宏々路がオーディションで抜擢。また、魔女のベラ・ヤーガに寺島しのぶ、謎の男・マンドレークに豊川悦司、黒猫のトーマスに濱田岳と、日本を代表する名優たちが競演。寺島と豊川は声優初挑戦ながら、生き生きと、かつ印象的な声の演技を披露した。

「アーヤと魔女」という原作に最初に出会い、映像化の企画を考えたのは、宮﨑駿監督。しかし、すでに新作『君たちはどう生きるか』の準備に入っていたため、自身の制作は断念。白羽の矢が立ったのが宮崎吾朗監督だった。原作の面白さと、そのとき自身が考えていた現代の子どもたちのあり方から、監督を承諾。また、セルルック(手描きのセル画スタイルに見えるCGアニメーション)で制作した「山賊の娘ローニャ」を経て、次は3DCGに挑戦したいと思っていたさ中、思いが引き継がれ実現した企画。

アーヤと魔女 あらすじ

孤児として育った10歳の少女・アーヤ(声:平澤宏々路)は、何でも思い通りになる子どもの家で、何不自由なく暮らしていた。そんなアーヤの前に現れたのは、ド派手な女ベラ・ヤーガ(声:寺島しのぶ)と、長身男マンドレーク(声:豊川悦司)という怪しげな二人組。そしてアーヤは、2人の家に引き取られることになる。“私は魔女だよ。あんたを連れてきたのは、手伝いが欲しかったからだ”と告げるベラ・ヤーガに、アーヤはこう返す。“おばさんが私に魔法を教えてくれるなら、おばさんの助手になってあげる”。こうして、魔法を教えてもらうことを条件に、助手として働き始めるアーヤ。だが、こき使われるばかりで、ひとつも魔法を教えてもらえない。生まれて初めて、周りが自分の思い通りにならない事態に直面したアーヤは、魔法の秘密を知る使い魔の黒猫・トーマス(声:濱田岳)の力を借り、反撃を開始するが……。

アーヤと魔女 スタッフ

監督:宮崎吾朗
脚本:丹羽圭子,郡司絵美
原作:ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
製作総指揮:吉國勲,土橋圭介,星野康二
音楽:武部聡志
主題歌:シェリナ・ムナフ『あたしの世界征服』
撮影:奥井敦
制作会社:スタジオジブリ
製作会社:NHK,NHKエンタープライズ
配給:東宝

アーヤと魔女 キャスト

アーヤ・ツール平澤宏々路テイラー・ペイジ・ヘンダーソン
本作の主人公。孤児院に住む10歳のハサミムシのような髪型をした少女。表情豊かであり、喜怒哀楽の感情を隠さずコロコロと変わる。周囲の人を操って、自分の思いどおりにさせてしまう賢さと強かさを持つ。本当の名前は「アヤツル」であるが、そのことを本人は知らない。

ベラ・ヤーガ寺島しのぶヴァネッサ・マーシャル
呪文を作り、それを売って生計を立てている魔女。自己中心的な性格。「自身の新たな『手』が欲しい」という理由でアーヤを引き取り彼女をこき使っていたが、アーヤに悪戯され罰としてミミズを差し向けたことでマンドレークから大目玉を食らい、以降は彼女を1人の助手として接するようになった。かつてはロックバンド「EARWIG」のドラマーであった。

マンドレーク豊川悦司リチャード・E・グラント
ベラ・ヤーガと共に暮らしている大男。小説家。怒ると歯止めが利かなくなるため、ベラ・ヤーガですら彼に対しては酷く気を遣っている。口癖は「私をわずらわせるな」。常に無愛想な様子だが、アーヤの好物や差し入れを用意するなど、面倒見が良い一面もある。かつては「EARWIG」のリーダーであった。パートはキーボードで、現在も自室で演奏している。

トーマス濱田岳ダン・スティーヴンス
ベラ・ヤーガの使い魔の黒猫。人の言葉を話す。ベラ・ヤーガが呪文を作る際に必要とされているが、彼女のマジナイが嫌いでいつも逃げようとする。臆病な性格だが、図々しいところもある。ベラ・ヤーガからの罰の影響で、ミミズが大の苦手。

アーヤの母親シェリナ・ムナフケイシー・マスグレイヴス
かつて「EARWIG」のボーカルとして活躍したが、ベラ・ヤーガと仲違いになったことで彼女達から離れ、バンドも解散した。12人の仲間の魔女から逃れる為、アーヤを孤児院に預けた。後に、アーヤのクリスマスパーティーに参加する。ちなみに、劇中では名前は明かされていない。

Mr.ジェンキンス:岩崎ひろしJB・ブラン
孤児院園長:木村有里パンドラ・コリン
カスタード:齋藤優聖ローガン・ハンナン
フィリス:鈴木花穏サマー・ジェンキンス
サリィ:石田さくらヴィヴィアン・ラザフォード
孤児院副園長:柊瑠美アレックス・カルタナ
料理長:トーマス・ブロムヘッド
料理人:エヴァ・カミンスキー

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