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ゴッドファーザー|映画史に燦然と輝くギャング叙事詩3部作の第1作!

ゴッドファーザー
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ゴッドファーザーは、1972年公開のアメリカ合衆国の映画。1282年、当時フランスに支配されていたシシリー島の住民が秘密組織をつくって反乱した時の合い言葉だったといわれる“MAFIA”は、19世紀に入り、“犯罪組織”としてイタリアの暗黒街に君臨するようになった。そしてイタリア系の移民として、この組織もアメリカに渡りアメリカ・マフィアが誕生した。その組織はシシリーやナポリ出身者またはその子弟で構成されており、組織の頂点にファミリー(家族)がありボスがいる。アメリカ・マフィアの年収は200億ドルといわれ、ギャンブル、合法企業の金融、運輸、スーパーなどを経営している。「ゴッドファーザー」はそうした巨大なマフィアの内幕を描いたマリオ・プーゾのベストセラーの映画化である。

ゴッドファーザー 映画批評・評価・考察


ゴッドファーザー(原題:The Godfather)

脚本:40点
演技・演出:20点
撮影・美術:20点
編集:10点
音響・音楽:10点
合計100点(満点)

フランシス・フォード・コッポラ監督がマフィアという従来はタブーだった題材に挑戦したのが今作。アカデミー賞で3部門受賞しましたが、ドンを熱演したマーロン・ブランドが主演男優賞を辞退したのも伝説になりました。興行面でもそれまでの観客動員記録を塗り替える大ヒットになりました。暴力にみちたマフィアという題材を家族のドラマに仕立てて華麗に描き上げ、家族という普遍的なテーマ性を盛り込んだのが秀逸。ニーノ・ロータによる甘美なテーマ曲を聴くと、何度でも繰り返し見てみたくなる一大叙事詩です。2年後には第2作が、18年後に第3作が作られました。

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ゴッドファーザー あらすじ(ネタバレ)

コルレオーネ(マーロン・ブランド)の屋敷では、彼の娘コニー(タリア・シャイア)の結婚式が行なわれていた。一族の者を始め、友人やファミリーの部下たち数百名が集まった。ボスのドン・ビトー・コルレオーネは、書斎で友人たちの訴えを聞いている。彼は、相手が貧しく微力でも、助けを求めてくれば親身になってどんな困難な問題でも解決してやった。彼への報酬といえば、友情の証と“ドン”あるいは“ゴッドファーザー”という愛情のこもった尊称だけだった。そして彼の呼び出しにいつなりとも応じればよいのだ。これが彼らの世界であり、その掟だった。ドンのお気に入りの名付け子で、歌手として成功したが今は落ち目になっているジョニー・フォンテーン(アル・マルティーノ)もその1人だった。新作映画で彼にきわめつけの役があり、俳優として華々しくカムバックできるに違いないのだが、ハリウッドで絶大な権力を持つプロデューサー、ウォルツ(ジョン・マーレイ)からその主役をもらえずにいた。フォンテーンの窮地を知ったドンは静かにうなずいた。ある朝、目を覚ましたウォルツはあまりの光景に嘔吐した。60万ドルで買い入れた自慢の競走馬の首が、ベッドの上に転がっていたのだ。それからしばらくしてフォンテーンの許に、その新作の大役があたえられた。ある日、麻薬を商売にしている危険な男ソロッツォ(アル・レッティエーリ)が仕事を持ちかけてきた。政界や警察に顔のきくドンのコネに期待したのだが、彼は断った。だがソロッツォは、ドンさえ殺せば取引は成立すると思い、彼を狙った。早い冬の夕暮れ、ドンは街頭でソロッツォの部下に数発の銃弾を浴びせられたが一命はとりとめた。これはドン・ビトー・コルレオーネに対する挑戦だった。ソロッツォの後にはタッタリア・ファミリーがあり、ニューヨークの五大ファミリーが動いている。こうして1947年の戦いが始まった。末の息子マイケル(アル・パシーノ)は、一族の仕事には加わらず正業につくことを望んでいたが、父の狙撃が伝えられるや、病院に駈けつけ、咄嗟の策で2度目の襲撃からドンの命を救った。ドンの家では長男のソニー(ジェームズ・カーン)が部下を指揮し、ドンの復讐を誓ったが、一家の養子で顧問役のトム・ハーゲン(ロバート・デュヴァル)は、五大ファミリーとの全面戦争を避けようと工作していた。やがてソロッツォが一時的な停戦を申し入れてきた。だがソロッツォを殺さなければドンの命はあやうい。マイケルがその役目を買ってでた。ソロッツォ殺しは危険だが失敗は許されない。彼はこの大役を果たし、父の故郷シシリーへ身を隠した。タッタリアとの闘いは熾烈をきわめ、ソニーは持ち前の衝動的な性格が災いして敵の罠に落ち、殺された。シシリーでもマイケルが危うく暗殺から逃れた。そんななかでドンの傷もいえ、和解が成立した。ドンにとっては大きな譲歩だが、マイケルを呼び戻し、一家を建て直すためだった。2年後、アメリカに帰ったマイケルは、ドンのあとを継ぎ、ボスの位置についた。ファミリーは縄張りを荒らされ、ゴッドファーザーの過去の栄光がかろうじて崩壊をくいとめているという状態だったが、マイケルの才能は少しずつ伸び始め、勢力を拡大しつつあった。ある日曜日の朝、孫と遊んでいたドンが急に倒れた。偉大なるゴッドファーザー、ドン・ビトー・コルレオーネは穏やかな死を迎えたのだった。父の死を受け、マイケルは遂に動き出す。その天才的な頭脳で練られた計画によってライバルのボスたちは次々に殺され、コルレオーネ・ファミリーの勢力復活が為された。マイケルの横顔は冷たく尊大な力強さにあふれ、部下たちの礼をうけていた。“ドン・コルネオーレ”と。

