ロスト・バケーションは、2016年公開のアメリカ合衆国の映画。サーフィン中に負傷し満潮時には海に沈む岩場に取り残されたヒロインが、危険な人食いサメに狙われるパニックサスペンス。ゴシップ・ガールのヒロイン役で一躍トップスターに躍り出たブレイク・ライヴリー主演映画。
ロスト・バケーション 映画批評・評価・考察
ロスト・バケーション(原題: The Shallows)
脚本:30点
演技・演出:17点
撮影・美術:17点
編集:8点
音響・音楽:8点
合計80点
ブレイクが魅力的なのは、もちろんの事、この映画はこれまでのサメ映画とは一線を画す新しいサメ映画となっています。邦題は、ロスト・バケーションですが、原題はThe Shallowsで「浅瀬」という意味です。主人公がサメに襲われて浅瀬で孤立することからそのタイトルになっているかと思います。
この映画が他のサメ映画と一線を画しているのはヒロインがブレイク・ライヴリーというトップ女優が演じている事もあるんですが、主人公がサメに噛まれた瀕死の状況からサバイバルが始まり、サメVS主人公のタイマンバトルという図式や、絶体絶命の状況の中でアイデアと勇気を振り絞りながらサメと対峙するのはスリリングで見応えが抜群です。視聴者の緊張をカモメで和ませたり、目を背けたくなるゴア演出も効果的に短い尺で表現してくるところなど監督のセンスの良さを感じます。
ロスト・バケーション あらすじ(ネタバレ)
母が癌で亡くなった直後、医学生のナンシー・アダムスは、母が妊娠中に訪れたのと同じ、メキシコの静かなビーチへと旅立った。親切な地元住民のカルロスがナンシーを車に乗せ、ビーチまで送ってくれた。一緒に来ていた友人は、パーティーの余韻に浸り、ホテルに残っていた。
ナンシーは地元の2人と合流し、3人で数時間サーフィンを楽しんだ。サーフィンの休憩中に、妹のクロエとビデオチャットをする。父親と感情的で緊張した会話をしているうちに、ナンシーは大学4年生だが、最近母親を亡くしたため、卒業前に医学部を中退しようかと考えていることが明らかになった。
その日最後のサーフィンをしていたナンシーは、近くに若いザトウクジラの死骸があることに気づく。最後の波に乗って浜辺に戻ろうとした時、全長7メートルの巨大なホホジロザメがナンシーをサーフボードから落とし、足を噛んだ。ナンシーはクジラの死骸に登ろうとしたが、サメが下から体当たりしてきたため、彼女は人里離れた岩場まで泳いで行った。彼女はサーフボードのリーシュを使って足の出血を止め、その後、宝石を使って裂けた肉を縫合し、ウェットスーツの袖を圧迫包帯として使った。
何も知らない地元の人々がビーチを去ると、ナンシーは一人残され、サメに襲われ負傷したカモメと岩の上で夜を過ごし、そのカモメにスティーブン・シーガルと名付けた。翌朝、ナンシーはビーチで酔っ払った地元の男性の目に留まり、ビーチにあるナンシーのバックパックを指さした。バックパックを見つけた男性はナンシーの持ち物を盗み始め、サーフボードを盗もうと海に飛び込みサメに殺された。数時間後、前日にナンシーが一緒にサーフィンをした2人の地元の人々が戻ってきた。ナンシーは注意しようとしましたが、2人も海に入り、サメに殺された。
地元のサーファーの一人がヘルメットにGoProカメラを装着していた。サメに襲われた時、ヘルメットが外れて水面に浮かび上がった。ナンシーは後に、それが水中に浮かんでいるのを発見した。ナンシーとサメはクラゲのように刺さるサンゴに傷つき、格闘した後、なんとかヘルメットを引き上げた。サメの口には漁師と接触したと思われる大きな釣り針が刺さっているのが見えた。ナンシーはGoProを使って、サメの襲撃、怪我、そして自分の居場所に関する情報を妹と父親に残した。ただし、ビーチの名前は知らなかった。
満潮が近づき、ナンシーは岩が間もなく水没することを悟った。サーフボードの一部にスティーブン・シーガルを乗せて岸に向かわせ、クジラの死骸から岩へとサメが旋回するタイミングを計り、近くのブイまで泳ぎ着いた。クラゲの群れの中を泳ぎ抜け、間一髪でサメをかわしたナンシーは、クラゲに刺され、サメとナンシーの両方を刺されてしまう。ナンシーはブイに 信号弾を見つける。
ナンシーは遠くの貨物船の注意を引こうと照明弾を発射するが、船は既に方向を変えており、彼女に気付いていない。彼女は再びサメに向けて照明弾を発射し、クジラの死骸から油が燃えてサメを怒らせるが、それ以外は効果がない。サメは猛烈にブイを襲い、海底に固定していた鎖を引きちぎる。ナンシーは最後に残った鎖に体を縛り付けるが、それがブイから引きちぎられると、サメに追われながら海底へと引きずり込まれる。最後の瞬間、彼女は潜水から引き揚げるが、サメはブイの錨から突き出ていた 鉄筋に突き刺さってしまう。
その後、ミゲルという少年(映画の冒頭のビーチで登場)がGoProを見つけ、父親に報告する。父親はカルロスだった。カルロスは岸辺に浮かんでいるナンシーを見つけ、蘇生させる。ナンシーは母親の幻覚を一瞬見る。ビーチを見回すと、スティーブン・シーガルが岸辺にたどり着いているのが見える。1年後、回復したナンシー(正式な医師の資格を取得)と妹のクロエはテキサス州ガルベストンでサーフィンに出かける。父親はナンシーに、諦めずに頑張ったナンシーを母親はきっと誇りに思うだろうと告げる。
ロスト・バケーション スタッフ
監督:ジャウム・コレット=セラ
脚本:アンソニー・ジャスウィンスキー
製作:リン・ハリス,マッティ・レシェム
製作総指揮:ダグ・メリフィールド,ジャウム・コレット=セラ
音楽:マルコ・ベルトラミ
撮影:フラビオ・ラビアーノ
編集:ジョエル・ネグロン
製作会社:Ombra Films,Weimaraner Republic Pictures
配給:コロンビア映画,ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
ロスト・バケーション キャスト
ナンシー – ブレイク・ライヴリー
カルロス – オスカル・ハエナダ
ナンシーの父 – ブレット・カレン
クロエ – セドナ・レッグ
ナンシーの母 – ジャネール・ベイリー
ロスト・バケーション 予告編・無料動画

![ロスト・バケーション【Blu-ray】 [ ブレイク・ライブリー ]](https://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/book/cabinet/2057/4547462112057.jpg?_ex=128x128)