ゴッドファーザー スタッフ

監督:フランシス・フォード・コッポラ
脚本:マリオ・プーゾ,フランシス・フォード・コッポラ
原作:マリオ・プーゾ
製作:アルバート・S・ラディ,ロバート・エヴァンス(クレジットなし)
音楽:ニーノ・ロータ
撮影:ゴードン・ウィリス
編集:ウィリアム・レイノルズ,ピーター・ジンナー
配給:パラマウント映画

ゴッドファーザー キャスト

ドン・ヴィトー・コルレオーネマーロン・ブランド
通称ドン・コルレオーネ。ニューヨーク五大ファミリーである大マフィア「コルレオーネ・ファミリー」の長。元はシチリア島出身の移民で、一代でニューヨーク最大のマフィア組織を築く。犯罪組織の長であるものの、道徳心は強く、また義理堅く、慈悲深い性格であるため、部下だけでなく一般人からも深く尊敬される。アメリゴのように距離を置かれた人物に対しても、そのことだけを理由に積極的に害すようなことはしない。必要とあれば暴力も厭わないが、シノギも賭博や酒、組合といったものに限定し、麻薬を固く禁じる。政治家や司法界にも多くの人脈を持っており、他のファミリーらから羨望される。

マイケル・コルレオーネアル・パチーノ
ヴィトーの三男。コルレオーネ一族としては線の細い容姿だが、父に似て内に闘志を秘め、知性に優れる。ヴィトーのお気に入りであったが自らの意思で家業と距離を置きダートマス大学に進学、戦争が始まると父の反対を押し切ってアメリカ海兵隊に入隊し、戦場での活躍で英雄扱いされる。そのまま表の世界で活躍することをヴィトーからも望まれており、本人も一族とは一線を引いていた。しかし一連の抗争の中で、裏社会に入ることを決意し、最終的には長兄ソニーの死などを経て、正式にファミリーの2代目ドンとなる。

ソニー・コルレオーネジェームズ・カーン
ヴィトーの長男かつ組織のアンダーボス(ドンに次ぐ地位)。ヴィトーの跡継ぎと目されており、マフィアの長としては申し分ないものの、ヴィトーほどの聡明さはない点を心配されている。良くも悪くもシチリアの男らしいと評され、真っすぐで短気な性格故に暴力沙汰が絶えず、女癖も悪い。家族からはヴィトーからのみ愛称ではない「サンティノ」と呼ばれている。父と違い麻薬ビジネスに乗り気の姿勢を見せたが、父が襲撃されて瀕死の重傷を負うとタッタリアとの抗争を決意し、陣頭指揮をとる。ブルーノの殺害に成功するなど一定の戦果を得るも、短気で逆上しやすい性格が災いし、単身で行動したところをハイウェイの料金所で待ち伏せていた殺し屋達から短機関銃の一斉射撃を全身に受けて殺される。原作ではヴィトーからボスの器ではないとみなされており、最初からヴィトーはマイケルを跡継ぎにしたがっていた。

フレド・コルレオーネジョン・カザール
ヴィトーの次男。およそマフィアとも理想的なシチリア人とも程遠い、気が弱く胆力に欠けた青年。ヴィトー襲撃事件では父に同行していたが、突然の事態に動揺し、まともに銃を扱えず敵を取り逃がす。その後、タッタリアとの抗争が激化する中で、カジノビジネスを学ぶという名目でラスベガスの友好組織のモー・グリーンの下へ送られ、庇護を受ける。ラスベガスではモーに手球に取られる形で自堕落な生活を送る。原作ではかなり女性関係が派手になったことなどが明示されており、それがヴィトーの倫理観に触れ、勘気を蒙っている。他にも数ヶ月の内になんども性病を患い、また何人もの女性を堕胎させている。ただし、現地ではホテル経営に才があると評され、その点でヴィトーに驚かれている。

ケイ・アダムス・コルレオーネダイアン・キートン
マイケルのダートマス大学での学友でありガールフレンド。誠実で真面目な青年だったはずの恋人が、父親襲撃の復讐のために殺人を犯して国外に逃亡するという悲劇に見舞われる。彼の帰国後に再会して結婚するが、マフィアの一員となり権力を得ると同時に徐々に変容していくマイケルの姿を目の当たりにすることになる。マイケルを愛することで困難を乗り越えられると考えるが、耐え難い不安に苦しめられる。

トム・ヘイゲンロバート・デュヴァル
ヴィトーの事実上の養子かつ組織の相談役(コンシリエーレ)。ドイツ系であり、12歳の頃に親に捨てられた孤児だったところをヴィトーに拾われる。実の両親や出自に配慮するという理由で法的には正式な養子にはされず、苗字はヘイゲンのままであるが、ソニーやマイケルらと同等に愛情を受けて育ち、学費を援助してもらい大学を出て弁護士資格を得る。このため、血がつながらずともヴィトーには父として多大な恩義を感じており、組織に尽くす。先代コンシリエーレのアッバンダンドを師とし、彼の死去に伴い、その才覚と忠誠心から非イタリア系ながらヴィトーも大抜擢されて組織の重職についていた。物語後半ではラスベガスに拠点を移すマイケルの計画のために、表向きはコンシリエーレを解任され、顧問弁護士扱いとなる。しかし、ヴィトーと共にマイケルの才覚を熟知する数少ない人物であり、その側近として行動する。原作ではシチリア人の出自の誇りの強さから、非イタリア系がコンシリエーレに任命されたのはヴィトー最大の失策とまでマフィア達に評され、コルレオーネ・ファミリーが落ち目とみなされている一因にもなっている。

ピーター・クレメンザリチャード・カステラーノ
ヴィトーの盟友かつ最古参の幹部(カポ・レジーム)。恰幅の良い男で武闘派、ヴィトーからは暴力はやりすぎることがないと言われている。ファミリー内では世話好きで面倒見がいい。料理も上手く、劇中でマイケルに大人数のためのパスタを手早く調理するレシピを教えている。また軍人としての実戦経験を持つマイケルに、拳銃を使った至近距離での暗殺方法を伝授した。終盤、生前のヴィトーが示唆していた組織の裏切り者について、トム・ヘイゲンからその正体として疑われていたが、マイケルからは裏切りができるような器用な人物ではないと否定されている。

コニー・コルレオーネ・リッジタリア・シャイア
ヴィトーの娘。兄ソニーの紹介で知り合ったカルロと恋仲にあり、物語冒頭において結婚式を挙げる。しかし、結婚生活では組織から冷遇され苛立つカルロから恒常的に暴力を受けていた。物語後半ではカルロがマイケルに重用され、さらに息子が生まれたことでカルロの暴力もなくなり、順風満帆な生活を送れるようになっていたが、カルロが粛清されたことで物語最後ではマイケルを激しく罵る。

カルメラ・コルレオーネモーガナ・キング
ヴィトーの妻でマイケル達の母親。ファミリーの仕事には決して口を出さない。夫を立て、家族に愛情を注ぐ古き良きイタリアの母。演じたモーガナ・キングは本職が女優ではなく歌手であり、劇中で歌唱も披露されている。

マクラスキー警部スターリング・ヘイドン
ニューヨーク市警の汚職警官。ソロッツォと結託している。アイルランド人だが酒を飲まない。ヴィトーが入院している病院へ見舞いに来たマイケルの顔面を殴りつけ負傷させる(マイケルがハンカチで終始鼻をぬぐっているのはこの傷のためである)。ソロッツォと共にレストランでの会談中、マイケルに射殺される。

ジャック・ウォルツジョン・マーリー
ハリウッドの映画会社社長、大物プロデューサー。5年掛けて育てていた女優の卵をジョニーに手を出されて台無しにされたことから、彼を深く恨み、彼が望む映画出演を拒絶する。その後、ジョニーに頼まれたヴィトーによって派遣されたトム・ヘイゲンとの交渉でも無碍に断る。結果、就寝中に愛馬の首をベッドに投げ込まれて大きな恐怖を受け、ジョニーの映画出演を認める。ハリー・コーンがモデルとされ、会話の中に出てくる「女優の卵」はマリリン・モンローのことを指しているとされる。

ドン・エミリオ・バルジーニリチャード・コンテ
バルジーニ・ファミリーのドン。五大ファミリーの一角であり、コルレオーネに継ぐ勢力を誇る。本格的な登場は物語後半冒頭、コルレオーネとタッタリアの手打ちからであったが、その場で今回の騒動の黒幕がバルジーニだとヴィトーから確信を持たれる。以降、テシオやモー・グリーンを懐柔し、ヴィトー亡き後のコルレオーネ・ファミリーを打倒して権勢を握ることを企図していたが、洗礼式の日に裁判所のエントランスにて警察官に扮したアル・ネリによって運転手や護衛共々射殺される。原作によればスタテン・アイランドを拠点にし、スポーツ賭博・麻薬をシノギとし、売春業にも関わる。アメリカ中の様々な利権にも目ざとく絡み、キューバやシチリアといった国外にも人脈を持つ、現代的で洗練されたマフィアで、ヴィトーのような温かさこそないが、その狡猾さ、力強さでヴィトーとはまた違った尊敬を持たれているという。コルレオーネとタッタリアの抗争ではタッタリアの同盟者として資金や影響力という形で力を貸しており、ドン・タッタリアよりもタッタリア勝利の立役者とみなされていた。

バージル・ソロッツォアル・レッティエリ
「ターキー(トルコ人)」と渾名される麻薬密売人(実際にはトルコ人ではなく、扱うヘロインの材料であるケシがトルコ経由であることに由来)。タッタリアの客分で、ニューヨークを新たなヘロインの商売先とするべく、政治家や司法とコネがあるコルレオーネを頼る。ヴィトーに拒絶されると、ソニーが乗り気であったことを踏まえて、邪魔なヴィトーの暗殺未遂事件を起こし一連の騒動の引き金となる。マイケルとの会談の場を設けるが、同席したマクラスキー警部共々マイケルによって射殺される。映画ではドン・タッタリアとの力関係は不明確であるが、原作では狡猾なソロッツォがタッタリアをうまく利用していると明確に描写されている。

カルロ・リッジジャンニ・ルッソ
コニーの夫。外見は精悍ながら軟派な性格のため信頼されず、ファミリーの中枢から遠ざけられていた。コニーとの新婚生活の期間中にも浮気をし、コニーに暴力を振るう。これを知って激怒したソニーが家に乗り込もうとしたことが彼の死のきっかけとなる。その後、マイケルがドンになるとトムと交代する形で彼の右腕として重用され、コニーと円満の満足した生活を送るようになる。ところが、ソニーの死は偶然ではなく元々バルジーニが仕組んだものであり、マイケルには真相を知られていた。重用されたのも油断及び監視が目的であった。物語終盤の洗礼の日にマイケルから尋問され、命は保証するという彼の言葉を信じて自白した後、空港へ送るとの名目で航空券を渡され、自動車に乗り込んだ直後にクレメンザによってガロットで絞殺される。原作によれば、シチリア人の父と北イタリア人の母を両親に持ち、ネバダ州に住んでいたが、そこで若気のいたりから拳銃が絡む「些細な」事件を起こしニューヨークへ逃げてきたという。ソニーと知り合い、また事件もヴィトーの手配でもみ消された。また、この時のネバダ州での情報収集でヴィトーがカジノビジネスに興味を持ち、後にモー・グリーンに出資したエピソードもある。

モー・グリーンアレックス・ロッコ
ラスベガスを作った男とも言われるカジノビジネスの大物。コルレオーネ・ファミリーから多額の出資を受けた縁から親交があり、コルレオーネとタッタリアとの抗争が始まると、カジノ業を学ぶという名目でフレドを預かり保護する(正確にはモリナリ・ファミリーの庇護)。物語終盤では落ち目のコルレオーネを見限っており、フレド自身に落ち度があるとはいえ彼を人前で殴ったり、赤字と嘘をついてカジノの儲けを誤魔化していたことが示唆される。マイケルからカジノの買収を要求されると激昂し、もはやコルレオーネ・ファミリーは終わりであること、既にバルジーニと関係があることを明かす。このためマイケルから明白な敵とみなされ、五大ファミリー暗殺と同じ日に、マッサージの施術を受けている最中に暗殺される。原作では洗礼の日ではなく、マイケルとの決裂の数日後にアル・ネリに暗殺される。モデルはベンジャミン・シーゲル。また、名前はモー・セドウェイとガス・グリーンバウムから取られている。

サルバトーレ・”サル”・テッシオエイブ・ヴィゴダ
ヴィトーの盟友かつ最古参の幹部(カポ・レジーム)。長身細身で冷静沈着な男。聡明で武闘派としても申し分なく、最高のソルジャー(マフィアの階級)と評されてコルレオーネ・ファミリーを支えてきた重鎮であり、ヴィトーから誰よりも信頼されたといわれる。ヴィトー亡き後のファミリーを悲観しており、バルジーニの誘いに乗ってマイケル暗殺の策謀に加担する。ヴィトーの葬儀の場でバルジーニとの会談をセッティングしたことをマイケルに伝えるものの、これ自体が生前のヴィトーが予期していた裏切り者の証であり、洗礼式の日に粛清される。クレメンザが裏切り者だと疑っていたトム・ヘイゲンからは非常に驚かれる。

ポーリー・ガットージョン・マルティーノ
クレメンザの右腕で組織の幹部候補。ヴィトーの専属運転手兼護衛役であったが、ヴィトー襲撃事件の日は突然の病気で不在であった。これはタッタリアと内通していた結果であり、クレメンザの意を受けたロッコにより粛清される。原作ではマイケルの同級生とされ、アメリゴの娘の報復の担当者としても登場している。

ファブリツィオアンジェロ・インファンティ
トマシーノの部下でマイケルの護衛役。饒舌な青年でマイケルとすぐに打ち解ける。コルレオーネとタッタリアの抗争が激化する中で、タッタリア(実際はバルジーニ)の手引により、トマシーノを裏切り、自動車爆弾によるマイケル暗殺を企ててアポロニアを死亡させる。その後はアメリカに逃亡し、ニューヨークでピザ屋を開いていたが、未公開シーンではマイケルの復讐として同じく自動車爆弾で爆殺される。原作ではバルジーニら暗殺と同日にマイケルが送った暗殺者に射殺される。

カーロフランコ・チッティ
トマシーノの部下でマイケルの護衛役。

ロッコ・ランポーネトム・ロスキー
クレメンザに見出された逸材で、ヴィトー時代はクレメンザの下で研鑽を積み、マイケルが跡を継ぐと彼の側近(カポ・レジーム)となる。作中では裏切り者のポーリーを始末する。原作では五大ファミリーの会議の際にヴィトーとトムの運転手をたまたま務めていたところを、ヴィトーが高く評価して将来の幹部候補に見いだされたというエピソードがある(トムはただ普通に寡黙で運転していたとしか思っておらず、ヴィトーの高評価に驚く)。

ジョニー・フォンテーンアル・マルティーノ
若手の人気歌手。ヴィトーを代父(ゴッドファーザー)に持つ。今でも女性人気はあるが下降気味であり、とある戦争映画の主演となることで逆転を狙っている。ところが、その映画のプロデューサーのウォルツが大切に育て上げた女優の卵に手を出し台無しにしたために干されてしまい、ヴィトーに助けを乞う。結果として映画主演となり、目論見通りに大スターとなる。その後、ドンを継いだマイケルからラスベガスでのショーを依頼され、ファミリーへの恩義から了承する。フランク・シナトラが主なモデルとされ、マフィアを介してシナトラが『地上より永遠に』への出演を強く希望した話やラスベガスのショービジネスを請け負った話に基づいている。

ドン・フィリップ・タッタリアビクター・レンディナ
タッタリア・ファミリーのドン。物語前半における表面上の敵役。客分のソロッツォを介して、ニューヨークでの麻薬取引による利益を目論むが、ヴィトーに防止されたことでコルレオーネとの激しい抗争に発展する。結果として互いの息子を失うも、麻薬ビジネスをヴィトーに認めさせることに成功する。しかし、一連の騒動を単独で起こせるような胆力のある人物ではなく、後にヴィトーから真の黒幕はバルジーニだと推測される。洗礼式の日に愛人とホテルにいたところをロッコとその部下によって、愛人共々短機関銃で射殺される。原作によればアメリカ中の売春宿(ストリップ、キャバレーなどを含む)を主な資金源としている。ただでさえシチリア的価値観でマフィアの売春業は賤業であるにもかかわらず、本人も60歳を超えて漁色家、かつケチでつまらぬ癇癪を起こすことで知られており同業から小物扱いされている。ソロッツォの件も、むしろ彼に利用されているとみなされており、コルレオーネとの抗争は事実上の勝利者にもかかわらず、全く尊敬を得なかったという。

ルカ・ブラージレニー・モンタナ
殺し屋。組織最強の殺し屋と称され、ヴィトーの命令を受けて数々の暗殺を成功させてきた大柄な男。必ず単独で仕事を行うために、協力者から尻尾を掴まれることもなく警察の捜査も及ばないという。ヴィトーに強い忠誠心を誓い、その仕事ぶりはヴィトーから高く信頼される。ソロッツォとの会談決裂後、事態に不審を抱いたヴィトーからタッタリア・ファミリーへの潜入調査を命じられ、ヴィトーに不満を抱いたという筋書きでタッタリアに接触する。しかしヴィトーの目論見はタッタリア側から見透かされており、逆に暗殺される。ソニーのもとに彼の防弾チョッキに包まれた魚が送りつけられ、これを見たテッシオは「シシリア人のメッセージで、魚と一緒に眠っている意味だ」と謎解きしてみせる。原作では、あまりに暴力一辺倒な性格をヴィトーから煙たがられており、それを察してコニーの結婚式で大金を包もうとするなどの様子が描写される。タッタリアへの潜入命令も、そうした二人の関係を踏まえたものになっている。

ブルーノ・タッタリアトニー・ジョルジオ
フィリップの息子で、ファミリーのアンダーボス。作中ではルカがタッタリアに潜入調査をしようとした際にわずかに登場する。その後、マクラスキーと組んだ病院での襲撃計画が失敗した翌日、激怒したソニーによって暗殺されたことが明かされる。

ドン・リオネーレ・トマシーノコラード・ガイパ
シチリアを拠点とするトマシーノ・ファミリーのドン。コルレオーネのオリーブオイル事業の協力者で、かつ、かつてヴィトーの復讐を手助けした縁(詳細は『PART2』)から、強い友好関係にある。この時の復讐がきっかけで足が不自由になり、杖を突いている。高跳びしてきたマイケルを匿う。

ドン・ジョセフ・ザルキルイス・ガス
デトロイトを拠点とするザルキ・ファミリーのドン。コルレオーネとタッタリアの手打ち式で調停人の1人を務め、ヴィトーと同じく麻薬取引に反対の立場を表明しながらも折衷案を提示して、その場を平和的に収めた。原作によれば、ザルキ・ファミリーはアメリカで活動するマフィアの中でも最も平和な組織の1つであるという評判があり、コルレオーネ・ファミリーを含む全ての組織と良好な関係を築いていた。デトロイトで競馬場を所有し、ギャンブルの大部分も支配していた。

アメリゴ・ボナセーラサルヴァトーレ・コルシット
物語冒頭にて、娘を陵辱しさらに顎に酷い重傷を負わせた若者たちへの報復(殺し)をヴィトーへ依頼する葬儀屋の男。イタリア系でヴィトーとは旧知の仲であり、被害を受けた娘はヴィトーの妻カルメラが代母(ゴッドマザー)でもあったが、マフィアに借りを作ることを避けるため、長年に渡り距離を置いていた。アメリカの司法を信じていたが、相手の青年達が政治家の息子だったこともあり執行猶予つきの禁錮3年で済んだことに腹を立て、コニーの結婚式の日に上記の報復の依頼を行う。ヴィトーから都合の良い時だけ自分を頼る不実を皮肉られ、シチリア人が頼まれたことを断れないという娘の結婚式の日に友情ではなく金で殺しをさせようとする態度などを咎められる。改めて友情を誓うという形でヴィトーをゴッドファーザーと呼び、殺しではなく暴力による制裁、また金の支払いは不要でいずれ借りを返すよう約束させられる。物語中盤、借りを返すときが来たとして、全身に被弾して見るも無残な姿となったソニーの遺体を最善を尽くして修復するようヴィトーから依頼される。

ナゾリーネビド・スコッチ
パン屋の主人でヴィトーの友人。コニーの結婚式において、娘の恋人であり、店で働くパン職人のエンツォがシチリアへ送還されないようヴィトーに依頼する。また、結婚式のウェディングケーキを準備した。原作ではアメリゴと対比される人物で、ヴィトーの子供時代からの友人としてイースターやクリスマス、誕生日には必ずチーズパイなどの料理を送っていた。またマフィアとして駆け出し時代のヴィトーがパン屋の組合を作るとこれに参加し、その手数料の支払いを一度も欠かすことなく続けてきた。このため作中の陳情もヴィトーは借りを返せるとして大いに喜び、エンツォが米国市民権を得られるように有力政治家への根回し、それに必要な経費2000ドルという大金の一切を肩代わりするという、ヴィトーの寛大さが示される形となっている。

エンツォガブリエル・トッレイ
パン屋でケーキ職人。シチリア出身でナゾリーネの義理の息子。不法移民として強制送還される危機にあったところを、ナゾリーネの依頼を受けたヴィトーにより米国市民権を得ることができた。恩義があるヴィトーが襲撃されたことを聞きつけていち早く病院に見舞いに駆けつける。マイケルと共に病院の玄関に立って武装した護衛を演じ、病院に近付いてきたタッタリアの刺客を追い払うことに貢献する。

サンドラ・コルレオーネジュリー・グレッグ
ソニーの妻。夫との間に4人の子供をもうけているが、夫の女癖の悪さのせいかあまり夫婦仲は良くない。コニーの結婚式では夫の男性器の大きさを女友達にジェスチャーで自慢するシーンがある。

クレメンザ夫人:アーデル・シェリダン
ルーシー・マンチーニ:ジニー・リネロ
アンソニー・コルレオーネ:アンソニー・グナリス
フランク・コルレオーネ:ルー・マティーニ・Jr.
アポロニア・ヴィテッリ・コルレオーネ:シモネッタ・ステファネッリ
ヴィテッリ氏:サーロ・ウルツィ
トニー:トニー・キング
看護婦:キャロル・モーリー
ドン・カーメン・クネオ:ルディ・ボンド
ドン・ビクター・ストラキ:ドン・コステロ

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ゴッドファーザー 映画シリーズ

ゴッドファーザー|映画史に燦然と輝くギャング叙事詩3部作の第1作!
ゴッドファーザーは、1972年公開のアメリカ合衆国の映画。巨大マフィア・ファミリーを描いたマリオ・プーゾのベストセラー小説を映画化。アカデミー賞での作品賞含む3部門受賞など映画史に燦然と輝くギャング叙事詩3部作の第1作!家族の愛と絆、義理と人情、忠誠と裏切り、金と権力などが交錯するなかで揺れ動く人生の機微や人間社会の模様をイタリア系移民の裏社会を通して描き出した、一大叙事詩の第1章。映画批評・あらすじ(ネタバレ)・スタッフ・キャスト・映画予告編・無料動画・配信情報。
ゴッドファーザー PART II|マフィアのコルレオーネ・ファミリーの昔と前作のその後の両方を描き、アカデミー賞で前作を超す6部門に輝いたシリーズ第2作!
ゴッドファーザー PART IIは、1974年公開のアメリカ合衆国の映画。ゴッドファーザー、ビトー・コルレオーネの縄張りを継いだ三男のマイケルが次々に宿敵を倒し、ファミリーを形成していくまでの過程を、若き日のビトーの足跡を挿入しながら描く。映画批評・あらすじ(ネタバレ)・スタッフ・キャスト・映画予告編・無料動画・配信情報。
ゴッドファーザー〈最終章〉:マイケル・コルレオーネの最期|暗黒街に君臨するマフィアのファミリーの半世紀に及ぶ年代記を綴るシリーズ完結篇。
ゴッドファーザー〈最終章〉:マイケル・コルレオーネの最期は、1990年公開のアメリカ合衆国の映画。公開当時の題名はゴッドファーザー PART III(原題: The Godfather Part III)。1972年に公開された『ゴッドファーザー』および1974年に公開された『ゴッドファーザー PART II』の続編であり、三部作「ゴッドファーザー・シリーズ」の第3弾。2020年に再編集版が製作され、タイトルは『ゴッドファーザー〈最終章〉:マイケル・コルレオーネの最期』(原題: The Godfather Coda: The Death of Michael Corleone)に改められた。前作から16年の歳月を経て、かつての主要スタッフ・キャスト陣が再結集して作り上げた、一大叙事詩のエピローグである。